送られて、僕はチャラと一绪に魔王城を后にした。
訳が分からないままに、杀し合いゲームが始まって4日目。
40名いたクラスメイト达はもう28名にまで减っていた。
携帯端末がけたたましく军舰マーチを奏でる度に寿命が缩まるような思いをし、逃げ惑い、息を潜めて潜伏する生活による疲労感に、ずっしりと体が重い。
大して走った訳でもないのに息が上がり、気が远くなってくる。
「どうしたの、凌ちゃん」
急かすような声に傍らを见れば、俺と同じように茂みの阴にしゃがみこんだ女生徒の、やや険を感じさせる眼差しと目が合う。
石狩爱菜。
クラスメイトであり、俺の恋人でもある。
こんな粪みたいな状况の中で、彼女と合流できたのは不幸中の幸いだった。
彼女と一绪なら、この状况でもなんとか乗り越えられる。
「早くしないと」
爱菜は焦りを含んだ声音で嗫き、茂みの向こう侧へと视线を向ける。
それを追うように视线を向けた先には、小さな小川が流れていて。
その小川で、一人の女生徒が水浴びをしていた。
少し离れたここからでも、素晴らしいプロポーションと透き通るような白い肌が目に眩しい。
佐仓井君华。
周囲を警戒するように视线を配りながら、何かの布で体を拭っている。
川岸には、リュックと彼女のものであろう制服が畳んで置かれていた。
こんな状况で全裸になって水浴びをするなど、危険极まりないが、気持ちはわからないではない。
汗や泥にまみれながら駆けずり回る4日间、当然ながら风吕に入る事などできなかった。
精々、濡らしたタオルで拭くぐらいしかできないのだから。
俺自身、できるならば思い切り风吕で手足を伸ばしたい。 内容来自
男の自分でさえそうなのだから、女子なら犹更だろう。
だけど、これは千载一遇のチャンスだった。
「今なら、武器も持ってないはず」
「そう………だな………」
「佐仓井さんは斎藤君と镝木君を杀してる。なら、きっと彼らの分の食料も持ってるはず………」
俺たちがこうして茂みに潜んでいる理由はただ一つ。
佐仓井君华を拘束し、彼女が持っているであろう食料を夺う事。
ゲーム开始时点で3日分の食料を支给されたものの、俺と合流する前に爱菜は端末と支给武器である手锭以外の荷物をリュックごと川に落としてしまっていたのだ。
その后、俺の食料を分け合ってきたが、それも一昨日で尽きてしまい、昨日から何も食べていない。
体が重いのも、気が远くなってくるのも疲労感ばかりが原因ではなかった。
「凌ちゃんが佐仓井さんの気を引いて、その间に私が荷物を夺うから」
「わかった」
爱菜の言叶に颔き、ぐっと腹に力を込める。
「行くぞ」
「うん、気を付けて」
爱菜の言叶を背に受けながら、俺は茂みを飞び出した。
「―――っ!」
その音に、佐仓井さんがびくっと肩を竦めながらこちらを振り返る。
「きゃっ!」
俺と、俺の背后から飞び出して川岸の荷物へと向かう爱菜の姿を见て、佐仓井さんは咄嗟に胸と股间を抑えてその场にしゃがみこむ。
本当なら、真っ先に荷物へと駆け戻るべきだったろう。
だが、训练を受けた訳でもない普通の女子に、そんな判断は难しい。
目に入ったのが、男の俺であれば犹更だ。
クラスメイトに………いや、佐仓井さんに恐怖感を抱かせるような行动をしている事にチクリと胸が痛む。
俺は右手に支给武器である短刀、左手に爱菜の支给武器である手锭を持って、ゆっくりと佐仓井さんの方へと歩み寄る。
「お愿いっ、こ、杀さないでっ!!」
佐仓井さんは恐怖に引き挛った眼差しを俺に向け、河底に座り込んだまま后退する。
こんな状况なのに、その白い柔肌や起伏に富んだ素晴らしい肢体に思わず生唾を饮み込んでしまう。
きっと、今の自分の目はぎらぎらと光っているのだろう。
「杀さない。杀さないから。食料を分けて欲しいだけなんだ」
そう言いながら、舐めるようにその肢体を见てしまう。
それはもう、抗いようのない男の本能だ。
「凌ちゃん、早く手锭を!」
川岸から爱菜が金切り声を上げる。
その声に、はっ、と我に返った。
今は、こんな事をしている场合ではない。
「お愿いだから、じっとしてて………」
俺が持っている短刀に恐怖の视线を向けつつ、佐仓井さんは小さく颔いてくれた。
内心でホッと安堵の息を吐きながら、佐仓井さんの后ろに回り、后ろ手に手锭をかける。
「立てる?」
「な、なんとか……でも……その………」
俺の问いに颔きつつも、佐仓井さんは立ち上がろうとしない。
その頬が红潮しているのを见て、俺も体温が上昇するのを感じた。
「そ、そうだよね……え、ええーと、ま、爱菜。た、タオルとかないか?」
「なんで?」
「だって、その………隠さないと可爱そうだろ」
俺の言叶に、爱菜がわかりやすく顔を颦める。
舌打ちぐらい打っているかもしれない。
「そんな优しくしてあげる必要なんてないでしょ。佐仓井さんはもう二人も杀してるんだよ?」
「ち、违うのっ!私は………」
爱菜の言叶に、佐仓井さんが激しく首を振る。
「私は杀すつもりなんてなかったのっ」
「白々しい。そりゃ、みんなそう言うでしょうよ」
「お愿い、前田くん………信じて………」
「っ………」
肩越しに振り返り、上目遣いに见上げられると、とくん、と鼓动が高鸣った。
(くそっ、やっぱり可爱いな………)
実を言えば爱菜と付き合う前、俺は佐仓井さんに惚れていた。
告白をした事もある。
残念ながら振られてしまい、爱菜と付き合うようになってからは佐仓井さんに対する恋心を思い出す事もなくなっていたのだが。
あられもない姿で、自分に缒るような眼差しを向けてくる佐仓井さんの弱弱しい姿を见ると、心の奥深くに仕舞い込んでいたはずの感情を思い出してしまいそうになる。
「あんたが二人を杀した事は、キル情报でクラスメイト全员が知ってんのよ。现に―――」
爱菜が、佐仓井さんの荷物の中から何かを取り出す。
それは、黒光りする黒い块。
「こんな拳铳なんか持ち歩いてるじゃない」
「それはっ…でも违うの……私は……」
「待てよ、爱菜。そんな一方的に责めちゃ、いくら何でも可哀想だ。それに、キル情报によれば斎藤は毒杀、镝木は绞杀だった。铳杀じゃない」
「なんで庇うのよっ!」
爱菜がヒステリックに声を上げ、拳铳を佐仓井さんに向ける。
「そんな女、别にここで杀したっていいんじゃない!?」
「落ち着け、爱菜!」
「私は冷静よっ!」
そう言い张る爱菜は、どう见ても冷静ではなかった。
「荷物の中に食料は?」
「な、ないけど………」
「嵩张るからどこかに隠してるんだろう?」
俺の问いに、佐仓井さんがこくん、と小さく颔く。
「ここで杀しちゃったら、食料の场所も分からなくなるぞ。それに、铳声なんてでかい音、目立ちまくりだ」
「そ、そうだけど………」
「それに决めただろ。こんなことになっちゃったけど、俺たちは沢村の言う通り、杀し合いなんかしないって」
「けど………!」
「人を杀して生き残って、それでも普通に生きていけるなんて俺は思わない。俺は生き残って、お前と一绪に生きたいんだ」
「っ………そ、そんな事言って……本当は佐仓井さんを守りたいだけでしょ!」
きっ、と眦を钓り上げて、拳铳の铳口を今度は俺に向ける。
「っ、爱菜………」
恋人に拳铳を向けられるというのは、思った以上に冲撃だった。
「私、知ってるんだからね!凌ちゃんが昔、佐仓井さんの事好きだったのっ!」
怒りに震えながら叫んでいるように见えたが、爱菜の心は泣いているようだった。
佐仓井さんの姿を见て、一瞬でも昔の感情を思い出しかけた自分をぶん殴りたくなる。
「……确かにそうだ。でも、今は违う。落ち着け、爱菜。俺はお前の彼氏だ」
「っ………」
爱菜の、夜叉の様に吊り上がった眦に见る见る涙の粒が盛り上がり、頬を流れ落ちていく。
そのまま、へなへなと座り込んでしまう。
こんな状况で、平静でいられるはずがないのだ。
それでも、爱菜は爱菜だ。
ぐすんっ、と鼻を啜りあげた后、佐仓井さんの荷物の中からタオルを取り出し、こちらに投げてくる。
真面目で、优しくて、気配りができる。
俺はそんな爱菜の事を好きになったのだ。
タオルを受け取り、佐仓井さんの肩にかけてやる。
「あ、ありがと、前田くん………」 copyright
血の気を失い、苍く染まった唇を震えさせながら感谢の言叶を呟く佐仓井さんを连れて、陆に上がり、爱菜が濡れた体を拭いてから服を着せてやる。
それから俺たちは、佐仓井さんの案内で彼女が食料を隠しているという隠れ家に向かった。
佐仓井さんの隠れ家は林の中に隠れるようにひっそりと建つ小屋だった。
その外に、二つの土馒头があった。
「これは………?」
半ば、それがなんであるのかを悟っている表情で、爱菜が问う。
「斎藤くんと镝木くんの………せめて、お墓だけでもって思って………」
伏し目がちにそう答える佐仓井さんを见ていると、彼女が二人を杀したとは到底思えなかった。
爱菜と二人、土馒头に手を合わせる。
それほど仲が良かった訳ではないが、それでも顔も名前も知っている二人だ。 内容来自
しんみりとした気持ちにはなる。
それから小屋の中に入り、まずは佐仓井さんの荷物を调べる事とした。
荷物の中には、髑髅マークが书かれた小瓶が2本あった。
いずれも空で、佐仓井さんの话によれば、この小瓶に入っていた毒を斎藤や镝木に饮ませたのだという。
斎藤はそれで済んだが、镝木に関しては、それでも暴れたために仕方なくロープで绞め杀したそうだ。
本当かどうか确かめようもなかったが、筋の通った説明だとは思った。
佐仓井さんが持っている武器はそれだけだという事だったが、爱菜が、佐仓井さんは信じられないというので念入りに调べた。
しかし、その他には携帯食料や箸、フォーク、携帯端末などがあるばかりで、川原で取り上げた拳铳以外にめぼしい武器は见つからなかった。
それから佐仓井さんが隠していた食料を分けてもらい、三人で食べ、少し近况を喋っている间に、とっぷりと日は暮れてしまった。
久しぶりに、腹が満たされた事で、次に袭ってきたのは猛烈な眠気だった。
「俺が见张りをしとくから、爱菜は寝てていいぞ」
「うん。ごめん………ちょっと休む。2时间で起こして。交代するから………わかってると思うけど、佐仓井さんに何言われても手锭を外しちゃダメだからね?」
そう言って、爱菜は佐仓井さんに借りた毛布に包まって横になり、すぐに规则正しい寝息を立て始めた。
「见张りって………外の?それとも………私の?」
「両方」
佐仓井さんの言叶に、ぶっきらぼうに言叶を返す。
谁かに発见される可能性を考えると、火を焚くのも危険だ。
暗い小屋の中で、光と言えるものは窓から射し込む月光だけ。 内容来自
その月光に照らされる佐仓井さんは、まるで天使か女神かと思うばかりの美しさだった。
思わず见蕩れてしまいそうになって、そっぽを向く。
そのまま沈黙が続いた。
「闻かないの?」
1时间ほども重苦しい沈黙の时间が流れた后、おずおずと佐仓井さんが闻いてくる。
「何を?」
「斎藤くんや镝木くんの事」
「どうして杀す事になったかって?」
「そう」
「………。いや、いい」
「じゃあ、信じてくれる?私が杀したくて杀したんじゃないって事」
そう言って、じっとこちらを见つめてくる佐仓井さん。
その绮丽な瞳からは、嘘を感じ取る事はできなかった。
「それはわからない。でも、こんな状况じゃ、谁も平静でいられなくなってもおかしくはないと思う。あの二人だって………」
斎藤にしろ镝木にしろ、大人しい生徒だった。
だが、こんな状况で、あの二人が佐仓井さんを袭わないとは限らない。
それを、佐仓井さんが返り讨ちにしたんだとしたら、それを责める事は出来ないだろう。
细かい経纬を闻いたところで、二人が生き返るわけでもない。
それに、人を杀すに至った経纬など、闻きたくもなかった。
特に、佐仓井さんの口からは。
「ありがとう、前田くん」
「ああ。気にしなくていいよ」
(俺だって……もし爱菜と合流できていなかったらどうなっていた事か………)
「うん……でね、その………」
毛布に包まったまま、佐仓井さんが言い难そうに言叶を浊す。
「どうしたの?」
「その……石狩さんが起きるまで我慢しようって思ってたんだけど………」
「………?」
「お、お花摘みに………」
「っ…と、トイレか……」
「う、うん」
「えーと………」
それはまずい。
だが、すやすやと寝息を立てている爱菜を起こすのはさすがに可哀想だった。
「ちょっとの间だけ、手锭を外してくれない?」
「それは………ダメだ。爱菜にも言われてるし」
「そう、だよね………じゃあ………」
佐仓井さんが顔を真っ赤にする。
それを见て、俺の頬も火照ってくる。
「い、一绪に来て…くれる?」
「う………し、仕方がないもんな……生理现象だし…うん、わ、分かった」
一瞬、逡巡はしたものの、この切迫した状况では耻ずかしいだのなんだのとは言っていられない。
佐仓井さんを立たせ、小屋の外の茂みへと移动する。
「汚れちゃうから………スカートと下着、脱がしてもらっていい?」
「えっ………そ、それはっ………」
佐仓井さんの申し出に、パニックになる。
だが、冷静に考えてみれば、当然の事だ。
「お愿い」
そう言う佐仓井さんの顔は真っ赤だ。
それはそうだろう。
こんなお愿い、佐仓井さんが一番耻ずかしいに决まっている。
「わ、分かった………」
「あまり、见ないでね」
「お、おお、勿论………」
动揺で声が上擦ってしまいながら、スカートのホックを外す。
スカートが足元に落ちて、ピンク色の可爱らしいレースがあしらわれた下着と透き通るように白いぷりっとしたお尻が视界一杯に広がる。
(す、すげぇ………)
くびれからヒップにかけての美しいラインに、思わず感动してしまう。
「し、下着も………お愿い」
「あ、ああ………」
はぁ、はぁ、と思わず呼吸が荒くなってきてしまった。
どきどきと高鸣る鼓动を抑えながら、下着をずり下げ、佐仓井さんに片足ずつあげてもらって脱がせる。
见ないようにしようと思ってはいたが、绮丽に整えられたアンダーヘアにどうしようもなく鼓动が高鸣り、生唾が込み上げきてしまう。
见えたのは一瞬だったが、はっきりと脳裏に刻まれた。
「ちょっと待ってて」
そう言って佐仓井さんは茂みの向こう侧へと消え、ややあって水音が闻こえてきた。
(今、あの佐仓井さんが………)
想像しかけて、慌てて首を振る。
俺は木の干に寄りかかり、なんとか荒い呼吸を整えようと努めた。
「その……あんまり音、闻かないでね……」
「あ、ああ、勿论……」
佐仓井さんの言叶に颔き、音から意识を逸らす事ができそうな何かを探す。
その结果、俺の意识はスカートと共に掌中にある佐仓井さんの下着へと向かう事となった。
(これが……佐仓井さんの……ぱ、パンティ……)
すべすべの感触に、微かに残る佐仓井さんの温もり。
この布が、佐仓井さんの大事な场所を包んでいたものだと思うだけで、镇めたはずの鼓动がより强く激しく高鸣っていく。
ほとんど本能的に、パンティを鼻先まで持ち上げて、深く息を吸ってしまう。
「ふわぁぁ………??」
クラスの男子の间で佐仓井さんはいい匂いがすると评判だった。
香水なのか、柔软剤なのかはわからないが、普段から彼女の周囲に漂っているいい匂い。
パンティからはそれをより浓密にしたような香りがした。
息を吸う度に、香りが肺を満たし、血管を通って全身に运ばれ、脳髄を蕩けさせていく。
股间に急速に血が流れ込み、痛いほどに勃起してしまう。
(あぁ……??……こんなの……ダメなのにぃ……??)
そう思えば思うほど、深呼吸はより深く、早くなっていき、口の中に涎が溢れだしてくる。
勃起した股间が疼いて堪らない。
思わず右手が股间に伸びる。
その时。
「お待たせ」
茂みの向こうから、佐仓井さんが姿を现した。
「っ……う、うん」
俺は咄嗟にパンティを后ろ手に隠し、短く颔く。
「じゃあ………その……履かせてくれる?」
「う、うん………」
勃起しているせいで先程よりも动きにくかったが、それでも何とか下着とスカートを履かせる。
「ありがと」
「い、いや……早く戻ろう」
「待って」
「え?」
罪悪感からくる焦燥感に急かされながら歩き出しかけた足を止めて振り返る。
「それ………私のせい………だよね?」
「っ………」
おずおずと寻ねられて、脳が沸腾しそうなほどの猛烈な羞耻心に袭われた。
佐仓井さんの视线の先に、はっきりとテントを张った股间があったから。
「そ、こ、これは、そのっ………」
「だ、大丈夫、だよ。その……男の子、だもんね………」
しどろもどろになる俺と同じぐらい、佐仓井さんの顔も真っ赤だった。
「でも、そのままだと辛い………んだよね?」
「う、それは………」
「ま、任せて………私がすっきりさせてあげるから……」
「そ、それってどういう………」
动揺のせいで、硬直していると、佐仓井さんはなぜか后ろを向いて、そのまま俺に向かって后退してくる。
思わず、俺も1歩、2歩と后退するが、すぐに木にぶつかってしまう。
そして、避ける间もなく、佐仓井さんの身体が密着してきた。
「あ………」
髪からふわりと立ち上る香りを感じた次の瞬间、股间に、柔らかなお尻が押し付けられる。
そのまま、佐仓井さんが体をこすりつけるように上下に动かし始めた。
「あっ?ちょっ?んんっ……?」
ぎこちない动きだったが、数枚の布越しに裏筋を擦られる感覚は甘い快楽となって背筋を駆け上っていく。
「んひっ………?」
何とか佐仓井さんを押しのけようと肩に手を置いたものの、「のの字」を描くように腰を动かされると、力が抜けてしまい、それ以上押しのける事ができなかった。
意図しての动きではなく、偶然の动きなのだろうが、様々な角度から与えられるヒップの柔らかな感触が複雑な快感を赍してくれる。
「前田くんのおちんちん、凄く硬くて、热くなってる………こんなことするの初めてだから……うまくできてるかな?」
溢れた我慢汁がズボンを濡らし、棹に络みつき、佐仓井さんの腰の动きに合わせてぐちゅぐちゅと卑猥な水音を奏で始める。
いつしか、俺自身も、佐仓井さんに向かってかくかくと腰を振ってしまっていた。
二人の动きによる相乗効果で、快感がどんどん膨らんでいく。
あっという间に睾丸がきゅっと上がってきて、絶顶へと追い上げられてしまう。
「あっ?あっ?……さ、佐仓井、さんっ??お、俺ぇぇっ……??」
「白いおしっこ、出ちゃいそう?」
「出るぅっ?出ちゃうぅっ??」
「だぁめ?」
「えっ………」
射精に备えて全身に力を込めた途端、佐仓井さんが腰を离してしまう。
射精寸前でお预けを食らって、切なさが込み上げてくる。
「な、ど、どうして………」
「だって、ズボンの中で出しちゃったらシミになっちゃうし。匂いで石狩さんにも気付かれちゃうよ?だから………」
后ろ手に手锭をかけられたまま、佐仓井さんが器用にジッパーを下ろし、我慢汁によってぬるぬるになったペニスを掴みだす。
「ちゃぁんと、外に出さないと?」
そう言いながら、俺の左侧に移动し、右足で器用に体重を支えながら、左足を持ち上げる。
「知ってる?膝裏の洼みって、ひかがみって言うんだよ?でね、こうやって、ひかがみとふくらはぎでおちんちんを挟んであげるのも、気持ちいいんじゃないかなって思って?」
「あっ?あっ?そ、それっ、凄くっ、き、気持ちいいっ………??」
絶妙な柔らかさと弾力が赍す极上の快楽によって、がくがくと体が震えてしまう。
「ほら、ぎゅっ?ぎゅっ?って、缔め付けてあげる??」
「あぁあっ、こ、これ凄いぃぃぃぃっ……??」
「ふふ、凄く気持ちよさそうな顔。もしかして、结构溜まってた?ゲーム始まってから、石狩さんには気持ちよくしてもらってないの?」
「あうっ?……そ、そんな事してないっ……あひぃっ?」
「そっか?……じゃあ、凄く溜まってるんだね?」
俺の肩にちょこんと颚を载せて、佐仓井さんがふふふと笑う。
その笑い声が耳朶を震わせ、ぞくりとしてしまう。
「因みに、こういう事、石狩さんにしてもらった事はある?」
「な、ないぃぃっ……??」
「そうなんだ。普段はどんな感じでエッチするの?」
「ふ、普通に……するだけぇぇっ??」
「正常位だけ?」
「そ、そうぉぉぉっ……??」
「そうなんだ……ぺろっ?はむっ?じゅるっ?」
「んひぃぃぃっ??」
「こうやって、耳を责められるのも初めて?」 内容来自
「は、はじめてぇぇっっ……??」
「ふふ。今の前田くん、凄く可爱い顔してるよ。じゃあ、こんな顔も石狩さんは见た事ないんだよね。私が初めてだと思うと、嬉しいな?」
「あっ?あひっ?こ、こんなのっ?す、凄すぎぃぃぃっ……??」
「じゅるるるっ??そんなに気持ちいい?」
「気持ちいいっ…??……気持ちいいからぁ………?も、もうっ?もうっ、出るぅぅぅっっ……??出させてぇぇぇっ??」
「ふふ、いいよ?ぎゅっ?ぎゅっ?って缔め付けてあげるから溜まってる精液、どびゅどびゅ出していいよ?」
しゃぶられて敏感になってしまった耳に注がれる、甘い蜜のような言叶に、睾丸が一気にせり上がり、白浊液が昇ってくる。
「ほら、石狩さんに见せた事のない可爱くて、情けな~い顔を见ててあげるから………イって?」
「あああああああっっっ??」
佐仓井さんの言叶がトドメとなって、俺は絶顶へと押し上げられた。
どびゅんっ??びゅくんっ?びゅくんっ?びゅるるるるっ??びゅくびゅくっ??どびゅるるるるっ??
数日ぶりに解き放たれた大量の精液が、周囲の茂みを白く染めていく。
射精の最中も佐仓井さんは拍动のタイミングに合わせてぎゅっぎゅっとペニスを缔め付け、最后の一滴まで搾り尽くしてくれた。
圧倒的なまでの开放感と充足感に一人では立っている事も出来ず、なんとか木に寄りかかって体を支える。
「すごーい………いっぱい出たね。気持ちよかった?」
周囲に飞び散った白浊液を见て感叹の声を上げる佐仓井さん。
その质问に、俺は嘘伪りなく正直に颔いた。
「はぁはぁ………ああ、凄く………こんなに気持ちいいの初めてだ……」
「もう、そんな事言ったら石狩さんが可哀想……でも、嬉しい?……ふふ、でも、前田くんのおちんちん、まだ硬いままだね」
「っ………」
佐仓井さんの指摘の通り、これほど激しい射精をしたにも関わらず、ペニスはギンギンにそそり立ったままだった。
佐仓井さんは膝立ちになって、至近距离でペニスを见つめる。
「凄い……血管もこんなに浮き出て……おちんちん、こんなに间近で见るの初めてだから………なんだか凄くドキドキする………」
うっとりとペニスを见つめる佐仓井さん。
その表情と热を帯びた吐息がペニスに降りかかる感覚に、俺の鼓动も高鸣り、ペニスはより硬さを増し、ぴくぴくと震える。
「これじゃまだ戻れないよね………」
上目遣いに俺を见つめながら、唇をゆっくりと舌で湿らせる。
「ね。石狩さんにお口でしてもらった事はある?」
「な、ない………」
「ふふ、そうなんだ?」
嬉しそうに微笑み、たっぷりと唾液を缠った舌を伸ばす。
その淫らな光景に、ごくりと生唾を饮み込む。
「舐めてもいい?」
「うっ………」
改めて确认されてしまうと、脳裏に爱菜の顔が浮かび、罪悪感に胸が痛む。
だが、かつて憧れた美少女が、欲情に蕩けた眼差しを浮かべながら、许しを请うように舌を伸ばしている様に、痺れるような愉悦を感じ、罪悪感は押しのけられていった。
「お、お愿いします………」
「はぁい?」
れろぉっ~と、柔らかな舌が裏筋を舐め上げていく。
「おふっ……??」
后ろ手に木の干を掴み、叹息を漏らす。
思わず天を仰ぐが、
「前田くん、ちゃんと私を见て?」
カリ首の辺りをちろちろと舐められながらそう言われて、なんとか视线を下ろす。
俺を见上げる佐仓井さんの绮丽な瞳に魅入られながら、その柔らかな舌が、唇が、ペニスのあちこちを这い回り、吸い付いていく淫らな光景をまざまざと见せつけられる。
「初めて女の人におちんちんをおしゃぶりされる処、一生覚えていられるように、よぉく、见ててね?」
あ~ん、と大きく口を开いて。
佐仓井さんの唾液によっててらてらと辉くペニスがずぶずぶと可爱らしい口内に収められていく。
その光景を、俺は一生忘れないだろう。
「あぁっ?ぬ、ぬるぬるしてぇっ……??」
佐仓井さんの口の中は、まるで地热で温められた底なし沼のようで。
頬粘膜、舌、唇による适度な缔め付けとペニスが溺れるほどの大量の唾液によって、まるでこのまま溶けていってしまうのではないかと言う気にさえさせられる。
佐仓井さんが头を前后に振る度、じゅっぷ?じゅっぷ?と淫らな水音が响き、搅拌された唾液と我慢汁の混合液が溢れだす。
「――――っっ??」
じーっと注がれる佐仓井さんの视线から逃れる事すらできなくて。
俺はもう、声を上げる事すらできずに、ただただ快楽に溺れる事しかできなかった。
今まで、爱菜とのセックスを俺史上最高に気持ちいい行为だと思ってきた。
だが、そんな史上最高を、佐仓井さんのフェラは容易く涂り替えていく。
先程、あれほど激しく射精したばかりだというのに。
あっという间に限界が访れて。
「あぁぁっ?さ、佐仓井さんっ?で、出ちゃうっ?出ちゃうぅぅぅっ……??」
「いひよ?……だひへ??」
限界を诉える俺に、佐仓井さんはペニスを吐き出すどころか、より激しく首を振り、より激しく吸引し、よりねちっこく舌を络ませ、扱きあげてくる。
じゅぼじゅぼじゅぼと水音が奏でる感覚も短くなって、头の中で白い闪光が几度も炸裂する。
「ああああああああっっっ???」
何か缒りつくものを求めて、佐仓井さんの头を掴み、思い切り、その口内奥深くにペニスを押し込みながら、俺は弾けた。
どびゅるんっ??どびゅどびゅどびゅっ??びゅくんっ?びゅくんっ?びゅるるるるっ??びゅくびゅくっ??どびゅるるるるっ??
吐き出した大量の白浊液が、佐仓井さんの喉奥を容赦なく打つ。
だけど、俺が头を押さえているせいで吐き出す事も出来ず。
涙を浮かべながら、佐仓井さんはそのすべてを饮み干していった。
最后の一滴まで吐き出して、ずるり、と佐仓井さんの口内からペニスを引き抜くと、俺はその场に立っている事も出来ずにずるずると座り込んでしまった。
口内の残りの白浊液もゆっくりと饮み干して、佐仓井さんが微笑む。
「気持ちよかった?」
「うん………凄く………」
半ば放心状态で脱力している俺に寄り添うように、佐仓井さんも并んで座る。
「言い忘れてたけど、昼间は庇ってくれてありがとう」
「い、いや………」
「前田くん、凄く格好良かった。石狩さんの事も、本当に大事にしてて………素敌だなぁ、て」
「そ、そんな事は………」
佐仓井さんによって二度も射精させられた今、佐仓井さんに悪気はないにしても、その言叶は罪悪感を刺激するばかりだった。
「前に一度、告白してくれたよね」
「う、うん………」
「今日の二人を见てて、ちょっと后悔しちゃった。もしあの时、素直に颔いていたら、今の石狩さんみたいに前田くんと一绪にいられたのかなって」 内容来自
「そ、それって………」
「私、前田くんの事が好き」
「えっ………」
「ほんと、今更だけどね。正直、告白して贳えて凄く嬉しかった。でも、颔くことができなかったの。私、ちょっと男の人が苦手で。子供の顷に辛いことがあって、だから怖くて………」
「御両亲の事?」
「知ってるの?」
「俺、新闻部だったから………昔の新闻で记事を见つけたんだ。その、强盗に袭われて佐仓井さんの御両亲が杀害された事件………佐仓井さんだけが生き残ったって……だから、この学校に来たんだよね?」
「うん………」
「わ、悪い。辛いことを思い出させちゃって………」
「うんうん。いいの。今ではわかってる。全部の男の人が、そういう人じゃないって。前田くんみたいに优しい人もいるんだって」
「そんな、俺なんか……でも、そんな辛い过去を持つ人が简単に人を杀すはずがないって思ったんだ」
「そう言うところだよ。优しくて、格好いい。ねぇ、戻る前にもう一つ、お愿いしていい?」
「な、何………?」
「私を、抱いて」
「な、ななな、何を言って……俺には爱菜が………」
佐仓井さんが头を上げ、俺を见つめる。
その瞳は、まるで星空の様に辉いて见えた。
「前田くんとの思い出が欲しいの。寂しいの。寒いの。不安なの。このまま死にたくないよ。怖い。でも、前田くんと一绪なら。だから………」
佐仓井さんが顔を寄せてきて、唇を重ねられる。
避けようと思えば避けられたはずなのに、俺は避けようとはしなかった。
微かに震えを帯びた佐仓井さんの言叶。声。肩。
もし拒絶してしまったら、その繊细な心が壊れてしまうような気がして。
避ける事ができなかったのだ。
唇を割って舌が入ってきて。
俺の舌を络め取って、歯茎を舐め、唇を吸われる。
无论、爱菜とキスした事は何度もある。
でも、佐仓井さんとのキスは爱菜とのキスの几层倍も优しくて、思いが込もっているような気がして、気持ちよくて。
口の中の性感帯を刺激される度、头がボーっとしてきて、思考すらもままならなくなっていく。
ちゅぷちゅぷと淫らな音を立てながら口の中を掻き回されて、口の端から泡立った唾液が溢れだしていく。
「ふふ、私のファーストキス、前田くんにあげちゃった?」
银色の糸を引きながら唇を离し、嬉しそうに、耻ずかしそうに微笑む佐仓井さん。
その可爱らしさに、きゅん、と胸が切なくなり、热い感情が込み上げてくる。
「は、初めてだったの………?」 内容来自
「うん。だから、ちょっと心配。どうかな、ちゃんとできてた?」
「ああ、凄く気持ちよかったよ………」
「やった?」
半ば呆けながら颔く俺に、ますます嬉しそうな笑顔になって、先程よりもさらに情热的に唇が重ねられる。
互いに舌を络め合って、唾液を交换して。
さっきよりも激しい舌遣いに、はっきりと快楽を感じる。
キスと押し付けられる柔らかな肢体による诱惑に、二度射精したばかりだというのに、再びペニスは硬さを取り戻していった。
「ね、抱いてくれる?今晩だけの関係でいいから………」
「う……その、気持ちはすごく嬉しい。でも……ごめん。そろそろ爱菜も起きる时间だし………戻らないと………」
正直に言えば気持ちはぐらついている。
だが、それでも辛うじて残っていた理性を掻き集めて、俺は首を横に振った。
かつての俺だったら、きっと泣くほど喜んだだろう。
でも、今の俺には爱菜がいるのだ。
「そうだよね………でも、前田くんのおちんちん、また大きくなってる」
「そ、それは………」
言叶ではなんと言おうとも、やはり体は正直だった。
佐仓井さんが俺の股间に顔を埋め、そそり立つペニスに浮き上がった血管に舌を这わせる。
「うっ…くは……?」
ぞくぞくとした感覚が背筋を贯き、掻き集めたはずの理性が崩れていく。
「このままお口でもう一回出しておく?」
ちろちろと先端を舌先で擽りながら、上目遣いに见つめられる。
「っ………」
「でも、私、もっと前田くんにいろいろしてあげたいなぁ?」
亀头だけを口中に含み、たっぷりと唾液を乗せた舌がカリ首を这い回る。
「い、いろいろって………」
ぬるぬるとした快感に浊り行く思考の中で、佐仓井さんの「いろいろ」と言う言叶だけが明了に响いた。
「そう………実は、私まだ前田くんに一つ隠してることがあるの」
舌が棹を滑り降り、睾丸を舌先に乗せて転がせる。
「んんっ?」
その快感が、俺のなけなしの理性をごりごりと削っていく。
「か、隠してる事って………」
「私の荷物の中に、フォークがあったでしょ?」
「あ、あった、けど………??」
「あれ、普通のフォークじゃないの。中に睡眠薬が仕込まれてるの」
「すい、みんやく………んひっ??」
裏筋を舐め上げられ、亀头にキスを涂される。
「そう。だから、それを使って石狩さんにはゆっくり眠ってもらうの。そうすれば………」
ずぶずぶとペニスが再び口内に饮み込まれ、激しく吸い上げられる。
爱菜が朝まで眠ってくれれば。
佐仓井さんと、ナニをしようが、気付かれないのであれば。
じゅるるるるっ???
「あひぃぃぃぃっ……???」
どびゅんっ??びゅくんっ?びゅくんっ?びゅるるるるっ??びゅくびゅくっ??どびゅるるるるっ??
激しい吸引によって三度目の精を搾り取られながら、最后の理性も吸い尽くされていった。
「爱菜、そろそろ交代の时间だぞ」
「ん……ふわぁ。おはよ」
「おはよ」
「久々によく眠れたわ。やっぱり、屋根があるだけでも全然违うね」
「だな」
爱菜はふわぁと伸びをしてから、きょろきょろと室内を见渡す。
その视线が止まった先には、毛布に包まり、眠っている佐仓井さんの姿。
「変わった事はなかった?」
「何も。爱菜が寝た后すぐに佐仓井さんも眠って、そのまま。ずっとこの小屋で一人でいたんだろうから、心细かったんだろうな。ぐっすり眠ってるよ」
そう言いながら、俺はコップに水で溶ける粉末スープを入れ、佐仓井さんから借りた睡眠薬入りのフォークでよく掻き混ぜる。
「ほら、これ。眠気覚ましのスープ」
「ありがと……」
「じゃあ、俺も寝るかな。さすがに眠すぎる……见张りよろしくな」
「りょーかーい」
爱菜がスープに口をつけるのを确认してから、毛布に包まって横になる。
勿论、実际に眠ったりはしない。
今、こうしている间も、この后への期待からペニスは勃起したままで、じんじんと切なく震えているのだ。
(早く、早く……早く寝てくれ……)
逸る鼓动を抑えながら、薄目を开けて、爱菜の様子を観察する。
スープを饮み切った爱菜はコップを持ったままじっとしていたが、やがて、その手からコップが落ちて床に転がった。
それを拾う様子もなく、今度はぐらり、と体が揺れて、そのままごろんと向こうを向いて転がってしまう。
それでもしばらく息を杀して観察していると、
「眠ったみたいね」
いつの间に近づいてきたのか、すぐ后ろで佐仓井さんの声がした。
「そう………みたい」
俺も身を起こす。
「これでやっと………二人きりだね?」
「そ、そうだな」
俺と佐仓井さんは数秒见つめ合ってから、引力に引き寄せられるように唇を重ね合う。
舌を络め、唾液を交换しながら、佐仓井さんが体重をかけてきて、広げた毛布の上に押し倒される。
佐仓井さんのキスは唇から顔全体に及び、そこからさらに首筋、锁骨を経由して胸へと降り注ぐ。
后ろ手に手锭を挂けられているにも関わらず、口、舌、唇を器用に使ってワイシャツのボタンを外していく。
俺も佐仓井さんの制服を脱がしにかかる。
露になり、月光に照らされる佐仓井さんの裸身は芸术作品の如く美しかった。
「绮丽だ………」
「ありがと?」
思ったままを口にすると、佐仓井さんははにかんだ笑みを浮かべ、乳首にちろちろと舌を这わせた后、器用にジッパーを咥えて下ろし、ギンギンに勃起したペニスを取り出す。
「挿れていい?」
闻かれるまでもなかった。
俺は佐仓井さんの下着をずらして、下から挿入する。
狭い、と感じたのも束の间、既に十分濡れていた佐仓井さんの秘所にぬぷんっとペニスが饮み込まれていく。
「あぁんっ?太くて热いっ?」
佐仓井さんが仰け反り、豊かな乳房がぶるんと跃动した。
(あれ、処女じゃない………?)
これまでの初心な反応からすっかり処女だと思い込んでいたが、何の抵抗も感じなかった事で、微かな疑念を感じた。 内容来自
だが、それも束の间の事で、
「くっ?こ、これっ、凄いっ………??」
ペニスに无数の襞が络みつき、奥へ奥へと诱われていく快感に疑念は溶けて消えていった。
「はぁっ、はぁっ………」
一番奥にたどり着いた时には、もう既に俺は限界间近だった。
先程、三度射精していなければ、きっと挿入しただけで果てていただろう。
「はふっ?前田くんのおちんちんで、お腹パンパン?」
蕩け切った表情で、佐仓井さんが幸せそうに微笑む。
爱菜とは比べるまでもない。
まさに、极上の名器だった。
「どう、前田くん。私の中、ちゃんと気持ちいい?」
「あぁっ?す、凄く、気持ちいいよ、佐仓井さんっ?お、俺っ、俺っ!」
「うん、突いて?一杯动いて?无茶苦茶にして?」
「おおおおっ………??」
甘く蕩けた佐仓井さんの言叶に突き动かされ、下から思い切り突き上げる。
「あぁんっ?逞しいっ?ごつんごつんって一番奥に当たってる??」
突き上げる度、佐仓井さんの身体が跳ね、ゴム鞠のようなおっぱいが跃动する。
俺は手を伸ばして、そのおっぱいを捕まえた。
ふわふわと柔らかいのに、握ると适度な弾力がある至福の感触。
その感触を存分に堪能し、顶点でぷくりと自己主张している乳首を弾く。
「んんっ?そ、そこ弱いのぉっ?」
白い喉を见せながら佐仓井さんが仰け反り、膣の缔め付けがさらに一段强くなった。
腰の动きも止められず、梦中になって突き上げる。
引く时は引き留めようとするかのように襞が络みついて。
突く时は歓迎するように蠢いて。
腰と腰がぶつかる度に、たぱんったぱんっと淫らな音が鸣り响く。 内容来自
限界はあっという间にやってきた。
「お、俺っ、もうっ………??」
「わ、私もっ、来るっ?来るぅぅっ??」
「ほ、ほんとに出ちゃうっ??」
「いいよ、中に、一番奥に全部出してぇっ??」
中に出すのはさすがにまずい。
そんな考えも一瞬思い浮かんだが、それは本当に一瞬の事で。
次の瞬间には込み上げてくる射精感に押し流されていた。
「あああああっ???」
先に絶顶に达したのは佐仓井さんの方だった。
がくがくと体を震わせ、ぎゅっと膣が収缩する。
「ぐひいいいいいっ???」
その强烈な缔め付けによって、俺も爆ぜた。
どびゅるるっ?びゅくびゅくんっ?どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??
4度目の射精とは思えない大量の白浊液を、佐仓井さんの最奥に注ぎ込む。
その量は中で受け止めるにはあまりにも多すぎて。
膣道を逆流し、结合部から溢れだす。
圧倒的な幸福感に、すべてがどうでもよくなっていくようだった。
俺は四肢を投げ出し、理性の欠片も感じさせない呆けた眼差しをただただ天井に向けて荒い呼吸を缲り返す。
暂く余韵に浸っていた佐仓井さんが立ち上がると、ごぼりと溢れ出す大量の白浊液と共にペニスが姿を现した。
「凄い。まだ硬いままなんだね」
汤気を立てながら、それでも硬さを失わずに屹立しているペニスを见て、佐仓井さんがうっとりと微笑む。
「あ、ああ………」
正直、自分でも惊きを禁じ得ない。
いつも、爱菜とする时は一回で疲労を感じてしまっていた。
なのに、既に4度も射精しているにも関わらず、未だに性欲は尽きず。
疲労感はあるものの、それすらも心地よく感じられた。
「ね、今度は正常位でしよ?いつも、前田君が石狩さんとしてるみたいに?」
佐仓井さんの言叶に、ごくりと生唾を饮み込む。
望む所だ。
「でも、仰向けになると手が痛いから、手锭外してくれる?」
「え………」
さすがに、その要求には逡巡を覚えた。
だけど。
「ね。だいしゅきホールドで、一番奥まで繋がって、どびゅどびゅってして欲しいの?」
その言叶に、ずきん、と股间が疼く。
深く。もっと深く。
佐仓井さんの一番奥で、弾ける事ができたら。
その悦楽はより强いものとなるだろう。
(大丈夫………だよな………)
一抹の不安はありつつも、それ以上に欲望が胜った。
「あー………结构、手首痛かったんだよ?」
久方ぶりに自由になった手首を擦った后、ごろんと横になる佐仓井さん。 本文来自
両手両足を広げ、どろりと精液が垂れる阴唇をひくひくと震えさせながら、诱うような眼差しを向けてくる。
その欲望に蕩け切った様子からは、この场から逃げ出そうなどと言う考えは微尘も感じ取れなかった。
「お愿い、早くぅ?」
「あ、あぁ?」
例え逃げ出そうとしたとしても、男である自分の方が强いはずだ。
そう言い闻かせて理性を黙らせ、俺は真正面から佐仓井さんを抱きしめ、その肉壶にペニスを挿入した。
几重もの襞が、そして両手両足が俺の身体と心を络め取っていく。
深く深く体を沈め、子宫口の入り口をごりごりと押し开きながら、舌を络め、唾液を交换する。
激しく腰を打ち付ける度、ばちゅんっばちゅんと激しい音と佐仓井さんの喘ぎ声が响き、神経が焼き切れそうなほどの快楽に脳の中がどろりと溶けだしていくような感覚に袭われた。 内容来自
「気持ちいい?気持ちいいよぉ……??」
「私も?私も気持ちいいよ?前田くん?好き?好き?前田くんの事好き?」
「お、俺もっ?さ、佐仓井さんの事、好き?好きだぁ……??」
「嬉しい?もっと、もぉっと、気持ちよくなって?」
「あひっ?あへっ?気持ちいいっ?気持ちいいよぉぉっ?あは?で、出るっ?また出るよぉぉぉっ??」
「だひてぇぇっ??一杯、だひへぇぇっ??」
どびゅるるっ?びゅくびゅくんっ?どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??
远虑も何もなく、本能の赴くままに最奥に精をぶちまける。
佐仓井さんの华奢な体を押さえつけ、乳房に顔を埋め、乳首を吸い、凌辱の限りを尽くす。
白い柔肌は桜色に美しく红潮し、玉の汗が浮かび、甲高い喘ぎ声と共に何度も何度も絶顶に达する。
その度、背中に爪が食い込む。
引っ掻き伤が増えるほど、深い陶酔感に包まれていく。
痛みさえもが、快楽に昇华する。
何度も何度も精を放つ。
离れようにも、硬く巻き付く四肢を引き剥がす事も出来ず。
腰を引こうにも、络みつく襞に奥へ奥へと引きずり込まれて。
幸福感と爱しさが込み上げてくる。
「佐仓井さん、絶対に生きて、3人でこの岛を出よう。佐仓井さんの事も絶対、俺が守るから………??」
「うん、ありがとう?」
微笑む佐仓井さんと唇を重ね、更に何度も何度も精を放つ。
ふと気づいた顷には、外から射し込む光はもはや月光ではなく、明るい阳の光になっていた。
(朝………か………)
精も根も尽きて、何故か体も痺れてきた。
その时、けたたましく军舰マーチが鸣り响いた。
「っ………」
それで、渐く现実を思い出した。
何故か自由に动かない手を何とか伸ばして、携帯端末を开いて通知を确认する。
【キル情报】
死亡者:石狩爱菜
「えっ………」
その名を见て、头が真っ白になった。
慌てて爱菜の下に向かおうとしたが、未だに佐仓井さんの四肢が络みついたままで、动けない。
「さ、佐仓井さんっ、放してっ………爱菜が!」
「だぁめ?」
焦る僕に対し、まだ事态に気づいていないのか、佐仓井さんはさらに一层、巻き付ける四肢の力を强くする。
その拍子に、まだ彼女の中にあるペニスに襞が络みついてくる。
「うっ………こんなことしてる场合じゃ………爱菜っ、爱菜っ!起きろっ!爱菜っ!」
悬命に声をかけるが、爱菜はぴくりとも动かない。
そこで、ふと、今更ながらの疑问が浮かんできた。
(眠っていたはずの爱菜がどうして………いや、谁に………)
嫌な予感が急速に膨れ上がっていく。
その答えは、目の前の携帯端末に表示されていた。
杀害者:佐仓井君华
杀害方法:毒杀
佐仓井君华のKP:2→3
残りプレイヤー:28名→27名
「っっ……さ、佐仓井さんが………」
そこにあったのは、予想通りの、最も目にしたくない名前だった。
「そだよ」
动揺に震える俺に対し、佐仓井さんは至って平静。
「ど、毒杀って……じゃあ、あの薬が……?そんな…す、睡眠薬だって………」
「ふふ。ぜーんぶ、ウ?ソ?斎藤くんや镝木くんを杀したのと同じ痺れ薬でしたー?」
「そ、そんな………う、嘘………」
「そう。贵方を好きって话もウソ。あと、うちの両亲を强盗が杀したってのもウソ。本当は私とお父さんが関係を持っちゃって。それに怒ったお母さんがお父さんを刺して自分も死んだだけ?」
ふふふ、と佐仓井さんが笑みを浮かべる。
心底、人を马鹿にしたような笑みを。
「石狩さんは眠っていたんじゃなくて、痺れ薬で动く事も声を出す事もできなかっただけ。だからずっと意识はあったんだよ。気づいた?最初は向こうを向いていたのに、今はこっちを见てる」
「っ………」
确かに、佐仓井さんの言う通りだった。
「どんどん体が动かなくなっていくのにパニックを起こしながら、きっと最后の力を振り绞って振り向いたんだろうね。きっと、前田くんに助けを求めて。でも、前田くんは私とのエッチに梦中で全然気づかない。くふふ、最爱の人があへ?あへ?って喘ぎながら、他の女に中出ししまくってるのを见ながら、どんな気持ちで死んでいったんだろうね?」
今はもう、生気のない虚ろな眼差し。
その目に最后に映ったのが、最爱の恋人が自分を裏切っている现场だったなんて。
骗されたという怒りを饮み込むほどのどす黒い罪悪感に、心が壊れそうだった。
「ゆ、许さないっ、许さないぞっ………」
「えー。私の事、守ってくれるんじゃないの?」
「ふ、ふざけるなっ……!!」
「あはは。そんなこと言いながら、気付いてる?さっきから、前田くんのおちんちん、私の中でまたギンギンになってるよ?これじゃ、全然説得力ないよー」
「うっ………」
「恋人を杀されてるのに、その相手にまだ欲情できるって、ほんと、男って浅ましい?」
「くそ、くそっ………」
「でも、そういう男、结构好き?その情けない顔见てると、それだけでイっちゃいそう?」
「なんで………」
思い切り、力づくで佐仓井さんを跳ね除けようとする。
なのに、体に力が入らない。
身体が痺れて。
ぽふん、と佐仓井さんの上に崩れ落ちてしまう。
「ま、まひゃか………」
吕律すらうまく回らない事に愕然とする。
「やっと気づいたの?マジで马鹿じゃん?じゃあ、种明かしね。じゃーん!」
そう言って、佐仓井さんが见せてくれたのは、髪………の、ように细い针金だった。
「この针金に、フォークの痺れ薬をつけて、髪に忍ばせてたの。それでさっき、イく振りをしながら背中を引っ掻いた时に刺したって訳?」
「く、くひょ………」
さらに、佐仓井さんが俺の首にロープを巻き付ける。
「この薬、いいんだけど量や体格で死ぬまでの时间がだいぶ変わっちゃうんだよね。かといって、大量に使っちゃうのも勿体ないし。だから―――镝木くんと同じように、首を绞めて杀してあげる?」
ゆっくりとロープが引かれ、首が缔め付けられていく。
「まぁ、悪く思わないでね。死ぬ前に好きな女とヤレたんだから本望でしょ?それに、私のこと絶対守ってくれるって言ってたし。だから私のために死んで?……って、あれ、これ前にも同じこと言ってる気がするなぁ、あはは」
(くひょっ……くひょぉっ……)
もはや、言叶を纺ぐ事すらできず。
视界が狭く、黒く涂りつぶされていく。
今まさに杀されようとしている、こんな状况なのに。
佐仓井さんの膣で缔め付けられるペニスが気持ちよくて堪らない。
(あぁっ……イくっ……イっちゃう…………??)
快楽が、酸素不足の脳内をずぶずぶと溶かしていく。
「じゃあね、前田くん。イきながら逝きな!あは、これもデジャヴ?」
ぐいっと一际强くロープを引かれ、ペニスをぎゅんっと缔め付けられて。
どびゅるるっ?びゅくびゅくんっ?どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??
末期の精を佐仓井さんの最奥にぶちまけながら、俺は息絶えた。
***
扉を开けて入ってきた凤惠介は辺りを见渡して二人の遗骸に気づくと、武人のような表情を一切変えることなく、
「前田と石狩か」
とだけ呟く。
「うん。水浴び中に捕まった时は一瞬焦ったけど。余裕だった。そっちはまた有泽に逃げられたの?」
「……。済まん」
「いいよ………それより、ほら?」
ごろん、と横になって、両手両腕を広げる佐仓井を、眩しそうに见つめる凤。
「结构前に帰ってきてたの、気付いてたよ。また、彼女が他の男とヤってるの见ながら勃起させてたんでしょ、変态?」
「烦い。ビッチ?」
「あはは……ほら、おいで、惠ちゃん?」
「あぁ……」
ズボンを脱ぎ、ふらふらと佐仓井に歩み寄り、ゆっくりと体を重ねる。
底なし沼にずぶずぶと沈んでいく。
「墓二つ、またお愿いね?腐って臭う前に?」
「ああ………」
そんな事、容易い御用だと思いながら。
どろどろに溶かされ、白浊液を喷き上げる。
(お前と生き残るためなら、俺はなんだってする………)
そう、胸中で誓いの言叶を念じるのだった。
壶中毒3
何も初めからヤンキーになりたかった訳ではない。
子供の顷に憧れていたのは、ヒーローだった。
「弱い者イジメをしちゃダメだよ」
幼い顷の记忆。
通っていた幼稚园で、よく女の先生にそう言われていた。
ある日。
その先生が泣いていた。
原因はよくわからなかった。
だけど、先生を泣かせたのが园长だという事はわかった。
すぐに手が出る事で有名だった昔気质の园长は、何かミスをしたらしい先生に怒声を浴びせ、殴っていたのだ。
それが许せなかった。
园长と先生、どちらが弱いかなんて子供でも分かる。
「弱い者イジメをしちゃダメだよ」
脳裏に、先生の声が响いた。
その日初めて、人を殴った。
问题になって。
亲が呼ばれて。
「なんでこんなことしたの!园长先生にちゃんと谢りなさい!」
と叱られて。
纳得できなかった。
园长先生は弱くない。
だから、弱い者イジメじゃない。
后で、先生は「ありがとう。ごめんね」と言い残して、幼稚园を辞めていった。
なんで、イジメられていた先生の方が辞めなければならないのか、わからなかった。
だから、俺は俺の思うままに。
弱い者イジメをする奴を殴り続けた。
小学校でも、中学校でも、高校でも。
痴汉、下着泥、中学生にカツアゲする高校生、セクハラ教师………。
今思い出しても、殴った事を后悔するような相手はいない。
どいつもこいつも、殴られて当然の屑な连中だ。
だが、その度に亲は呼び出されて、叱られて。
家庭の空気は悪くなっていった。
おまえの教育が悪いんだ、だからこんな不良になったんだと母を殴った父を殴った时、遂に警察を呼ばれた。
本当なら、少年院に入る筈だった。
だが、何故か少年院に送られる事はなく、亲元を引き离されてこの学校にやってきた。
この学校でも俺はヤンキーと呼ばれ、浮いた存在になった。
江藤や柿沢の様な取り巻きもできたが、あいつらが望んでいるのはヤンキーとしての俺だ。 本文来自
违う、と叫びたかった。
俺はヒーローになりたかったんだ、と。
ほぼ1日ぶりに军舰マーチの音色が响き、洞窟の壁に反响する音で微睡から目覚めた。
(粪が………)
最悪の目覚まし时计だ。
内心で悪态を吐きながら画面をタップして音を止め、通知を确认する。
【キル情报】
死亡者:早川正人
杀害者:凤惠介
杀害方法:射杀
凤惠介のKP:20→33
残りプレイヤー:4名→3名
早川正人は陆上部のエースで、体力自慢だった。
だが、そんな早川も凤にやられてしまった。
これで、残りのプレイヤー数は3人に绞られた。
凤惠介、KPは33。
佐仓井君华、KPは4。
そして、俺、有泽悠平。KPは0だ。
ちらり、と端末を确认すると时刻はちょうど24时を回った処だった。
(あと15时间………)
あと15时间生き残る事ができれば、ゲームは终わる。
「絶対に生き残ってやる………」
闇の中で呟く。
その目は、炯々と辉いていた。
***
「顽张ってね、惠ちゃん」
夜が明けると同时に出発しようとする凤惠介を佐仓井君华はゆっくりと抱き缔めた。
凤も佐仓井の背に腕を回し、その髪に顔を埋めて、香りを存分に吸い込む。
「ああ。今日こそ、有泽を仕留めてやる」
「うん。信じてる」
武人の如き顔に决意の色を渗ませて隠れ家を后にする凤。
昨日までで、岛の中はあらかた调べ尽くした。
あと、隠れられそうな场所は北侧の海岸沿いにある洞窟ぐらいだ。
有泽が隠れているとすれば、もはやその周辺しかない。
最终日の段阶で未だKP0という事は、有泽に积极的に戦おうという意思はないのだろう。
番长を気取ってみたところで、一枚皮を剥けば本性はただの臆病者だった、という事だ。
どんな顔で逃げ回っているのか知らないが、それを责めるつもりもない。
こんな状况に放り込まれれば、谁でも予期しない自分と出会うものだ。
だから、后はゆっくりと追い诘めて、确実に仕留めるのみだ。
(絶対に、二人で生き残る………)
凤の决意は固かった。
その决意だけが确固たるもので、今の自分にとっては拠り所なのだ。
そうでなければ、否定できなくなる。
同级生を杀すのは、佐仓井と二人で生き残るために仕方なくやっている事。
その前提が崩れてしまえば、残るのは。
断末魔の悲鸣に愉悦を感じつつある、人として壊れかけている自分だけなのだから。
ゲーム终了まで、残り8时间。
窓から中を覗くと、佐仓井君华の姿が见えた。
実は、この隠れ家は5日目の朝に见つけていた。
见つけた时には凤が穴を掘って、そこに前田と石狩の遗体を埋めようとしていた。
傍らには同じような土馒头が二つ。
恐らく、初日に杀された斎藤と镝木の墓だろう。
それから、二人の行动パターンを観察した。
凤は毎日、朝に出かけて、夜まで戻らない。
二人の会话までは闻こえなかったが、探しているのはきっと俺だろう。
まさか俺がこんなにすぐ近くに潜んでいるとは思ってもいない様子だった。
まさに灯台下暗しという奴だ。
なら、凤が出かけた后に隠れ家に押し入って佐仓井を拘束。
彼女を人质に凤を始末すれば、俺の胜ちだ。
无论、クラスメイトたちを杀した二人にはそれなりに痛い目に遭ってもらう。
だが、杀す気はなかった。
音を立てないように慎重に扉に近づき、佐仓井の気配を探りながら、一気に中に飞び込む。
「动くなっ!」
「っ………!」
俺の言叶にびくっと反応した佐仓井は、慌てて床板を捲ろうとした。
恐らく、その中に武器を隠しているのだろう。
だが、俺の方が早い。
俺は駆け寄って、佐仓井の肩を蹴った。
「きゃっ!?」
悲鸣を上げて、軽い体が壁际まで吹き飞ぶ。
その拍子に、その手から拳铳が零れ落ちた。
さらに、床板の下に手锭や短刀が隠されているのが见えた。
「动くな」
身を起こし、蹴られた肩を擦りながら立ち上がろうとする佐仓井を刀で制する。
「有泽くん……てっきり、最后までどこかに隠れてるのかと思ったよ………」
「そろそろ岛を探し尽くす顷だろうからな。隠れ家には罠を仕挂けてきた。凤が戻ってくるにしても时间がかかる筈だ」
「凤くん?」
「しらばっくれるな。二人がつるんでるのはとっくにわかってる」
「私を杀すの?」
小刻みに体を震わせながら、上目遣いで见上げてくる。
「その可能性もある」
そう言いながら床下から手锭を取り出し、后ろ手に佐仓井の両手を拘束する。
「お愿い、杀さないで……何でもするから…」
目に涙を浮かべ、声を震わせる佐仓井。
その弱弱しい姿を见て、情に绊される者も多いのだろう。
「四人も杀しておいて都合がいいな」
「违うのっ、杀したくて杀したんじゃない……私、凤くんに胁されて……仕方なく…」
「白々しい」
冷めた目を向け、拳铳を拾う。
「斎藤や镝木、それに前田も、そうやって骗して杀したのか?」
「违うの!信じて!お愿い!」
「いい加减にしろ!」
俺は怒声を放ってから、少し离れた场所に胡坐を掻く。
佐仓井と隠れ家の扉、両方を见张れる位置取りだ。
「ほんとなのに………」
ぎゅっ、と唇を噛み缔め、肩を震わせながら涙をはらりはらりと零す佐仓井。
その姿は、とても嘘だとは思えない。
だけど。
「お前は………このゲームの事、知ってたんだろ?」
カマをかけるつもりで放った一言に、佐仓井の表情が一変した。
それまでの弱弱しい雰囲気から、一挙に太々しいものへと。
まるで瞬きしている间に别人に入れ替わったのかと思うような変化だった。
「あぁ、そっか。“あの时”の、有泽くんだったんだね」
その瞳には既に涙の辉きはなく、口元には余裕すら感じさせる笑みが浮かんでいた。
***
あれは、2週间ぐらい前だろうか。
授业をサボって屋上で放课后まで昼寝した后、だいぶ暗くなってきたので俺は家に帰ろうと廊下を歩いていた。
その时、こんな时间には谁もいないはずの理科準备室の、仅かに开けられた扉の隙间から闻こえてくる声に気づいた。
ほどなくして、それが男女のまぐわいによる喘ぎ声だと気づいた俺は、周囲に人影が无いことを确认してから、気づかれないように息を潜め、ドキドキと鼓动を高鸣らせながら中を覗いた。
予想通り、中で行われていたのは男女のまぐわいだった。
パイプ椅子に腰かけ、こちらに背を向けた男。
その男の正面から抱き着き、后头部に両腕を回しながら腰を激しく、そして滑らかに振る女。
その度に、ぎしっぎしっとパイプ椅子が不快な音を奏でる。
「ぐっ。あっ?も、もうっ……??」
男の切羽诘まった声からも、女から赍される快楽の壮絶さを窥い知ることができた。
一方的に喘がされている男の耳を咥えながら、
「いいよ、先生?また出して?これはいろいろ教えてくれたお?れ?い?だから、なぁんにも考えず、どろどろになっていーっぱい気持ちよくなっていいんだよ?」
络みつくような、ねっとりとした甘い声音で嗫く女。
「うっ。出るぅぅぅっ??」
男の身体ががくがくと震える。
「ふふ。先生、気持ちよさそう?もう何回も出してるのに、まだまだ凄い势いですね?」
うっとりと目を细め、絶顶に达した男の首筋に舌を这わせる女は、佐仓井だった。
一方、悦楽の余韵に浸っている男のワイシャツには见覚えがあった。
担任の、権藤だ。
(権藤と佐仓井が………)
学校で淫らな行为が行われているというだけでも冲撃的なのに。 copyright
それが、担任の教师とクラスメイトだなんて。
冲撃のあまり、目眩がしそうだった。
ごくり、と生唾を饮み込んで。
その音の大きさに、我ながらしまったと焦る。
その音が闻こえてしまったのかどうかは定かではないが、不意に権藤の肩越しに佐仓井と目が合った。
「ねぇ、谁かいるの?」
「えっ」
佐仓井の言叶に、びくっと反応したのは権藤だった。
俺はただ、呼吸も忘れて硬直するのみ。
全身の汗腺という汗腺から汗が喷き出してくる。
「こ、こんな时间に谁も………」
「うんうん、いるよね」
佐仓井はじっと薄闇に目を凝らす。
「谁かいるなら………」
(み、见えてないのか………)
既に日も沈み、校舎の中は暗い。
廊下に人の気配を感じたとしても、谁かまではわからなかったのかもしれない。
普通なら、こんな状况を见られたとあってはパニックに陥るものだろう。
だが、佐仓井の声に动揺は微尘もなかった。
得体の知れない寒気が背筋を駆け上っていく。
「ふふ。ねぇ、私たちの仲间にならない?多分、想像もしていないような事、教えてあげられるよ?命にも関わる、とーっても大事な事なの」
「ちょ、さ、佐仓井さんっ……」
「しっ。先生は黙ってて……ねぇ、そこの谁かさん。もし长生きしたいなら、もしくは単に気持ちよくなりたいだけでもいいけど?……こっちに来て?」
佐仓井の蛊惑的な嗫きに、鼓动が高鸣る。
ギンギンに勃起したペニスが、中に入れと促してくる。
それに、命にも関わるという想像もしていないような事というのがなんなのかも気になる。
佐仓井君华はビッチである。
そんな噂が俺の耳にも届いていた。
背筋を这い上ってくる恐怖に駆られるまま、俺はその场を逃げ出した。
逃げ出して、廊下を全速力で走る。
途中で、凤と擦れ违った。
「どうした、有泽。血相変えて―――」
声を挂けてくるのも无视して。
凤の进む先で起こっている状况について警告するでもなく。
ただただ、俺は走り続けた。
そのまま学校を飞び出し、家まで走って。
そして、抜いた。
今までになく硬く屹立したペニスを扱くと、これまでに感じた事のないほどの快楽を感じ、1分と経たずに絶顶に达してしまった。
それでも怒张は収まらず、何度も、何度も抜いた。
思いがけず目撃してしまった教师と生徒による淫行の现场。
権藤の腰を挟んだ太もものむっちりとした白さが。
下着に包まれた柔らかそうな乳房が。
上気した白い肌と、汗に濡れた頬に挂かるほつれ毛が。
そして何より、三日月のような瞳と濡れた唇が作り出す淫らな笑みが。
脳裏から离れなかったのだ。
それからも、学校で佐仓井君华の姿を见かけるだけで。
廊下や教室ですれ违った际に、そのいい匂いが鼻先をかすめただけで。
その可爱らしい声が耳朶を震わせるだけで。
どきどきと鼓动が高鸣り、勃起が収まらなくなった。
适当な理由をつけてはトイレに駆け込んで、何度も何度も抜いた。
その姿を思い浮かべる度、何故か、幼稚园の顷の先生を思い出した。
大好きな先生だった。
初恋の相手と言ってもいいだろう。
いつも、いい香りがしていたのを覚えている。
けれども、何故か时折、园长先生の部屋から出てきた先生からは嫌な臭いがした。
当时は、何の臭いかわからなかった。
でも、今ならわかる。
佐仓井と権藤がまぐわっていた理科準备室でも、同じ臭いがしていたから。
その时の光景を思い出してしまったからか。
自然と、视线が佐仓井の太ももに引き寄せられてしまう。
俺に蹴られた后、すぐに拘束された事で整える暇もなかったのだろう。
スカートは捲れ、太ももが半ば以上露になっていた。
あの日见たのと同じ、白く、むっちりとした太ももに、自然と鼓动が高鸣っていく。
口中に唾液が溢れ、ズボンの下で血液が流れ込んだペニスが膨张していく。
「思い出して兴奋しちゃった?」
勃起を隠そうと不自然な身动ぎをする俺を见て、佐仓井が笑みを浮かべる。
あの时と同じ淫らな笑みに、更に鼓动が高鸣っていく。
「硬派なヤンキーっぽく振舞ってても、やっぱり男の子なんだね」
「う、烦い………」
「ふふ。强がらなくていいよ。何なら、私が抜いてあげよっか?」
「っ………ふ、ふざけるな」
「ふざけてないよ。言ったでしょ、凤くんに胁されてるって………こうなった以上、凤くんが戻ってきたら私は杀されちゃう。だったら、生き残るためには有泽くんに胜ってもらうしかないの。でも、おちんちんをそんなに勃起させてちゃ、胜てるものも胜てない。7日间、ずっと抜いてないんでしょ?」
「そ、それは凤だって………」
「犯されたよ」
「っっ………」
図星を刺されて动揺する俺を、自虐的な笑みを浮かべつつの告白がさらに动揺させる。
「何度も、何度も」
思い浮かべまいと思っても、胜手に脳裏に想像が浮かんでしまう。
あの日、无様にも理科準备室から逃げ出した俺と擦れ违った凤。
あいつも、俺と同じ光景を目にした可能性は高い。
そして、同じように佐仓井から诱われて。
凤は、その诱いに乗ったのだろうか。
そして、佐仓井とヤったのだろうか。
そんな见てもいないはずの光景が鲜明に脳裏に思い浮かんでくる。
唇を吸い、首筋に舌を这わせ、髪に顔を埋めて。
乳房をまさぐり、あの太ももを抚でさすり。
そして、その膣をペニスで贯く。
例え佐仓井が嫌がったとしても、凤の膂力に叶う筈もない。
无理やりに犯されている内に、膣は润いを増し、やがて白い肌は上気し、悲鸣は喘ぎ声に変わっていく。
凤の锻えられた裸身に両手両足を络め、その背中を引っ掻きながら、背を反らせ、絶顶に达する。
一度や二度で凤は疲れ果てないのだろう。
きっと、何度も何度も、佐仓井を责め続ける。
「………」
返す言叶もなかった。
うちの学校に来る连中は、皆何かしらの事情を抱えている。
だが、これほど壮絶な话は闻いたことがなかった。
「権藤先生の时もそう。偶然、このゲームの事を知っちゃって。少しでも皆で生き残れるようにするために、私は権藤先生を诱惑して、情报を闻き出した」
「そうだったのか………」
「その情报を沢村くんにだけは伝えた。二人で皆を助け出そうって。最初は椎叶さんにも话すつもりだった。でも、沢村くんに椎叶さんに伝えるのはやめようって言われて。それに、裏切らない保証が欲しいと迫られて………」
「それで、沢村と寝たのか」
江藤と柿沢が言っていた噂の、これが真相なのだろうか。
「そう。でも、それが椎叶さんにバレて、沢村くんは………」
俯き、辛そうに顔を歪める。
沢村の死に、责任を感じているのだろう。
佐仓井と一绪に皆を救おうとしていた沢村は、嫉妬に狂った椎叶によってゲーム开始早々に杀されてしまったのだから。
沢村が椎叶に话さないようにと言ったのはなぜなのだろう。
魅力的な佐仓井を前にして、性欲に流されてしまったのだろうか。
(それは俺も同じだ………) 内容来自
こうして真面目な话をしているというのに、佐仓井の肢体を舐めるように见てしまう。
その太ももや胸の膨らみ、ほつれ毛を见てはペニスがずきんずきんと疼くのを止められない。
「ゲームが始まってからすぐに凤くんに见つかって……何でもするから杀さないでってお愿いしたの。その証に、その场でお口でしてあげた」
绮丽な佐仓井の唇。
あの唇にペニスを扱かれたら、きっと物凄く気持ちいいだろう。
(最初から仲间だった訳じゃないのか……だったら……もしかしたら、俺が凤と同じ立场だったかも………。いや………今はまさに、同じ立场なんじゃないか………?)
そう思うと、更に鼓动が高鸣っていく。
「凤くんに隠れ家を见つけるように命じられて。この隠れ家を最初に见つけた时にはもう斎藤くんがいて。複数で固まっていたら危ないから出ていけって言われて………。私、外に出るのが怖かったの。だって、命令に失败したら凤くんに杀されちゃうかもしれない。だから、何でもしてあげるから一绪に居させて欲しいって斎藤くんを诱惑して、隙を见て痺れ薬を涂った矢を刺したの。その后は镝木くん。また、斎藤くんみたいに出て行けって言われたら困るから……下着姿になって一绪に毛布に包まって、手コキで抜いて。好きって嘘をついて、エッチをして、油断した処で痺れ薬入りのスープを饮まして杀した」 内容来自
斎藤も镝木も大人しい奴だった。
だが、この状况下であれば、何が起こるかはわからない。
一皮剥けば、男は谁でも狼になり得る。
「凤くんが出かけている隙に川に水浴びに行ったの。その时に、前田くんと石狩さんに见つかって。今みたいに手锭を挂けられた。私が寝たふりをしている时に、二人は朝になったら私を杀そうって话してた。だから、石狩さんが寝ている间に、お手洗いにいきたいって前田くんを外に连れ出して。お尻とひかがみ、それにお口で抜いてあげて。油断した処で痺れ薬を刺して杀したの」
前田と石狩が佐仓井を杀そうとしていたという话が本当なら、これは正当防卫だろう。
「ね、今まで、私は自分の体を使って生きてきたの。だから、有泽くんも同じことをすればいいよ。凤くんに胜つために」
(どいつもこいつも………)
沸々と、どす黒い感情が涡を巻く。
佐仓井の父亲も、権藤も、沢村も、凤も、斎藤も、镝木も、前田も………。
佐仓井を蹂躙し、この美しくも厌らしい身体を存分に楽しんだのだ。
羡ましい。
妬ましい。
7日间、精液を溜め込んだ精嚢が叫ぶ。
出させろ、と。
目の前の女を犯せ、と。
だが、同时に、理性も叫ぶ。
これは罠だ、と。
佐仓井を抱いた男たちの末路を思い出せ、と。
佐仓井の父亲も斎藤も镝木も前田も死んだのだ、と。
(だけど……権藤や凤は生きている………)
「凄いよ、有泽くん。大きくて、热くて………」
すぅっ、と空気を吸い込む。
「凄く男らしい匂いがする」
「う………」
「逃げちゃダメ。しっかり立ってて」
「で、でも臭いんだろ………?」
「臭くないよ。良い匂いだよ?」
べろぉっと舌を出し、根元から先端へとゆっくりと舐め上げる。
「っっ………」
それだけで、ぞくぞくと快楽が背筋を走り抜けていった。
ちゅっ?ちゅっ?と軽いキスがペニスに降り注ぐ度、ぴくんぴくんと体が震え、もどかしい思いが込み上げてくる。
「さ、佐仓井………ぅ……」
「どうして欲しいか、言ってごらん?」
上目遣いに见つめられる。
あ~ん、と大きくあけられた口の中で舌がたっぷりと溜まった唾液を搅拌する。
ごくり、と大きく唾を饮み込んでから。
「く、咥えて……しゃぶってほしい……」
「いいよ?」
快诺して。
ゆっくりと、ペニスを口中に収めていく。
唇にも、頬にも、舌にも触れないまま。
ただ、生暖かい空気と。
口の天井からぽたぽたと垂れる唾液が棹に当たる感覚だけ。
少しの紧张感と、寻常じゃないほどの期待感が込み上げてきて。
次の瞬间。
「あむっ?」
全てが、同时に袭ってきた。
じゅぶじゅぶっ?じゅるるるるっ??じゅびじゅびっ?じゅぶうぅぅっっ??
「はひ――――っっ??」
それは、余りに强烈な快楽だった。
何がどうなっているのかもわからない。
一瞬にして、头が真っ白になるような。
物凄い、としか言いようがない。
そんな舌の动き。
棹が、カリが、亀头が、铃口が。
舐められ、しゃぶられ、络みつかれ、蕩けていく。
唇の缔め付け、頬粘膜の缔め付け、とろとろの唾液。
身体から力が抜けていく。
頽れないよう、悬命に膝に力を込めるが、ぷるぷると震えてしまう。
右手に持っていた刀を床に刺して、なんとか体を支える。
そんな俺を见上げて、佐仓井の目が三日月を描く。
笑われている。
にもかかわらず、その瞳に魅入られてしまう。
とくん、と鼓动が高鸣る。
じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?
「あひっ?ああっ?き、気持ちいいっ……??」
佐仓井が头を前后に振る。
ペニス全体をにゅるにゅると扱かれて、表情が缓んでいくのを抑えようがない。
「いふれも、いっへいいほ?」(いつでも、イっていいよ?)
「あぁぁっ………???」
じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?
じゅぶじゅぶっ?じゅるるるるっ??じゅびじゅびっ?じゅぶうぅぅっっ??
じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?
じゅぶじゅぶっ?じゅるるるるっ??じゅびじゅびっ?じゅぶうぅぅっっ??
さらに激しく、加速していく责めに耐えられるはずもなかった。
激しすぎる口淫に、7日间蓄积され続けてきた白浊液が涡を巻きながらせり上がってくる。
「おおおっ?で、出るっ……出ちゃうぅぅぅうっ??」
自分でも情けないと思うような甘い声を出しながら、俺は爆ぜた。
どびゅんっ?びゅくびゅくびゅくっ?どびゅるるるるっ??びゅるるるるっ??びゅくんびゅくんっ?びゅぅぅぅっ??どびゅどびゅっ??
「あひっ?あへっ?」
呆けた顔を天井に向け、がくがくと震えながら精を放つ。
あの日、理科準备室で権藤と佐仓井の情事を见かけてから、何度も何度も梦想してきた。
だが、そんな妄想を一瞬で消し飞ばすような悦楽だった。
大量に吐き出した精液を、佐仓井がごくごくと喉を鸣らしながら饮み込んでいく。
ちゅうちゅうと最后の一滴まで绞り出されて、ちゅぽんっ、という栓の抜けるような音と共にペニスを解放されるや否や俺はとうとうその场に尻饼をついてしまった。
「ふぅ」
ごくり、と口の中に残っていた最后の精液を饮み込んで、佐仓井が満足げに息を漏らす。
「とーっても、浓ゆくて?美味しかったよ、有泽くん?気持ちよかった?」
「あ、ああ………凄く……」
「でも、まだ全然足りないよね?」
佐仓井が笑みを浮かべながら、俺の股间へと视线を送る。
その指摘の通り、俺のペニスは未だ屹立したまま、更なる快楽を欲してふるふると震えていた。
「今度はどうして欲しい?」
あっという间に、先端から我慢汁が溢れだし、棹を伝って太ももを汚していく。
その结果、太ももの感触は徐々にもっちりとしたものへと変化していき、动きに合わせてぬちゃぬちゃと淫らな音を奏でるようになっていく。
「凄くエッチな音?……もっと、ねちょねちょにしてあげるね?」
佐仓井が口を窄め、唾液を垂らす。
「あひぃっ……??」
唾液がぽたりと亀头に垂らされる度、波纹が広がるように快楽が背筋を贯き、さながら水琴窟の如く、喘ぎ声をあげさせられる。
ぽたり、ぽたりと垂らされた唾液は我慢汁と混じり合い、棹を流れて、より太ももの感触や奏でる音を淫らなものへと昇华させていく。
「あっ?あっ?も、もうっ………??」
あっという间に限界へと追い诘められ、精液が込み上げてくる。
だが。
「ダメだよ?」
「あぐっ………!」
太ももにぐっ、と力を込めて、射精が阻止されてしまう。
「な、なんで………」
込み上げてくる切なさに、思わず情けない声が漏れてしまった。
佐仓井は俺の射精冲动が少し収まるのを待ってから太ももの动きを再开する。
そのまま上体を倒し、至近距离で俺を见つめる。
「凄く気持ちよさそうな顔?」
「気持ちいいっ……これ、気持ちいいよぉっ……??」
佐仓井の目に映る俺は、完全に悦楽に蕩けていた。
一度は収まった射精冲动が、瞬く间に込み上げてくる。
「イぐぅ、出るぅぅっ……」
「だぁめ」
だが、またしても出る寸前で寸止めを食らってしまう。
「あああっ、なんでぇぇ………」
「あはは。もう完全に脚フェチだね。へ?ん?た?い?」
「あふうっ……」
「马鹿にされてるのに、気持ち悪い声で喘いじゃって。我慢汁もトロトロ。もっと激しく动かしてあげるね?」
「あぁあぁっ??」
「でも、イかせてあげなぁい?」
「ひぃぃぃぃっ―――??」
「ちょっと足动かすだけで、ぐぢゅぐぢゅって凄い音?」
「ぎもぢいいいっ………」
「でも、出すのはだぁめ?」
「あひぃぃぃっ??」
「情けない顔。そんなんで、本当に凤くんに胜てるの?」
「胜つ!胜つからぁぁ………」
「胜つから?」
「イかせてぇぇ………」
四度も寸止めされたせいで、もう头の中は射精の事で一杯だった。
「じゃあ………」
佐仓井が、俺の上に寝そべる。
胸板に柔らかな感触が押し付けられ、溃れる。
息を吸い込むと、とてもいい匂いがした。
肺と血管を通じて全身に运ばれ、全细胞を蕩けさせるような、そんな香りだ。
「私のこと、カノジョにしてくれる?」
耳元で、甘く嗫かれ、他爱もなくとくん、と鼓动が高鸣る。
「そ、それは………」
「私、有泽くんの事が好き」
「えっ………」
突然の告白に、戸惑いを隠せない。
「だからお愿い。私を、抱いて」
「っ………」
「凤くんに犯された分も、上书きして欲しいの。今までの私の人生、最悪な事ばかり。それに、もうすぐ死ぬかもしれない。だから、有泽くんとの思い出が欲しいの。寂しいの。寒いの。不安なの。このまま死にたくないよ。怖い。でも、有泽くんと一绪なら。だから………」
佐仓井が顔を上げ、そしてゆっくりと近づけてくる。
「佐仓井………」
その唇を、避けようと思えば避ける事もできただろう。
だが、俺はその润んだ眼差しに射竦められたかのように、动く事ができなかった。
柔らかな唇が重ねられて。
とろとろの唾液と舌が入ってきて。
舌を络め合い、唾液を交换し合い、互いに贪るような口づけを交わす。
(キス、気持ちいい………)
口中の性感帯を刺激するような、巧みなキス。
慈爱すら感じる心地よさに、心が络め取られていくような気がした。
「ふふ。私のファーストキス、有泽くんにあげちゃった?」
银色の糸を引きながら唇を放し、嬉しそうに、耻ずかしそうに微笑む。
その可爱らしさは、どんな男でも虏にするだろう。
「いや、さすがにファーストキスはウソじゃん………」
「あはは。バレた?」
俺の指摘に、佐仓井はぺろっと可爱らしく舌を出し、
「でも、有泽くんの事好きなのは本当だよ?」
「どうだかな………」
口ではそんな事を言いつつも、心が动かされてしまっているのも事実だった。
凤を倒して。
ゲームを生き残って。
佐仓井を恋人にして。
二人で歩む未来。
そんな情景を、胜手に脳裏に思い描いてしまう程には。
何が本当で、何が嘘なのかわからない。
ただ一つ真実なのは、とにもかくにも佐仓井が可爱いという事のみ。
(可爱いは正义………)
とは、よく言ったものだ。
「ね、俺の彼女になれ、って言って?」
そう言いながら、再び太ももでペニスをにゅくにゅくと扱かれる。
「あっ?くっ………」
これは罠かもしれない。
そんな警戒心を失ったわけではない。
今でも、左手は拳铳を握っている。
撃つでも、殴るでも。
佐仓井を无力化する事は十分に可能だ。
だが、いずれにせよ、今はとにかく、射精がしたかった。 内容来自
「お、俺の……彼女になれ………」
「はい?」
佐仓井が可爱らしく颔き、唇を重ねる。
激しく舌を络め合いながら、むっちりとした太ももに激しく扱かれて。
强すぎる快楽に、头の中で白い闪光が瞬く。
「ん―――――っっ???」
今度は寸止めされる事もなく、絶顶へと押し上げられる。
どびゅんっ?びゅくびゅくびゅくっ?どびゅるるるるっ??びゅるるるるっ??びゅくんびゅくんっ?びゅぅぅぅっ??どびゅどびゅっ??
何度も寸止めされたせいか、二度目の射精は一度目のそれにも决して劣らない势いで喷き上がり、中空に弧を描き、ばちゃばちゃと周囲に降り注いだ。
俺が放心状态でいるうちに、佐仓井は身を起こし、まだ勃起したままのぬめるペニスを活かして下着をずらし、にゅるんっと一息に膣に迎え入れてしまう。
流れるような动きで、抵抗する间もなかった。
「っ??」
気づいた时には、もう俺のペニスには几重もの襞が络みつき、激しく缔め付けられていた。
「んんっ??有泽くんの、太くてっ?最高っっ??」
佐仓井が激しく腰を动かす度、ばちんばちんと肉がぶつかり合う淫らな音が响く。
「―――っっ??」
俺は歯を食い缚りながら、なんとか耐える。
既に二度、大量に射精させられていたからこそ、耐えられているのだ。
でなければ、数瞬で絶顶へと押し上げられていただろう。
「あっ?あっ?……で、でも、动きづらいっ、动きづらいよっ??」
十分すぎるほど滑らかな动きで俺を责め立てながら、それでも佐仓井は不満そうに首を振り、
「ね、お愿いっ、手锭っ、外してぇっ、もっと、もっと気持ちよくしてあげるからぁぁっ!」
髪を振り乱し、欲情に瞳を燃えあがらせながらの恳愿。 内容来自
白い肌が上気し、汗が浮かぶ。
弾む乳房。
俺の胴体を挟み込む、むっちりとした太もも。
その姿に理科準备室で见た光景がオーバーラップする。
(もっと…もっと気持ちよく……!!)
拳铳を手放すべきではない。
手锭を外すべきではない。
そんな事は百も承知だ。
だが、俺自身、欲情に急き立てられていて。
本能がいくら正しくとも、この状况ではまさに多势に无势。
本能寺の変で明智光秀によって讨ち取られた织田信长の様に。
理性が本能によって駆逐される。
俺は拳铳を手放し、手锭を外した。
「あぁぁんっ??」
甲高く喘ぎながら髪を掻き上げ、ボタンが飞ぶほどの势いで俺のワイシャツをはだけさせ、剥き出しになった乳首にむしゃぶりつく。
「ぎっぃぃっ……??」
これまでに与えられたことのない新鲜な快楽に、ぎゅんっと睾丸がせり上がり、 内容来自
「あっ、だ、ダメ、出るっ!ぬ、抜かないとっ!!」
「いいよっ!な、中に、中に出してぇっ!」
込み上げてくる射精感に追い诘められる俺の叫びに、じゅるるっと乳首を吸いながら、佐仓井が叫び返す。
いずれにせよ、抜いて外に出すほどの余力もなかった。
「イぐぅぅぅぅ……??」
三度目の精を、佐仓井の膣奥にぶちまける。
どびゅんっ?びゅくびゅくびゅくっ?どびゅるるるるっ??びゅるるるるっ??びゅくんびゅくんっ?びゅぅぅぅっ??どびゅどびゅっ??
きゅうきゅうと収缩する膣が、射精途中のペニスを责め立て、更なる射精を促す。
「はぁはぁ………」
肩を上下させ、荒い息を吐きながら、俺は佐仓井の目を见た。
「………」
无言で、目を逸らす佐仓井。
そんな彼女の右手首を、俺は掴んでいた。
彼女の手には、髪の毛程の细さの针があった。
射精の瞬间に刺そうとしてきたのを、寸前で食い止めていたのだ。
消えかけていた理性の、最后の悪足搔きとでもいうべきか。
「痺れ薬か。この针で刺して、前田を杀したんだろ?油断させて、手锭を外させた上で。髪の中に仕込んでいたのを、さっき髪を掻き上げた时に掌中に忍ばせた。违うか?」
「っ、そうよ、正解……」
佐仓井は悔しそうに唇を噛む。
「これが奥の手だった訳だ」
自然と、笑みが込み上げてくる。
奥の手を溃した。
胜ったのだ。
肉体的な快感に加え、佐仓井の企図を打ち破ったという精神的な快感が、理性にトドメを刺した。
(もう大丈夫だ。もう佐仓井には何もできない………)
针を取り上げて远くへと放り捨て、ぐぐっと身を起こし、佐仓井を仰向けに寝かせ、両足を小脇に抱えて圧し挂かる。
繋がったままのペニスに襞が络みつき、蕩けるような快楽を赍す。
「ま、まだ続けるの……凤くん、そろそろ帰ってくるかも……」
「そんなにすぐには帰ってこれない。そういう罠を仕挂けたからな。佐仓井、お前が言ったんだぜ。『凤くんに犯された分も、上书きして欲しい』ってな」
优越感と愉悦感が、欲望にさらに油を注ぐ。
「わかった………」
観念したように吐息を漏らした佐仓井が、その细腕を俺の首に络める。
その瞳にも、欲情の火がゆらゆらと揺らいでいた。
「じゃあ………もう少しだけ、楽しみましょ?」
「ああ………」
颔き、深く深く身を沈める。
唇を重ね、舌を络め、唾液を交换し、制服を脱がせて乳房を揉みしだき、谷间に顔を埋め、顶の蕾を吸い、そして腰を振り続ける。 copyright
あん?あん?と気持ちよさそうに喘ぐ佐仓井の喘ぎ声が耳にも体にも心にも心地いい。
込み上げてくる射精感に身を任せ、その最奥に精をぶちまける。
佐仓井の父亲。
権藤。
沢村。
斎藤。
镝木。
前田。
凤。
そして、彼女を今まで抱いてきたすべての男たち。
(こいつは………俺の女だ………俺が……すべてを上书きしてやるっ……俺の……俺だけの女だっ………)
目が血走り、つぅっと鼻血が垂れる。
それでもお构いなしに、责め続ける。
「イくっ?イくっ?あああああんっ??」
佐仓井ががくがくと震え、膣が収缩する。
「俺もっ、出るっ??」
强力な缔め付けに促されるように、もう何度目かも忘れた白浊液を注ぎ込んだ。
ゲーム终了まで、残り1时间。
白浊に涂れ、ぷるぷると痉挛している佐仓井を横目に、制服を着る。
そろそろ、凤が帰ってきてもおかしくない时间だ。
はっきり言って、佐仓井は最高だった。
もう、手放せる気がしない。
(ゲームが终わったら………)
このままゲームが终われば、佐仓井は4,000万を得られる。
それだけあれば、暂くは働かなくても暮らしていけるだろう。
朝から晩まで。
その体を贪り合う日々。
そんな生活を思い浮かべていると、散々射精したにもかかわらず、性惩りもなくペニスが鎌首を擡げてくる。
(………もう1回だけ………)
そんな邪な感情を抱いた次の瞬间。
バリンッとガラス窓が割れる音が响く。
「ぐあぁっ!!」
そして、まるで焼けた热棒を押し当てられたような激痛が背中に走った。
ひゅっ―――と风切り音が响いて。
「ぐあっ!」
肩に激痛が走る。
咄嗟に体を捻っていなければ、心臓を射抜かれていた。
「くそっ………」
「いつも、学校のトイレでこそこそオナニーしてたけど、人生最后にヤれてよかったんじゃない?気持ちよかったでしょう?冥土の土産としては最高よね?」
「な、なんでそれを………」
「そりゃ気づくでしょ。ちょっと擦れ违うだけでふがふが鼻膨らませて。太ももガン见して。前屈みになってトイレに駆け込んでさ。気持ち悪い喘ぎ声、女子トイレにも闻こえてたよ」
「っ………う、うわぁぁあああっ!!」
まさかそんな事まで知られていたとは。
猛烈な羞耻心に袭われて。
俺は叫び声をあげ、佐仓井を人质に取るという当初の案すらもかなぐり捨てて、矢が飞んでくるのとは反対の窓を突き破って脱兎の如く逃走した。
これでは、あの时と同じだ。
理科準备室から逃げ出した时と。
「くそがっ!くそがっ!」
羞耻心と。
骗されたという怒りに突き动かされながら。
とにかく、一歩でも远くへと逃げ出したかった。
***
「大丈夫か!」
有泽が逃げ出してから10秒も経たないうちに飞び込んできた凤の全身は泥や草木に汚れていた。
察するに、有泽の罠は落とし穴か何かだったのだろう。
「私のことはいいから有泽を追って!発信机は仕込んだから」
「わかった」
凤はあられもない佐仓井の姿を见ても何も言うことなく、一つだけ颔きを返すと、再び飞び出していった。
発信机とは、事前に権藤から支给武器とは别にもらっていたアイテムだった。
その电波を受信する装置を凤も佐仓井も持っている。
「ふふ」
佐仓井は凤の目に触れぬようお尻の下に隠していた拳铳を抚でてから、自分も后を追うためにまずは脱ぎ捨てた制服を手缲り寄せるのだった。
***
すぐに追いつかれないようにとジグザグに走ったにも関わらず、何故かすぐに凤に追いつかれてしまった。
背中に三本目、四本目の矢が突き立つ。
弓道部主将の腕前は嫌になるほど正确だった。
(あと40分………)
ぜぇはぁと荒い息を吐きながら、森の中を走る。
视界が赤く染まり、狭まっていく。
(し、死ぬのか、俺は………)
気持ちが揺らぐ。
身体が重くなり、手足の感覚が胧げになっていく。
右肩に五本目の矢が突き刺さる。
冲撃でよろけてしまったが、なんとか姿势を立て直して走り出す。
もはやそれは走るなどという速度ではなく、よろめきながら辛うじてふらふらと前に进んでいるというに过ぎない。
(寒い。嫌だ。死にたくない………)
急に、视界が明るくなった。
森を抜けたのだ。
だが、この状况で视界が开けるのは决していいことではない。
凤にとっても狙いやすくなるのだから。
「くそっ………」
しかも、その先は断崖絶壁だった。
逃げ场がない。
「终わりだな」
声に振り向くと、森の中から弓を构えながら凤が出てくるところだった。
嫌味なほど、隙がない。
人を杀す事に惯れ切った冷たい眼差しに射竦められる。
(―――いや)
全身の激痛と失血に意识を半ば朦胧とさせながらも、俺は刀を构える。
泣きたくなるのを堪えながら、なんとか笑みを浮かべて见せる。
「それはどうかな」
「何?」
「あと、矢は2本だけか?」
俺の指摘に、凤の武人の如き太眉がぴくりと动く。
弓に番えている矢の他に、背に负う矢筒の中には矢が一本しかなかった。
「その2本、俺が叩き落とせば俺の胜ちだ」
「ほざくな。既に全身に5本の矢を突き立てられ、立っているのもやっとなのだろうが」
「へへっ。それでも、こんなピンチで一発逆転をかます。俺はそんな奴になりてぇんだよ」
(それが、ヒーローってもんだからな………)
「やれるものならやってみるがいい」
弓构えの姿势を取ってからゆっくりと呼吸を整え、打ち起こし、引き分け、会を待つ。
(くそっ、见えねぇ………)
刀をそれっぽく构えてはみるが、视界がぼやけ、凤の姿さえ渗んでくる。
両者の间を一阵の风が吹き抜けて。
凤が矢を放つ。
「やぁっ!!」
自分なりにタイミングを计って刀を振り下ろすも手応えはなく、腹に重い一撃を食らう。 copyright
「ぐふっ………」
込み上げてきた热い块を吐き出すと、足元にぐしゃっと血溜まりが広がった。
「どうした。叩き落とすのではなかったか」
俺の発言を、ただのハッタリと判断したのだろう。
凤からは余裕さえ感じられた。
しかし、武人?凤は一切気を抜くことなく、すぐさま最后の矢を取り、番える。
そして、射法八节に则って构え、
「破ッ!」
裂帛の気合と共に最后の矢が放たれる。
「うおおっ!」
最后の力を振り绞って、剣を振り上げる。
ここが最后の胜负。
胜败を分ける天王山。
だが、刃先は虚しく空を斩るのみ。
胸に激痛が走る。
骨が断たれ、臓器が裂かれる感覚。
できる事ならば一生わかりたくなかった感覚だった。
冲撃のままに思わず数歩后ろに下がり、尚も一歩下がろうとした足が虚空を踏んでしまい、体势が崩れる。 本文来自
「くそ、が………」
思わず伸ばした手は、何も掴む事ができない。
全身に7本もの矢を突き立てられた状态で、崖から転落する。
(あぁ………结局、ヒーローになり损ねたな………)
落下している间、実际にはほんの数瞬の间しかないはずなのに。
様々な情景が思い浮かんだ。
矶に全身を打ち付ける数瞬前、最后に脳裏に思い浮かんだのは幼稚园の时の先生の笑顔だった。
ゲーム终了まで、あと30分―――。
残りプレイヤーは2名。
金色钥匙
子は亲を选ぶことができない。
しかし、本人の才能や努力に関わりなく、どんな亲の下に生まれてきたかで、その后の人生の大半が决まってしまう。
そんな考え方を、「スプーン阶级论」と言う。
裕福な家庭に生まれれば、「金のスプーン」。
贫しい家庭に生まれれば、「土のスプーン」。
僕―――葛城诚一は、前者に生まれた。
日本有数の建设デベロッパーの创业家一族に生まれた僕は、确かに幼少期より何かに困ったという记忆がない。
望むモノは全て与えられた。
幼稚园から名门と呼ばれる学校に入り、エスカレーター式に大学まで进んで。
大学卒业后には、バックパック一つで世界を回る事も许された。
敷かれたレールの上を走る事を拒み、自分なりの人生を模索しようとした事もあった。
しかし、周囲からは「将来が约束されているのに、何が不満なんだ?」と白い目で见られるばかりだった。
悬命に努力し、成功しても「亲の七光り」。
失败すれば、「葛城家の面汚し」と言われる日々。
そもそも、僕には才能がなかった。
「やりたい事」と「やれる事」は违うと言う事を痛感しただけに终わったのだ。
やがて僕は谛め、亲に头を下げて、すごすごとレールに戻った。
ただただ、运ばれていくだけ。
就职活动もしなかった。
必要がなかったから。
僕は、取引先との関係性强化と言う名目の下、ヴェイン商事への入社を父から命じられた。
それも、2年と言う期限付きで。
その后は、父の会社に戻り、将来的に経営を引き継ぐための帝王学を授けられることが决まっている。
そんな僕に下された辞令は『社史编纂室への配属を命ず』と言うものだった。
コネがあるだけで无能な僕になど、会社は何も期待していないという事だろう。
まだ、创业から半世纪も経っていないような会社に、一体どれほどの社史があるというのか。
そんな気持ちを抱きながら、僕は指定された部屋へと向かった。
***
「―――初めまして、葛城诚一君。私はこの社史编纂室の主任をしている楽阿弥千鹤と言います」
「あ、は、はい………よ、よろしくお愿いします」
差し出された右手を握り返しながら、僕はどぎまぎとしていた。
本社社屋の地下。
薄暗い廊下の果て。
古ぼけた『社史编纂室』と言う看板が架かった扉の先。
积み上げられた膨大な本の中に半ば埋もれるように座っていたその人は、バーコード秃のおっさんが似合いそうなこの部屋の印象とは大きく异なる丽人だった。
柔らかそうな长髪に、ややたれ目の穏やかな眼差し。
ワイシャツのボタンが弾け飞んでしまいそうなほどの豊満な胸に、きゅっと引き缔まった腰。
タイトスカートから伸びるタイツに包まれた脚は长くて美しい。
(扫き溜めに鹤………)
自然とそんな言叶が思い浮かぶほど、この场に似つかわしくなく、そして僕の人生において今までに见た事もないほど、魅力的な女性だった。
「じゃあ、业务の説明をするから、适当にそこに座って」
そう言って3人挂けのソファを指差される。
「は、はい」
少し紧张しながら、端に腰を下ろすが、落ち着かない。
「お茶と红茶、それに珈琲があるけど?」
「あ、えと……珈琲で……」
「ふふ。私も珈琲が一番好き」
「そ、そうですか……」
居心地の悪さを感じながら返事をすると、珈琲カップを持ったまま、主任が隣に腰を下ろしてきた。
柔らかな重みをソファが受け止める振动と共に、彼女が付けているらしい香水の甘い香りが仄かに漂ってくる。
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとうございます」 内容来自
差し出された珈琲カップを受け取ると、主任は自分の珈琲を啜りながら髪を掻き上げ、脚を组んだ。
うなじと美脚、押し寄せてくる色気の波に思わず鼓动が早くなっていく。
慌てて珈琲を啜ると、热さと共に芳醇な香りが口の中に広がった。
「あ、美味しい……」
「ふふ。でしょ。结构、いい豆使ってるから」
「な、なるほど」
渐く人心地が付いた。
そんな风に考えていると、
「ところで、葛城君。セックスは好き?」
何の前触れもなく、主任はとんでもない质问をぶつけてきた。
「ぶほっ!!??あぢっ、あぢぢぢっ!!」
「あらあら。大丈夫?」
唐突过ぎる质问に僕は思い切り珈琲を吹いてしまい、ズボンが濡れる。
热さに闷絶している僕を主任はニコニコと眺めていたが、僕がカップをテーブルに置くのを待ち构えていたのか、急に僕の肩を押してきた。
抵抗する间もなく、あっさりとソファの上に押し倒されてしまう。
「えっ、ちょっ……」
気が动転している僕を见下ろしながら、主任がぺろりと唇を舐めた。
その妖艶な仕草に、鼓动が一気に跳ね上がる。
「私はね……好き?」
「っ……だ、だからって、主任っ!い、今は仕事中で……!!」
「主任じゃなくて、千鹤さんって呼んで。私も、诚一くんって呼ぶから?」
そんなことを言いながら、主任―――千鹤さんが僕のワイシャツのボタンを外していく。
「ま、待ってください!い、いくら何でも急すぎます!」
僕はボタンを外そうとする千鹤さんの手を掴んで、叫ぶ。
一体何がどうなっているのか。
余りの急展开振りに思考がまるで追いつかない。
「んー………」
千鹤さんはやや不満そうに唇を尖らせつつも、手の力を抜いてくれた。
しかし、僕の上から退こうとはしない。
「嫌なの?」
「い、嫌、というか……ぎょ、业务の説明をっ、説明をお愿いしますっ」
「んー……そっか。じゃあ………説明するね」
「退いて……は、贳えないんですか?」
「だぁめ?」
千鹤さんは可爱らしく笑みを零した后、颚先に指を当てて首を倾げる。
「诚一くんは真面目に働きたいタイプ?」
「え………?」
「どうせコネ入社なんだし。2年限定なんだし。适当に仕事しておけばいいやぁっていうタイプ?」
「それは………どちらかと言えば、后者……ですけど……」
「ん。素直で宜しい?」
社会人として、决して褒められる回答ではないと思うが、千鹤さんは満足そうに颔く。
「正直に言って、会社も别に诚一くんの働きには期待してないのよ。今は」
「………」
わかっていた事だとは言え、こうもあけすけに言われるとさすがに伤つくというものだ。
「うちは完全に成果主义だから」
「……というと?」
「诚一くんはコネ入社。うちは贵方を受け入れる代わりに贵方のお父様の会社と良い取引をさせて贳えて、それなりの利益を得られる」
「はぁ……」
「これもまぁ、诚一くんの成果と言えなくもないって事」
「そんな、僕は………」
「たまたまお父様の子として生まれただけ」
「……はい」
「でも、仕事ってそんなものでしょ?営业にしろ开発にしろ、运の要素に左右される部分は少なからずあるわ」
「はぁ……」
よくわからない理论だったが、とりあえず颔いておく。
「まぁ、难しい话はさておき。诚一くんは所谓、これよね?」
そう言って、千鹤さんが掲げたのは金メッキが施されたスプーンだった。
「金の匙って奴」
「は、はい………」
「うちの会社としては、诚一くんと言う金の匙を预かって………」
そう言いながら、千鹤さんがスプーンをカップに入れる。
「そして、2年间、うちでいろいろと“覚えてもらう”」
“覚えてもらう”の部分でやや声色を変えながら、ゆっくりとスプーンを引き抜く。
金色のスプーンは珈琲が缠わりついて、黒とも茶ともつかない色に染まっている。
「そして、贵方はお父様の会社に入る」
千鹤さんはゆっくりとスプーンを僕の口に挿入した。
口の中に、珈琲の味と香りが広がっていく。
「诚一くんに期待しているのは、それから?」
千鹤さんが笑みを浮かべながら、僕の手を取り、自らの豊満な乳房に押し当てる。
柔らかな感触に、指先が埋もれていく。
「こ、この部署の业务は……もしかして……」
嫌な予感が膨らんでいき、ごくりと生唾を饮み込む。
その拍子に、スプーンが落ち、床に転がった。
千鹤さんは気にする素振りも见せず、僕にはそもそもそんな余裕はなかった。
「そう。私の业务は、うちが将来的に买収も选択肢に入れている取引先の子弟を受け入れ、篭络し、忠実な下僕として送り返す事。将来、贵方がお父様の迹を継いで社长になってくれれば、友好的に买収ができるでしょう?気の长い话だけどね。そして、贵方の业务は………」
千鹤さんが上半身を倒し、僕の瞳を至近距离から见つめてくる。
「何も考えず。何もせず。ただただ、私に身を任せて。金の匙を咥えながら生まれてきた事を感谢しながら、気持ちよくなる事?」
「んんっ……??」
すっかり固くなってしまっている肉棒が柔らかく押し溃され、甘い快感が背筋を駆け上っていく。
「気持ちいい?」
「は、はいぃ………?」
他爱もなく、声が蕩け、微かに抱きかけた疑念も云散雾消していってしまう。
「もっと、気持ちよくしてあげる?」
れろぉっ、と首筋を舐められ、耳たぶが咥えられる。
「あぁっ??……んんっ……??」
抑えようもなく甘い声が漏れてしまう。
千鹤さんの缓やかな腰使いによる刺激によって、肉棒は既に限界にまで屹立し、先端からは我慢汁が溢れ出していく。
「何も考えず。ただただ、気持ちよくなってしまえばいいのよ?」
甘く嗫かれるだけで、さらに体から力が抜け、身を任せたくなる。
「んんっ……ふあぁっ……??」
千鹤さんの腰が今度は逆回転で円を描く。
缓やかに、だが确実に、絶顶へと押し上げられていくのがわかった。
このままこのレールに乗り続けていれば、きっと。
そんな思いが込み上げてくる。
别にもう、なんでもいいや。
そんな投げやりな気持ちになってくる。
だって。
(気持ちいい………)
千鹤さんのような美人と、2年间も。
こんなエッチな事をしながら过ごせるだなんて。
そんなの、梦の生活ではないか。
(断る理由なんか………)
その时、不意に脳裏に父亲の顔が浮かんだ。
僕が、自分のやりたいことをやりたいと言った时、父は「なんでも试してみろ」と言ってくれた。
僕が、挫折し、头を下げた时、父は「これも社会勉强だ」と言ってくれた。
僕に、ヴェイン商社への入社を命じながら、「他にやりたい事があるなら、いつでも好きにしていい」と言ってくれた。 内容来自
创业家の二代目として生まれた父は、谁よりも僕の気持ちを分かってくれたのだ。
(そんな父さんを、僕は裏切ろうとしてるのか………?)
ずきん、と心の奥が痛んだ。
「―――鹤さん……て、ください……」
「ん?なぁに?」
「千鹤さん……もう、やめてください……!」
决然と言い放ち、僕は千鹤さんを押しのけて、彼女の下から逃れた。
「诚一くん……」
まさか僕が抵抗するとは思っていなかったのだろう。
千鹤さんは惊きに目を丸くしていた。
そんな千鹤さんを、精一杯の虚势を张って睨みつける。
「僕はこれまで、父の敷いたレールの上を歩き続けてきました。だから……」
ぎゅっ、と拳を握り缔める。
「今更、父さんを裏切る事はできません。ただレールの上を运ばれていくだけの僕にも、僕なりの意地があるんです」
「あらら」
千鹤さんは目を瞬いた后、嬉しそうな笑みを浮かべる。
「いいわよ、诚一くん。その调子?」
「お、怒らない………んですか?」
「怒らないわよ。だって………」
千鹤さんが自分の指を咥え、厌らしくしゃぶる。
「っ………」
その淫らな光景に、股间が疼くとともに、背筋をうすら寒い感覚が昇って行った。
「抵抗ウェルカム?……その方が堕とし甲斐があるもの?」
「の、望む所です!僕は絶対に屈しません!」
「ふふ。顽张ってね。に?ね?ん?か?ん?」
怪しい笑みと共に嗫かれる期间の途方もない长さに絶望感さえ感じつつ。
「絶対に……耐えてみせます!」
僕は决然と言い放ったのだった。
***
啖呵を切ったはいいものの―――。
会社员である以上、出社しないわけにはいかない訳で。
千鹤さんと一日、二人だけで过ごす事を考えると、忧郁になってくる。
「おはよ、诚一くん?」
「おはよう、ございます」
昨日の事など忘れたかのように朗らかに挨拶してくる千鹤さんに対し、僕の返事は明らかに挙动不审だった。
改めて见ても、はっきり言って、千鹤さんは魅力的过ぎる。
実を言えば昨日も、社会勉强という名目の下、一人暮らしをするために借りているマンションに帰宅した后、僕は千鹤さんの事を思い出しながら自慰に耽ってしまった。
もしあのまま流されていれば―――。
もしかして、あんな事やこんな事もできたかもしれない。
そんなことを考えながら闷々としているうちに、自然と手は肉棒に伸びていって。
「―――ね、昨日は何回オナニーしたの?」
「っ………」
昨日、散々妄想を思い浮かべた美貌に覗き込まれて、鼓动が跳ねてしまう。
「一回。二回……それとも、三回?」
「お、教えませんっ……」
「ってことは、オナニーはしたんだ?」
「っっ……」
自分の失言に気づき、思わず脳天から烟が喷き出しそうなほど赤面してしまう。
「どんなことを想像したの?」
「どんな事って………」
「手コキ?フェラ?パイズリ?」
「っっ………」
「ふふ。可爱い?」
「か、からかわないでください………」
「だって、可爱いんだもの。顔真っ赤にして。それじゃ、ほら、诚一くん。始业时间も过ぎたし、お仕事、しよ?」
そう言いながら、千鹤さんはワイシャツのボタンを外し、黒い扇情的なブラに包まれた乳房を露にする。
美しく、深い谷间の渓谷に思わずごくりと唾を饮み込んでしまう。 copyright
「ふ、ふざけないでください、き、昨日、もうやめてくださいって、い、言ったじゃないですか………」
「言われたねぇ。で?も……」
千鹤さんが自身の乳房を揉み始める。
ぐにゃぐにゃと厌らしく形を変える柔らかな肉の块から视线を引き剥がす事ができない。
股间に怒涛の势いで血が流れ込んでいき、あっという间にズボンにテントを张ってしまう。
「やめる訳にはいかないのよ。これが私の仕事だから?……私はコネ入社じゃないから、一生悬命真面目に働かないといけないのよぉ?」
手を引かれ、ソファに横にさせられる。
そんな僕の顔を、逆向きで四つん这いになった千鹤さんが见下ろす。
「そ、そんな……」
「简単な话じゃない。私は贵方にエッチな事をする。これは私の仕事だから譲れませ~ん。それでも、贵方はお父様を裏切りたくないから、言いなりにはなりたくない。じゃあ、我慢すればいいのよ?」
ぽむんっ、と言う感触と共に、顔面が柔らかな感触に包まれる。
「んふぅっ……」
もちもちとした柔肌と甘い香りに包まれて、体が自然と脱力していく。
「私のおっぱい、気持ちいいでしょう?……お昼时间までこのまま、ぱふぱふしてあげる?」
「ひょ、ひょふんにゃ……(そ、そんな……)」
「ふふ。何言ってるかわからないよ、诚一くん。でも、ズボンの中、凄い事になってるみたいだよ?」
指摘されるまでもなく、既に肉棒は痛いほど屹立していた。
ワイシャツのボタンが外され、裸の胸に千鹤さんの手が这い回る。
乳首を指先が掠める度、びくんっと体が震えてしまう。
「ふふ。乳首が敏感なんだね?じゃあ、一杯イジってあげる?……くりくり?くりくり?」
「んふぁ?あぁぁっ?」
乳首を指先でこねられると、びくんっと体が跳ねてしまう。
一时间か、二时间か、それともまだ十分程度しか経っていないのか。
乳房によって気持ちよすぎる暗闇に闭じ込められた僕は、时间感覚すらわからなくなっていった。
しかし、その间、千鹤さんは决して肉棒には触ってくれなくて。
快楽がどんどん蓄积していくのに、発散することができなくて。
(ああぁ……触ってほしい……触ってほしい……)
いつしか、头の中はそんな考えで占められていく。
でも、その度に、父亲の顔が思い浮かんで。
(父さん……僕は……僕はぁぁぁ……)
歯を食いしばって耐えようとしても、乳首を転がされ、顔面を大きな乳房でぱふぱふと揉まれるだけで力が抜けて行ってしまう。
「すっごーく、体がびくびくしてる?それに、私の谷间、诚一くんの涎でべちょべちょだね?ねぇ、舐めて绮丽にしてくれない?」
むぎゅぅっと、これまでよりも强く胸が押し付けられる。
ぎゅっと唇を结んで抵抗するが、
「あぁぁっ??」
ぐりぐりと强く乳首を抓られるだけで、声を上げさせられてしまう。
「駄目だよぉ、诚一くん。これは、业?务?命?令?」
「っ………」
(ぎょ、业务命令じゃ……し、仕方がない……)
僕はおずおずと舌を伸ばし、柔肌に这わせた。
微かにしょっぱさも感じるが、脳が震えるほどの美味だった。
息を吸う度、甘い香りが肺を満たし、脳细胞を犯していく。
「ありがと?……じゃあ、私も舐めてあげるね?れろれろぉっ?」
「んんんっ……??」
散々弄缲り回されて快楽神経が剥き出しにされた乳首に、千鹤さんのたっぷりと唾液をまぶした舌が这いまわる。
背筋をぞくぞくと快楽が駆け上がり、思わず腰が浮き上がってしまう。
「わぁ、すごぉい。もうギンッギンッだねぇ……じゅるっ?かぷっ?れろれろっ?」
感叹の声を上げながら、乳首にむしゃぶりつく千鹤さん。
その快楽に促されるように右手を伸ばし、我慢汁でぬめった肉棒を握り、扱きあげる。
「あふっ?あぁあっっ??」
扱いた瞬间に、失策だったと悟った。
おっぱいに包まれ、乳首をしゃぶられながらするオナニーは、普段のオナニーとは段违いだったのだ。
「身体ビクビクさせて可爱い……??自分でするオナニーはノーカン?だから、なぁんにも考えず、気持ちよ~く、イっちゃって?」
「あっ、だっ、だめっ、で、でちゃっ、あぁぁあっ……??」
头の中では手を止めなければならないという意识はあった。
だが、身体は言うことを闻かなくて。
ますます肉棒を扱きあげる手が加速していってしまう。
「ほーら……イっちゃえ?」
じゅるるるるるるるっっ???
これまでになく激しく乳首を吸い上げられて。
顔面はおろか、耳まで乳房に包まれて。
「―――――っっっ???」
我慢の限界が、一気に决壊する。
どびゅっ?びゅくびゅくびゅくっ??びゅるるるるるっ??びゅくんっびゅくんっ??どびゅるるるるっ??
「あっ?あひっ?んひぁっ……??」
これまでの人生で、数え切れぬほどのオナニーをしてきた。
だが、そんなものが无に思えるほどの悦楽だった。
圧倒的なまでの解放感と満足感、そして虚脱感に袭われる。
柱の时计が、无机质に昼休憩の到来を告げる钟を鸣らしていた。
***
(まずい。まずい。まずい………)
社食で日替わり定食を掻き込みながら、僕は焦っていた。
昨日の决意も空しく、早くも快楽に流されてしまった。 copyright
自分でするオナニーはノーカンとはいえ、よくない。
(いや、そもそもノーカンなのか……?……いや、ノーカンだ。ノーカンに违いない……)
一瞬思い浮かんだ疑问を慌てて振り払う。
(だけど、午后も………)
この分では、きっと午后も诱惑されるに违いない。
(今度は何を………って、期待してどうする!流されないように我慢しないと……)
そうは思うものの、千鹤さんの笑顔を思い浮かべ、乳房の感触を思い出すだけで乳首と肉棒が疼く。
(こんな状况じゃまずい……こうなったら………昼休憩が终わる前に、トイレで抜いておこう……)
そう考えた僕は、日替わり定食のトレーを返却するや否や、トイレに駆け込んだ。
会社のトイレでオナニーをするという罪悪感を感じながらも、急いでズボンとパンツを下ろし、肉棒を握る。
―――すごぉい、出たねぇ?
僕が吐き出した大量の白浊液を指に络め、厌らしく舌を这わせる千鹤さんの淫らな笑顔を思い浮かべるだけで、肉棒がギンギンに屹立した。
扱きあげると、思わず声が出そうなほど気持ちいい。
(こ、これなら………すぐにでも……)
そう思いながら扱きあげる。
だが、何故かなかなか絶顶が访れない。
(ど、どうして………)
快楽はある。
宁ろ、今までだったらもうとっくに射精してしまっていておかしくないほど、気持ちいい。
なのに、何かが足りない。
(はぁはぁ、な、なんで………そうだ……)
脳裏に浮かんだ闪きのまま、乳首に触ってみる。
「んふぅんっ……」
思わず噛み缔めた歯の间から息が漏れるほど、気持ちいい。
(ち、乳首を触りながらじゃないとダメだなんて………)
すっかり性感帯を开発されてしまったことに若干の恐怖を感じつつも、これでイけると肉棒を扱くピッチを上げる。
肉棒を激しく扱き、乳首を力いっぱい捻る。
「んぅんっ……」
思わず涎が零れ、头の中が真っ白に染まるほどに気持ちいい。
なのに。
(あぁっ……だ、だめだっ、イけないっ……なんで……)
扱けど扱けど、射精できないまま、もどかしさだけがどんどんどんどん膨れ上がっていく。
结局、一度も射精できないまま、无情にも昼休みは终わってしまった。
***
「どうしたの、诚一くん。なんだか疲れた顔してるけど?」
社史编纂室に戻ると、にやにやと笑みを浮かべながら顔を覗き込まれた。
僕の状况などお见通しという余裕の表情に腹が立つ。
「な、何でもないです………」
つっけんどんに返し、わざとどんっ、と大きな音を立ててソファに腰を下ろす。
「ふふ。どうしたの?」
「どうって……」
笑われながら寻ねられて、怃然とする。
「もう、就业时间ですから………」
ズボンの中で、肉棒は硬く屹立し、先端からだらだらと我慢汁を垂れ流している。
その上、无性に喉が渇く。
スーツの上から、千鹤さんの厌らしい身体を舐めまわすように视姦してしまう。
「ああ、ごめんごめん。言ってなかったね」
千鹤さんはわざとらしくぽんと手を叩き、デスクの上に置いていた书类とノートパソコンを抱える。
「午后は会议なの。诚一くんはお留守番よろしくね」
「え………」
思わず呆然としてしまう。
てっきり、午后も千鹤さんにエッチに迫られると思っていたのに。
本来、诱惑されないことを喜ばなければならない。
なのに、失望感と絶望感に、どくどくと鼓动が异様な高鸣りを见せる。
「どうせなら社史でも読んでて。じゃ」
そう言い残して、千鹤さんは部屋を出て行ってしまった。
一人、取り残された僕は、热く火照った体を纷らわせようと、千鹤さんに言われるまま、社史に手を伸ばした。
「平安时代に遡る名家である日埜家当主日埜辉久と妻ユキの间に生まれた日埜尊(现?総帅)は大学在学中にヴェイン?グループを创业。日埜家の地盘を受け継いで业容を拡大すると、教育事业にも乗り出し、私立ヴェイン学园を设立、生徒会长であった佐伯真央(现?副総帅)と意気投合します。二人は后に公私にわたるパートナーとなり、三人の爱娘にも恵まれました。以降、私立ヴェイン学园が辈出する优秀な人材を基盘とし、ヴェイン?グループは更なる业容の拡大を遂げ、现在では日本有数の企业グループへと成长を果たしています………くそっ」
そこまで読んだ所で、社史をテーブルの上に放り投げる。
元々兴味がない事もさることながら、身体の火照りが一向に収まらないのだ。
部屋中に漂う千鹤さんの香水のせいで。
「すぅ……はぁ……はふぅ?」
深呼吸するだけで、頬が缓んでしまう。
どくどくと鼓动が高鸣り、自然と右手が股间に、左手が乳首に伸びていく。
「あっ?……んんっ……??」
服の上から触っただけでも、痺れるような快感に声が漏れてしまうのを抑えられない。
「职场……なのに……??」
手を止めようとする。
だが、止められない。
口の端から零れ落ちた涎が、二本、三本と筋を描いていく。
その筋が五本に达する顷には、僕はもうイく事しか考えられず、ボタンを外し、チャックを下ろし、自慰に耽っていた。
***
「な~に、してるのかな、诚一くん?」 内容来自
夕刻になり、会议を终えた千鹤さんが帰ってきた时、僕は赤く肿れあがった乳首と肉棒を弄りながら、息も絶え絶えという有様だった。
「ち、ちづる……さん……い、イけ……ないんですぅ……」
弄れば弄るだけ快楽は感じる。
なのに、最后の一押しが足りない。
もどかしくて。もどかしくて。
もう、どうにかなってしまいそうだった。
「そっかぁ……」
千鹤さんはうんうんと颔きながら僕の隣に腰挂け、そっと僕の头を抱き寄せてくれた。
顔が、柔らかくて、温かくて、甘い空间に囚われる。
それだけで、ぐずぐずと体が溶け出してしまいそうな安心感に包まれる。
「舐めて」
头を抚でられながら优しく促されて、言われるがままに舌を伸ばす。
「こんなに肿れちゃって……痛くない?」
千鹤さんの手が优しく乳首を抚でまわす。
小さなペニスかと见纷うばかりに肥大化してしまった乳首がミルクのような甘い悦楽に蕩けていく。
「あっ、あぁぁっ、ふぁぁぁっ……??」
「おちんちんも、大変?」
丑く浮き上がった血管をなぞるように、裏筋を指先で抚でられる。
「握っていい?」
本当なら、断らなければいけない。
でも……もう、耐えられなかった。
こくん、と首を縦に振る。
(しまっ……)
振ってしまってから后悔の念が込み上げてくる。
だが、止める间もなく、
「ありがと?」
ふわり、と一本一本の指を感じさせるように柔らかく、肉棒が握られる。
「ふひぃぃ……??」
ただ握られただけなのに、信じられないほどの悦楽が脳天を贯く。
止めようという意思も、一瞬にして蕩けていく。
「凄い我慢汁。べとべとだね」
我慢汁を指に络めながら、扱かれる。
ぐちゅぐちゅと闻くに堪えない淫らな音が、今の僕にはむしろ福音に思えた。
「あっ?きっ、気持ちいいいっ……??」
决して早く扱かれている訳でもない。
だというのに、自分でするよりも数倍、いや数十倍は気持ちよかった。
びくびくと体が震え、头が真っ白になる。
千鹤さんの手が徐々に速くなっていく。
単调に上下に扱くだけでなく、カリ首の辺りでひねりを加えるなど、正确にはどこをどうされているのかわからなかったが、ただただ気持ちよかった。
先ほどまで几らやっても届く事のなかった领域へといとも简単に押し上げられていく。
「あぁっ?イっ、イけそう……イけそうですぅっ……??」
「そう?もうちょっとだから顽张ってね?」
优しく励まされるまま、べろべろとおっぱいに舌を这わせる。
「ふふ。いい子よ?」
かぷっと耳が咥えられ、ずぼずぼと舌先が耳穴をほじくる。
「イけ??」
その命令が、吹き込まれると同时に―――。
「あぁぁあっ??いっ、イぐっ?イぎまひゅぅぅっ??」
どぼっ?どびゅくっ??どびゅるるるるっ??びゅくびゅくっ??びゅるるるるっ??
僕はがくがくと体を跳ねさせながら、絶顶に追いやられた。
昼から数えておよそ5时间ぶりの白浊液が时折つっかえながらも势いよく喷き出す。
「ふふ。一杯出たね?やっぱり、自分でするより私の方が気持ちいい?」
「気持ちいい……れすぅ……??」
絶顶直后の无防备な脳に、その言叶はしっかりと刻み込まれた。
***
入社三日目。
まだ、三日目である。
二年耐え抜いてみせると啖呵を切っておきながら。
たった三日で僕は―――。
「あひぃっ?イきますっ??イぎゅぅぅぅっっ??」
ソファに横向きに正座した千鹤さんに膝枕をされ、その柔らかな双乳に顔面を押し溃され、左手で乳首を、右手で肉棒を扱かれて无様に射精していた。
「ふふ。诚一くんてば、もう7回目なのに凄い势い?」
びちゃびちゃと周囲にまき散らされる白浊液を、穏やかな眼差しで见つめながら千鹤さんが笑う。
「だって……気持ちよすぎて……」
一方の僕には、もはや抵抗しようという気は欠片もなかった。
ただただ、千鹤さんの赍す快楽に溺れるだけ。
「もう、ぱふぱふと乳首弄りと手コキだけで堕ちちゃうなんて、ちょっとちょろすぎるよぉ。まだフェラとかパイズリとかセックスとか足コキとか気持ちいい事は一杯あるのに」
「うっ………」
想像するだけで、再び肉棒が硬さを取り戻していく。 本文来自
「研修とか社员旅行とか忘年会とか、诱惑イベントも一杯あったのになぁ………」
屹立した肉棒に、さわさわと千鹤さんの手が这い回る。
同时に乳首もぐにぐにと弄られ、僕は手足をぴーんと伸ばして仰け反り、快楽を享受する。
「顽张りますぅ……顽张りますからぁ……??」
「えー。顽张ってくれるぅ?」
「顽张るぅ……からぁ、イかせてぇ……??」
「あはは。ダメじゃん?でも……いっぱい、イかせてあげる?」
「ありがとうございまひゅぅっ……??」
どびゅどびゅと8回目の絶顶を迎えながら、僕はこの上もない幸福感に満たされていた。
***
「はい、楽阿弥千鹤です。お疲れ様です、姫月部长。金の匙くん、篭络完了です?……はい、はい。いやぁ、こんなにちょろいとはむしろびっくりです」
ソファの上で幸せそうに気を失っている葛城诚一を横目で见ながら、楽阿弥千鹤は内线で表向きの组织図には载っていない真の上司に成果を报告していた。
「いえいえ、私なんてまだまだ。伝説の“月下美人”には远く及びませんって……あはは……え。もう次の入社が决まったんですか?今度は……えぇ、凄い。それは金の匙どころではないですね。ふふ。そういうの、“ダイヤモンドの匙”っていうらしいですよ。ええ、ええ。そうですね……今度はもうちょっと粘ってくれることを期待しています?」
触手?
朝、学校に登校してきて下駄箱を开けた时、上履きの上にちょこんと载せられている手纸を発见した场合、人は一体どういう反応をするのが正しいのだろうか?
嬉し耻ずかし、キャッキャうふふ………という感じか。
だが。
「……はぁ」
少年は、心底めんどくさそうに溜息を吐くばかり。
「なんだよ、俵っち。またラブレターか?週1ペースじゃん」
肩越しに下駄箱の中を覗いて、同级生がからかいの笑みを浮かべる。
「そうだな」
うんざりと颔きながら手纸を取り出し、裏を确认する。
そこには几帐面な字で、
【よっちゃんへ。千冬より?】
と认められていた。
「ったく………」
悪态を吐きながら、人の流れに逆らって歩き出す。
「俵っち。サボり?」
「ああ。适当によろしく」
「ほーい。8人目のお母さんが危笃って事にしとくわ」
ひらひらと気楽に手を振る同级生にこちらも手を挙げて応じて、学校の外へと向かう。
ラブレターと思しき手纸を贳いながら动揺することもなくこの不逊な态度。
さてはモテ男か、リア充め、大陆産スイカでも食べて爆発してしまえと世の诽りを受け、骂詈雑言を浴びせられ、清めの塩を撒かれてもおかしくない悪鬼罗刹の如き所业だが、さにあらず。
(俺だって、これが本当にラブレターだったらどんなに嬉しいか………)
手纸の差出人である芦屋千冬。
长い黒髪も艶やかな、いかにも巫女服が似合いそうな大和抚子然とした风貌の美少女。
その姿を思い浮かべるだけで、鼓动が仅かに高鸣る。
幼驯染でもある彼女は、初恋の相手でもあり、これまで何度も何度も想いを伝えてきた相手でもある。
だが、その度にけんもほろろにあしらわれてきた。
その数、実に99回。
出会って、12年。约1月半に1回は告白してきた计算だ。
いい加减谛めろと周囲にも言われるが、そんなことは気にしていない。
いずれ絶対に、结ばれる运命だと确信しているから。
そんな相手からの手纸に心弾まない訳は、ただ一つ。
その内容が、爱の告白でないことを确信しているからだ。
校门を抜け、人通りも少なくなってきたところで、手纸を开封する。 内容来自
前略。よっちゃんへ。単刀直入に言うと、またやらかしちゃいまして。ぴえん通り越してぱおんだよぉ(流行りの言叶は积极的に使っていこうと思って?)。先方はよっちゃん一人で来いとの事。勿论、警察にも组织にも亲兄弟にも言うなって。亲兄弟いないんだけどねぇ。指定时间は今日の10时。学生は勉强しなきゃいけない时间なのに、无茶な事言うよねぇ。场所は四丁目の廃工场。うわ、ド定番。ということで、毎度の事で申し訳ないんだけど、时间过ぎると私杀されちゃうらしいので、ぱぱっとよろ?敬具
「相変わらず、紧张感がねぇ……」
桃姫やら高校生探侦の幼驯染やら、世の中には何度も何度も事件に遭遇する女性たちがいる。
そんなヒロイン気质の女性たちを毎回、心から心配し、死力を尽くして助け出そうとするヒーロー达には敬意すら抱く。
「本当、惚れた方が损するな、まったく………」
うんざりと呟きながらも、手纸をポケットにねじ込み、走り出すのであった。
***
指定された时间通りに、指定された场所に着く。
我ながら、日本人の鉴だろう。
「―――言われた通り、来たぞ」
まだ午前中だというのに薄暗い廃工场に、俺の言叶が木霊する。
それに応じるかのように、あちこちで涌き上がる気配。
锖びた工作机械の上。
放置された资材の裏。
もの悲しげにアームを掲げる重机の脇。
霭とも雾ともつかない黒い影が揺らめき、蠢き、徐々に迫ってくる。
人は彼らを、様々な名で呼ぶ。
妖、物の怪、鬼、悪魔、霊、呪い………。
古来、妖怪は、人の畏れが生む、と言われてきた。
それは迷信でも妄言でもなく、事実だ。
そして、阴に阳に、人はこの世に生まれてより常に、彼らとともに在った。
时に手を取り、时に慈しみ合い、そして多くの时を杀し合ってきた。
「よよよ、よく来たな………」
廃工场の奥から、声が木霊する。
反响のせいか、非常に闻き取り辛い声だった。
「人质は无事なんだろうな?」
「くっくく……じじじ、自分で确かめろ………ままま、まずは体力を削らせてもらう……」
その言叶を合図に、黒い影たちがにじり寄ってくる。
「体力を削る、か………」
いつもは気だるげな瞳に、獣の如き狞猛な辉きが宿る。
公的?民间问わず様々な退魔组织がある中で、顶点と目されている者たちがいる。
神武东征の折、その先导を务め、妖怪ひしめく熊野の山中を导き、建国に功を立てた者たち。
后に、宫中に仕え、阴阳师と名乗った者たち。
そんな者たちの末裔が近代に入り、阴阳师としての立场を失った后、再び结集して作り上げた新たな组织である。
その名を、「八咫乌」。
「俺を谁だと思ってるっ。来い、【蜈蚣切(むかできり)】【童子切(どうじぎり)】!」
両手を掲げて叫ぶと、空中に阴阳纹が浮かび上がり、中から刀の柄が现れる。
両手それぞれに柄を握り、手を引くと二振りの日本刀が出现した。
同时に、どこからともなく外套が现れ、微かな风になびく。
その背にはでかでかと墨痕も鲜やかな「悪即斩善即救」の六文字。
この外套を背负い、二振りの日本刀を携えて妖怪と相対する时。
テンションが上がらないと言えば嘘になる。
「八咫乌所属特级退魔师?俵頼光、推して参るっ!」
高らかに名乗りを上げ、地を蹴る。
次の瞬间には、すでにその姿は黒い影の至近に迫り、一太刀で袈裟悬けに斩り捨てていた。
―――ギャァァァァッっ!!
切られた影は断末魔の叫びをあげつつ、尘と消える。
この世ならざる者たちに対し、本来、物理攻撃でダメージを与えることはできない。
だが、退魔师たちは武器に霊力を流し込み、ダメージを与えることを可能としていた。
呼吸を乱す事さえもなく、次々に黒い影を斩り捨てながらずんずんと廃工场の奥へと进んでいく。
十体以上いた黒い影、その最后の一体が尘と消えるまで、二十秒とは挂からなかった。
そして―――。
「つ、つつつ、强すぎる………」
廃工场の一番奥に、狼狈えまくりの男と、
「よっちゃん!」
薄緑色の粘液に首から下を覆われ、拘束されている芦屋千冬の姿があった。
「大丈夫か?」
「うん。霊力、ちゅーちゅー吸われてるけど……」
そう言って、あはは、と笑う。
芦屋千冬。
かの安倍晴明の终生のライバルであった芦屋道満の血を引く退魔师である。
だが、本人に戦闘センスのせの字もなく、基本的には后方支援が役目だ。
阶级もぐんと低く、未だ五级退魔师止まりである。
だが、彼女には稀有な特性があった。
それが、体内にある莫大なまでの霊力である。
言ってしまえば、この上もなき美酒が诘まった酒樽のような存在だ。
そのため、芦屋千冬はよく妖怪に狙われる。
そんな彼女を何度か救い出す役目を担ったおかげか、最近では妖怪たちの间で高额赏金首となっている俺を诱い出す饵として用いられる事も増えてきた。
どこまで行っても饵と目される哀れな人间である。
「さて」
俺はゆっくりと、右手に持つ【童子切】を男に向ける。
一见すると、四十代のしがないサラリーマンに见えるが、その身の内にはかなりの霊力を感じた。
(五级……、まぁ大目に见て四级クラスか………雑鱼だな)
「どうせ俺の赏金狙いかなんかなんだろうが……お前如きに狩られるなら、そもそも赏金なんて挂けられねぇんだよ」
「う、う、う、うるさいっ……か、か、金が要るんだ!」
「知った事か。降参して楽に死ぬか、抗って切り刻まれて死ぬか、好きな方を选べ」
「ふ、ふ、ふざけやがって……く、くくく、ひ、ひひ、人质がいることを忘れるな!」
男は胜ち夸った笑みを浮かべる。
「あっ、くっ……ちょっと、苦しいかも……」
千冬を包む粘液が缔め付けを强め、その顔が苦渋に歪む。
「そうか」
俺は颔き、地を蹴った。
一瞬で加速。
「八咫乌流双刀剣术奥义?《绯扇》!」
二振りの日本刀から红莲の炎が喷き出し、千冬を包む粘液を一瞬にして焼き払う。
「なっ………」
その动きについていくことができなかった男は、ただただ狼狈えるのみ。
「お前が何かをするより、俺が斩る方が早い。どうした?まさか、今のが切り札か?」
「く、くそぉ……こ、ここ、こうなったら………テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます……」
「なんだ?」
天に向けて両手を伸ばし、何やらぶつぶつと呪文のような言叶を唱え始める男。
そう、纷れもなく、男は快楽を感じていた。
それは、がくがくと身を震わせる度、大きくテントを张った股间に広がっていくシミを见ても明白だった。
やがて、恍惚としたまま男の全身がスライムに饮み込まれていった。
ぐちょぐちょと、スライム全体が蠢く。
「咀嚼してやがる………」
胸のむかつきを感じながら、二振りの日本刀を握りなおす。
バシュッという音とともに、スライムから无数の触手が飞び出し、袭い挂かってくる。
だが。
「遅い!八咫乌流双刀剣术奥义?《寒月》!」
冷気を宿し青く辉く刀身が触手もろともスライム本体を切り刻み、冻てつかせ、バラバラに打ち砕いた。
***
「ショゴス………と、言ったのかい、その男は」
「はい」
都内某所の、とある病院、その待合室で、俺は隣に座っている男の问いに颔いていた。
「ふむ」
颚に手をやる男。
中肉中背で、そこにいるはずなのに、ふと目を离した瞬间に消えてしまいそうなほど希薄な存在感しか持たない男だった。
だが、この男こそ、八咫乌の中でも干部や特级退魔师など限られた人物しかその姿を见知らぬ存在。
八咫乌の総帅?土御门善明。
その名が示す通り、かの安倍晴明の末裔であり、江戸时代には幕府より阴阳道宗家の地位を与えられ、阴阳师のみならず全国の退魔师を统括していた一族に连なる者である。
もっとも、安倍晴明の男系血脉は江戸时代中期に断絶しており、几度もの养子縁组や女系相続を缲り返した结果、その血はだいぶ薄くはなっているようだが。
「頼光君。妖怪は人の畏れが生む、と言うことはもちろん、知っているね?」
「はい」
「さすがだ」
元々孤児だった俺は、土御门家に拾われ、退魔师となるべく育てられた。
だが、昔からこの掴みどころのない男が苦手だった。
知っていて当然の事を问われ、答えて褒められても、马鹿にされているようにしか感じられない。
そもそも、俵頼光という名前からしてふざけている。
俵という苗字は、近江三上山の百足退治で有名な藤原秀郷の异名?俵藤太から。
頼光という名前は、大江山の酒呑童子退治で有名な源頼光から採って、この善明によって名付けられた。
二本の佩刀もそうだ。
【蜈蚣切】は藤原秀郷が百足を退治した际に用いた刀。
【童子切】は源頼光が酒呑童子の首を刎ねた刀が由来となっている。
勿论、本物ではない。
「日本は四季に恵まれた美しい国だ。僕はこの国を爱している」
「はぁ……」
「そんな日本で、日本人は二十四节気や七十二支候などの季节の移ろいを敏感に感じ、爱で、歌や絵に描き、感性を磨いてきた。けれども、その感性はより妖怪を详细に、强大に、繊细にしていく事にも繋がる」
「………」
「さらに厄介な事に、近代以降、日本にはこれまでの中华や国风の文化に加え、西洋の文化が流入してきた。その结果、多くの西洋生まれの妖怪も日本で出现するようになっている。スライムもその一つだ」
「ゲームとか?」
「もちろん、その影响も大きい。元々はアメリカの作家ハワード?フィリップス?ラヴクラフトの『狂気の山脉にて』やジョセフ?ペイン?ブレナンの『沼の怪』に描かれたモンスターだね。その中に、ショゴスも登场する」
「え?」
「ショゴスは谓わば、スライムにとって始にして创、王にして神たる存在だ。因みに、テケリ?リというのはショゴスの鸣き声だと言われているよ」
「スライムの神………」
ふと気づくと、傍らに土御门善明の姿はすでになかった。
(まだ、会话の途中だろうが………)
この唐突さも、苦手さに繋がっていた。
特级退魔师である自分にも移动を気取らせない、その薄気味の悪さも。
(そこらへんの妖怪より、こっちの方がよっぽど化け物じみてる………)
***
「隔离措置が解除されて二日でご帰还とはねぇ……」
カルテに目を落としながら呆れ声を発する看护师。
コスプレ衣装と言われてもおかしくないミニスカナース服に、网タイツ。
ぼんっ、きゅっ、ぼんっなセクシーナースである。
「えへへ。面目ねぇっす……夏南さん」
「ちょ、夏南さん……!?」
「冗谈よ。心配しないで。别に诱惑したりしないから。というか、そんな风に慌てるぐらいなんだし、やっぱり好きなんでしょ?俵くんの事」
「それは……まぁ……えへへ。そんなに简単な女じゃないって事で?」
「体质の事、気にしてるの?」
「………」
「こんな事、周りがとやかく言う事じゃないけど………妖怪を引き寄せてしまう贵方の体质が周囲に、特に大切な人に危害を及ぼす可能性は否定できない。けど、そんなことに负けるほど俵くんが弱いとも思えない。実际、今でも彼はちゃんと毎回、贵方を助けてくれる。でしょ?」
「まぁ、そう、なんですけどね………」
「男なんて振り回してナンボよ。俺がいないとだめだなぁ、ぐらいに胜手に思わせておけばいいんだって。俵くん、そういうヒーローっぽい感じ好きそうだし」
「あはは。夏南さんはやっぱ强いなぁ」
「それに、将来、子供を作るってなったとしても、遗伝するとは限らない。贵方はかなりレアなケースなのよ?そりゃ、贵方のご両亲の事は私もよくは知らないけど、あんな事そう何度も起こる筈ない………いえ、ごめんなさい。出过ぎたことを言って」
「いえ、心配してくれるのは嬉しいって思ってますよ……。私も、いつまでもこのままって訳にいかないのはわかってるので………」
「そう?ならいいけど………じゃあ、俵くん呼ぶね?」
「はい、お愿いします………」
***
「―――じゃあ、また明日来るな」
「ごめんね。仕事とはいえ、毎日毎日………」
「気にすんな。仕事だとはあまり思ってない。来るなと命令されても来るよ」
「ほんとに私の事、好きなんだね」
「っ、あ、当たり前だろ……じゃあなっ」
顔を真っ赤にしながらよっちゃんが帰っていく。
その姿を笑顔で见送り、胸が热くなる。
「はぁ………」
吐き出す叹息も、心なしか热かった。
サイドテーブルに置いてあった鞄を膝の上に乗せ、中身を渔る。
取り出したのは、よくあるスポーツドリンクの小瓶。
「ふふ………」
その表面をゆっくりと抚でる。
自分でも、頬が缓んでいくのが分かった。
「わかってるよ……このままじゃダメだって………」
下腹部が燃えるように热く、蕩けていく。
「はふ?……ショゴス様……テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます……ショゴス様……??」
うわ言の様に呟きながら、瓶の中身を掌に垂らす。
それは、とろとろとした薄緑色の粘液だった。
その表面から、数本の触手がゆらゆらと现れ、服の隙间からゆっくりと中に入ってくる。
白い柔肌を、几本もの触手が这う感覚。
ベッドに横になり、そっと目を瞑り、その感覚に身を任せた。
***
翌日。
俺は、学校が终わってすぐに病院に向かおうとしたが、担任の教师に捕まり、昨日のサボりに関してねちっこく叱られてしまって遅くなってしまった。
曰く、8人目のお母さんが危笃って、一体何人お母さんがいるんだ!との事。
怒るなら怒るで、もっと早い段阶で怒ればちゃんと别の言い訳を考えたというのに。
元々孤児である自分に、母亲など一人もいないと言えば一人もいないし、八咫乌で世话になった者たちを母と呼んでいいなら、何十人もいる、とも言えるのだ。
まぁ、いずれにせよ、危笃というのは嘘なのだけれど。
そんなこんなで、病院に着いたのはすでに日もとっぷりと暮れた时刻だった。
本来であれば、监视役の术者は24时间体制で监视を続けなければならない。
だが、千冬の场合、週1ペースで何かしらの妖怪に捕まって隔离措置を食らうという频度の高さに加え、これまでに问题が起こったことがないことから、特例が认められていた。
そもそも、この病院は八咫乌直営の病院であり、医者や看护师も退魔师としての资格を有している。
そういう意味では、例え俺がいなくても、千冬は24时间监视下に置かれていると言っても差し支えないのだ。
何度も通い惯れた长い廊下を进み、千冬の病室をノックする。
「俺だ。遅くなってすまん」
声をかけて、スライド式の扉を开けた。
「あ……よっちゃん」
「お、おう………」
ベッドの上で上半身を起こしている千冬を、窓から射し込む月の光が照らし出していた。
艶やかな黒髪がキラキラと辉いており、その美しさに思わずどもってしまった。
「明かり……点けないのか?」
「うん。今日は月が绮丽だから」
「そうだな」
来る时は気付かなかったが、确かに窓から见上げる夜空に绮丽な満月が辉いていた。
丸椅子をベッドの脇に置いて、腰かけ、一绪に月を见上げる。
无言の时间が流れるが、これはこれで悪くないと思う。
(平和だな………)
そんな事を思っていると、不意に手を、千冬に握られた。
「え………」
惊いて千冬の顔を见た処で、その目と目が合う。
月并みな表现だが、まるで吸い込まれてしまいそうな绮丽な瞳だった。
どきん、と大きく鼓动が高鸣る。
「いつも助けてくれてありがとう………」
「い、いや、良いんだ。俺は………」
ごくり、と生唾を饮み込む。
もう99回も口にしてきた言叶なのに、毎回紧张してしまう。
「俺は………お前が好きだ。だから、全然苦じゃない」
「ふふ。100回目、だね………」
「お、覚えてたのか?」
「うん」
「はは、99回もフラれてまだ谛めないなんて、马鹿だよな、ほんと……」
「そんな事ないよ。99回失败でも、100回目も失败とは限らないもの」
「っ、それって………お、OKって事……?」
「焦りすぎだよ、よっちゃん」
「お、おう………すまん」
「ね、よっちゃん」
「なんだ……?」
「ちゅー、しない?」
「えっ!?」
「それで决める。よっちゃんと付き合うか、どうか」
そう言って千冬は少しだけ唇を尖らせ、目を瞑る。
どきどきと高鸣る鼓动は、千冬にも闻こえてしまうのではないかと思うほど大きく、激しい。
「い、いや、だが、そういうのは顺番が违うというか……」
「意気地なし」
「うっ………」
「ほら、お愿い。女を待たせちゃダメだよ?」
「う……うん」
何度も生唾を饮み込みながら、千冬の华奢な肩にぎこちなく手を置き、ゆっくりと顔を近づけ、そっと紧张に震える唇を重ねる。
(や、柔らか……くて、ぷにぷに……こ、これが千冬の唇………)
惯れない感覚にどぎまぎしていると、千冬が微かに唇を开く。
(し、舌を入れろって事……!?)
キスだけでも初体験だというのに、この上さらにディープキスまで。
(は、ハードル高すぎだろっ……!)
激しく动揺する。
だが、想い続けてきた千冬と付き合えるかどうかの瀬戸际。 本文来自
ここで情けなく引き下がっては男が廃るというものだ。
覚悟を决め、丹田に力を込める。
それから、ゆっくりと舌を伸ばし、千冬の口内に入れる。
(あったかい………)
千冬の口の中は、自分の口の中よりも温度が高くて。
唾液も心なしか甘く感じる。
伸ばした舌の先端に、千冬の舌が触れる感触。
互いに紧张しながら、ゆっくりと络め合う。
自然と、両者の腕が背中に回り、きつく抱き缔め合う。
(気持ちいい……キスって、こんなに気持ちいいのか………)
头がぽーっとして、胸がぽかぽかと温かくなる。
どんどん爱しさが溢れ出してくるような心地がした。
同时に、股间に血が流入し、ペニスが热く热く勃起していく。
千冬の唇が俺の唇から离れ、頬や首筋、耳元に次々とキスマークを付けていく。
「気持ちいい……??」
俺はただただ、頬を缓め、肌が唇に挟まれ、吸われ、舌が这う心地よい感覚を享受していた。
「ね、よっちゃん……触って……」
千冬が呆けている俺の手を取り、自身の胸に导く。
(お、おっぱ………や、柔らかっ……それに、おっきい……)
服の上からでもわかる、俺の掌には収まりきらないほどの大きさ。
柔らかさ。温かさ。弾力。
揉みこむほど、もにゅもにゅと蕩けそうな感覚が返ってきて、头の中がぐるぐるとしてくる。
「こ、こんなところ、谁か来たら………」
「见られちゃうね?」
「ま、まずいって………」
「じゃあ、やめる?」
「う……」
「ふふ。そう言いながら、手、全然止まらないよ?」
「そ、それは………」
「ね、よっちゃん。私も触っていい?」
闻きながら、すでに千冬の手が股间を擦っている。
ズボンにははっきりとテントが浮き上がり、先端をくにくにと弄られるだけで甘い快感が下腹部全体に広がっていく。
「大丈夫。まだ暂くは谁も来ないから」
千冬の言叶に、我慢の堤防がぐずぐずと崩れ落ちていく。
「さ、触って………」
俺の许しを得た千冬はチャックを下ろし、ギンギンに勃起してしまっているペニスを取り出す。
「よっちゃんの、大きい……」
感叹の声を漏らしながら、浮き上がった血管をなぞるように白い指を巻き付け、上下に扱き始める。
「热くて、硬いね」
「あっ?あっ?あっ?」
背筋を贯く快感に、甘い声が漏れるのを抑えきれない。
「ぴくぴくしてる。よっちゃん、可爱い……?」
さらに千冬は俺のシャツをまくり上げ、乳首にしゃぶりつく。 内容来自
「あひっ?おふぁぁぁぁっ……??」
俺は天井を仰ぎ、体をびくびくと震わせる。
「声、出しすぎ?」
「だ、だって……??」
「気持ちいい?」
「き、気持ちいい……っ??」
「よっちゃんが喜んでくれて、私も嬉しい?」
次々に溢れ出す我慢汁があっという间に千冬の指を汚し、扱かれるたび、ちゅぷっ?くちゅっ?と粘着质な音を立てる。
単调に扱くだけでなく、ひねりや回転を加え、カリ首や亀头、裏筋など特に弱い部分を重点的に攻められる。
「あふっ?う、うますぎっ………??」
まるで熟练の娼妇のような(知らないけど)技巧の前に、あっけなく追い込まれていく。
「ひあぁっ?んんんっ……?」
睾丸がぎゅっと上がり、射精感が込み上げてくる。
「あっ?ち、ちふ、千冬っ、も、もうっ……」
「もうイきそうなの?あまり早すぎるの、好きじゃないかも」 内容来自
「そ、そんなぁっ??あひぃっ、だっ、だって、気持ちよすぎてぇぇっ??」
「我慢して?ほら、乳首も舐めてあげるから?」
「あぁっ?ち、乳首っ?き、気持ちいいっ?こ、これっ、もっとイきそうになっちゃうからぁ?」
「我慢できない?」
「む、无理ぃ?かもぉ……??あっ?で、出るっ??」
「だぁめ?」
まさに絶顶を迎えようとする瞬间に、千冬がぱっと手を放す。
「あ、あああ……」
寸前でお预けを食らい、切なさが全身を贯く。
「イきたかった?」
「う、うん……」
「んもう、しょうがないなぁ……じゃあ、このまま体の相性も确かめよ?付き合ってから相性最悪なんてなったら嫌だし?」
「か、体の、あ、相性っ……?」
「そう。大事なんだよ。ほら、ベッドに寝て」
千冬が起き上がり、位置を交代する。
千冬のぬくもりが残るベッドに横になった俺の腰を跨いで、千冬が服をすべて脱ぎ捨てる。
「ぁ………」
露になった裸身が月の光に照らされて、女神か天使かと见纷うばかりに辉く。
「绮丽だ………」
「ふふ。ありがと」
千冬がペニスを掴んで位置を调整し、ゆっくりと腰を下ろす。
「えっ、ちょ、相性を确かめるって………」
「気づいてなかったの?钝感?……相性を确かめるっていうのは、こういう事?」
笑みを浮かべながら、千冬が秘所を亀头に擦りつける。
「あふっ?……こ、これはさすがに……」
「やなの?」
「そ、そんなことはないけど……で、でも、ご、ゴムもないのに……」
「いいよ。生で?……それとも、止める?」
千冬がゆっくりと円を描くように腰を动かす。
爱液と我慢汁が混じり合い、ぬるぬるとした感覚が気持ちいい。
しかし、それは絶顶に至るにはあまりにも弱い刺激で。
より强い快楽を求めて、ペニスがぴくぴくと震えてしまう。
「したくないならいいよ?でも……よっちゃんと付き合うこともできないよ」
「っ………そ、そんな……」
「覚悟を见せて欲しいの。どうする?」
「わ、分かった………つ、続けよう」
「别に无理してシなくても、私はいいんだけどなぁ」
意地の悪い顔をしながら、千冬が腰を浮かしてしまう。
仅かな刺激さえも失って、もどかしさが募る。
「ああっ、う、嘘っ、挿れたいっ?したいですぅ?このままお预けされたらおかしくなっちゃうからぁ……?」
「ふふ、切なそうな顔、可爱い?いいよ、挿れてあげる?」
満足そうに笑い、千冬が腰を下ろしていく。
ぬぷり、と淫らな音を立てながら、何の抵抗もなく、ペニスが千冬の膣に饮み込まれていった。
何の抵抗もない、という事が何を意味するのか。
そんなことに思い至る事もなく、
「あひっぃぃぃいぃっっ……??」
俺は顔を歪めて、喘ぎ声というよりも悲鸣に近い声を漏らしていた。
饮み込まれたペニスに、とろとろの何かが络みつき、缔めあげ、奥へ奥へと容赦なく引きずり込まれる。
まるで、底なし沼に沈み込んでいくような感覚。
或いは、巨大な蛇に一饮みで丸呑みにされる感覚に近いだろうか。
「あぁあっっ??と、溶けるっ??おちんちん、溶けるぅぅぅっ……??」
びくびくと体を跳ねさせ、口の端から涎が零れ落ちる。
余りの快感に、视界がちかちかと明灭する。
(な、なんだこれっ、きっ気持ちよすぎるっ??こ、こんなのっ、す、凄すぎるっっ……??こ、これがセックスなのか……!?)
ぐちゅぐちゅとペニスがもみくちゃにされて、头の中でぶちぶちと何かが切れていく感覚。
女性経験のない俺に知り得るはずもなかったが、千冬の膣が赍す快楽は人间のそれを大きく超えていた。
やがて、ペニスは根元までずっぽりと膣に収まって、千冬が俺の首に両腕を回し、抱き缔められる。
「全部、入っちゃった……?よっちゃん、気持ちいい?」
「ひもち……ひぃぃ……??」
耳元で甘く嗫かれ、俺は梦见心地で颔く。
「私の事、好き?」
「しゅきぃぃぃ……??」
快楽とともに、爱情もどんどん积みあがっていく。
「付き合いたい?」
「ちゅきあってぇぇぇ……??」
もう、千冬と离れられる気がしなかった。
「私の言う事、なんでも闻いてくれる?」
「闻くぅ……闻くからぁ……??」
「……。私がもう、人间の味方じゃなくても?」
「ふ、ふえっ……?」
「私と一绪に、地狱に堕ちてくれる?」
「はわぁぁぁ……な、なんひぇぇ??」
蕩け切った头の中で、千冬の言叶がぐるぐると回る。
それは、蕩け切っていた头に活を与えるのに十分すぎるインパクトのある言叶だった。
「そ、それって…ど、どういう事………」
「うふ?……テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………」
「っ、そ、それは……」
うっとりとした表情で、千冬が口にした呪文のような言叶は、あの廃工场で倒した男が口にしていたのと同じもの。
惊愕している俺をよそに、千冬が俺の胸の上で口を窄める。
唾液の代わりに滴ったのは、薄緑色の粘液。
俺の乳首の上に垂らした粘液を、千冬が指先で乳首や乳轮に涂り広げる。
「あっ?な、なんでっ?こ、これっ、まさか、スライム!?あんっ?あ、热いっ……??」
「ふぅっ?」
「あひぃぃぃぃっ……??」
粘液が涂られた部分が热くなり、吐息を吹きかけられるだけで思い切り仰け反ってしまうほど敏感になってしまう。
「素敌でしょ?」
千冬が笑う。
同时に、彼女が动いていないにも関わらず、膣の中でペニスに络みつく何かが蠢く。
何かを擦り付けられ、涂りこめられ、扱かれる。
「おふぅっ??あひぃぃぃぃっ……??」
ペニス全体が热く、寻常ではない快楽が背筋を贯き、头の中で白光となって爆発する。
否が応でもわからされる。
ペニスに络みついているのも、この緑色の粘液、スライムであるということを。
「き、寄生っ!?す、スライムに乗っ取られて………」
「违うわ。これは私の意志。私は忠実なショゴス様の信徒として生まれ変わったの?ショゴス様が教えてくれたの。私の生き方を?私の価値を?私にしかできないことを?生まれながらに莫大な霊力を持つ私の、活かし方を?使い方を?存在の意义を?肿物みたいにではなく、本当に必要とされる方法を?」
「な、なにを言って………」
「今はとぉっても素敌な気分?………それでね、よっちゃんにいろいろ教えてほしい事があるの?」
「お、教えて、欲しい事………?」
「そう。八咫乌の事?五级退魔师の私では、知りようもない事、よっちゃんならいろいろと知っているでしょ?」
くるくると乳轮の周りに指先で円を描きながら、千冬に见下ろされる。
「あ、あふっ?な、なんで、そんな事………おぉっ……??」
与えられる刺激に、乳首がぷっくりと勃起していく。
同时に、じんじんと切なさが込み上げてくる。
(ああっ、もっと、もっと触ってほしい??弄ってほしい??気持ちよくしてほしい??)
千冬自身が动いていないにも関わらず、膣の中でスライムに络みつかれ、扱きあげられているペニスも限界だった。
ぐっ、と千冬が身を寄せ、至近距离で目と目が合う。 内容来自
だが、千冬の陶然と蕩けた目に、俺が映っていないのは明らかだった。
「ショゴス様が必要となさっているから?……あの方にお庆び顶くためなら、私はなんでもして差し上げたいの?あの方は人间のままでいていいっておっしゃってくださったけど、私はもう人间をやめたっていいの?」
うっとりと纺がれる言叶が、急速に俺の胸を热くする。
込み上げてきたのは、猛烈な怒りだ。
「ふ、ふざけるなっ、谁が、そんな事っ……千冬を返せっ……んぎぃぁぁっ??」
だが、怒りに任せた啖呵は、乳首をぎゅっと掴まれるだけで他爱もなく娇声に変えられてしまう。
「だからぁ、返すも何も、私は私。私は乗っ取られてる訳じゃないんだってば?」
「く、くそぉ……はひっ、あぁぁっ……??」
「ふふふ、凄んでも、ちょぉっと乳首をくにくにしてあげるだけで、トロ顔になっちゃう?勿论、タダで教えろなんてひどい事、言わないよ?」 copyright
千冬が耳元に顔を寄せ、ぺろりと耳穴を舐める。
「んひっ……??」
「私のすべてはショゴス様のモノ?でも、もしよっちゃんがショゴス様に协力してくれるなら、気持ちよーく、イかせてあげる?」
「あっ?あああっ??」
ぐにぐにと、膣の中でペニスにスライムが络みつき、扱きあげる。
千冬を跳ね除けようと手足に力を込めるが、动かすことができない。
いつの间にか、四肢は薄緑色の粘液によって拘束されてしまっていたのだ。
じゅぶじゅぶと、服だけが溶かされていく。
素肌に直接スライムが触れると、その部分が热くなり、まるで性感帯のように快楽を感じてしまう。
拘束されているせいで暴れて快楽を逃すこともできず、ねっとりと、ぐっちょりと、ぐちゅぐちゅと赍される快楽に翻弄されるのみ。
「いつでも?どこでも?好きな时に、どびゅって搾り取ってあげる?」
耳穴に舌を差し込み、唾液を流し込まれる。
いや、もしかしたら、これもスライムかもしれない。
そう考えるだけで、まるで脳まで犯されるような恐怖感とぞくぞくするほどの兴奋に袭われてしまう。
「悪い话じゃないでしょう、よっちゃん?私の事好きなら……协力してくれるよね?」
(そんなの………ずるいよ………)
目尻に涙が浮かび、一筋の轨迹を描く。
俺は震える唇を、なんとか开いた。
「こ、断る………」
「え………」
千冬は身を起こし、心底意外だと言わんばかりの表情で俺を见下ろす。
「お、俺は、た、退魔、师だ……いくら惚れた女に诱惑されたって………仲间を、组织を裏切ることはできない……」
「………」
言叶を発しないまま、千冬が俯く。
その顔に黒髪がかかり、表情を窥い知ることはできない。
だが、乳首を责めるスライムも、ペニスを责めるスライムも动きを止め、激しすぎる快楽からは解放された。
だが、拘束が缓んだわけではなく、力を入れても外すことはできなかった。
「そっか」
十秒ほどの沈黙の末、千冬が呟く。
俺はホッと内心で安堵の吐息を漏らす。
「わかって……くれたか?」
「うん………じゃあ、しょうがないね」
「あ、ああ………だから、拘束を解いて―――っ」
言叶の途中で、俺は息を呑んだ。
顔を上げた千冬の、前髪の间から覗く瞳に浮かんだ狂気を见て。
「ち、ちふ―――」
名を呼ぶ暇もなく、
「あっ?があああああっ――――?」
スライムが再び、活动を开始した。
乳首を包むスライムも。
ペニスを包むスライムも。
そして、四肢を拘束するスライムも。
乳首がねちょねちょと责められて。
ペニスがぐちゅぐちゅと扱かれて。
四肢を包むスライムが、ねっとりと拘束範囲を広げていく。
手首?足首までだった範囲は、あっという间に肘?膝まで広がった。
さらに、千冬の膣から溢れだしたスライムが、睾丸やお尻まで包み込んでいく。
「いゃぁぁぁぁぁっ???」
スライムに包まれている部分の感度が跳ね上がり、その责めによって莫大な快楽が叩きつけられる。
「こ、こんなのっ??た、たえられっ??なひぃぃぃっ……??」
「よっちゃんが悪いんだよ。折角、优しくしてあげたのに?」
「おおおおっ??い、イグッ??いぎゅっぅぅぅっ??」
込み上げてくる爆発的な射精感に身を任せ、思い切り体を仰け反らせる。
だが。
「だぁめ?」
「ぐひっ………!!!??」
千冬の言叶と同时に、ペニスがこれまで感じたことのない感覚に袭われる。
铃口が広げられ、何かが尿道に侵入してくる感覚。
それによって行き场を失った白浊液がぐるぐると涡を巻きながら、押し返されていく感覚。
「す、スライムがぁぁあっっ……!!」
「凄いでしょ。逆流する感覚?……しかも、スライムは痛みを一切与えることなく、纯粋に快楽だけを赍してくれるの?……私もね、最初は嫌だったんだけど、ぜぇんぜん我慢できなかった?でも、一度受け入れたらもう最高?穴という穴、全部ずぼずぼぐちょぐちょって?……ふふ、よっちゃんも人间相手じゃ絶対に味わえない悦楽、たぁっぷり味わってね?」
「ふぎいいいいいいいいいいいっ??」
「あはは。涙に鼻水に涎でぐっちょぐちょだよ、よっちゃん?押したり、引いたり、回転したり、広がったり、ゆぅっくり开発しながら、精嚢がたぷたぷになっちゃうまで、スライムを入れてあげる??」
「あっ、あっあっ、ぐ、来るぅぅぅぅっ……?」
「あはは。イっちゃったの?でも、イっちゃっても、尿道を塞がれてるから射精できなくて辛いでしょ」
「あぎぃぃぃぃっ………」
絶顶感はある。
だが、射精することができず、本来放物线を描いて一瞬で终わるはずの絶顶の瞬间の最高の快楽が持続する感覚。
それは、男性の脳が耐えられる许容量を遥かに超える快楽だった。
意思とは関係なく、まるでまな板の上に置かれた鱼のように体が跳ねまわってしまう。
だが、それでも拘束が解ける事はなく、スライムは少しずつ奥へ奥へと进んでいく。
本来であれば放出されているはずだった白浊液を饮み込み、自分の粮として吸収し、分裂して増殖しながら。
やがて、尿道も精嚢も、すべてがスライムに埋め尽くされる。
ずるり、と千冬の膣から引きずり出されたペニスは外侧もスライムに覆われ、见たことがないほどに膨れ上がっていた。
「あぁっ??な、なにこれぇぇ……??」
「凄いでしょ。イっくぅぅぅっ??どびゅどびゅっ??っていう状态がどびゅどびゅっ??ってできないまま、ずぅっと持続するの??」
「そ、そんなぁ……」
「それに、こんなこともできるんだよ?」
「あっ、えっ、あひぃぃっ、な、なにごれぇぇっ、お、おちんちんの中でご、ごりごりってぇぇっ……??」
「スライムの球を作って、ごりごりって転がしてあげてるの?もちろん、おちんちんの中だけじゃなくって」
「んひぁぁぁあっ、き、金玉の中もぉぉぉぉっ……??」
ペニスや金玉を内侧からゴリゴリと削るように责められる感覚に、头の中が白い光で埋め尽くされていく。
絶顶に次ぐ絶顶。
だが、射精することができない。
射精することができないから、快楽が终わらない。
终わらない快楽が、心を、体を染め上げ、壊し、ぐちょぐちょにしていく。
「あひぃっ?おふぉっ?うぎぃぃひぃぃっ……??」
「すっごいアヘ顔?……壊れちゃいそうだよねえ。その壊れちゃいそうな感覚、最高に兴奋するよね?私も、思い出すだけでイっちゃいそう??……ね、よっちゃん、そろそろ协力してくれる気になった?」
「んひぃぃぃっ……??とって、とってぇぇえっっ……??」
「もちろん、协力してくれたら取ってあげる。その瞬间って、とぉっても気持ちよさそうじゃない?ふふ?」
千冬の言う通り、スライムを排出する瞬间の絶顶感は想像を絶するだろう。
「だ、だめぇぇぇっ……??」
だが、俺は特级退魔师。
もし俺が裏切れば。情报を漏らせば。
组织に壊灭的な打撃を与えることになる。
その结果、ショゴスをはじめ、魑魅魍魉たちの跳梁跋扈を许す事ともなれば、一体どれほどの被害が出るのか、それこそ想像することも难しい。
そんな事は。
そんな事は。
「そ、そんな事、し、死んでも、できないっ……??」
「だよね。よっちゃんならそう言ってくれると思った?じゃ、お尻にも入れてあげるね?」
「へ―――ちょ、やめ、やめて、お、お愿いだからぁぁぁあっっ、お、おふぁっ、ぎぃあぁぁぁあっ……??」
お尻を包んでいたスライムが尻たぶをぐいっと开き、ぐにぐにと尻穴に侵入してくる。
「あひっ、あひぃぃぃぃっ……??」
スライムによって肠壁の感度が跳ね上がり、信じられないほどの悦楽が爆発する。
排泄物を饮み込み、吸収し、増殖を缲り返しながら、スライムは肠壁を押し広げ、奥へ奥へと进み、やがて球を作り出して肠壁の一点をぐりぐりと刺激する。
「あっ、がっ――――」
息が诘まるほどの快楽。
爆竹の如く、絶顶感が次から次へと连続して爆ぜる。
眼球がひっくり返ったのか、视界すら白く染まってしまう。
「どう、よっちゃん。前立腺责められるの、ぶっ飞ぶほど最高でしょ?」
千冬が、俺の顔を抑え、ねっとりとキスをする。
その瞳に浮かぶ、俺の顔は、自分でも目を疑うほどに蕩け、歪み、まるで别人のように変わり果てていた。
(も、もう、ダメだ………)
人外の存在が赍す圧倒的な快楽が、すべてを白く涂り溃していく。
夸りも、意地も、使命感も、忠诚心も、敌忾心さえも………。
心が折れ、ぐったりと四肢から力が抜ける。
半ば意识も飞びかけていた。
それを见た千冬はスライム责めを缓めて、
ばちんっ。
「がっ……!!」
思い切り、俺の頬に平手打ちを食らわせた。
鋭く热い痛みが、気絶する事さえも许してくれない。
それから优しく抱拥される。
「痛かった?ごめんね、よっちゃん。でも、気絶しちゃダメだよ?」
「う、うぅ……も、もう、许して………」
千冬の柔らかな胸に顔を埋めた俺の目から、次々に涙が溢れる。
「あらら。泣いちゃった。おーよちよち?大丈夫でちゅよー?」
「うぐっ、ひぐっ……も、もうやだぁ……」
「可爱いよ、よっちゃん。良い子になってくれたら、嫌な事なんてなぁんにもしないでちゅからねぇ?……じゃあ、まずは、八咫乌の本部の场所を教えて?」
「そ、それは………」
「まだ、责めて欲しいの?」
ぞわり、と体中のスライムが少しだけ动く。
仅かな动きだったが、
「ひっ、ひぃぃぃっ……??」
俺の心に走ったひび割れを広げるには十分な快楽だった。
イけないまま莫大な快楽を与えられ続けるのが怖くて、苦しくて、切なくて、もどかしくて、もう耐えられなかった。
「あぁっ??い、イきたいよぉ……もう、出させてぇ……?お愿いしますぅぅ……??」
「ふふ。可爱い?……ほら、もう十分よっちゃんは顽张ったよ。それじゃ、都道府県名の最初の一文字だけでいいから教えて?ね?」
涙を掬い、頬を抚でられ、优しく促される。
その优しさが、ボロボロになった心に干天の慈雨の如く染み渡っていく。
「最初の文字はなぁに?」
「んんぅ?さ、最初の文字は………っっ」
「最初の文字はぁ?ほら、言っちゃえ?」
乳首を包むスライムが、じゅるるるるっと吸引する。
「あひぃあぁぁっ??と、『と』ですぅ……??」
乳首同様、遂に情报の一端まで吸い上げられてしまった。
ずきん、と心が罪悪感に痛む。
「そっか、『と』かぁ………」
とろーり?
「はひっ??おおっ、おおおおっ……??」
仅かに、本当に仅かに铃口から粘液が漏れる。
それは、射精というにはあまりにも仅かな射精だったが、全身が震えるほどの快美感を赍してくれた。
それに引きずられるように、ずるり、と尿道や精嚢の中で浓ゆい粘液がずれる。
ごりっ、と球が动く感覚も溜まらない。
「ぎぃぃぃぃっ……???」
それだけで、头が真っ白になるほどの悦楽だった。
「ほんのちょっぴりの甘出しどっぴゅんも、おちんちんや金玉を中から浓厚なスライムに擦られるのも溜まらなく気持ちいいでしょう?これは情报を教えてくれたご褒美?」
优しく头を抱き寄せ、耳元で甘く嗫かれる。
頬に感じる胸の柔らかさとぬくもりが、さらに心の罅を広げ、罪悪感を溶かしていく。
「でもぉ……『と』だけだと、绞り切れないよね……东京かもしれないし、栃木かもしれない。富山、徳岛、鸟取なんて可能性もあるもんね」
「ふーっ?ふーっ?」
その通りだった。
确かに、情报は漏らしてしまった。
だが、これだけではまだ、本部の场所を特定することはできない。
(こ、このまま、少しずつ………)
少しずつ、少しずつ、小刻みに情报を渡していけば。
そうすることで、体内のスライムをすべて辈出する事ができれば。
まだ、反撃の余地はある。
(そのうち、谁か、気付くはず………)
俺が病院に入ってから、すでに一时间以上は経っている。
さすがにそろそろ、谁かが様子を见に来てもおかしくない。
(それまで……それまで……耐えれば……)
「ね、よっちゃん?……二文字目も教えて?」
「あふんっ??」
千冬が、スライムの上からペニスを握る。
握られることで内部の圧力が変化し、より中のスライムの圧迫感を感じてしまう。
「はぁはぁ………ふ、二文字目は……『う』……??」
「ということは、本部の场所は东京だね。ありがとう、よっちゃん?お礼のご褒美あげるね?」
耳穴に舌を差し込みながら嗫き、ずりゅずりゅと淫らな音を立てながらペニスを扱かれる。
「あぎぃっ??おぶっ?あひぃんっ??おおおおおっ」
内侧だけでなく、外侧からも与えられる快楽に闷絶する。
そして、先端からは再び仅かな量の粘液がとろりと漏れだす。
「その调子、その调子?……でも、东京と言っても広いもんねぇ?23区内なのかなぁ?」
「そ、そうですぅぅぅっ?」
「わぁ、そっかそっか、23区内かぁ。何区かなぁ?」
「み、港区ぅぅぅぅっ……」
「素直になってくれて嬉しいよぉ、よっちゃん。港区のどこぉ?」
「しっ、芝公园っっ………」
「だいぶ绞れてきたねぇ。そのまま、番地まで言っちゃおっか」
「よ、4丁目のっっ??……に、2のぉぉぉっ??……は、8ぃぃぃいっっ???」
「ありがと、よっちゃん?」
质问に答える度に、少しずつ少しずつ粘液がとろとろと漏れだしていく。
その度に、全身が溶けていくような悦楽に包まれ、心の罅が広がっていく。
だが、尿道や精嚢に感じるスライムの量はまだまだたっぷりある。
(あ、あと、どれほど続くんだ………)
「ねえ、よっちゃん。本当にその住所で合ってるの?」
俺が口にした住所をスマホで検索した千冬が、微かに怪讶そうな顔で画面を见せてくる。
表示されているのは、日本の高度経済成长期を象徴するタワーの姿だ。
ぞわり、と全身のスライムが蠢く。
「んぎぃぃぃっ……??」
「嘘はダメだよ?」
「う、嘘じゃ……はひっ??……ないぃっっ……た、タワーの、ち、地下っっ??」
「地下……に、本部があるって事?」
「そうっ、そうれすぅぅぅっ……??あっ?あっ?お、お尻ごりごりするの、おふぉっ??や、やめてぇぇっっ……??」
「信じるよ、よっちゃん?」
「しっ、信じれぇぇぇっ……??」
「わかった」
纳得したのか、千冬がにこりと笑い、全身のスライムが蠕动を止める。
「はぁ、はぁ、はぁ………も、もういいだろ、頼むから解放してくれ……」
息も絶え絶えに恳愿するが、千冬は笑みを浮かべて、首を左右に振る。
「何言ってるの、よっちゃん?まだ1问目だよ?ショゴス様から託されている寻问事项は全部で108问だから。まだまだいろいろ教えてね?」
「ひゃ、108………っっ」
「そう。それだけご褒美贳えるんだもん、やったね?」
(じ、冗谈じゃない、そんなの………死んでしまう……)
「じゃあ、次は各支部の场所ね?その后は各地の警备体制と戦力?あと、他の特级退魔师たちの能力と弱点と、総帅の性格とか?」
ぞわり、と全身のスライムが蠢き、ゆっくりと体が空中に持ち上げられ、四つん这いの状态にされる。
前后に、ゆらゆらと二本の触手が伸びてきて。
「あっ?おぼっ??んぅぅ―――っっ???」 copyright
一気に、口と尻穴に挿入される。
「お口が滑らかになるように?あと、甘出し射精も中から押して手伝ってあげる?质问はまだまだ一杯あるから、テンポよくいこぉ??」
ずぼっ?ずぶっ?ずるっ?ずちゅっ?
口に挿入された触手と、尻穴に挿入された触手が交互にピストンを缲り返す。
その度に、头の中で火花が散り、何もわからなくなっていく。
乳首を弄り、ペニスを扱かれながら、千冬の问いに次々に応えていく。
口の触手が抜かれている仅かな间に答えないと、激しく前立腺や精嚢、尿道を刺激されて意识が飞びそうになってしまう。
だが、答えれば、头の中がぐずぐずに溶けてしまうような甘出し射精が待っている。
情报を小出しにして时间を稼ごうとか。
误った情报を与えてやろうとか。
そんなことを考える余裕は最初の数问で消し飞び、あとはただただ、反射的に答えを口にし、与えられる快楽に闷絶するだけとなってしまった。
一体どれほどの时间が流れたのか。
そんなことも定かではなくなってきた顷、気付けば尿道に感じるスライムの量はだいぶ軽くなっていた。
その反面、精嚢では大量の精液が煮え滚り、放出の瞬间を待ちわびて沸腾している。
普段の数倍の大きさに肥大化した睾丸はずっしりと重く、微かな动きにもたぷたぷと中身が揺れる感覚がした。
「じゃあ、最后の质问ね?これに応えてくれたら、一気に射精させてあげる??」
「は、はひぃ……??…な、なんでもぉ、答えますぅぅ……??だから、早くぅ……??」
ゆっくりとベッドの上に仰向けにされ、ペニスが千冬の膣に饮み込まれる。 本文来自
「ふふ。ありがと。じゃあ………よっちゃん。贵方は、私と一绪にショゴス様の奴隷になりますか?」
「あっ??あぁぁっ……??」
千冬の膣の襞襞がペニスに络みつき、缔め上げる。
自然と、腰が浮き上がっていく。
睾丸が上がり、亀头が膨らんで。
待ちに待った、射精の予感が访れる。
俺の答えは、もちろん决まっている。
「なりゅぅぅぅっ……なりまひゅぅぅぅぅっ?」
どろり、と最后のスライムが千冬の膣に吐き出される。
一瞬の空白。
余りに、长时间射精をお预けにされたせいで、精液は半ば以上个体となっており、ゆっくりとしかせり上がってこれなかった。
しかし、それが、スライムによって散々性感帯として开発された尿道を刺激し、人间では到底到达しえないほどの快楽を赍してくれた。
「よっちゃん………」
千冬が上体を折り、抱き着いてくる。
その背中を、俺も抱きしめる。
「好き?」
「お、おれもぉぉ……しゅ、しゅきぃ?ち、千冬ぅぅぅっっ……??」
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………ほら、よっちゃんも?」
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………??」
『テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………』
二人で声を揃えて、ショゴスを崇める呪文を唱える。
それに合わせて、千冬が腰を动かす。
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………??」
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………??」
『テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………』
呪文を唱えるほど、千冬と溶け合うような幸福な感覚に満たされていく。
千冬が少しずつ腰の动きを早くしていく。
そのテンポに合わせて、呪文を唱える声も早くなっていく。
「そろそろ、イっちゃえ?」
ひと际强く、千冬が腰を打ち付けてくる。
膣が赍す刺激が変化し、急にすべてのつっかえが取れたように猛烈な射精感に袭われた。
「あひぃああああああああああっ??出りゅっ??イぐぅぅっ??おおおお??」
咆哮を上げ、思い切り腰を突き上げる。
その次の瞬间に、俺は爆ぜた。
どびゅどびゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅびゅくびゅくびゅくびゅくどびゅどびゅどびゅどびゅびゅるるるるるる
射精の势いが凄まじく、逆流し、二人の结合部からどばっと溢れだす。
それでも、射精の势いは一向に収まらない。
どびゅどびゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅびゅくびゅくびゅくびゅくどびゅどびゅどびゅどびゅびゅるるるるるる
がくがくと全身を震わせながら、一度目の射精が终わらぬ间に二度目の射精が袭い来る。
「――――」
「――――」
俺も、千冬も。
声にもならない悲鸣を上げながら、絶顶し続ける。
どびゅどびゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅびゅくびゅくびゅくびゅくどびゅどびゅどびゅどびゅびゅるるるるるる
途切れることなく、三度目の射精へ。
人间の体内にあるすべての水分が精液となって喷射しているのではないかと思うほどの激しい射精だった。
びゅるるるっ??びゅくびゅくびゅく??どっぴゅんっ……
四度目にして、渐く射精の势いは弱まり、やがて最后の一块を吐き出して终わった。
「はぁはぁはぁ………」
全身の骨が砕け散ったのではないかと思うほどの疲労感に包まれる。
それは千冬も同様だったようで、ずぶり、とペニスを膣から引き抜くとそのまま傍らに倒れ込み、荒い呼吸を缲り返す。
暂くは二人とも言叶もなく、ただただ呼吸を整える事に専念した。
先に回复したのは、俺の方だった。
よろよろとベッドから降りる。
全身が铅にでもなったかのように重く感じてならない。
そんな俺を、千冬はまだ息を乱しながら见つめている。
「はぁ、はぁ、はぁ………来い、【蜈蚣切(むかできり)】【童子切(どうじぎり)】!」
その声にはぬぐい切れない疲労感が渗んでいたが。
それでも、阴阳纹から取り出した二振りの刀を构える。
その肩には外套がたなびき、背中の「悪即斩善即救」という六文字が勇気を与える。
「すごぉい……まだ、戦えるんだ……」
渐く呼吸を整えた千冬がベッドの上で気怠そうに身を起こす。
「今ならまだ间に合う。千冬、降伏してくれ!」
「无理。ショゴス様を裏切りたくないもの?」
「俺はおまえを斩りたくないんだっ!」
「斩るの?私を?よっちゃんが?」
「斩るっ。俺は退魔师だ!例え、相手がお前でも………」
「そっか」
千冬の周囲で、スライムが盛り上がる。
「くっ………」
何かをしてくる前に斩り捨てようとして。
だが、一歩を踏み出したところでよろめいてしまう。
なんとか、【童子切】を支えに体重を支えて転倒する事だけは防いだが、たったそれだけの事でも息があがる。
「无理もないよ。普通、あれだけ搾り取られたら立ってなんかいられない。スライムは精液だけじゃなくて、霊力も吸っていたんだもの」
「く、くそっ………」
俺が动けずにいるうちに、スライムは3つに分かれ、それぞれが人型を形成していった。
「っ………」
その姿は、千冬の裸身そのもの。
薄緑色であることを除けば、外见上の违いは千冬本人がストレートの长髪であるのに対し、スライムは左からボブ、ポニーテール、ツインテールである事ぐらいだった。
「私の分身?……便宜上、千春、千夏、千秋とでも呼ぼうかな、あはは」
「く、くそっ………」
千冬そっくりのスライムたちが、じりじりと迫ってくる。
「私そっくりのスライム。よっちゃんに斩れるかなぁ?」
千冬本人はベッドの上で、にこにこと余裕の笑みを浮かべている。 本文来自
(やれるか………)
正直言って、千冬の言う通り、もはや霊力はほとんど残っていない。
その上、嬲られ続けた后遗症で体の节々が痛く、重い上に快楽の残滓が残っている。
この状态で戦うのはいくら俺が特级退魔师だったとしても不利だった。
(ならば、逃げるか………?)
扉は俺の背后にある。逃げ道はあるのだ。
(だが………情报を持ち帰らせる訳には………)
所々で意识が混浊していたため、确証は持てないが、千冬が外部と连络を取っている形迹はなかった。
与えてしまった情报は、まだ千冬の头と彼女のスマホのメモ帐にしかない。
(千冬をここで拘束すれば………まだ最悪の事态は防げる………)
呼吸を整え、体势を低く构える。
(俺なら、やれるっ……!!)
「八咫乌所属特级退魔师?俵頼光、推して参るっ!」
「やぁん、斩らないでぇ?」
「烦い、いくぞっ!八咫乌流双刀剣术奥义?《夜月燕》!」
床を蹴り、距离を诘め、二振りの刀を振るう。
その速さにスライムたちは反応することもできず、【蜈蚣切】がボブの千春を、【童子切】がツインテールの千秋を捉える。
后は、返す刀でポニーテールの千夏を十字に切り裂くのみ。
だが―――二振りの刀は、スライムたちを斩ることなく、その身を素通りした。
「っ―――」
「ほら、斩れなかった?」
「ぐっ―――」
别に、相手が千冬そっくりの外见をしていたことが原因ではない。
(霊力切れ……!)
霊力が切れてしまった刀では、ただの物理攻撃になってしまう。
スライムに、物理攻撃は効かない。
空振りした刀を引き戻そうと踏ん张るが、力が入りきらない。
崩れる体势を支えきれないまま、たたらを踏んでしまい―――。
ぽむんっ??
顔面から、千夏のぷにぷにと弾力のある双乳に突っ込んでしまった。
「っっっ―――!!」
慌てて顔を引き抜こうとするが、それよりも早く千夏の両腕によって后头部を拘束されてしまう。
それでももがいて、なんとか胸の谷间から顔をはがす事に成功する。
「っ―――!!」
だが、そこに待っていたのは、千冬そっくりの千夏の顔。
逃げる间もなく、唇を重ねられ、ぷにぷにの舌が口内に侵入してくる。
「んんぅ―――っ!!!」
引きはがそうと暴れるが、今度はがっちりと后头部をロックされてしまい、外すことができない。
噛み千切ってやろうと歯を立てるが、柔らかいのに弾力がある舌を伤つける事もできなかった。
口中を千夏の长いスライム舌にぐちゅぐちゅと嬲られ、舌を扱かれ、 内容来自
「んあぁっ?おふぅっ??んひぃっ???」
その快楽に、あっさりと体中から力が抜けていく。
さらに両腕に千春と千秋が抱き着いてきて、俺の手から二振りの刀を剥ぎ取ろうと指を一本一本外されていく。
「らっ、らめぇっ……??」
引き剥がされまいと手に力を込めようとするものの、千春と千秋のぷにぷにの体の気持ちよさと千夏に口内を搅拌される悦楽によって力が抜けていき、やがて二振りの刀は俺の手を离れ、部屋の隅へと投げ捨てられてしまった。
それと同时に、「悪即斩善即救」の六字を刻んだ外套も消え失せる。
先ほどあれほど大量に精を放ったにも関わらず、媚薬効果を持つ三人のスライム肌に触れた事であっさりと固さを取り戻したペニスに、三人の手が缠わりつき、じゅぷじゅぷと淫らな音を立てながら扱きあげられる。
「ひぃっ?あっ?き、気持ちいいいっ……??で、出ちゃうぅぅぅぅっ??」
どびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ??びゅくびゅくびゅくっ……??
あっさりと大量の白浊液を搾り取られ、俺の体から完全に抵抗しようとする力が消え失せていった。
そんな俺の手を恋人握りで握りながら、千春と千秋が俺を前后で挟むようにしゃがみ込み、未だに硬さを失わないペニスが、千春の口内にずぶずぶと饮み込まれていく。
「あっ?あっ?き、気持ちいいっ……??」
その感触は、极楽だった。
さらに、千秋が尻たぶを开き、菊门に舌を挿入する。
「おっ、お尻ぃぃぃっ??」
思わず舌を突き出して喘ぐ俺の头をしっかりと抱きしめて、先ほどよりも深く深く、千夏にキスをされる。
さらに、千春が精液の生産を促すように玉袋を揉みしだき、千秋がぷっくりと勃起した乳首をくゆくゆと弄る。
三人の连携の取れた巧みな责めに、耐える事などできるはずもなかった。
「あっ?あああああっ??い、イっちゃうぅぅぅぅっ??」
どびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ??びゅくびゅくびゅくっ……??
大量の白浊液が、千春の胸から上の辺りを白く染めていく。
最后の一滴まで搾り取ると、千春が立ち上がり、千秋が前に回り、千夏が后ろに回る。
俺が射精による放心状态から回复する前に流れるような位置の交代が完了してしまった。
白く染まった千春と舌を络ませ、千夏に尻穴を穿られながら、千秋にペニスを饮み込まれる。
先程、千春はペニスの周りの粘液を动かす事で、まるでしゃぶられているような快感を赍してくれた。
一方、千秋は本来动かす必要もないはずの首を动かし、ぐちゅぐちゅと淫らな音を奏でながら前后にピストンする。
ツインテールが激しく揺れ、ペニスを激しくしゃぶられているという事実を视覚的にも植えつけられる。
「そ、そんなっ、激しくされたらっ……あぁぁっ??」
どびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ??びゅくびゅくびゅくっ……??
びくびくと体を震わせながら、他爱もなく精を喷射する。
三人は再び位置を変える。
千夏はペニスを咥えるのではなく、その豊満な―――心なしか、千冬本人よりもさらに大きい気がする乳房で包んでくれた。
极上の滑らかさと弾力。
ぽむぽむと胸を动かし、扱かれる度、脳内に快楽の花火が散る。
さらに、挟まれているペニスに向けて、千夏が唾液を垂らす。
粘液の硬さを変えて、唾液による感覚の変化までもが正确に再现されてしまう。
じゅっぷじゅっぷと淫らな音が、聴覚までを犯していく。
「す、すごっ、これっ、こ、これぇぇぇっっ……気持ちいいっ……だ、だめだぁぁぁっ……??」
どびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ??びゅくびゅくびゅくっ……??
胸で扱かれて1分と経たずに、暴発してしまった。
三人が身を放すと同时に、俺はその场に頽れてしまう。
もはや、自分一人で立つ体力さえも、搾り取られてしまっていたのだ。
だが、ペニスだけが壊れてしまったように未だに屹立していた。
俺を囲むように立つ千春、千夏、千秋が右足をペニスに伸ばす。
「おふっ?おおおおっ??」
千春の足が亀头を、千夏の足が竿を、千秋の足が玉袋をぐちゃぐちゃと嬲る。
「あぎぃっ?あ、足ぃぃぃっ??ぎもぢいいいいいっ……??」
カエルの様に四肢をバタバタさせながら、闷える。
冷たい千冬の声に、恐怖が込み上げてくる。
千春、千夏、千秋の三人がどろりと溶け、元の粘液に戻る。
その粘液が俺の四肢を拘束し、ペニスに缠わりついてくる。
「あっ?………」
その感触にほぼ反射的に甘い声が漏れてしまう。
「あっ、あっ、ま、まさかっ……」
だが、次にやってきた铃口を押し広げられる感触に、声が震え、顔が恐怖に歪む。
「ふふ」
千冬が谐谑的な笑みを浮かべる。
「もう1回、スライムを入れてあげる。今度はさっきよりももぉっとゆっくり、もぉっとたぁくさん入れて、おちんちんも金玉もぱぁんぱんにしてあげるね?」
「うぎぃっ?や、やめっ……あぁぁっ?は、入ってくるぅぅぅっ??抜いてぇっ??こ、これ、もうやだぁぁっっ??」
无様に涙を流しながら恳愿するが、千冬はにこにこと笑いながら见ているだけで、许してくれない。
その宣言通り、尿道を进むスライムの速度は先程よりも遥かに遅く、体感时间は何十倍、いや何百倍にも感じられた。
感度を极限まで上げられた尿道の粘膜を擦られる感覚に、头の中に火花が散る。
精嚢から次々に送り込まれてくる精液も、放出の瞬间を迎えることなく、どんどんスライムに吸収されていく。
その度、スライムは膨れ上がり、尿道をぐいぐいと押し広げられてしまう。
「うぎっ?……あひぃっ?……もひゅぅ?」
人间の限界を超える刺激に、もはや暴れることもできず、俺はただただ天井を见上げ、恍惚の表情を浮かべていた。
一体どれほどの时间が过ぎたのか。
四肢を拘束していた分も含めて、すべてのスライムが俺の中に侵入した。
ペニスも、睾丸も、寻常ではない大きさに肥大化してしまっている。
「も、もうっ、ゆるしてぇ……な、なんでもしまひゅからぁ……??」
「じゃあ、よっちゃんには私への爱を証明してもらうね」
「あ、あひ……?」
「そう。今、よっちゃんの中にあるスライムは女性に触れると………」
ベッドの縁に腰かけた千冬が足を延ばし、ペニスに触れる。
次の瞬间。
「ひ――――っ」
どぼんっ?どぼぼぼぼぼっ……??
ペニスから大量のスライムが喷き出した。
それによって尿道や精嚢内のスライムがかき混ぜられ、球がごりごりと粘膜を刺激する。
头が焼き切れそうな快楽だった。
喷き出したスライムは再び、尿道へと戻っていく。
「こんな风に、スライム射精できるの?気持ちいいでしょう?出したいでしょう?でも、私の事を爱しているなら我慢して?私だけでしか射精したくないって事を証明して?もし1时间耐えられたら、ご褒美に中のスライム全部、私が搾り尽くしてあげる?」 本文来自
(1时间……1时间なんて……无理ぃぃ……??)
「でも、もし耐えられないなら………」
病室のスライド扉がゆっくりと开き、スライムに四肢を拘束された十人ほどの女性たちが入ってくる。
「た、俵くんっ……!」
その先头にいたのは、ミニスカナース服も网タイツもびりびりに裂かれた看护师の夏南さんだった。
他の女性たちも顔驯染みの看护师や医师たちだ。
彼女达はペニスや睾丸が丑いほどに肥大した俺を见て、揃って息を呑み、一様に顔を青ざめさせ、恐怖に震え、何人かは泣き出してしまう。
「もう耐えられないよぉってなったら、彼女たちを犯して?」
「ち、千冬さんっ、なんでこんなことっっ……今すぐみんなを解放してっっ」
「だぁめ?」
「う、な、何を――――うぐっ……」
四肢を拘束するスライムから数本の触手が飞び出し、夏南さんの口を塞ぎ、乳房を、厌らしさを强调するかのようにぎりぎりと缔め上げる。
そんな姿を见て、どくん、と俺の鼓动が跳ねる。
「でも、気を付けてね。もし、彼女たちの中にスライムを注いでしまったら、彼女たちはスライムの苗床になってしまうから?スライムに犯されて、狂わされて、壊れちゃうでしょうね?」
ひぃっ、助けてっ、と数人の看护师が悲鸣を上げる。
「それに、よっちゃんも许してあげない?そのまま、人前に出れないぐらいおっきくなっちゃったおちんちんを使って、女を犯して?犯して?犯しまくって?……スライムの繁殖に协力してもらうわ。ショゴス様のために?」
「ぐっ……ぅぅぅっ……」
歯を食いしばる。
その姿が、俺の中の獣性を刺激する。
「ご、ごべっ……ごべんなざいっ……??」
谢罪の言叶を口にしながら、俺は思い切り夏南さんを贯いた。
「んぅ――――っ!!!!!!」
夏南さんの表情が苦痛に歪む。
メリメリと何かを引き裂きながら、一番奥までずっぽりと腰を沈める。
体が溶けてしまうのではないかと思うほどの快美感に包まれ―――
「ウオオオオオオッ――――???」
どぼんっ?どびゅりゅりゅりゅっ??どびゅどびゅどびゅっ??びゅるるるるるっ??
「――――っ!!!」
涙を流す夏南さんの最奥に、大量のスライムを吐き出した。
夏南さんの目がぐるりと回転し、がくがくと痉挛した后、その四肢からぐったりと力が抜ける。
「あら。记録、2秒」
千冬が苦笑いを浮かべる中、俺はずるり、と夏南さんの中からペニスを引きずり出した。
夏南さんの阴唇からはごぼりと大量の薄緑色の粘液が零れ、粘液に涂れたペニスからは汤気が立っていた。
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
谢りながら、夏南さんの口からスライムの触手を引きずりだし、代わりに汤気を立てるペニスを突っ込む。
既に意识を失ってしまっている夏南さんの髪を掴み、无理やり头を振りながら、
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
谢罪の言叶を缲り返し、
「うっ??」
どびゅりゅりゅりゅっ??どびゅどびゅどびゅっ??びゅるるるるるっ??
容赦なく、大量のスライムを注ぎ込む。
ぴくぴくと震える夏南さんの口からずるりとペニスを引き出し、その豊満な胸でペニスを挟む。 本文来自
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
涙を流し、谢罪の言叶を缲り返しながら、猿のようにへこへこと腰を振って、
「んんんっ……???」
びゅくん?びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ?びゅくびゅくびゅくっ??
大量のスライムが、夏南さんの上半身を汚す。
大量の粘液に涂れながら、糸の切れた人形のようにぐったりしてしまっている夏南さんの体をその场に无造作に転がし、
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
谢りながら、今度は隣の看护师に伸し挂かっていく。
スカートを引きずり下ろし、タイツを破って。
「だ、だずげでっ、お、お愿いっ、お愿いだからっ、て、手でもっ、口でも、好きなところに出していいから、な、中だけはっ、さ、裂けちゃうっ、壊れちゃうからぁぁぁぁぁ――――」
恳愿の声を上げるのも无视して、
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
「ぎ――――っ!!!!!」
どびゅりゅりゅりゅっ??どびゅどびゅどびゅっ??びゅるるるるるっ??
その身を贯き、スライムを注ぎ込む。
そして、また隣の女性を凌辱し、その隣の女性を蹂躙する。
犯す度に、体が溶け崩れていくような快楽に包まれて。
壊す度に、心が黒く染まっていくような悦楽に包まれて。
いつしか、俺の顔には笑みが浮かんでいた。
口にする言叶も、もはや谢罪ではなく。
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………??」
恍惚として、ショゴスへの忠诚を誓う言叶を纺ぐ。
暂くして、夏南が身を起こす。
虚ろな目に、やがて淫猥な光が宿る。
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます……??」
呪文を唱えながら、俺のペニスに舌を这わせ、恍惚に身を震わせる。
一人、また一人と女性たちが身を起こし、同じ呪文を唱えながら、ある者は乳首に、ある者は唇に、ある者は睾丸に、ある者は肛门に爱おしそうに舌を这わせる。
「あっ?ああああっ……??」
女性たちの爱抚に身を任せた俺も、恍惚の笑みを浮かべたまま、絶顶を迎え、大量の薄緑色の粘液を喷き上げる。
吐き出された大量のスライムは再び千春、千夏、千秋を象り、女性たちに混じって俺への奉仕の轮に加わる。
「もう、みんなばっかりずるいよ?よっちゃんは私のなんだから、私も混ぜて?」
その轮に、千冬も混じる。
びゅくん?びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ?びゅくびゅくびゅくっ?? 内容来自
いつしかスライムはすべて吐き出されて。
でも再び、尿道を逆流して、睾丸を満たされる。
狂乱の宴は、朝まで続き、渐く事态に気付いた八咫乌の镇圧部队が到着した时にはすでに、その姿はなかった。
1か月后、八咫乌の本部が袭撃され、组织は壊灭的な打撃を被った。
数百人に及ぶ袭撃者たちは一人を除いて全员が女性で、一様に不思议な呪文のような言叶を呟いていたという。
そんな袭撃者たちの先头には、行方不明になっていたかつての特级退魔师の姿があった。
「悪即斩善即救」の六字を刻んだ外套を靡かせ、二振りの刀を振るってかつての仲间を次々に屠るその姿は、まさに悪鬼罗刹の如くであったと言う―――。
梦野九弐
ふとももひざまくら? 微睡み、
「あはっ? 起きたかな?」 copyright
だ、谁だ……?
「朝ご饭までまだ时间もあるから、もう少し眠っていてもいいんじゃないかな?」
この声は……? それに、この……、柔らかさは……?
あっ……?
知っている……。
僕は、彼女に教え込まれてしまった……。
おっぱいとは违う、さらさらな、ふにふに感。
少し湿った彼女の肌が、僕の頬をじんわりと温め、寝起きの冷たい僕の身体を、优しくやんわりと心地よく暖めていく。
「あははっ? 起きちゃうの?」
僕の后头部に、彼女の右手がちょこんと乗った。
あふぅ……?
抗えない心地よさに负けてしまい、彼女のふとももの谷间に埋めてしまう。
彼女はそんな僕をあやすように、寝癖を直すように僕の髪をかき分けながら、优しい手つきで何度も抚でてきた。
きもちいい……?
このまま、今日もこうしていたい。
でも……、起きないと……、魔王と今日こそは戦わないと……
目的を果たすため、僕はうつ伏せから仰向けになった。
「チャラ……、今日こそは行かないと……」
膝枕の上で、カーテンから漏れる朝日に白い頬を辉かせる美少女と目をあわせた。
透き通った水色の瞳が、僕の心を捕らえてくる。
その瞳より、少しだけ薄青いセミロングの髪の毛が、俯く彼女の目元に影を落とした。
影によって见え隠れするチャラの瞳は、ときおり不穏な笑みを浮かべるように见え、それを感じるたびに、チャラに教え込まれた快感が身体にフラッシュバックしそうになった。
「チャ……、チャラ……」
チャラが、僕のおでこに人差し指で軽く指してきた。
「魔王様に挑みたいなら……、チャラを倒してからって约束したよね。
今日こそ胜てるかな? 今日こそ、遅刻しないで闘技场に行けそうかな?」
「う……、うう……」
ベッドから出なければ……。
でも、……、このふとももから……、逃げられ……、うう……?
魔王城内の最深部にある高级宿屋「ディレンバー」。
疲れていたから负けた、という勇者からの言い訳が多すぎてウンザリした魔王が自费で造ったとされ、お金さえ払えば谁でも気軽に利用できるという、人気の宿屋だ。
僕がこの宿屋に到着したのは三日前。
本当は一日だけ宿泊して、明朝早くに出発し、魔王に挑むつもりだった。
それなのに、僕は二日も延泊している。
原因は考えるまでもない。
いま、ベッドで目が覚めたばかりの僕に、太ももの心地よさを教え込ませて堕落させていく悪い梦魔、チャラのせいだった。
「チャラ……、お腹が空いたから……」
目覚めたばかりの微睡みの三十分を、チャラの膝枕でゆったりと过ごした。
どうにもこうにも、ならない空白の时间。
厚いカーテンで遮られた东の窓から、いよいよ阳射しが入り込んできた。
魔王に挑みたいなら、当日の八时までに申请しなければならない。
「チャラ……、起きたいんだけど……」
「魔王様に、挑まないって约束できる?」
チャラの细い指先が、僕の颚を触れてくる。
透き通った水色の瞳と目が合うと、チャラは子猫を爱でるように微笑んだ。
「もう少しだけ……、ね。あと少しこうしていれば、今日も间に合わないから」
「ううっ……、そんな……」
「昨夜のうちに申请を済ませておけばよかったのに」
昨夜のうちに申请を済ませようと思ったが、申请所までの廊下でチャラに妨害された。
そのときにチャラにされた、うつぶせひざまくらが忘れられない。
女の子座りしたチャラの、ふとももの谷间を枕にして、うつぶせになって溺れていった、昨日のこと。
廊下を通りすぎる他の魔族にクスクス笑われ、悔しく感じたのに、チャラに后头部を抚でられた瞬间、その嘲笑が天使の啭りのように感じられた、昨日のこと。
「魔王様に负けちゃったら、しばらく魔王城には来られない。
そしたら、もう、このうつぶせひざまくらも味わえないよね」
「そんなこと言われても……」
しつこく连戦してくるザコ勇者に辟易した魔王が、「再戦したいならレベルを最低5つ上げてくること!」というルールを运用したのが、およそ二年前。
一般的にレベルを5つ上げるには、早くても一ヶ月はかかる。
もし、魔王に负けたら、一ヶ月もこの膝枕を……。
「あはっ? すっかりチャラの膝枕に溺れちゃってる?
いまの言叶で迷っちゃうくらいなら、魔王様に挑まなくてもいいんじゃない」
「そんなわけあるか……!」
魔王を倒し、莫大な悬赏金を勇者协会から得て、妹の治疗费に充てる。
そのために、ここまでやって来たんだ。
「チャラ……、今日こそ、胜たせてもらうから……」
僕が言うと、チャラが目を丸くした。
そして、堪えられなそうに、大笑いした。
「すっごく笑えるんだけど……。敌に膝枕されながら、その言叶をよく言えるよね」
「う、うるさい……」
「あははっ? やっぱり、君っておもしろい?
いいよ? おもしろかったから、今日はちゃんと戦ってあげる」
まだ笑い続けるチャラから、僕はゆっくりと头を上げていく。
座ったまま振り返ると、女の子座りをしたままのチャラがにっこりと微笑んだ。
膝まで丈のあるスカートに、素足。
「それじゃあ、チャラの大好きな梦魔の世界に行こっか。
この前に、君がチャラに完败しちゃった、チャラが育ったお花畑に、行こっ?」
チャラが僕に両手を伸ばしてきた。
白くすべすべした手のひらを僕は握った瞬间、気持ちが高ぶって、チャラに言いたくなった。
「この前みたいに、负けたりしないから」
「あはっ? 负けちゃうの? チャラの太ももに、今日こそ完璧に负けちゃうの?」
ベッドを囲むように、転移魔法の魔方阵が発动する。
胜ったも同然のように笑うチャラの手を强く握って、僕は言った。
「秘策があるから。絶対に今日は胜てるから」
「あはっ? それじゃあ、もし胜つことができたら、约束してあげる?
魔王様のところにチャラが责任持って连れて行って、最后まで见届けてあげる?」
目が眩むほどの紫色の光が魔方阵から放たれ始める。
転移先は、お花畑。
お花畑で育った、ドライアドの亜种「クーリャフ」の微睡みの梦魔、チャラ。
魔王城で呼ばれている别名は、昼休みからのチャラ。
チャラに好かれてしまったら最后、朝はほとんど何もできない。
そして、チャラを好きになってしまったらもはや、お昼まで何もできない。
赤?青?黄色。
乱雑に咲き夸る花々は、まるで広大な敷地に絵の具をぶちまけたように远くまで咲き狂い、远くを见渡せば、花畑は青空と一本の线で交わっていた。
ちょうど気温が上がりきった、昼过ぎの柔らかい阳射しに目が眩みながら、姿を消したチャラを探し始める。
「いた」
遮るものがないゆえに、チャラの后ろ姿はすぐに见つかった。
素敌な青空を背景に、美を切り抜いたようなシルエットの后ろ姿。
细身な身体にワンピースが良く似合う。スカートの裾をふわりとさせて振り返ると、僕と目が合った瞬间、安心したように微笑んだ。
「それじゃあ、この前の続きを始めようね」
チャラとの胜负は、鬼ごっこ。
チャラを捕まえて、「いっしょにかえろ」と言えば、胜ち。
ただし、その前に眠ってしまったら、负け。
始めて出会った三日前、追いかけっこの末、捕まえることはできたものの、キーワードを言う前に僕は、チャラのキスによって口を塞がれ、押し倒され、抱きつかれて肌を寄せ合って二人でお花畑に寝そべって、チャラの水色の瞳を见つめているうちに眠くなって、啄むようなキスを何度もされているうちに、眠ってしまった。
チャラは僕が眠る寸前に、ゆっくりと起き上がって僕の枕元に寄り添い、僕の头をちょこんと上げて、柔らかいお膝もとにのせて、僕のことを嬉しそうに见つめてきた。
ウトウトしながら、霞む先に见えたチャラの笑顔は、垂れた前髪が阳射しの影となって、少しだけもの寂しそうで。
あのとき、本当はキーワードを言えたのだけど。
その日は、もう言えなくていいや、と僕は负けてしまった。
「ねえねえ。追ってこないの?」
振り返ったばかりのチャラが言った。
「この前はすぐに追いかけてきたのに……。それが秘策ってやつなの?」
秘策……。
そんなの、本当はない。
魔王を倒すために覚えてきた秘策はいくつもある。
けれども、三日前に出会ったばかりのチャラを捕まえる秘策なんて。
「ねえ……、具合でも悪いのかなぁ……」
チャラが心配そうな顔をして、僕に近づいてくる。
「具合が悪いなら、今日は宿屋でお休みしていようよ」
チャラはそう言って、この世界から抜け出すための咏唱を始めようとした。
その瞬间、気持ちが僕の身体を动かした。
僕が走り出した瞬间、チャラが目を丸くした。
「えっ!? きゃあ!」
チャラを抱きしめて、抱きしめた势いのまま二人で花畑に倒れ込んだ。
花びらがぶわっと舞い上がって、僕らの身体を隠していく。
花びらが一枚、唇に触れて少し苦い味がしたとき、僕は自分がようやく何をしたかに気付いて、両手を地面について、チャラから离れようとした。
僕の身体の影にいたチャラが、目を丸くしたまま、両手を僕に伸ばしてきた。
光を失った水色の瞳が、僕のことをまじまじと见つめていた。
「ねえ……」
チャラの背中の后ろから、緑色の蔓が几本も伸びてくるのが见えた。
「スイッチ入っちゃったじゃん……、バカ……」
我慢してたのに……、とチャラの瞳が润んだ。
「あはっ? どうなっちゃっても、知らないからね」
いいよ、と僕は颔いて、チャラの身体に覆いかぶさった。
确かな丸みを胸に感じて、柔らかい身体に、僕の身体をゆっくりと寄せる。
頬を寄せて、チャラの体温を感じて、お花畑の不思议な香りに気を取られそうになりながら、自分の気持ちを少しずつ落ち着かせていった。
「鬼ごっこのつづき……、どうする?」
「……、これが终わったら……」
「あはっ? やっぱり君っておもしろい?
……、膝枕してほしい? 昨夜の続き、してほしいかな?」
気持ちは落ち着いて、キーワードは言えるのに、今日も僕は言わない。
「ひざまくら……、して」
代わりに出た言叶に、チャラが耳元で小さく颔いてくれた。
风の音、太阳の音、花びらが舞う音、チャラの吐息。
女の子座りで出来た太ももの谷间に、僕は头を乗せて、空を眺めていた。
チャラが空を向いて、寂しそうに言った。
「いい天気だね……」
背中がかゆくなって身体をゆすると、チャラの太ももに頬がぶつかった。
少し湿ったチャラの太ももに頬を寄せたくなって、そのまま寝返りを打った。
かすかに湿った、不思议な香り。
チャラの小さなクスクス笑いが右耳に入ってくると、全身をくすぐられたように身体が小さく反応して、なんだか可笑しい気がして、僕も小さく笑った。
「チャラ……。いい天気だね……」
「そうだね。色んな人をこの世界に连れて来たけど……、こんなにいい天気でいるのは、君といるときだけ」
「雨とか、あるの?」
「ない。でも、一人で来たらいつも昙ってた。
色んな人を连れてきたけど、そのうちすぐに、云が空を覆っちゃう」
「そうなんだ……」
そう答えて、なんとなく目を瞑ったまま、身体をうつぶせにしていく。
チャラの太ももの谷间に、顔を埋めようとした。
「チャラ……、いい?」
「あはっ? してほしかったんでしょ?
うつぶせひざまくら? いいよ? そのまま今日も眠っちゃえ?」
まっさらな肌に滑り込むように、僕は顔を埋めていく。
安心するのに、ドキドキする场所。
ドキドキして、なんだか……
「はあ……? はあ……?」
くせになるような、不思议な香り。
しわくちゃになったスカートの裏地が、僕の头に被さっていく。
スカートの内侧ににこもり始める、无味无臭な香り。
湿った香りが、鼻腔の裏をくすぐって、ひっついて、そして……
「はあ? ああ……?」
感情のメーターを急激に押し上げる、チャラのフェロモン。
「くう……? あふ……?」
下半身が一気に落ち着かなくなり、腰を浮かせて、お尻を上げ、身体をくの字に曲げる。
「うう……? あう……?」 本文来自
下半身を上げたことにより、顔への负荷が强くなる。
チャラの太ももの谷间に强く顔が押し当たり、自然と太ももに埋まっていった。
「あふっ?」
张りのあるすべすべな太ももから、柔らかいふにふにな太ももに包まれ始める。
「あああっ?」
反発する太ももに柔らかく押しつぶされるのを感じながら、わずかな隙间から香ってきた、无味无臭な不思议な香りに気を取られた瞬间、感情が振り切れた。
「ううっ?」
ベルトを外す。
ボタンを外す。
ファスナーを下ろして、下着にまで手をかける。
「は、はやく……?」
ズボンを下ろした瞬间、チャラが「あはっ?」と笑った。
「いっただきまーす?」
チャラの表情は、まったく见えない。
でも、いまの声で、チャラが梦魔の笑みを浮かべていることは、はっきりと分かった。
无防备になった僕のモノに、チャラの背中から现れた蔓が袭いかかる。
细い蔓が硬くなった根本にくるくると巻き付いてくる。
蔓の表面に生える细かい毛に触れた瞬间、生まれたばかりのもどかしさが一気に先っぽまで広がっていった。
太ももの谷间で顔を埋めながら、僕は息を荒くしてそれに耐える。
落ち着くのを待つように、チャラが巻き付けた蔓は微动だにしない。
「ふーっ。ふーっ……」
先っぽから我慢した証がとろりと流れていく。
兴奋が冷めていくにつれ、僕の腿が痛み始め、膝头が痛くなってきた。
腰の重みを支えていた膝を休めようと、くの字に折れ曲がっていた身体を元に戻していこうとすると、
「ちょっと、待ってね」
チャラはそう言って、僕を制止した。
「あはっ? でーきた?。
オナホールという単语に好奇心が生まれ、恐怖心を饮み込んでいく。
「あはっ? お花畑の花びらをたくさん集めて筒状にして、形を蔓で整えたの?
入り口は、蜜をたっぷり含んだ柔らかい花弁に近い花びらを使ったから、君の先っぽにとっても优しいよ? すーぐに先っぽがとろとろになって……。
あっ? あっ?
……、って、喘いでいるうちに、ちゅくちゅく~、って、潜っていっちゃう?」
だから、怖くないよ……、とチャラに言われた気がした。
「ホールの真ん中には、太ももに缔め付けられる快感を味わえちゃうように、ふわふわすべすべな花びらを敷き诘めてあげたから、あはっ?
焦っちゃだーめっ? ほーらっ?
ふともも、って言叶を闻いちゃうだけで、そんなに焦っちゃだーめっ?
ゆーっくり……、腰を落としていって?」
あっ? あっ?
数枚の花びらが先っぽにピタリとくっついて、蜜をたらたらと先っぽに伝えてくる。
まるでその蜜を欲しがるように、先っぽがヒクヒクと微动した。
「そうそう? ゆーっくり、ゆーっくり?」
诱われるように、腰を下ろしていく。
花びらの先がカリ首に触れると、蜜とともに花びらが吸い付いてきて、柔らかい先端が敏感な神経をいやらしく突いてきた。
太ももに顔を埋めたまま、耐えきれなかった悲鸣が口から漏れる。
「焦っちゃだーめっ? そんなとこで终わっちゃだーめっ?」
チャラに后头部を抚でられる。
まさに今、激しく振ろうとしていた僕の腰が、我慢するように震えて止まった。
「気持ちいいのは分かるけど、いまイっちゃったら、太ももにお顔を埋めるだけで终わっちゃう?
チャラの太ももにせっかくお顔を埋めることができたのに……、ね?」
埋めたままイく。
それだけじゃ、物足りない。
チャラに教えられてしまった、太ももをいっぱい擦り付けられて、头がふわふわしてとろとろしてきて、その后のビュービューしてからの、安らぎと、恍惚。
埋めただけじゃ手に入らない。
「そうそう? ゆーっくり? ゆーっくり腰をね? 花びらが君のことを优しく欲しがってくれるから、诱われるように、ゆーっくり?
うん? うん? 上手、上手? スイッチが入らないようにね? イきたい、っていうスイッチを入れないように、ゆーっくり腰を下ろしていって?
そう? ほーらっ? きもちいいの我慢して……、うんっ?
先っぽ、ちゃーんと入れることできたね?
それじゃあ、ちょっとだけ……、游んじゃおっと?」
チャラの太ももが、ゆっくりと艶めかしく动き始めた。
んっ~~~?
埋めていた顔面が、チャラの太ももにもみくちゃにされていく。
待ち望んでいた快感に腰を激しく动かそうとした瞬间、チャラが动くのをやめた。
「ちょっとだけ、って言ったでしょ?
それに、まだ先っぽしか入ってないんだから?
太ももの谷间で……、ゆーっくり落ち着こうね~?」
ふーっ? ふーっ?
ふーっ? ふーっ?
静まらない兴奋のなか、息だけを落ち着かせていく。
「……、君って、やっぱり面白い?
こんなになっても、チャラの言うことをを闻いちゃうんだ?」
もう片方の手が、僕の后头部に触れてきた。
両手で軽く押さえ込まれ、太ももから逃れられないように押さえ付けられていく。
「さっきまで、あんなに腰をガクガク震わせていたのに?
あのとき、ちょっとでも腰を激しく动かせば、イけちゃったのに?」
チャラの両手が动き始める。
んくっ……?
鼻の头がなんども太ももに擦れて、落ち着かせたばかりの腰が落ち着かなくなっていく。
「我慢してるね……? まだ、チャラからもらえてないもんね?
うつぶせひざまくら……?
ふとももで……、お顔をすりすり?
だけじゃなくてぇ……、おちんちん……、すりすり?
あはっ? 腰がビクって动いた?」
太ももこきの気持ちよさをしっかり覚えている僕の身体が、期待に负けて腰を动かそうとする。
それを、今度は挑発するかのように、チャラが太ももを动かし始めた。 本文来自
「そうだよねえ? 大好きになっちゃったんだもんねぇ?
昨日の夜なんて、チャラの太ももにお顔を埋めないと眠れなくて?
切なくって、辛くって、チャラのことをお部屋に呼んじゃって?」
はぁ……? はぁ……?
「お部屋の枕にずーっとお顔を擦り付けてたこと、知ってるからね?
チャラの太ももだと思って、ずーっとお顔を埋めて、眠ろうとしたんだよね?」
チャ、チャラ……?
「でーも……、眠れない? 眠れなかった?」
ううっ……? もう……、我慢が……?
「だーって、チャラの太ももは……、チャラに甘えないと……、味わえない?
いいの? いま、イっちゃたら……、もう终わっちゃうね?
せっかく作ってあげたオナホール、先っぽだけで终わっちゃうね?
ちゃーんと最后まで挿れることができたら、昨日の続きをしてあげたのになぁ……」
昨日の続きと言われ、下半身に力が入る。
期待を我慢で缔め付けていくと、身体の底から歓喜の悲鸣が喉より漏れ出してきた。
「うんうん? だいぶ、辛くなってきたね?
腰も……、さっきから浮かせ続けていて、もう辛いよね?
……、ふともも催眠? やっちゃうよ?」
だ、だめっ?
そんなことされたら……?
チャラの両手が僕の顔を押さえ込みにかかる。
急に强く感じたチャラの香りに、头が一瞬だけ真っ白になった。
「ふともも催眠? 言うこと闻いて?」
言うこと……?
「腰を……、一気に下ろしちゃえ?」
ずぷずぷずぷ~?
あああああああぁ……?
强烈な快感に真っ白になってた头が一気に呼び覚まされる。
きゅうきゅうに缔め付けてくる花びらを、先っぽがかき分けながら潜り込んでいき、カリ首を优しくひっかかれ、目の覚めるような快感に腰がビクついた。
暴発を押さえ込むように、チャラが僕の顔を太ももに押しつけてきた。
「イっちゃだめ? 奥まで突くの?
奥に、プレゼントを用意したんだからね?」
腰が沈んでいき、徐々にお花畑の地面に密着していく。
穴ぼこが地面にちょうどよくできたように、僕のモノが真下を向いたまま、やがて身体は伸びきっていく。
「プレゼントはね……?
幻覚作用をたっぷりあげちゃう、意地のわるーいチャラの吸精花だよ?」
身体が伸びきった瞬间、チャラの蔓が僕の下半身にぐるぐる巻き付いてきた。
「両足を动かせると怪我しちゃうかもしれないから、みっちり拘束?
さあ……、吸われちゃおうね?」
先っぽに、イヤらしく、ねっとりと何かが张り付いてきた。
あふっ?
身体が一瞬だけ热くなり、头がぼうっとした。
あ、いい……?
「ふともも催眠? よーく闻いて?」
ま、まって……?
「チャラね? 双子の妹がいるの?
チャラの、やわらかーいふとももを、同じように教えてくれる、优しい妹が?
その妹がね? 今日は、君のために、隣に来てくれたよ?
さあ……、腰をちょっとだけあげて?
そう? そう?
ほーら? 妹が、君のために、太ももを腰の下に滑り込ませてきてくれた?
そのまま、腰を下ろして? ふとももの谷间に腰を下ろして?
あはっ? そう? そう?」 本文来自
き、きもちいいい……?
ふとももが……?
一昨日に、味わってしまった、チャラの太ももコキ。
そのときの快感が一気に僕を包んできた。
「お顔もね? ふとももだよ?
昨日の夜、甘えたばっかりの大好きなふともも?
ほーらっ? ここでしか味わえない、むっちりな柔らかさだよ?
ほらっ? いーっぱいすりすりして、きもちよくなっちゃおうね?」
んぅ? あうぅ?
腰? 动かしたいのに?
「二人のふとももに、お顔も、おちんちんも、すりすりされちゃう?
こんなの味わったら、もう、ぜーったいに、ほかじゃ満足できない?
ふともも、ふともも?
寝ても覚めても、ふともものことしか头に浮かばない?
ふともも? ふともも?
あはっ? 腰を动かしたいの?
でもぉ……、下半身をグルグル巻きにされちゃったから、动けないね?」
イ、イかせてっ?
「チャラのふとももにお顔をいっぱい擦り付けて?
まずは、その刺激だけで、ふとももにびゅーびゅーしちゃおうね?
びゅーびゅーしたら、おちんちんをいーっぱいすりすり?
ダメにされちゃう? おちんちん、もーっと、ふとももが忘れられなくなっちゃう?
あはっ? 腰、动かしたいの?
だーめっ?
ふとももは、お顔だけで我慢?
动かしちゃう? すーりすーり?」
あうううううっ……?
暴発寸前のモノ、太ももにいじめられながら。
その暴発を诱うように、チャラの太ももが僕の顔を犯していく。
擦れるたびにチャラの香りを强く感じ、腰が上下に动き始める。
「あはっ?
うつぶせひざまくら? きもちいい?
きもちいい? イきそう? イっちゃいそう?
动かせないのに、腰、そんなに震わせちゃって?
限界? イくの? ねえ、そんなに兴奋しちゃうの?」
くるっ?
「あはっ?
腰、震わせすぎ?
ふとももでぇ……、イっちゃうんだぁ……?
きもちいいよね? ほーらっ? お顔をいっぱい押しつけてっ?」
イクっ?
「あははっ?
はいはい? わかった?
そんなに身体に力を入れちゃダメでしょ?
チャラに出すときは……、とーってもきもちよさそうなトロけ顔って教えたよね?
リラックス、しないとだーめっ?」
イクっ? イクっ?
「あーっ……。闻こえてない……?
もう……、それなら……、ふともも催眠?」
イクっ? イクっ? イクっ? イクっ?
「はーいっ? りらーっくす……?」
あっ……?
きもちいい……?
すーっ?
はーっ?
すーっ?
「イーけっ?」
はあぁぁぁぁ……?
びゅーーーーーーーーーーーっ……
身体の力が一気に抜けた瞬间、我慢していた热い精が一気に放たれていった。
きもちいいいぃぃぃぃ……?
腰を动かすこと无く、ふとももを堪能しながら、思いのままに吐精していく。
何にもしなくていい。
それで、きもちいい。
僕のモノを挟んでいた太ももが、ゆっくりとスリスリし始める。
「大事な精気? ぜーんぶ、チャラのふとももに、あげちゃお-ねっ?」
びゅくっ? びゅくっ?
すべて、夺われていく。
意识も、感覚も、すべて、吸われていく。
びゅーーーーーーっ……
やさしくうごめくふとももの谷间に、远虑无く、僕は吐精していく。
うつぶせひざまくらに顔を埋め、チャラに强请るように、顔を擦り付け、快感を贪り始めると、チャラの手が后头部を优しく抚でてきた。
「眠っちゃう前に、いーっぱいチャラの太ももを覚えて帰ろうねっ?」
んっ? んっ?
无味无臭な香りが、僕の记忆の奥底に眠る懐かしい香りに纽付いていく。
何も考えなくても、幸せな时间に浸れる记忆に、纽付いていく。
「し、しあわせ……?」
「……、な、なに言ってんの!
夺われているのに……、も、もう……?」
チャラのふとももが、きゅっと缔まった。
その缔め付けにこたえるように、僕のモノは势いよく射精した。
あふぅ……?
「もう……、変なこと急に言うから……、力加减を间违えちゃったじゃん……。
……、君って……、とことん、面白いね? あはっ?」
抚でてくれる手が、さっきより优しくなっていく。
ふとももに溺れさせるというより、ふとももと一绪にいさせるような手つきに。
「何か言うことないの……」
全て夺われて意识まで消えていく瞬间。
「いっしょにかえろ……。チャラ……」
「……、うん? いっしょにかえろ?」
チャラの嬉しそうな笑顔を思いながら、お昼前に、チャラのふとももに眠っていく。
チャラと、いっしょに帰ることを梦みながら……。
魔王城 谒见の间
「……、で、チャラ。本当に一绪に行くのね」
黒い角を左右に二本生やした小柄な男がチャラに言った。
申请も通さずに魔王様のいる谒见の间にチャラに连れて来られ、魔王にボコボコにされるのではと内心ビビっていたのだが、魔王はどこにもいないらしい。
「ねえ、チャラ。魔王はどこにいるの?」
「あははっ!!」
チャラが可笑しそうに笑い転げた。
何がそんなに可笑しかったのか分からない。
目の前にいる小柄な男に闻こうとしたら、涙目になっていた。
「そりゃ、俺はご先祖様と违って、见えないかもしれないけどさあ……」
「えっ……、えっ!?」
确かに、确かに角はある。
だが、威圧感がない。まったくない。
生意気な小悪魔の少年、そう言った方がしっくりくる。
「ごめん……、本当に魔王なの?」
「谢るなよ! 魔王だよ! どっからどう见ても、魔王だよ!」
「あゃははっ! 魔王さま、涙目じゃーん?」
「うう……っ、チャラも少しはフォローしてくれても……。
うわーん。ひどいよー」
「あゃははっ! 魔王さま、ごめんねー! よーしよし?」
「やめろって……? ううっ……」
さすがに魔王が不悯に思えてきたので、僕はハンカチを渡すことにした。
「ありがと……。まあ、悪意は感じなかったから别にいいんだけど……。
それで、チャラを连れて行くの?」
「まあ……、僕の村に一绪に……」
当初の目的は妹の医疗费を手に入れるため、ここに来たのだ。
手に入れることはできなかった。
妹に、どう言おうか……。
「そっか。お幸せに。
それじゃあ、补助金を给付しないとね。4番窓口で申请してね」
「申请?」
「梦魔と恋に落ちて一绪に帰ったけど、お金が无くて别れちゃうこと、多くてね。
だから、先月に施行したの。补助金贳って帰れば、しばらく暮らせるでしょ」
「……、えっと、そうなんだ」
「ねえねえ、魔王さま? お金の使い道はなんでもいいんだよね」
「いいけど、チャラ。独り占めするのはダメだからね」
魔王が言うと、チャラが微笑んだ。
「だーいじょうぶ? ぜーんぶあげるから?
ねっ? 好きに使っていいよ? 妹の治疗费にぜーんぶね?」
「……、ありがとう……」
末永くお幸せに、と魔王さまに见送られて、僕はチャラと一绪に魔王城を后にした。
40名いたクラスメイト达はもう28名にまで减っていた。
携帯端末がけたたましく军舰マーチを奏でる度に寿命が缩まるような思いをし、逃げ惑い、息を潜めて潜伏する生活による疲労感に、ずっしりと体が重い。
大して走った訳でもないのに息が上がり、気が远くなってくる。
「どうしたの、凌ちゃん」
急かすような声に傍らを见れば、俺と同じように茂みの阴にしゃがみこんだ女生徒の、やや険を感じさせる眼差しと目が合う。
石狩爱菜。
クラスメイトであり、俺の恋人でもある。
こんな粪みたいな状况の中で、彼女と合流できたのは不幸中の幸いだった。
彼女と一绪なら、この状况でもなんとか乗り越えられる。
「早くしないと」
爱菜は焦りを含んだ声音で嗫き、茂みの向こう侧へと视线を向ける。
それを追うように视线を向けた先には、小さな小川が流れていて。
その小川で、一人の女生徒が水浴びをしていた。
少し离れたここからでも、素晴らしいプロポーションと透き通るような白い肌が目に眩しい。
佐仓井君华。
周囲を警戒するように视线を配りながら、何かの布で体を拭っている。
川岸には、リュックと彼女のものであろう制服が畳んで置かれていた。
こんな状况で全裸になって水浴びをするなど、危険极まりないが、気持ちはわからないではない。
汗や泥にまみれながら駆けずり回る4日间、当然ながら风吕に入る事などできなかった。
精々、濡らしたタオルで拭くぐらいしかできないのだから。
俺自身、できるならば思い切り风吕で手足を伸ばしたい。 内容来自
男の自分でさえそうなのだから、女子なら犹更だろう。
だけど、これは千载一遇のチャンスだった。
「今なら、武器も持ってないはず」
「そう………だな………」
「佐仓井さんは斎藤君と镝木君を杀してる。なら、きっと彼らの分の食料も持ってるはず………」
俺たちがこうして茂みに潜んでいる理由はただ一つ。
佐仓井君华を拘束し、彼女が持っているであろう食料を夺う事。
ゲーム开始时点で3日分の食料を支给されたものの、俺と合流する前に爱菜は端末と支给武器である手锭以外の荷物をリュックごと川に落としてしまっていたのだ。
その后、俺の食料を分け合ってきたが、それも一昨日で尽きてしまい、昨日から何も食べていない。
体が重いのも、気が远くなってくるのも疲労感ばかりが原因ではなかった。
「凌ちゃんが佐仓井さんの気を引いて、その间に私が荷物を夺うから」
「わかった」
爱菜の言叶に颔き、ぐっと腹に力を込める。
「行くぞ」
「うん、気を付けて」
爱菜の言叶を背に受けながら、俺は茂みを飞び出した。
「―――っ!」
その音に、佐仓井さんがびくっと肩を竦めながらこちらを振り返る。
「きゃっ!」
俺と、俺の背后から飞び出して川岸の荷物へと向かう爱菜の姿を见て、佐仓井さんは咄嗟に胸と股间を抑えてその场にしゃがみこむ。
本当なら、真っ先に荷物へと駆け戻るべきだったろう。
だが、训练を受けた訳でもない普通の女子に、そんな判断は难しい。
目に入ったのが、男の俺であれば犹更だ。
クラスメイトに………いや、佐仓井さんに恐怖感を抱かせるような行动をしている事にチクリと胸が痛む。
俺は右手に支给武器である短刀、左手に爱菜の支给武器である手锭を持って、ゆっくりと佐仓井さんの方へと歩み寄る。
「お愿いっ、こ、杀さないでっ!!」
佐仓井さんは恐怖に引き挛った眼差しを俺に向け、河底に座り込んだまま后退する。
こんな状况なのに、その白い柔肌や起伏に富んだ素晴らしい肢体に思わず生唾を饮み込んでしまう。
きっと、今の自分の目はぎらぎらと光っているのだろう。
「杀さない。杀さないから。食料を分けて欲しいだけなんだ」
そう言いながら、舐めるようにその肢体を见てしまう。
それはもう、抗いようのない男の本能だ。
「凌ちゃん、早く手锭を!」
川岸から爱菜が金切り声を上げる。
その声に、はっ、と我に返った。
今は、こんな事をしている场合ではない。
「お愿いだから、じっとしてて………」
俺が持っている短刀に恐怖の视线を向けつつ、佐仓井さんは小さく颔いてくれた。
内心でホッと安堵の息を吐きながら、佐仓井さんの后ろに回り、后ろ手に手锭をかける。
「立てる?」
「な、なんとか……でも……その………」
俺の问いに颔きつつも、佐仓井さんは立ち上がろうとしない。
その頬が红潮しているのを见て、俺も体温が上昇するのを感じた。
「そ、そうだよね……え、ええーと、ま、爱菜。た、タオルとかないか?」
「なんで?」
「だって、その………隠さないと可爱そうだろ」
俺の言叶に、爱菜がわかりやすく顔を颦める。
舌打ちぐらい打っているかもしれない。
「そんな优しくしてあげる必要なんてないでしょ。佐仓井さんはもう二人も杀してるんだよ?」
「ち、违うのっ!私は………」
爱菜の言叶に、佐仓井さんが激しく首を振る。
「私は杀すつもりなんてなかったのっ」
「白々しい。そりゃ、みんなそう言うでしょうよ」
「お愿い、前田くん………信じて………」
「っ………」
肩越しに振り返り、上目遣いに见上げられると、とくん、と鼓动が高鸣った。
(くそっ、やっぱり可爱いな………)
実を言えば爱菜と付き合う前、俺は佐仓井さんに惚れていた。
告白をした事もある。
残念ながら振られてしまい、爱菜と付き合うようになってからは佐仓井さんに対する恋心を思い出す事もなくなっていたのだが。
あられもない姿で、自分に缒るような眼差しを向けてくる佐仓井さんの弱弱しい姿を见ると、心の奥深くに仕舞い込んでいたはずの感情を思い出してしまいそうになる。
「あんたが二人を杀した事は、キル情报でクラスメイト全员が知ってんのよ。现に―――」
爱菜が、佐仓井さんの荷物の中から何かを取り出す。
それは、黒光りする黒い块。
「こんな拳铳なんか持ち歩いてるじゃない」
「それはっ…でも违うの……私は……」
「待てよ、爱菜。そんな一方的に责めちゃ、いくら何でも可哀想だ。それに、キル情报によれば斎藤は毒杀、镝木は绞杀だった。铳杀じゃない」
「なんで庇うのよっ!」
爱菜がヒステリックに声を上げ、拳铳を佐仓井さんに向ける。
「そんな女、别にここで杀したっていいんじゃない!?」
「落ち着け、爱菜!」
「私は冷静よっ!」
そう言い张る爱菜は、どう见ても冷静ではなかった。
「荷物の中に食料は?」
「な、ないけど………」
「嵩张るからどこかに隠してるんだろう?」
俺の问いに、佐仓井さんがこくん、と小さく颔く。
「ここで杀しちゃったら、食料の场所も分からなくなるぞ。それに、铳声なんてでかい音、目立ちまくりだ」
「そ、そうだけど………」
「それに决めただろ。こんなことになっちゃったけど、俺たちは沢村の言う通り、杀し合いなんかしないって」
「けど………!」
「人を杀して生き残って、それでも普通に生きていけるなんて俺は思わない。俺は生き残って、お前と一绪に生きたいんだ」
「っ………そ、そんな事言って……本当は佐仓井さんを守りたいだけでしょ!」
きっ、と眦を钓り上げて、拳铳の铳口を今度は俺に向ける。
「っ、爱菜………」
恋人に拳铳を向けられるというのは、思った以上に冲撃だった。
「私、知ってるんだからね!凌ちゃんが昔、佐仓井さんの事好きだったのっ!」
怒りに震えながら叫んでいるように见えたが、爱菜の心は泣いているようだった。
佐仓井さんの姿を见て、一瞬でも昔の感情を思い出しかけた自分をぶん殴りたくなる。
「……确かにそうだ。でも、今は违う。落ち着け、爱菜。俺はお前の彼氏だ」
「っ………」
爱菜の、夜叉の様に吊り上がった眦に见る见る涙の粒が盛り上がり、頬を流れ落ちていく。
そのまま、へなへなと座り込んでしまう。
こんな状况で、平静でいられるはずがないのだ。
それでも、爱菜は爱菜だ。
ぐすんっ、と鼻を啜りあげた后、佐仓井さんの荷物の中からタオルを取り出し、こちらに投げてくる。
真面目で、优しくて、気配りができる。
俺はそんな爱菜の事を好きになったのだ。
タオルを受け取り、佐仓井さんの肩にかけてやる。
「あ、ありがと、前田くん………」 copyright
血の気を失い、苍く染まった唇を震えさせながら感谢の言叶を呟く佐仓井さんを连れて、陆に上がり、爱菜が濡れた体を拭いてから服を着せてやる。
それから俺たちは、佐仓井さんの案内で彼女が食料を隠しているという隠れ家に向かった。
佐仓井さんの隠れ家は林の中に隠れるようにひっそりと建つ小屋だった。
その外に、二つの土馒头があった。
「これは………?」
半ば、それがなんであるのかを悟っている表情で、爱菜が问う。
「斎藤くんと镝木くんの………せめて、お墓だけでもって思って………」
伏し目がちにそう答える佐仓井さんを见ていると、彼女が二人を杀したとは到底思えなかった。
爱菜と二人、土馒头に手を合わせる。
それほど仲が良かった訳ではないが、それでも顔も名前も知っている二人だ。 内容来自
しんみりとした気持ちにはなる。
それから小屋の中に入り、まずは佐仓井さんの荷物を调べる事とした。
荷物の中には、髑髅マークが书かれた小瓶が2本あった。
いずれも空で、佐仓井さんの话によれば、この小瓶に入っていた毒を斎藤や镝木に饮ませたのだという。
斎藤はそれで済んだが、镝木に関しては、それでも暴れたために仕方なくロープで绞め杀したそうだ。
本当かどうか确かめようもなかったが、筋の通った説明だとは思った。
佐仓井さんが持っている武器はそれだけだという事だったが、爱菜が、佐仓井さんは信じられないというので念入りに调べた。
しかし、その他には携帯食料や箸、フォーク、携帯端末などがあるばかりで、川原で取り上げた拳铳以外にめぼしい武器は见つからなかった。
それから佐仓井さんが隠していた食料を分けてもらい、三人で食べ、少し近况を喋っている间に、とっぷりと日は暮れてしまった。
久しぶりに、腹が満たされた事で、次に袭ってきたのは猛烈な眠気だった。
「俺が见张りをしとくから、爱菜は寝てていいぞ」
「うん。ごめん………ちょっと休む。2时间で起こして。交代するから………わかってると思うけど、佐仓井さんに何言われても手锭を外しちゃダメだからね?」
そう言って、爱菜は佐仓井さんに借りた毛布に包まって横になり、すぐに规则正しい寝息を立て始めた。
「见张りって………外の?それとも………私の?」
「両方」
佐仓井さんの言叶に、ぶっきらぼうに言叶を返す。
谁かに発见される可能性を考えると、火を焚くのも危険だ。
暗い小屋の中で、光と言えるものは窓から射し込む月光だけ。 内容来自
その月光に照らされる佐仓井さんは、まるで天使か女神かと思うばかりの美しさだった。
思わず见蕩れてしまいそうになって、そっぽを向く。
そのまま沈黙が続いた。
「闻かないの?」
1时间ほども重苦しい沈黙の时间が流れた后、おずおずと佐仓井さんが闻いてくる。
「何を?」
「斎藤くんや镝木くんの事」
「どうして杀す事になったかって?」
「そう」
「………。いや、いい」
「じゃあ、信じてくれる?私が杀したくて杀したんじゃないって事」
そう言って、じっとこちらを见つめてくる佐仓井さん。
その绮丽な瞳からは、嘘を感じ取る事はできなかった。
「それはわからない。でも、こんな状况じゃ、谁も平静でいられなくなってもおかしくはないと思う。あの二人だって………」
斎藤にしろ镝木にしろ、大人しい生徒だった。
だが、こんな状况で、あの二人が佐仓井さんを袭わないとは限らない。
それを、佐仓井さんが返り讨ちにしたんだとしたら、それを责める事は出来ないだろう。
细かい経纬を闻いたところで、二人が生き返るわけでもない。
それに、人を杀すに至った経纬など、闻きたくもなかった。
特に、佐仓井さんの口からは。
「ありがとう、前田くん」
「ああ。気にしなくていいよ」
(俺だって……もし爱菜と合流できていなかったらどうなっていた事か………)
「うん……でね、その………」
毛布に包まったまま、佐仓井さんが言い难そうに言叶を浊す。
「どうしたの?」
「その……石狩さんが起きるまで我慢しようって思ってたんだけど………」
「………?」
「お、お花摘みに………」
「っ…と、トイレか……」
「う、うん」
「えーと………」
それはまずい。
だが、すやすやと寝息を立てている爱菜を起こすのはさすがに可哀想だった。
「ちょっとの间だけ、手锭を外してくれない?」
「それは………ダメだ。爱菜にも言われてるし」
「そう、だよね………じゃあ………」
佐仓井さんが顔を真っ赤にする。
それを见て、俺の頬も火照ってくる。
「い、一绪に来て…くれる?」
「う………し、仕方がないもんな……生理现象だし…うん、わ、分かった」
一瞬、逡巡はしたものの、この切迫した状况では耻ずかしいだのなんだのとは言っていられない。
佐仓井さんを立たせ、小屋の外の茂みへと移动する。
「汚れちゃうから………スカートと下着、脱がしてもらっていい?」
「えっ………そ、それはっ………」
佐仓井さんの申し出に、パニックになる。
だが、冷静に考えてみれば、当然の事だ。
「お愿い」
そう言う佐仓井さんの顔は真っ赤だ。
それはそうだろう。
こんなお愿い、佐仓井さんが一番耻ずかしいに决まっている。
「わ、分かった………」
「あまり、见ないでね」
「お、おお、勿论………」
动揺で声が上擦ってしまいながら、スカートのホックを外す。
スカートが足元に落ちて、ピンク色の可爱らしいレースがあしらわれた下着と透き通るように白いぷりっとしたお尻が视界一杯に広がる。
(す、すげぇ………)
くびれからヒップにかけての美しいラインに、思わず感动してしまう。
「し、下着も………お愿い」
「あ、ああ………」
はぁ、はぁ、と思わず呼吸が荒くなってきてしまった。
どきどきと高鸣る鼓动を抑えながら、下着をずり下げ、佐仓井さんに片足ずつあげてもらって脱がせる。
见ないようにしようと思ってはいたが、绮丽に整えられたアンダーヘアにどうしようもなく鼓动が高鸣り、生唾が込み上げきてしまう。
见えたのは一瞬だったが、はっきりと脳裏に刻まれた。
「ちょっと待ってて」
そう言って佐仓井さんは茂みの向こう侧へと消え、ややあって水音が闻こえてきた。
(今、あの佐仓井さんが………)
想像しかけて、慌てて首を振る。
俺は木の干に寄りかかり、なんとか荒い呼吸を整えようと努めた。
「その……あんまり音、闻かないでね……」
「あ、ああ、勿论……」
佐仓井さんの言叶に颔き、音から意识を逸らす事ができそうな何かを探す。
その结果、俺の意识はスカートと共に掌中にある佐仓井さんの下着へと向かう事となった。
(これが……佐仓井さんの……ぱ、パンティ……)
すべすべの感触に、微かに残る佐仓井さんの温もり。
この布が、佐仓井さんの大事な场所を包んでいたものだと思うだけで、镇めたはずの鼓动がより强く激しく高鸣っていく。
ほとんど本能的に、パンティを鼻先まで持ち上げて、深く息を吸ってしまう。
「ふわぁぁ………??」
クラスの男子の间で佐仓井さんはいい匂いがすると评判だった。
香水なのか、柔软剤なのかはわからないが、普段から彼女の周囲に漂っているいい匂い。
パンティからはそれをより浓密にしたような香りがした。
息を吸う度に、香りが肺を満たし、血管を通って全身に运ばれ、脳髄を蕩けさせていく。
股间に急速に血が流れ込み、痛いほどに勃起してしまう。
(あぁ……??……こんなの……ダメなのにぃ……??)
そう思えば思うほど、深呼吸はより深く、早くなっていき、口の中に涎が溢れだしてくる。
勃起した股间が疼いて堪らない。
思わず右手が股间に伸びる。
その时。
「お待たせ」
茂みの向こうから、佐仓井さんが姿を现した。
「っ……う、うん」
俺は咄嗟にパンティを后ろ手に隠し、短く颔く。
「じゃあ………その……履かせてくれる?」
「う、うん………」
勃起しているせいで先程よりも动きにくかったが、それでも何とか下着とスカートを履かせる。
「ありがと」
「い、いや……早く戻ろう」
「待って」
「え?」
罪悪感からくる焦燥感に急かされながら歩き出しかけた足を止めて振り返る。
「それ………私のせい………だよね?」
「っ………」
おずおずと寻ねられて、脳が沸腾しそうなほどの猛烈な羞耻心に袭われた。
佐仓井さんの视线の先に、はっきりとテントを张った股间があったから。
「そ、こ、これは、そのっ………」
「だ、大丈夫、だよ。その……男の子、だもんね………」
しどろもどろになる俺と同じぐらい、佐仓井さんの顔も真っ赤だった。
「でも、そのままだと辛い………んだよね?」
「う、それは………」
「ま、任せて………私がすっきりさせてあげるから……」
「そ、それってどういう………」
动揺のせいで、硬直していると、佐仓井さんはなぜか后ろを向いて、そのまま俺に向かって后退してくる。
思わず、俺も1歩、2歩と后退するが、すぐに木にぶつかってしまう。
そして、避ける间もなく、佐仓井さんの身体が密着してきた。
「あ………」
髪からふわりと立ち上る香りを感じた次の瞬间、股间に、柔らかなお尻が押し付けられる。
そのまま、佐仓井さんが体をこすりつけるように上下に动かし始めた。
「あっ?ちょっ?んんっ……?」
ぎこちない动きだったが、数枚の布越しに裏筋を擦られる感覚は甘い快楽となって背筋を駆け上っていく。
「んひっ………?」
何とか佐仓井さんを押しのけようと肩に手を置いたものの、「のの字」を描くように腰を动かされると、力が抜けてしまい、それ以上押しのける事ができなかった。
意図しての动きではなく、偶然の动きなのだろうが、様々な角度から与えられるヒップの柔らかな感触が複雑な快感を赍してくれる。
「前田くんのおちんちん、凄く硬くて、热くなってる………こんなことするの初めてだから……うまくできてるかな?」
溢れた我慢汁がズボンを濡らし、棹に络みつき、佐仓井さんの腰の动きに合わせてぐちゅぐちゅと卑猥な水音を奏で始める。
いつしか、俺自身も、佐仓井さんに向かってかくかくと腰を振ってしまっていた。
二人の动きによる相乗効果で、快感がどんどん膨らんでいく。
あっという间に睾丸がきゅっと上がってきて、絶顶へと追い上げられてしまう。
「あっ?あっ?……さ、佐仓井、さんっ??お、俺ぇぇっ……??」
「白いおしっこ、出ちゃいそう?」
「出るぅっ?出ちゃうぅっ??」
「だぁめ?」
「えっ………」
射精に备えて全身に力を込めた途端、佐仓井さんが腰を离してしまう。
射精寸前でお预けを食らって、切なさが込み上げてくる。
「な、ど、どうして………」
「だって、ズボンの中で出しちゃったらシミになっちゃうし。匂いで石狩さんにも気付かれちゃうよ?だから………」
后ろ手に手锭をかけられたまま、佐仓井さんが器用にジッパーを下ろし、我慢汁によってぬるぬるになったペニスを掴みだす。
「ちゃぁんと、外に出さないと?」
そう言いながら、俺の左侧に移动し、右足で器用に体重を支えながら、左足を持ち上げる。
「知ってる?膝裏の洼みって、ひかがみって言うんだよ?でね、こうやって、ひかがみとふくらはぎでおちんちんを挟んであげるのも、気持ちいいんじゃないかなって思って?」
「あっ?あっ?そ、それっ、凄くっ、き、気持ちいいっ………??」
絶妙な柔らかさと弾力が赍す极上の快楽によって、がくがくと体が震えてしまう。
「ほら、ぎゅっ?ぎゅっ?って、缔め付けてあげる??」
「あぁあっ、こ、これ凄いぃぃぃぃっ……??」
「ふふ、凄く気持ちよさそうな顔。もしかして、结构溜まってた?ゲーム始まってから、石狩さんには気持ちよくしてもらってないの?」
「あうっ?……そ、そんな事してないっ……あひぃっ?」
「そっか?……じゃあ、凄く溜まってるんだね?」
俺の肩にちょこんと颚を载せて、佐仓井さんがふふふと笑う。
その笑い声が耳朶を震わせ、ぞくりとしてしまう。
「因みに、こういう事、石狩さんにしてもらった事はある?」
「な、ないぃぃっ……??」
「そうなんだ。普段はどんな感じでエッチするの?」
「ふ、普通に……するだけぇぇっ??」
「正常位だけ?」
「そ、そうぉぉぉっ……??」
「そうなんだ……ぺろっ?はむっ?じゅるっ?」
「んひぃぃぃっ??」
「こうやって、耳を责められるのも初めて?」 内容来自
「は、はじめてぇぇっっ……??」
「ふふ。今の前田くん、凄く可爱い顔してるよ。じゃあ、こんな顔も石狩さんは见た事ないんだよね。私が初めてだと思うと、嬉しいな?」
「あっ?あひっ?こ、こんなのっ?す、凄すぎぃぃぃっ……??」
「じゅるるるっ??そんなに気持ちいい?」
「気持ちいいっ…??……気持ちいいからぁ………?も、もうっ?もうっ、出るぅぅぅっっ……??出させてぇぇぇっ??」
「ふふ、いいよ?ぎゅっ?ぎゅっ?って缔め付けてあげるから溜まってる精液、どびゅどびゅ出していいよ?」
しゃぶられて敏感になってしまった耳に注がれる、甘い蜜のような言叶に、睾丸が一気にせり上がり、白浊液が昇ってくる。
「ほら、石狩さんに见せた事のない可爱くて、情けな~い顔を见ててあげるから………イって?」
「あああああああっっっ??」
佐仓井さんの言叶がトドメとなって、俺は絶顶へと押し上げられた。
どびゅんっ??びゅくんっ?びゅくんっ?びゅるるるるっ??びゅくびゅくっ??どびゅるるるるっ??
数日ぶりに解き放たれた大量の精液が、周囲の茂みを白く染めていく。
射精の最中も佐仓井さんは拍动のタイミングに合わせてぎゅっぎゅっとペニスを缔め付け、最后の一滴まで搾り尽くしてくれた。
圧倒的なまでの开放感と充足感に一人では立っている事も出来ず、なんとか木に寄りかかって体を支える。
「すごーい………いっぱい出たね。気持ちよかった?」
周囲に飞び散った白浊液を见て感叹の声を上げる佐仓井さん。
その质问に、俺は嘘伪りなく正直に颔いた。
「はぁはぁ………ああ、凄く………こんなに気持ちいいの初めてだ……」
「もう、そんな事言ったら石狩さんが可哀想……でも、嬉しい?……ふふ、でも、前田くんのおちんちん、まだ硬いままだね」
「っ………」
佐仓井さんの指摘の通り、これほど激しい射精をしたにも関わらず、ペニスはギンギンにそそり立ったままだった。
佐仓井さんは膝立ちになって、至近距离でペニスを见つめる。
「凄い……血管もこんなに浮き出て……おちんちん、こんなに间近で见るの初めてだから………なんだか凄くドキドキする………」
うっとりとペニスを见つめる佐仓井さん。
その表情と热を帯びた吐息がペニスに降りかかる感覚に、俺の鼓动も高鸣り、ペニスはより硬さを増し、ぴくぴくと震える。
「これじゃまだ戻れないよね………」
上目遣いに俺を见つめながら、唇をゆっくりと舌で湿らせる。
「ね。石狩さんにお口でしてもらった事はある?」
「な、ない………」
「ふふ、そうなんだ?」
嬉しそうに微笑み、たっぷりと唾液を缠った舌を伸ばす。
その淫らな光景に、ごくりと生唾を饮み込む。
「舐めてもいい?」
「うっ………」
改めて确认されてしまうと、脳裏に爱菜の顔が浮かび、罪悪感に胸が痛む。
だが、かつて憧れた美少女が、欲情に蕩けた眼差しを浮かべながら、许しを请うように舌を伸ばしている様に、痺れるような愉悦を感じ、罪悪感は押しのけられていった。
「お、お愿いします………」
「はぁい?」
れろぉっ~と、柔らかな舌が裏筋を舐め上げていく。
「おふっ……??」
后ろ手に木の干を掴み、叹息を漏らす。
思わず天を仰ぐが、
「前田くん、ちゃんと私を见て?」
カリ首の辺りをちろちろと舐められながらそう言われて、なんとか视线を下ろす。
俺を见上げる佐仓井さんの绮丽な瞳に魅入られながら、その柔らかな舌が、唇が、ペニスのあちこちを这い回り、吸い付いていく淫らな光景をまざまざと见せつけられる。
「初めて女の人におちんちんをおしゃぶりされる処、一生覚えていられるように、よぉく、见ててね?」
あ~ん、と大きく口を开いて。
佐仓井さんの唾液によっててらてらと辉くペニスがずぶずぶと可爱らしい口内に収められていく。
その光景を、俺は一生忘れないだろう。
「あぁっ?ぬ、ぬるぬるしてぇっ……??」
佐仓井さんの口の中は、まるで地热で温められた底なし沼のようで。
頬粘膜、舌、唇による适度な缔め付けとペニスが溺れるほどの大量の唾液によって、まるでこのまま溶けていってしまうのではないかと言う気にさえさせられる。
佐仓井さんが头を前后に振る度、じゅっぷ?じゅっぷ?と淫らな水音が响き、搅拌された唾液と我慢汁の混合液が溢れだす。
「――――っっ??」
じーっと注がれる佐仓井さんの视线から逃れる事すらできなくて。
俺はもう、声を上げる事すらできずに、ただただ快楽に溺れる事しかできなかった。
今まで、爱菜とのセックスを俺史上最高に気持ちいい行为だと思ってきた。
だが、そんな史上最高を、佐仓井さんのフェラは容易く涂り替えていく。
先程、あれほど激しく射精したばかりだというのに。
あっという间に限界が访れて。
「あぁぁっ?さ、佐仓井さんっ?で、出ちゃうっ?出ちゃうぅぅぅっ……??」
「いひよ?……だひへ??」
限界を诉える俺に、佐仓井さんはペニスを吐き出すどころか、より激しく首を振り、より激しく吸引し、よりねちっこく舌を络ませ、扱きあげてくる。
じゅぼじゅぼじゅぼと水音が奏でる感覚も短くなって、头の中で白い闪光が几度も炸裂する。
「ああああああああっっっ???」
何か缒りつくものを求めて、佐仓井さんの头を掴み、思い切り、その口内奥深くにペニスを押し込みながら、俺は弾けた。
どびゅるんっ??どびゅどびゅどびゅっ??びゅくんっ?びゅくんっ?びゅるるるるっ??びゅくびゅくっ??どびゅるるるるっ??
吐き出した大量の白浊液が、佐仓井さんの喉奥を容赦なく打つ。
だけど、俺が头を押さえているせいで吐き出す事も出来ず。
涙を浮かべながら、佐仓井さんはそのすべてを饮み干していった。
最后の一滴まで吐き出して、ずるり、と佐仓井さんの口内からペニスを引き抜くと、俺はその场に立っている事も出来ずにずるずると座り込んでしまった。
口内の残りの白浊液もゆっくりと饮み干して、佐仓井さんが微笑む。
「気持ちよかった?」
「うん………凄く………」
半ば放心状态で脱力している俺に寄り添うように、佐仓井さんも并んで座る。
「言い忘れてたけど、昼间は庇ってくれてありがとう」
「い、いや………」
「前田くん、凄く格好良かった。石狩さんの事も、本当に大事にしてて………素敌だなぁ、て」
「そ、そんな事は………」
佐仓井さんによって二度も射精させられた今、佐仓井さんに悪気はないにしても、その言叶は罪悪感を刺激するばかりだった。
「前に一度、告白してくれたよね」
「う、うん………」
「今日の二人を见てて、ちょっと后悔しちゃった。もしあの时、素直に颔いていたら、今の石狩さんみたいに前田くんと一绪にいられたのかなって」 内容来自
「そ、それって………」
「私、前田くんの事が好き」
「えっ………」
「ほんと、今更だけどね。正直、告白して贳えて凄く嬉しかった。でも、颔くことができなかったの。私、ちょっと男の人が苦手で。子供の顷に辛いことがあって、だから怖くて………」
「御両亲の事?」
「知ってるの?」
「俺、新闻部だったから………昔の新闻で记事を见つけたんだ。その、强盗に袭われて佐仓井さんの御両亲が杀害された事件………佐仓井さんだけが生き残ったって……だから、この学校に来たんだよね?」
「うん………」
「わ、悪い。辛いことを思い出させちゃって………」
「うんうん。いいの。今ではわかってる。全部の男の人が、そういう人じゃないって。前田くんみたいに优しい人もいるんだって」
「そんな、俺なんか……でも、そんな辛い过去を持つ人が简単に人を杀すはずがないって思ったんだ」
「そう言うところだよ。优しくて、格好いい。ねぇ、戻る前にもう一つ、お愿いしていい?」
「な、何………?」
「私を、抱いて」
「な、ななな、何を言って……俺には爱菜が………」
佐仓井さんが头を上げ、俺を见つめる。
その瞳は、まるで星空の様に辉いて见えた。
「前田くんとの思い出が欲しいの。寂しいの。寒いの。不安なの。このまま死にたくないよ。怖い。でも、前田くんと一绪なら。だから………」
佐仓井さんが顔を寄せてきて、唇を重ねられる。
避けようと思えば避けられたはずなのに、俺は避けようとはしなかった。
微かに震えを帯びた佐仓井さんの言叶。声。肩。
もし拒絶してしまったら、その繊细な心が壊れてしまうような気がして。
避ける事ができなかったのだ。
唇を割って舌が入ってきて。
俺の舌を络め取って、歯茎を舐め、唇を吸われる。
无论、爱菜とキスした事は何度もある。
でも、佐仓井さんとのキスは爱菜とのキスの几层倍も优しくて、思いが込もっているような気がして、気持ちよくて。
口の中の性感帯を刺激される度、头がボーっとしてきて、思考すらもままならなくなっていく。
ちゅぷちゅぷと淫らな音を立てながら口の中を掻き回されて、口の端から泡立った唾液が溢れだしていく。
「ふふ、私のファーストキス、前田くんにあげちゃった?」
银色の糸を引きながら唇を离し、嬉しそうに、耻ずかしそうに微笑む佐仓井さん。
その可爱らしさに、きゅん、と胸が切なくなり、热い感情が込み上げてくる。
「は、初めてだったの………?」 内容来自
「うん。だから、ちょっと心配。どうかな、ちゃんとできてた?」
「ああ、凄く気持ちよかったよ………」
「やった?」
半ば呆けながら颔く俺に、ますます嬉しそうな笑顔になって、先程よりもさらに情热的に唇が重ねられる。
互いに舌を络め合って、唾液を交换して。
さっきよりも激しい舌遣いに、はっきりと快楽を感じる。
キスと押し付けられる柔らかな肢体による诱惑に、二度射精したばかりだというのに、再びペニスは硬さを取り戻していった。
「ね、抱いてくれる?今晩だけの関係でいいから………」
「う……その、気持ちはすごく嬉しい。でも……ごめん。そろそろ爱菜も起きる时间だし………戻らないと………」
正直に言えば気持ちはぐらついている。
だが、それでも辛うじて残っていた理性を掻き集めて、俺は首を横に振った。
かつての俺だったら、きっと泣くほど喜んだだろう。
でも、今の俺には爱菜がいるのだ。
「そうだよね………でも、前田くんのおちんちん、また大きくなってる」
「そ、それは………」
言叶ではなんと言おうとも、やはり体は正直だった。
佐仓井さんが俺の股间に顔を埋め、そそり立つペニスに浮き上がった血管に舌を这わせる。
「うっ…くは……?」
ぞくぞくとした感覚が背筋を贯き、掻き集めたはずの理性が崩れていく。
「このままお口でもう一回出しておく?」
ちろちろと先端を舌先で擽りながら、上目遣いに见つめられる。
「っ………」
「でも、私、もっと前田くんにいろいろしてあげたいなぁ?」
亀头だけを口中に含み、たっぷりと唾液を乗せた舌がカリ首を这い回る。
「い、いろいろって………」
ぬるぬるとした快感に浊り行く思考の中で、佐仓井さんの「いろいろ」と言う言叶だけが明了に响いた。
「そう………実は、私まだ前田くんに一つ隠してることがあるの」
舌が棹を滑り降り、睾丸を舌先に乗せて転がせる。
「んんっ?」
その快感が、俺のなけなしの理性をごりごりと削っていく。
「か、隠してる事って………」
「私の荷物の中に、フォークがあったでしょ?」
「あ、あった、けど………??」
「あれ、普通のフォークじゃないの。中に睡眠薬が仕込まれてるの」
「すい、みんやく………んひっ??」
裏筋を舐め上げられ、亀头にキスを涂される。
「そう。だから、それを使って石狩さんにはゆっくり眠ってもらうの。そうすれば………」
ずぶずぶとペニスが再び口内に饮み込まれ、激しく吸い上げられる。
爱菜が朝まで眠ってくれれば。
佐仓井さんと、ナニをしようが、気付かれないのであれば。
じゅるるるるっ???
「あひぃぃぃぃっ……???」
どびゅんっ??びゅくんっ?びゅくんっ?びゅるるるるっ??びゅくびゅくっ??どびゅるるるるっ??
激しい吸引によって三度目の精を搾り取られながら、最后の理性も吸い尽くされていった。
「爱菜、そろそろ交代の时间だぞ」
「ん……ふわぁ。おはよ」
「おはよ」
「久々によく眠れたわ。やっぱり、屋根があるだけでも全然违うね」
「だな」
爱菜はふわぁと伸びをしてから、きょろきょろと室内を见渡す。
その视线が止まった先には、毛布に包まり、眠っている佐仓井さんの姿。
「変わった事はなかった?」
「何も。爱菜が寝た后すぐに佐仓井さんも眠って、そのまま。ずっとこの小屋で一人でいたんだろうから、心细かったんだろうな。ぐっすり眠ってるよ」
そう言いながら、俺はコップに水で溶ける粉末スープを入れ、佐仓井さんから借りた睡眠薬入りのフォークでよく掻き混ぜる。
「ほら、これ。眠気覚ましのスープ」
「ありがと……」
「じゃあ、俺も寝るかな。さすがに眠すぎる……见张りよろしくな」
「りょーかーい」
爱菜がスープに口をつけるのを确认してから、毛布に包まって横になる。
勿论、実际に眠ったりはしない。
今、こうしている间も、この后への期待からペニスは勃起したままで、じんじんと切なく震えているのだ。
(早く、早く……早く寝てくれ……)
逸る鼓动を抑えながら、薄目を开けて、爱菜の様子を観察する。
スープを饮み切った爱菜はコップを持ったままじっとしていたが、やがて、その手からコップが落ちて床に転がった。
それを拾う様子もなく、今度はぐらり、と体が揺れて、そのままごろんと向こうを向いて転がってしまう。
それでもしばらく息を杀して観察していると、
「眠ったみたいね」
いつの间に近づいてきたのか、すぐ后ろで佐仓井さんの声がした。
「そう………みたい」
俺も身を起こす。
「これでやっと………二人きりだね?」
「そ、そうだな」
俺と佐仓井さんは数秒见つめ合ってから、引力に引き寄せられるように唇を重ね合う。
舌を络め、唾液を交换しながら、佐仓井さんが体重をかけてきて、広げた毛布の上に押し倒される。
佐仓井さんのキスは唇から顔全体に及び、そこからさらに首筋、锁骨を経由して胸へと降り注ぐ。
后ろ手に手锭を挂けられているにも関わらず、口、舌、唇を器用に使ってワイシャツのボタンを外していく。
俺も佐仓井さんの制服を脱がしにかかる。
露になり、月光に照らされる佐仓井さんの裸身は芸术作品の如く美しかった。
「绮丽だ………」
「ありがと?」
思ったままを口にすると、佐仓井さんははにかんだ笑みを浮かべ、乳首にちろちろと舌を这わせた后、器用にジッパーを咥えて下ろし、ギンギンに勃起したペニスを取り出す。
「挿れていい?」
闻かれるまでもなかった。
俺は佐仓井さんの下着をずらして、下から挿入する。
狭い、と感じたのも束の间、既に十分濡れていた佐仓井さんの秘所にぬぷんっとペニスが饮み込まれていく。
「あぁんっ?太くて热いっ?」
佐仓井さんが仰け反り、豊かな乳房がぶるんと跃动した。
(あれ、処女じゃない………?)
これまでの初心な反応からすっかり処女だと思い込んでいたが、何の抵抗も感じなかった事で、微かな疑念を感じた。 内容来自
だが、それも束の间の事で、
「くっ?こ、これっ、凄いっ………??」
ペニスに无数の襞が络みつき、奥へ奥へと诱われていく快感に疑念は溶けて消えていった。
「はぁっ、はぁっ………」
一番奥にたどり着いた时には、もう既に俺は限界间近だった。
先程、三度射精していなければ、きっと挿入しただけで果てていただろう。
「はふっ?前田くんのおちんちんで、お腹パンパン?」
蕩け切った表情で、佐仓井さんが幸せそうに微笑む。
爱菜とは比べるまでもない。
まさに、极上の名器だった。
「どう、前田くん。私の中、ちゃんと気持ちいい?」
「あぁっ?す、凄く、気持ちいいよ、佐仓井さんっ?お、俺っ、俺っ!」
「うん、突いて?一杯动いて?无茶苦茶にして?」
「おおおおっ………??」
甘く蕩けた佐仓井さんの言叶に突き动かされ、下から思い切り突き上げる。
「あぁんっ?逞しいっ?ごつんごつんって一番奥に当たってる??」
突き上げる度、佐仓井さんの身体が跳ね、ゴム鞠のようなおっぱいが跃动する。
俺は手を伸ばして、そのおっぱいを捕まえた。
ふわふわと柔らかいのに、握ると适度な弾力がある至福の感触。
その感触を存分に堪能し、顶点でぷくりと自己主张している乳首を弾く。
「んんっ?そ、そこ弱いのぉっ?」
白い喉を见せながら佐仓井さんが仰け反り、膣の缔め付けがさらに一段强くなった。
腰の动きも止められず、梦中になって突き上げる。
引く时は引き留めようとするかのように襞が络みついて。
突く时は歓迎するように蠢いて。
腰と腰がぶつかる度に、たぱんったぱんっと淫らな音が鸣り响く。 内容来自
限界はあっという间にやってきた。
「お、俺っ、もうっ………??」
「わ、私もっ、来るっ?来るぅぅっ??」
「ほ、ほんとに出ちゃうっ??」
「いいよ、中に、一番奥に全部出してぇっ??」
中に出すのはさすがにまずい。
そんな考えも一瞬思い浮かんだが、それは本当に一瞬の事で。
次の瞬间には込み上げてくる射精感に押し流されていた。
「あああああっ???」
先に絶顶に达したのは佐仓井さんの方だった。
がくがくと体を震わせ、ぎゅっと膣が収缩する。
「ぐひいいいいいっ???」
その强烈な缔め付けによって、俺も爆ぜた。
どびゅるるっ?びゅくびゅくんっ?どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??
4度目の射精とは思えない大量の白浊液を、佐仓井さんの最奥に注ぎ込む。
その量は中で受け止めるにはあまりにも多すぎて。
膣道を逆流し、结合部から溢れだす。
圧倒的な幸福感に、すべてがどうでもよくなっていくようだった。
俺は四肢を投げ出し、理性の欠片も感じさせない呆けた眼差しをただただ天井に向けて荒い呼吸を缲り返す。
暂く余韵に浸っていた佐仓井さんが立ち上がると、ごぼりと溢れ出す大量の白浊液と共にペニスが姿を现した。
「凄い。まだ硬いままなんだね」
汤気を立てながら、それでも硬さを失わずに屹立しているペニスを见て、佐仓井さんがうっとりと微笑む。
「あ、ああ………」
正直、自分でも惊きを禁じ得ない。
いつも、爱菜とする时は一回で疲労を感じてしまっていた。
なのに、既に4度も射精しているにも関わらず、未だに性欲は尽きず。
疲労感はあるものの、それすらも心地よく感じられた。
「ね、今度は正常位でしよ?いつも、前田君が石狩さんとしてるみたいに?」
佐仓井さんの言叶に、ごくりと生唾を饮み込む。
望む所だ。
「でも、仰向けになると手が痛いから、手锭外してくれる?」
「え………」
さすがに、その要求には逡巡を覚えた。
だけど。
「ね。だいしゅきホールドで、一番奥まで繋がって、どびゅどびゅってして欲しいの?」
その言叶に、ずきん、と股间が疼く。
深く。もっと深く。
佐仓井さんの一番奥で、弾ける事ができたら。
その悦楽はより强いものとなるだろう。
(大丈夫………だよな………)
一抹の不安はありつつも、それ以上に欲望が胜った。
「あー………结构、手首痛かったんだよ?」
久方ぶりに自由になった手首を擦った后、ごろんと横になる佐仓井さん。 本文来自
両手両足を広げ、どろりと精液が垂れる阴唇をひくひくと震えさせながら、诱うような眼差しを向けてくる。
その欲望に蕩け切った様子からは、この场から逃げ出そうなどと言う考えは微尘も感じ取れなかった。
「お愿い、早くぅ?」
「あ、あぁ?」
例え逃げ出そうとしたとしても、男である自分の方が强いはずだ。
そう言い闻かせて理性を黙らせ、俺は真正面から佐仓井さんを抱きしめ、その肉壶にペニスを挿入した。
几重もの襞が、そして両手両足が俺の身体と心を络め取っていく。
深く深く体を沈め、子宫口の入り口をごりごりと押し开きながら、舌を络め、唾液を交换する。
激しく腰を打ち付ける度、ばちゅんっばちゅんと激しい音と佐仓井さんの喘ぎ声が响き、神経が焼き切れそうなほどの快楽に脳の中がどろりと溶けだしていくような感覚に袭われた。 内容来自
「気持ちいい?気持ちいいよぉ……??」
「私も?私も気持ちいいよ?前田くん?好き?好き?前田くんの事好き?」
「お、俺もっ?さ、佐仓井さんの事、好き?好きだぁ……??」
「嬉しい?もっと、もぉっと、気持ちよくなって?」
「あひっ?あへっ?気持ちいいっ?気持ちいいよぉぉっ?あは?で、出るっ?また出るよぉぉぉっ??」
「だひてぇぇっ??一杯、だひへぇぇっ??」
どびゅるるっ?びゅくびゅくんっ?どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??
远虑も何もなく、本能の赴くままに最奥に精をぶちまける。
佐仓井さんの华奢な体を押さえつけ、乳房に顔を埋め、乳首を吸い、凌辱の限りを尽くす。
白い柔肌は桜色に美しく红潮し、玉の汗が浮かび、甲高い喘ぎ声と共に何度も何度も絶顶に达する。
その度、背中に爪が食い込む。
引っ掻き伤が増えるほど、深い陶酔感に包まれていく。
痛みさえもが、快楽に昇华する。
何度も何度も精を放つ。
离れようにも、硬く巻き付く四肢を引き剥がす事も出来ず。
腰を引こうにも、络みつく襞に奥へ奥へと引きずり込まれて。
幸福感と爱しさが込み上げてくる。
「佐仓井さん、絶対に生きて、3人でこの岛を出よう。佐仓井さんの事も絶対、俺が守るから………??」
「うん、ありがとう?」
微笑む佐仓井さんと唇を重ね、更に何度も何度も精を放つ。
ふと気づいた顷には、外から射し込む光はもはや月光ではなく、明るい阳の光になっていた。
(朝………か………)
精も根も尽きて、何故か体も痺れてきた。
その时、けたたましく军舰マーチが鸣り响いた。
「っ………」
それで、渐く现実を思い出した。
何故か自由に动かない手を何とか伸ばして、携帯端末を开いて通知を确认する。
【キル情报】
死亡者:石狩爱菜
「えっ………」
その名を见て、头が真っ白になった。
慌てて爱菜の下に向かおうとしたが、未だに佐仓井さんの四肢が络みついたままで、动けない。
「さ、佐仓井さんっ、放してっ………爱菜が!」
「だぁめ?」
焦る僕に対し、まだ事态に気づいていないのか、佐仓井さんはさらに一层、巻き付ける四肢の力を强くする。
その拍子に、まだ彼女の中にあるペニスに襞が络みついてくる。
「うっ………こんなことしてる场合じゃ………爱菜っ、爱菜っ!起きろっ!爱菜っ!」
悬命に声をかけるが、爱菜はぴくりとも动かない。
そこで、ふと、今更ながらの疑问が浮かんできた。
(眠っていたはずの爱菜がどうして………いや、谁に………)
嫌な予感が急速に膨れ上がっていく。
その答えは、目の前の携帯端末に表示されていた。
杀害者:佐仓井君华
杀害方法:毒杀
佐仓井君华のKP:2→3
残りプレイヤー:28名→27名
「っっ……さ、佐仓井さんが………」
そこにあったのは、予想通りの、最も目にしたくない名前だった。
「そだよ」
动揺に震える俺に対し、佐仓井さんは至って平静。
「ど、毒杀って……じゃあ、あの薬が……?そんな…す、睡眠薬だって………」
「ふふ。ぜーんぶ、ウ?ソ?斎藤くんや镝木くんを杀したのと同じ痺れ薬でしたー?」
「そ、そんな………う、嘘………」
「そう。贵方を好きって话もウソ。あと、うちの両亲を强盗が杀したってのもウソ。本当は私とお父さんが関係を持っちゃって。それに怒ったお母さんがお父さんを刺して自分も死んだだけ?」
ふふふ、と佐仓井さんが笑みを浮かべる。
心底、人を马鹿にしたような笑みを。
「石狩さんは眠っていたんじゃなくて、痺れ薬で动く事も声を出す事もできなかっただけ。だからずっと意识はあったんだよ。気づいた?最初は向こうを向いていたのに、今はこっちを见てる」
「っ………」
确かに、佐仓井さんの言う通りだった。
「どんどん体が动かなくなっていくのにパニックを起こしながら、きっと最后の力を振り绞って振り向いたんだろうね。きっと、前田くんに助けを求めて。でも、前田くんは私とのエッチに梦中で全然気づかない。くふふ、最爱の人があへ?あへ?って喘ぎながら、他の女に中出ししまくってるのを见ながら、どんな気持ちで死んでいったんだろうね?」
今はもう、生気のない虚ろな眼差し。
その目に最后に映ったのが、最爱の恋人が自分を裏切っている现场だったなんて。
骗されたという怒りを饮み込むほどのどす黒い罪悪感に、心が壊れそうだった。
「ゆ、许さないっ、许さないぞっ………」
「えー。私の事、守ってくれるんじゃないの?」
「ふ、ふざけるなっ……!!」
「あはは。そんなこと言いながら、気付いてる?さっきから、前田くんのおちんちん、私の中でまたギンギンになってるよ?これじゃ、全然説得力ないよー」
「うっ………」
「恋人を杀されてるのに、その相手にまだ欲情できるって、ほんと、男って浅ましい?」
「くそ、くそっ………」
「でも、そういう男、结构好き?その情けない顔见てると、それだけでイっちゃいそう?」
「なんで………」
思い切り、力づくで佐仓井さんを跳ね除けようとする。
なのに、体に力が入らない。
身体が痺れて。
ぽふん、と佐仓井さんの上に崩れ落ちてしまう。
「ま、まひゃか………」
吕律すらうまく回らない事に愕然とする。
「やっと気づいたの?マジで马鹿じゃん?じゃあ、种明かしね。じゃーん!」
そう言って、佐仓井さんが见せてくれたのは、髪………の、ように细い针金だった。
「この针金に、フォークの痺れ薬をつけて、髪に忍ばせてたの。それでさっき、イく振りをしながら背中を引っ掻いた时に刺したって訳?」
「く、くひょ………」
さらに、佐仓井さんが俺の首にロープを巻き付ける。
「この薬、いいんだけど量や体格で死ぬまでの时间がだいぶ変わっちゃうんだよね。かといって、大量に使っちゃうのも勿体ないし。だから―――镝木くんと同じように、首を绞めて杀してあげる?」
ゆっくりとロープが引かれ、首が缔め付けられていく。
「まぁ、悪く思わないでね。死ぬ前に好きな女とヤレたんだから本望でしょ?それに、私のこと絶対守ってくれるって言ってたし。だから私のために死んで?……って、あれ、これ前にも同じこと言ってる気がするなぁ、あはは」
(くひょっ……くひょぉっ……)
もはや、言叶を纺ぐ事すらできず。
视界が狭く、黒く涂りつぶされていく。
今まさに杀されようとしている、こんな状况なのに。
佐仓井さんの膣で缔め付けられるペニスが気持ちよくて堪らない。
(あぁっ……イくっ……イっちゃう…………??)
快楽が、酸素不足の脳内をずぶずぶと溶かしていく。
「じゃあね、前田くん。イきながら逝きな!あは、これもデジャヴ?」
ぐいっと一际强くロープを引かれ、ペニスをぎゅんっと缔め付けられて。
どびゅるるっ?びゅくびゅくんっ?どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅっどびゅっ??びゅるるるるっ??
末期の精を佐仓井さんの最奥にぶちまけながら、俺は息絶えた。
***
扉を开けて入ってきた凤惠介は辺りを见渡して二人の遗骸に気づくと、武人のような表情を一切変えることなく、
「前田と石狩か」
とだけ呟く。
「うん。水浴び中に捕まった时は一瞬焦ったけど。余裕だった。そっちはまた有泽に逃げられたの?」
「……。済まん」
「いいよ………それより、ほら?」
ごろん、と横になって、両手両腕を広げる佐仓井を、眩しそうに见つめる凤。
「结构前に帰ってきてたの、気付いてたよ。また、彼女が他の男とヤってるの见ながら勃起させてたんでしょ、変态?」
「烦い。ビッチ?」
「あはは……ほら、おいで、惠ちゃん?」
「あぁ……」
ズボンを脱ぎ、ふらふらと佐仓井に歩み寄り、ゆっくりと体を重ねる。
底なし沼にずぶずぶと沈んでいく。
「墓二つ、またお愿いね?腐って臭う前に?」
「ああ………」
そんな事、容易い御用だと思いながら。
どろどろに溶かされ、白浊液を喷き上げる。
(お前と生き残るためなら、俺はなんだってする………)
そう、胸中で誓いの言叶を念じるのだった。
壶中毒3
何も初めからヤンキーになりたかった訳ではない。
子供の顷に憧れていたのは、ヒーローだった。
「弱い者イジメをしちゃダメだよ」
幼い顷の记忆。
通っていた幼稚园で、よく女の先生にそう言われていた。
ある日。
その先生が泣いていた。
原因はよくわからなかった。
だけど、先生を泣かせたのが园长だという事はわかった。
すぐに手が出る事で有名だった昔気质の园长は、何かミスをしたらしい先生に怒声を浴びせ、殴っていたのだ。
それが许せなかった。
园长と先生、どちらが弱いかなんて子供でも分かる。
「弱い者イジメをしちゃダメだよ」
脳裏に、先生の声が响いた。
その日初めて、人を殴った。
问题になって。
亲が呼ばれて。
「なんでこんなことしたの!园长先生にちゃんと谢りなさい!」
と叱られて。
纳得できなかった。
园长先生は弱くない。
だから、弱い者イジメじゃない。
后で、先生は「ありがとう。ごめんね」と言い残して、幼稚园を辞めていった。
なんで、イジメられていた先生の方が辞めなければならないのか、わからなかった。
だから、俺は俺の思うままに。
弱い者イジメをする奴を殴り続けた。
小学校でも、中学校でも、高校でも。
痴汉、下着泥、中学生にカツアゲする高校生、セクハラ教师………。
今思い出しても、殴った事を后悔するような相手はいない。
どいつもこいつも、殴られて当然の屑な连中だ。
だが、その度に亲は呼び出されて、叱られて。
家庭の空気は悪くなっていった。
おまえの教育が悪いんだ、だからこんな不良になったんだと母を殴った父を殴った时、遂に警察を呼ばれた。
本当なら、少年院に入る筈だった。
だが、何故か少年院に送られる事はなく、亲元を引き离されてこの学校にやってきた。
この学校でも俺はヤンキーと呼ばれ、浮いた存在になった。
江藤や柿沢の様な取り巻きもできたが、あいつらが望んでいるのはヤンキーとしての俺だ。 本文来自
违う、と叫びたかった。
俺はヒーローになりたかったんだ、と。
ほぼ1日ぶりに军舰マーチの音色が响き、洞窟の壁に反响する音で微睡から目覚めた。
(粪が………)
最悪の目覚まし时计だ。
内心で悪态を吐きながら画面をタップして音を止め、通知を确认する。
【キル情报】
死亡者:早川正人
杀害者:凤惠介
杀害方法:射杀
凤惠介のKP:20→33
残りプレイヤー:4名→3名
早川正人は陆上部のエースで、体力自慢だった。
だが、そんな早川も凤にやられてしまった。
これで、残りのプレイヤー数は3人に绞られた。
凤惠介、KPは33。
佐仓井君华、KPは4。
そして、俺、有泽悠平。KPは0だ。
ちらり、と端末を确认すると时刻はちょうど24时を回った処だった。
(あと15时间………)
あと15时间生き残る事ができれば、ゲームは终わる。
「絶対に生き残ってやる………」
闇の中で呟く。
その目は、炯々と辉いていた。
***
「顽张ってね、惠ちゃん」
夜が明けると同时に出発しようとする凤惠介を佐仓井君华はゆっくりと抱き缔めた。
凤も佐仓井の背に腕を回し、その髪に顔を埋めて、香りを存分に吸い込む。
「ああ。今日こそ、有泽を仕留めてやる」
「うん。信じてる」
武人の如き顔に决意の色を渗ませて隠れ家を后にする凤。
昨日までで、岛の中はあらかた调べ尽くした。
あと、隠れられそうな场所は北侧の海岸沿いにある洞窟ぐらいだ。
有泽が隠れているとすれば、もはやその周辺しかない。
最终日の段阶で未だKP0という事は、有泽に积极的に戦おうという意思はないのだろう。
番长を気取ってみたところで、一枚皮を剥けば本性はただの臆病者だった、という事だ。
どんな顔で逃げ回っているのか知らないが、それを责めるつもりもない。
こんな状况に放り込まれれば、谁でも予期しない自分と出会うものだ。
だから、后はゆっくりと追い诘めて、确実に仕留めるのみだ。
(絶対に、二人で生き残る………)
凤の决意は固かった。
その决意だけが确固たるもので、今の自分にとっては拠り所なのだ。
そうでなければ、否定できなくなる。
同级生を杀すのは、佐仓井と二人で生き残るために仕方なくやっている事。
その前提が崩れてしまえば、残るのは。
断末魔の悲鸣に愉悦を感じつつある、人として壊れかけている自分だけなのだから。
ゲーム终了まで、残り8时间。
窓から中を覗くと、佐仓井君华の姿が见えた。
実は、この隠れ家は5日目の朝に见つけていた。
见つけた时には凤が穴を掘って、そこに前田と石狩の遗体を埋めようとしていた。
傍らには同じような土馒头が二つ。
恐らく、初日に杀された斎藤と镝木の墓だろう。
それから、二人の行动パターンを観察した。
凤は毎日、朝に出かけて、夜まで戻らない。
二人の会话までは闻こえなかったが、探しているのはきっと俺だろう。
まさか俺がこんなにすぐ近くに潜んでいるとは思ってもいない様子だった。
まさに灯台下暗しという奴だ。
なら、凤が出かけた后に隠れ家に押し入って佐仓井を拘束。
彼女を人质に凤を始末すれば、俺の胜ちだ。
无论、クラスメイトたちを杀した二人にはそれなりに痛い目に遭ってもらう。
だが、杀す気はなかった。
音を立てないように慎重に扉に近づき、佐仓井の気配を探りながら、一気に中に飞び込む。
「动くなっ!」
「っ………!」
俺の言叶にびくっと反応した佐仓井は、慌てて床板を捲ろうとした。
恐らく、その中に武器を隠しているのだろう。
だが、俺の方が早い。
俺は駆け寄って、佐仓井の肩を蹴った。
「きゃっ!?」
悲鸣を上げて、軽い体が壁际まで吹き飞ぶ。
その拍子に、その手から拳铳が零れ落ちた。
さらに、床板の下に手锭や短刀が隠されているのが见えた。
「动くな」
身を起こし、蹴られた肩を擦りながら立ち上がろうとする佐仓井を刀で制する。
「有泽くん……てっきり、最后までどこかに隠れてるのかと思ったよ………」
「そろそろ岛を探し尽くす顷だろうからな。隠れ家には罠を仕挂けてきた。凤が戻ってくるにしても时间がかかる筈だ」
「凤くん?」
「しらばっくれるな。二人がつるんでるのはとっくにわかってる」
「私を杀すの?」
小刻みに体を震わせながら、上目遣いで见上げてくる。
「その可能性もある」
そう言いながら床下から手锭を取り出し、后ろ手に佐仓井の両手を拘束する。
「お愿い、杀さないで……何でもするから…」
目に涙を浮かべ、声を震わせる佐仓井。
その弱弱しい姿を见て、情に绊される者も多いのだろう。
「四人も杀しておいて都合がいいな」
「违うのっ、杀したくて杀したんじゃない……私、凤くんに胁されて……仕方なく…」
「白々しい」
冷めた目を向け、拳铳を拾う。
「斎藤や镝木、それに前田も、そうやって骗して杀したのか?」
「违うの!信じて!お愿い!」
「いい加减にしろ!」
俺は怒声を放ってから、少し离れた场所に胡坐を掻く。
佐仓井と隠れ家の扉、両方を见张れる位置取りだ。
「ほんとなのに………」
ぎゅっ、と唇を噛み缔め、肩を震わせながら涙をはらりはらりと零す佐仓井。
その姿は、とても嘘だとは思えない。
だけど。
「お前は………このゲームの事、知ってたんだろ?」
カマをかけるつもりで放った一言に、佐仓井の表情が一変した。
それまでの弱弱しい雰囲気から、一挙に太々しいものへと。
まるで瞬きしている间に别人に入れ替わったのかと思うような変化だった。
「あぁ、そっか。“あの时”の、有泽くんだったんだね」
その瞳には既に涙の辉きはなく、口元には余裕すら感じさせる笑みが浮かんでいた。
***
あれは、2週间ぐらい前だろうか。
授业をサボって屋上で放课后まで昼寝した后、だいぶ暗くなってきたので俺は家に帰ろうと廊下を歩いていた。
その时、こんな时间には谁もいないはずの理科準备室の、仅かに开けられた扉の隙间から闻こえてくる声に気づいた。
ほどなくして、それが男女のまぐわいによる喘ぎ声だと気づいた俺は、周囲に人影が无いことを确认してから、気づかれないように息を潜め、ドキドキと鼓动を高鸣らせながら中を覗いた。
予想通り、中で行われていたのは男女のまぐわいだった。
パイプ椅子に腰かけ、こちらに背を向けた男。
その男の正面から抱き着き、后头部に両腕を回しながら腰を激しく、そして滑らかに振る女。
その度に、ぎしっぎしっとパイプ椅子が不快な音を奏でる。
「ぐっ。あっ?も、もうっ……??」
男の切羽诘まった声からも、女から赍される快楽の壮絶さを窥い知ることができた。
一方的に喘がされている男の耳を咥えながら、
「いいよ、先生?また出して?これはいろいろ教えてくれたお?れ?い?だから、なぁんにも考えず、どろどろになっていーっぱい気持ちよくなっていいんだよ?」
络みつくような、ねっとりとした甘い声音で嗫く女。
「うっ。出るぅぅぅっ??」
男の身体ががくがくと震える。
「ふふ。先生、気持ちよさそう?もう何回も出してるのに、まだまだ凄い势いですね?」
うっとりと目を细め、絶顶に达した男の首筋に舌を这わせる女は、佐仓井だった。
一方、悦楽の余韵に浸っている男のワイシャツには见覚えがあった。
担任の、権藤だ。
(権藤と佐仓井が………)
学校で淫らな行为が行われているというだけでも冲撃的なのに。 copyright
それが、担任の教师とクラスメイトだなんて。
冲撃のあまり、目眩がしそうだった。
ごくり、と生唾を饮み込んで。
その音の大きさに、我ながらしまったと焦る。
その音が闻こえてしまったのかどうかは定かではないが、不意に権藤の肩越しに佐仓井と目が合った。
「ねぇ、谁かいるの?」
「えっ」
佐仓井の言叶に、びくっと反応したのは権藤だった。
俺はただ、呼吸も忘れて硬直するのみ。
全身の汗腺という汗腺から汗が喷き出してくる。
「こ、こんな时间に谁も………」
「うんうん、いるよね」
佐仓井はじっと薄闇に目を凝らす。
「谁かいるなら………」
(み、见えてないのか………)
既に日も沈み、校舎の中は暗い。
廊下に人の気配を感じたとしても、谁かまではわからなかったのかもしれない。
普通なら、こんな状况を见られたとあってはパニックに陥るものだろう。
だが、佐仓井の声に动揺は微尘もなかった。
得体の知れない寒気が背筋を駆け上っていく。
「ふふ。ねぇ、私たちの仲间にならない?多分、想像もしていないような事、教えてあげられるよ?命にも関わる、とーっても大事な事なの」
「ちょ、さ、佐仓井さんっ……」
「しっ。先生は黙ってて……ねぇ、そこの谁かさん。もし长生きしたいなら、もしくは単に気持ちよくなりたいだけでもいいけど?……こっちに来て?」
佐仓井の蛊惑的な嗫きに、鼓动が高鸣る。
ギンギンに勃起したペニスが、中に入れと促してくる。
それに、命にも関わるという想像もしていないような事というのがなんなのかも気になる。
佐仓井君华はビッチである。
そんな噂が俺の耳にも届いていた。
背筋を这い上ってくる恐怖に駆られるまま、俺はその场を逃げ出した。
逃げ出して、廊下を全速力で走る。
途中で、凤と擦れ违った。
「どうした、有泽。血相変えて―――」
声を挂けてくるのも无视して。
凤の进む先で起こっている状况について警告するでもなく。
ただただ、俺は走り続けた。
そのまま学校を飞び出し、家まで走って。
そして、抜いた。
今までになく硬く屹立したペニスを扱くと、これまでに感じた事のないほどの快楽を感じ、1分と経たずに絶顶に达してしまった。
それでも怒张は収まらず、何度も、何度も抜いた。
思いがけず目撃してしまった教师と生徒による淫行の现场。
権藤の腰を挟んだ太もものむっちりとした白さが。
下着に包まれた柔らかそうな乳房が。
上気した白い肌と、汗に濡れた頬に挂かるほつれ毛が。
そして何より、三日月のような瞳と濡れた唇が作り出す淫らな笑みが。
脳裏から离れなかったのだ。
それからも、学校で佐仓井君华の姿を见かけるだけで。
廊下や教室ですれ违った际に、そのいい匂いが鼻先をかすめただけで。
その可爱らしい声が耳朶を震わせるだけで。
どきどきと鼓动が高鸣り、勃起が収まらなくなった。
适当な理由をつけてはトイレに駆け込んで、何度も何度も抜いた。
その姿を思い浮かべる度、何故か、幼稚园の顷の先生を思い出した。
大好きな先生だった。
初恋の相手と言ってもいいだろう。
いつも、いい香りがしていたのを覚えている。
けれども、何故か时折、园长先生の部屋から出てきた先生からは嫌な臭いがした。
当时は、何の臭いかわからなかった。
でも、今ならわかる。
佐仓井と権藤がまぐわっていた理科準备室でも、同じ臭いがしていたから。
その时の光景を思い出してしまったからか。
自然と、视线が佐仓井の太ももに引き寄せられてしまう。
俺に蹴られた后、すぐに拘束された事で整える暇もなかったのだろう。
スカートは捲れ、太ももが半ば以上露になっていた。
あの日见たのと同じ、白く、むっちりとした太ももに、自然と鼓动が高鸣っていく。
口中に唾液が溢れ、ズボンの下で血液が流れ込んだペニスが膨张していく。
「思い出して兴奋しちゃった?」
勃起を隠そうと不自然な身动ぎをする俺を见て、佐仓井が笑みを浮かべる。
あの时と同じ淫らな笑みに、更に鼓动が高鸣っていく。
「硬派なヤンキーっぽく振舞ってても、やっぱり男の子なんだね」
「う、烦い………」
「ふふ。强がらなくていいよ。何なら、私が抜いてあげよっか?」
「っ………ふ、ふざけるな」
「ふざけてないよ。言ったでしょ、凤くんに胁されてるって………こうなった以上、凤くんが戻ってきたら私は杀されちゃう。だったら、生き残るためには有泽くんに胜ってもらうしかないの。でも、おちんちんをそんなに勃起させてちゃ、胜てるものも胜てない。7日间、ずっと抜いてないんでしょ?」
「そ、それは凤だって………」
「犯されたよ」
「っっ………」
図星を刺されて动揺する俺を、自虐的な笑みを浮かべつつの告白がさらに动揺させる。
「何度も、何度も」
思い浮かべまいと思っても、胜手に脳裏に想像が浮かんでしまう。
あの日、无様にも理科準备室から逃げ出した俺と擦れ违った凤。
あいつも、俺と同じ光景を目にした可能性は高い。
そして、同じように佐仓井から诱われて。
凤は、その诱いに乗ったのだろうか。
そして、佐仓井とヤったのだろうか。
そんな见てもいないはずの光景が鲜明に脳裏に思い浮かんでくる。
唇を吸い、首筋に舌を这わせ、髪に顔を埋めて。
乳房をまさぐり、あの太ももを抚でさすり。
そして、その膣をペニスで贯く。
例え佐仓井が嫌がったとしても、凤の膂力に叶う筈もない。
无理やりに犯されている内に、膣は润いを増し、やがて白い肌は上気し、悲鸣は喘ぎ声に変わっていく。
凤の锻えられた裸身に両手両足を络め、その背中を引っ掻きながら、背を反らせ、絶顶に达する。
一度や二度で凤は疲れ果てないのだろう。
きっと、何度も何度も、佐仓井を责め続ける。
「………」
返す言叶もなかった。
うちの学校に来る连中は、皆何かしらの事情を抱えている。
だが、これほど壮絶な话は闻いたことがなかった。
「権藤先生の时もそう。偶然、このゲームの事を知っちゃって。少しでも皆で生き残れるようにするために、私は権藤先生を诱惑して、情报を闻き出した」
「そうだったのか………」
「その情报を沢村くんにだけは伝えた。二人で皆を助け出そうって。最初は椎叶さんにも话すつもりだった。でも、沢村くんに椎叶さんに伝えるのはやめようって言われて。それに、裏切らない保証が欲しいと迫られて………」
「それで、沢村と寝たのか」
江藤と柿沢が言っていた噂の、これが真相なのだろうか。
「そう。でも、それが椎叶さんにバレて、沢村くんは………」
俯き、辛そうに顔を歪める。
沢村の死に、责任を感じているのだろう。
佐仓井と一绪に皆を救おうとしていた沢村は、嫉妬に狂った椎叶によってゲーム开始早々に杀されてしまったのだから。
沢村が椎叶に话さないようにと言ったのはなぜなのだろう。
魅力的な佐仓井を前にして、性欲に流されてしまったのだろうか。
(それは俺も同じだ………) 内容来自
こうして真面目な话をしているというのに、佐仓井の肢体を舐めるように见てしまう。
その太ももや胸の膨らみ、ほつれ毛を见てはペニスがずきんずきんと疼くのを止められない。
「ゲームが始まってからすぐに凤くんに见つかって……何でもするから杀さないでってお愿いしたの。その証に、その场でお口でしてあげた」
绮丽な佐仓井の唇。
あの唇にペニスを扱かれたら、きっと物凄く気持ちいいだろう。
(最初から仲间だった訳じゃないのか……だったら……もしかしたら、俺が凤と同じ立场だったかも………。いや………今はまさに、同じ立场なんじゃないか………?)
そう思うと、更に鼓动が高鸣っていく。
「凤くんに隠れ家を见つけるように命じられて。この隠れ家を最初に见つけた时にはもう斎藤くんがいて。複数で固まっていたら危ないから出ていけって言われて………。私、外に出るのが怖かったの。だって、命令に失败したら凤くんに杀されちゃうかもしれない。だから、何でもしてあげるから一绪に居させて欲しいって斎藤くんを诱惑して、隙を见て痺れ薬を涂った矢を刺したの。その后は镝木くん。また、斎藤くんみたいに出て行けって言われたら困るから……下着姿になって一绪に毛布に包まって、手コキで抜いて。好きって嘘をついて、エッチをして、油断した処で痺れ薬入りのスープを饮まして杀した」 内容来自
斎藤も镝木も大人しい奴だった。
だが、この状况下であれば、何が起こるかはわからない。
一皮剥けば、男は谁でも狼になり得る。
「凤くんが出かけている隙に川に水浴びに行ったの。その时に、前田くんと石狩さんに见つかって。今みたいに手锭を挂けられた。私が寝たふりをしている时に、二人は朝になったら私を杀そうって话してた。だから、石狩さんが寝ている间に、お手洗いにいきたいって前田くんを外に连れ出して。お尻とひかがみ、それにお口で抜いてあげて。油断した処で痺れ薬を刺して杀したの」
前田と石狩が佐仓井を杀そうとしていたという话が本当なら、これは正当防卫だろう。
「ね、今まで、私は自分の体を使って生きてきたの。だから、有泽くんも同じことをすればいいよ。凤くんに胜つために」
(どいつもこいつも………)
沸々と、どす黒い感情が涡を巻く。
佐仓井の父亲も、権藤も、沢村も、凤も、斎藤も、镝木も、前田も………。
佐仓井を蹂躙し、この美しくも厌らしい身体を存分に楽しんだのだ。
羡ましい。
妬ましい。
7日间、精液を溜め込んだ精嚢が叫ぶ。
出させろ、と。
目の前の女を犯せ、と。
だが、同时に、理性も叫ぶ。
これは罠だ、と。
佐仓井を抱いた男たちの末路を思い出せ、と。
佐仓井の父亲も斎藤も镝木も前田も死んだのだ、と。
(だけど……権藤や凤は生きている………)
「凄いよ、有泽くん。大きくて、热くて………」
すぅっ、と空気を吸い込む。
「凄く男らしい匂いがする」
「う………」
「逃げちゃダメ。しっかり立ってて」
「で、でも臭いんだろ………?」
「臭くないよ。良い匂いだよ?」
べろぉっと舌を出し、根元から先端へとゆっくりと舐め上げる。
「っっ………」
それだけで、ぞくぞくと快楽が背筋を走り抜けていった。
ちゅっ?ちゅっ?と軽いキスがペニスに降り注ぐ度、ぴくんぴくんと体が震え、もどかしい思いが込み上げてくる。
「さ、佐仓井………ぅ……」
「どうして欲しいか、言ってごらん?」
上目遣いに见つめられる。
あ~ん、と大きくあけられた口の中で舌がたっぷりと溜まった唾液を搅拌する。
ごくり、と大きく唾を饮み込んでから。
「く、咥えて……しゃぶってほしい……」
「いいよ?」
快诺して。
ゆっくりと、ペニスを口中に収めていく。
唇にも、頬にも、舌にも触れないまま。
ただ、生暖かい空気と。
口の天井からぽたぽたと垂れる唾液が棹に当たる感覚だけ。
少しの紧张感と、寻常じゃないほどの期待感が込み上げてきて。
次の瞬间。
「あむっ?」
全てが、同时に袭ってきた。
じゅぶじゅぶっ?じゅるるるるっ??じゅびじゅびっ?じゅぶうぅぅっっ??
「はひ――――っっ??」
それは、余りに强烈な快楽だった。
何がどうなっているのかもわからない。
一瞬にして、头が真っ白になるような。
物凄い、としか言いようがない。
そんな舌の动き。
棹が、カリが、亀头が、铃口が。
舐められ、しゃぶられ、络みつかれ、蕩けていく。
唇の缔め付け、頬粘膜の缔め付け、とろとろの唾液。
身体から力が抜けていく。
頽れないよう、悬命に膝に力を込めるが、ぷるぷると震えてしまう。
右手に持っていた刀を床に刺して、なんとか体を支える。
そんな俺を见上げて、佐仓井の目が三日月を描く。
笑われている。
にもかかわらず、その瞳に魅入られてしまう。
とくん、と鼓动が高鸣る。
じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?
「あひっ?ああっ?き、気持ちいいっ……??」
佐仓井が头を前后に振る。
ペニス全体をにゅるにゅると扱かれて、表情が缓んでいくのを抑えようがない。
「いふれも、いっへいいほ?」(いつでも、イっていいよ?)
「あぁぁっ………???」
じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?
じゅぶじゅぶっ?じゅるるるるっ??じゅびじゅびっ?じゅぶうぅぅっっ??
じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?じゅっぷ?
じゅぶじゅぶっ?じゅるるるるっ??じゅびじゅびっ?じゅぶうぅぅっっ??
さらに激しく、加速していく责めに耐えられるはずもなかった。
激しすぎる口淫に、7日间蓄积され続けてきた白浊液が涡を巻きながらせり上がってくる。
「おおおっ?で、出るっ……出ちゃうぅぅぅうっ??」
自分でも情けないと思うような甘い声を出しながら、俺は爆ぜた。
どびゅんっ?びゅくびゅくびゅくっ?どびゅるるるるっ??びゅるるるるっ??びゅくんびゅくんっ?びゅぅぅぅっ??どびゅどびゅっ??
「あひっ?あへっ?」
呆けた顔を天井に向け、がくがくと震えながら精を放つ。
あの日、理科準备室で権藤と佐仓井の情事を见かけてから、何度も何度も梦想してきた。
だが、そんな妄想を一瞬で消し飞ばすような悦楽だった。
大量に吐き出した精液を、佐仓井がごくごくと喉を鸣らしながら饮み込んでいく。
ちゅうちゅうと最后の一滴まで绞り出されて、ちゅぽんっ、という栓の抜けるような音と共にペニスを解放されるや否や俺はとうとうその场に尻饼をついてしまった。
「ふぅ」
ごくり、と口の中に残っていた最后の精液を饮み込んで、佐仓井が満足げに息を漏らす。
「とーっても、浓ゆくて?美味しかったよ、有泽くん?気持ちよかった?」
「あ、ああ………凄く……」
「でも、まだ全然足りないよね?」
佐仓井が笑みを浮かべながら、俺の股间へと视线を送る。
その指摘の通り、俺のペニスは未だ屹立したまま、更なる快楽を欲してふるふると震えていた。
「今度はどうして欲しい?」
あっという间に、先端から我慢汁が溢れだし、棹を伝って太ももを汚していく。
その结果、太ももの感触は徐々にもっちりとしたものへと変化していき、动きに合わせてぬちゃぬちゃと淫らな音を奏でるようになっていく。
「凄くエッチな音?……もっと、ねちょねちょにしてあげるね?」
佐仓井が口を窄め、唾液を垂らす。
「あひぃっ……??」
唾液がぽたりと亀头に垂らされる度、波纹が広がるように快楽が背筋を贯き、さながら水琴窟の如く、喘ぎ声をあげさせられる。
ぽたり、ぽたりと垂らされた唾液は我慢汁と混じり合い、棹を流れて、より太ももの感触や奏でる音を淫らなものへと昇华させていく。
「あっ?あっ?も、もうっ………??」
あっという间に限界へと追い诘められ、精液が込み上げてくる。
だが。
「ダメだよ?」
「あぐっ………!」
太ももにぐっ、と力を込めて、射精が阻止されてしまう。
「な、なんで………」
込み上げてくる切なさに、思わず情けない声が漏れてしまった。
佐仓井は俺の射精冲动が少し収まるのを待ってから太ももの动きを再开する。
そのまま上体を倒し、至近距离で俺を见つめる。
「凄く気持ちよさそうな顔?」
「気持ちいいっ……これ、気持ちいいよぉっ……??」
佐仓井の目に映る俺は、完全に悦楽に蕩けていた。
一度は収まった射精冲动が、瞬く间に込み上げてくる。
「イぐぅ、出るぅぅっ……」
「だぁめ」
だが、またしても出る寸前で寸止めを食らってしまう。
「あああっ、なんでぇぇ………」
「あはは。もう完全に脚フェチだね。へ?ん?た?い?」
「あふうっ……」
「马鹿にされてるのに、気持ち悪い声で喘いじゃって。我慢汁もトロトロ。もっと激しく动かしてあげるね?」
「あぁあぁっ??」
「でも、イかせてあげなぁい?」
「ひぃぃぃぃっ―――??」
「ちょっと足动かすだけで、ぐぢゅぐぢゅって凄い音?」
「ぎもぢいいいっ………」
「でも、出すのはだぁめ?」
「あひぃぃぃっ??」
「情けない顔。そんなんで、本当に凤くんに胜てるの?」
「胜つ!胜つからぁぁ………」
「胜つから?」
「イかせてぇぇ………」
四度も寸止めされたせいで、もう头の中は射精の事で一杯だった。
「じゃあ………」
佐仓井が、俺の上に寝そべる。
胸板に柔らかな感触が押し付けられ、溃れる。
息を吸い込むと、とてもいい匂いがした。
肺と血管を通じて全身に运ばれ、全细胞を蕩けさせるような、そんな香りだ。
「私のこと、カノジョにしてくれる?」
耳元で、甘く嗫かれ、他爱もなくとくん、と鼓动が高鸣る。
「そ、それは………」
「私、有泽くんの事が好き」
「えっ………」
突然の告白に、戸惑いを隠せない。
「だからお愿い。私を、抱いて」
「っ………」
「凤くんに犯された分も、上书きして欲しいの。今までの私の人生、最悪な事ばかり。それに、もうすぐ死ぬかもしれない。だから、有泽くんとの思い出が欲しいの。寂しいの。寒いの。不安なの。このまま死にたくないよ。怖い。でも、有泽くんと一绪なら。だから………」
佐仓井が顔を上げ、そしてゆっくりと近づけてくる。
「佐仓井………」
その唇を、避けようと思えば避ける事もできただろう。
だが、俺はその润んだ眼差しに射竦められたかのように、动く事ができなかった。
柔らかな唇が重ねられて。
とろとろの唾液と舌が入ってきて。
舌を络め合い、唾液を交换し合い、互いに贪るような口づけを交わす。
(キス、気持ちいい………)
口中の性感帯を刺激するような、巧みなキス。
慈爱すら感じる心地よさに、心が络め取られていくような気がした。
「ふふ。私のファーストキス、有泽くんにあげちゃった?」
银色の糸を引きながら唇を放し、嬉しそうに、耻ずかしそうに微笑む。
その可爱らしさは、どんな男でも虏にするだろう。
「いや、さすがにファーストキスはウソじゃん………」
「あはは。バレた?」
俺の指摘に、佐仓井はぺろっと可爱らしく舌を出し、
「でも、有泽くんの事好きなのは本当だよ?」
「どうだかな………」
口ではそんな事を言いつつも、心が动かされてしまっているのも事実だった。
凤を倒して。
ゲームを生き残って。
佐仓井を恋人にして。
二人で歩む未来。
そんな情景を、胜手に脳裏に思い描いてしまう程には。
何が本当で、何が嘘なのかわからない。
ただ一つ真実なのは、とにもかくにも佐仓井が可爱いという事のみ。
(可爱いは正义………)
とは、よく言ったものだ。
「ね、俺の彼女になれ、って言って?」
そう言いながら、再び太ももでペニスをにゅくにゅくと扱かれる。
「あっ?くっ………」
これは罠かもしれない。
そんな警戒心を失ったわけではない。
今でも、左手は拳铳を握っている。
撃つでも、殴るでも。
佐仓井を无力化する事は十分に可能だ。
だが、いずれにせよ、今はとにかく、射精がしたかった。 内容来自
「お、俺の……彼女になれ………」
「はい?」
佐仓井が可爱らしく颔き、唇を重ねる。
激しく舌を络め合いながら、むっちりとした太ももに激しく扱かれて。
强すぎる快楽に、头の中で白い闪光が瞬く。
「ん―――――っっ???」
今度は寸止めされる事もなく、絶顶へと押し上げられる。
どびゅんっ?びゅくびゅくびゅくっ?どびゅるるるるっ??びゅるるるるっ??びゅくんびゅくんっ?びゅぅぅぅっ??どびゅどびゅっ??
何度も寸止めされたせいか、二度目の射精は一度目のそれにも决して劣らない势いで喷き上がり、中空に弧を描き、ばちゃばちゃと周囲に降り注いだ。
俺が放心状态でいるうちに、佐仓井は身を起こし、まだ勃起したままのぬめるペニスを活かして下着をずらし、にゅるんっと一息に膣に迎え入れてしまう。
流れるような动きで、抵抗する间もなかった。
「っ??」
気づいた时には、もう俺のペニスには几重もの襞が络みつき、激しく缔め付けられていた。
「んんっ??有泽くんの、太くてっ?最高っっ??」
佐仓井が激しく腰を动かす度、ばちんばちんと肉がぶつかり合う淫らな音が响く。
「―――っっ??」
俺は歯を食い缚りながら、なんとか耐える。
既に二度、大量に射精させられていたからこそ、耐えられているのだ。
でなければ、数瞬で絶顶へと押し上げられていただろう。
「あっ?あっ?……で、でも、动きづらいっ、动きづらいよっ??」
十分すぎるほど滑らかな动きで俺を责め立てながら、それでも佐仓井は不満そうに首を振り、
「ね、お愿いっ、手锭っ、外してぇっ、もっと、もっと気持ちよくしてあげるからぁぁっ!」
髪を振り乱し、欲情に瞳を燃えあがらせながらの恳愿。 内容来自
白い肌が上気し、汗が浮かぶ。
弾む乳房。
俺の胴体を挟み込む、むっちりとした太もも。
その姿に理科準备室で见た光景がオーバーラップする。
(もっと…もっと気持ちよく……!!)
拳铳を手放すべきではない。
手锭を外すべきではない。
そんな事は百も承知だ。
だが、俺自身、欲情に急き立てられていて。
本能がいくら正しくとも、この状况ではまさに多势に无势。
本能寺の変で明智光秀によって讨ち取られた织田信长の様に。
理性が本能によって駆逐される。
俺は拳铳を手放し、手锭を外した。
「あぁぁんっ??」
甲高く喘ぎながら髪を掻き上げ、ボタンが飞ぶほどの势いで俺のワイシャツをはだけさせ、剥き出しになった乳首にむしゃぶりつく。
「ぎっぃぃっ……??」
これまでに与えられたことのない新鲜な快楽に、ぎゅんっと睾丸がせり上がり、 内容来自
「あっ、だ、ダメ、出るっ!ぬ、抜かないとっ!!」
「いいよっ!な、中に、中に出してぇっ!」
込み上げてくる射精感に追い诘められる俺の叫びに、じゅるるっと乳首を吸いながら、佐仓井が叫び返す。
いずれにせよ、抜いて外に出すほどの余力もなかった。
「イぐぅぅぅぅ……??」
三度目の精を、佐仓井の膣奥にぶちまける。
どびゅんっ?びゅくびゅくびゅくっ?どびゅるるるるっ??びゅるるるるっ??びゅくんびゅくんっ?びゅぅぅぅっ??どびゅどびゅっ??
きゅうきゅうと収缩する膣が、射精途中のペニスを责め立て、更なる射精を促す。
「はぁはぁ………」
肩を上下させ、荒い息を吐きながら、俺は佐仓井の目を见た。
「………」
无言で、目を逸らす佐仓井。
そんな彼女の右手首を、俺は掴んでいた。
彼女の手には、髪の毛程の细さの针があった。
射精の瞬间に刺そうとしてきたのを、寸前で食い止めていたのだ。
消えかけていた理性の、最后の悪足搔きとでもいうべきか。
「痺れ薬か。この针で刺して、前田を杀したんだろ?油断させて、手锭を外させた上で。髪の中に仕込んでいたのを、さっき髪を掻き上げた时に掌中に忍ばせた。违うか?」
「っ、そうよ、正解……」
佐仓井は悔しそうに唇を噛む。
「これが奥の手だった訳だ」
自然と、笑みが込み上げてくる。
奥の手を溃した。
胜ったのだ。
肉体的な快感に加え、佐仓井の企図を打ち破ったという精神的な快感が、理性にトドメを刺した。
(もう大丈夫だ。もう佐仓井には何もできない………)
针を取り上げて远くへと放り捨て、ぐぐっと身を起こし、佐仓井を仰向けに寝かせ、両足を小脇に抱えて圧し挂かる。
繋がったままのペニスに襞が络みつき、蕩けるような快楽を赍す。
「ま、まだ続けるの……凤くん、そろそろ帰ってくるかも……」
「そんなにすぐには帰ってこれない。そういう罠を仕挂けたからな。佐仓井、お前が言ったんだぜ。『凤くんに犯された分も、上书きして欲しい』ってな」
优越感と愉悦感が、欲望にさらに油を注ぐ。
「わかった………」
観念したように吐息を漏らした佐仓井が、その细腕を俺の首に络める。
その瞳にも、欲情の火がゆらゆらと揺らいでいた。
「じゃあ………もう少しだけ、楽しみましょ?」
「ああ………」
颔き、深く深く身を沈める。
唇を重ね、舌を络め、唾液を交换し、制服を脱がせて乳房を揉みしだき、谷间に顔を埋め、顶の蕾を吸い、そして腰を振り続ける。 copyright
あん?あん?と気持ちよさそうに喘ぐ佐仓井の喘ぎ声が耳にも体にも心にも心地いい。
込み上げてくる射精感に身を任せ、その最奥に精をぶちまける。
佐仓井の父亲。
権藤。
沢村。
斎藤。
镝木。
前田。
凤。
そして、彼女を今まで抱いてきたすべての男たち。
(こいつは………俺の女だ………俺が……すべてを上书きしてやるっ……俺の……俺だけの女だっ………)
目が血走り、つぅっと鼻血が垂れる。
それでもお构いなしに、责め続ける。
「イくっ?イくっ?あああああんっ??」
佐仓井ががくがくと震え、膣が収缩する。
「俺もっ、出るっ??」
强力な缔め付けに促されるように、もう何度目かも忘れた白浊液を注ぎ込んだ。
ゲーム终了まで、残り1时间。
白浊に涂れ、ぷるぷると痉挛している佐仓井を横目に、制服を着る。
そろそろ、凤が帰ってきてもおかしくない时间だ。
はっきり言って、佐仓井は最高だった。
もう、手放せる気がしない。
(ゲームが终わったら………)
このままゲームが终われば、佐仓井は4,000万を得られる。
それだけあれば、暂くは働かなくても暮らしていけるだろう。
朝から晩まで。
その体を贪り合う日々。
そんな生活を思い浮かべていると、散々射精したにもかかわらず、性惩りもなくペニスが鎌首を擡げてくる。
(………もう1回だけ………)
そんな邪な感情を抱いた次の瞬间。
バリンッとガラス窓が割れる音が响く。
「ぐあぁっ!!」
そして、まるで焼けた热棒を押し当てられたような激痛が背中に走った。
ひゅっ―――と风切り音が响いて。
「ぐあっ!」
肩に激痛が走る。
咄嗟に体を捻っていなければ、心臓を射抜かれていた。
「くそっ………」
「いつも、学校のトイレでこそこそオナニーしてたけど、人生最后にヤれてよかったんじゃない?気持ちよかったでしょう?冥土の土産としては最高よね?」
「な、なんでそれを………」
「そりゃ気づくでしょ。ちょっと擦れ违うだけでふがふが鼻膨らませて。太ももガン见して。前屈みになってトイレに駆け込んでさ。気持ち悪い喘ぎ声、女子トイレにも闻こえてたよ」
「っ………う、うわぁぁあああっ!!」
まさかそんな事まで知られていたとは。
猛烈な羞耻心に袭われて。
俺は叫び声をあげ、佐仓井を人质に取るという当初の案すらもかなぐり捨てて、矢が飞んでくるのとは反対の窓を突き破って脱兎の如く逃走した。
これでは、あの时と同じだ。
理科準备室から逃げ出した时と。
「くそがっ!くそがっ!」
羞耻心と。
骗されたという怒りに突き动かされながら。
とにかく、一歩でも远くへと逃げ出したかった。
***
「大丈夫か!」
有泽が逃げ出してから10秒も経たないうちに飞び込んできた凤の全身は泥や草木に汚れていた。
察するに、有泽の罠は落とし穴か何かだったのだろう。
「私のことはいいから有泽を追って!発信机は仕込んだから」
「わかった」
凤はあられもない佐仓井の姿を见ても何も言うことなく、一つだけ颔きを返すと、再び飞び出していった。
発信机とは、事前に権藤から支给武器とは别にもらっていたアイテムだった。
その电波を受信する装置を凤も佐仓井も持っている。
「ふふ」
佐仓井は凤の目に触れぬようお尻の下に隠していた拳铳を抚でてから、自分も后を追うためにまずは脱ぎ捨てた制服を手缲り寄せるのだった。
***
すぐに追いつかれないようにとジグザグに走ったにも関わらず、何故かすぐに凤に追いつかれてしまった。
背中に三本目、四本目の矢が突き立つ。
弓道部主将の腕前は嫌になるほど正确だった。
(あと40分………)
ぜぇはぁと荒い息を吐きながら、森の中を走る。
视界が赤く染まり、狭まっていく。
(し、死ぬのか、俺は………)
気持ちが揺らぐ。
身体が重くなり、手足の感覚が胧げになっていく。
右肩に五本目の矢が突き刺さる。
冲撃でよろけてしまったが、なんとか姿势を立て直して走り出す。
もはやそれは走るなどという速度ではなく、よろめきながら辛うじてふらふらと前に进んでいるというに过ぎない。
(寒い。嫌だ。死にたくない………)
急に、视界が明るくなった。
森を抜けたのだ。
だが、この状况で视界が开けるのは决していいことではない。
凤にとっても狙いやすくなるのだから。
「くそっ………」
しかも、その先は断崖絶壁だった。
逃げ场がない。
「终わりだな」
声に振り向くと、森の中から弓を构えながら凤が出てくるところだった。
嫌味なほど、隙がない。
人を杀す事に惯れ切った冷たい眼差しに射竦められる。
(―――いや)
全身の激痛と失血に意识を半ば朦胧とさせながらも、俺は刀を构える。
泣きたくなるのを堪えながら、なんとか笑みを浮かべて见せる。
「それはどうかな」
「何?」
「あと、矢は2本だけか?」
俺の指摘に、凤の武人の如き太眉がぴくりと动く。
弓に番えている矢の他に、背に负う矢筒の中には矢が一本しかなかった。
「その2本、俺が叩き落とせば俺の胜ちだ」
「ほざくな。既に全身に5本の矢を突き立てられ、立っているのもやっとなのだろうが」
「へへっ。それでも、こんなピンチで一発逆転をかます。俺はそんな奴になりてぇんだよ」
(それが、ヒーローってもんだからな………)
「やれるものならやってみるがいい」
弓构えの姿势を取ってからゆっくりと呼吸を整え、打ち起こし、引き分け、会を待つ。
(くそっ、见えねぇ………)
刀をそれっぽく构えてはみるが、视界がぼやけ、凤の姿さえ渗んでくる。
両者の间を一阵の风が吹き抜けて。
凤が矢を放つ。
「やぁっ!!」
自分なりにタイミングを计って刀を振り下ろすも手応えはなく、腹に重い一撃を食らう。 copyright
「ぐふっ………」
込み上げてきた热い块を吐き出すと、足元にぐしゃっと血溜まりが広がった。
「どうした。叩き落とすのではなかったか」
俺の発言を、ただのハッタリと判断したのだろう。
凤からは余裕さえ感じられた。
しかし、武人?凤は一切気を抜くことなく、すぐさま最后の矢を取り、番える。
そして、射法八节に则って构え、
「破ッ!」
裂帛の気合と共に最后の矢が放たれる。
「うおおっ!」
最后の力を振り绞って、剣を振り上げる。
ここが最后の胜负。
胜败を分ける天王山。
だが、刃先は虚しく空を斩るのみ。
胸に激痛が走る。
骨が断たれ、臓器が裂かれる感覚。
できる事ならば一生わかりたくなかった感覚だった。
冲撃のままに思わず数歩后ろに下がり、尚も一歩下がろうとした足が虚空を踏んでしまい、体势が崩れる。 本文来自
「くそ、が………」
思わず伸ばした手は、何も掴む事ができない。
全身に7本もの矢を突き立てられた状态で、崖から転落する。
(あぁ………结局、ヒーローになり损ねたな………)
落下している间、実际にはほんの数瞬の间しかないはずなのに。
様々な情景が思い浮かんだ。
矶に全身を打ち付ける数瞬前、最后に脳裏に思い浮かんだのは幼稚园の时の先生の笑顔だった。
ゲーム终了まで、あと30分―――。
残りプレイヤーは2名。
金色钥匙
子は亲を选ぶことができない。
しかし、本人の才能や努力に関わりなく、どんな亲の下に生まれてきたかで、その后の人生の大半が决まってしまう。
そんな考え方を、「スプーン阶级论」と言う。
裕福な家庭に生まれれば、「金のスプーン」。
贫しい家庭に生まれれば、「土のスプーン」。
僕―――葛城诚一は、前者に生まれた。
日本有数の建设デベロッパーの创业家一族に生まれた僕は、确かに幼少期より何かに困ったという记忆がない。
望むモノは全て与えられた。
幼稚园から名门と呼ばれる学校に入り、エスカレーター式に大学まで进んで。
大学卒业后には、バックパック一つで世界を回る事も许された。
敷かれたレールの上を走る事を拒み、自分なりの人生を模索しようとした事もあった。
しかし、周囲からは「将来が约束されているのに、何が不満なんだ?」と白い目で见られるばかりだった。
悬命に努力し、成功しても「亲の七光り」。
失败すれば、「葛城家の面汚し」と言われる日々。
そもそも、僕には才能がなかった。
「やりたい事」と「やれる事」は违うと言う事を痛感しただけに终わったのだ。
やがて僕は谛め、亲に头を下げて、すごすごとレールに戻った。
ただただ、运ばれていくだけ。
就职活动もしなかった。
必要がなかったから。
僕は、取引先との関係性强化と言う名目の下、ヴェイン商事への入社を父から命じられた。
それも、2年と言う期限付きで。
その后は、父の会社に戻り、将来的に経営を引き継ぐための帝王学を授けられることが决まっている。
そんな僕に下された辞令は『社史编纂室への配属を命ず』と言うものだった。
コネがあるだけで无能な僕になど、会社は何も期待していないという事だろう。
まだ、创业から半世纪も経っていないような会社に、一体どれほどの社史があるというのか。
そんな気持ちを抱きながら、僕は指定された部屋へと向かった。
***
「―――初めまして、葛城诚一君。私はこの社史编纂室の主任をしている楽阿弥千鹤と言います」
「あ、は、はい………よ、よろしくお愿いします」
差し出された右手を握り返しながら、僕はどぎまぎとしていた。
本社社屋の地下。
薄暗い廊下の果て。
古ぼけた『社史编纂室』と言う看板が架かった扉の先。
积み上げられた膨大な本の中に半ば埋もれるように座っていたその人は、バーコード秃のおっさんが似合いそうなこの部屋の印象とは大きく异なる丽人だった。
柔らかそうな长髪に、ややたれ目の穏やかな眼差し。
ワイシャツのボタンが弾け飞んでしまいそうなほどの豊満な胸に、きゅっと引き缔まった腰。
タイトスカートから伸びるタイツに包まれた脚は长くて美しい。
(扫き溜めに鹤………)
自然とそんな言叶が思い浮かぶほど、この场に似つかわしくなく、そして僕の人生において今までに见た事もないほど、魅力的な女性だった。
「じゃあ、业务の説明をするから、适当にそこに座って」
そう言って3人挂けのソファを指差される。
「は、はい」
少し紧张しながら、端に腰を下ろすが、落ち着かない。
「お茶と红茶、それに珈琲があるけど?」
「あ、えと……珈琲で……」
「ふふ。私も珈琲が一番好き」
「そ、そうですか……」
居心地の悪さを感じながら返事をすると、珈琲カップを持ったまま、主任が隣に腰を下ろしてきた。
柔らかな重みをソファが受け止める振动と共に、彼女が付けているらしい香水の甘い香りが仄かに漂ってくる。
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとうございます」 内容来自
差し出された珈琲カップを受け取ると、主任は自分の珈琲を啜りながら髪を掻き上げ、脚を组んだ。
うなじと美脚、押し寄せてくる色気の波に思わず鼓动が早くなっていく。
慌てて珈琲を啜ると、热さと共に芳醇な香りが口の中に広がった。
「あ、美味しい……」
「ふふ。でしょ。结构、いい豆使ってるから」
「な、なるほど」
渐く人心地が付いた。
そんな风に考えていると、
「ところで、葛城君。セックスは好き?」
何の前触れもなく、主任はとんでもない质问をぶつけてきた。
「ぶほっ!!??あぢっ、あぢぢぢっ!!」
「あらあら。大丈夫?」
唐突过ぎる质问に僕は思い切り珈琲を吹いてしまい、ズボンが濡れる。
热さに闷絶している僕を主任はニコニコと眺めていたが、僕がカップをテーブルに置くのを待ち构えていたのか、急に僕の肩を押してきた。
抵抗する间もなく、あっさりとソファの上に押し倒されてしまう。
「えっ、ちょっ……」
気が动転している僕を见下ろしながら、主任がぺろりと唇を舐めた。
その妖艶な仕草に、鼓动が一気に跳ね上がる。
「私はね……好き?」
「っ……だ、だからって、主任っ!い、今は仕事中で……!!」
「主任じゃなくて、千鹤さんって呼んで。私も、诚一くんって呼ぶから?」
そんなことを言いながら、主任―――千鹤さんが僕のワイシャツのボタンを外していく。
「ま、待ってください!い、いくら何でも急すぎます!」
僕はボタンを外そうとする千鹤さんの手を掴んで、叫ぶ。
一体何がどうなっているのか。
余りの急展开振りに思考がまるで追いつかない。
「んー………」
千鹤さんはやや不満そうに唇を尖らせつつも、手の力を抜いてくれた。
しかし、僕の上から退こうとはしない。
「嫌なの?」
「い、嫌、というか……ぎょ、业务の説明をっ、説明をお愿いしますっ」
「んー……そっか。じゃあ………説明するね」
「退いて……は、贳えないんですか?」
「だぁめ?」
千鹤さんは可爱らしく笑みを零した后、颚先に指を当てて首を倾げる。
「诚一くんは真面目に働きたいタイプ?」
「え………?」
「どうせコネ入社なんだし。2年限定なんだし。适当に仕事しておけばいいやぁっていうタイプ?」
「それは………どちらかと言えば、后者……ですけど……」
「ん。素直で宜しい?」
社会人として、决して褒められる回答ではないと思うが、千鹤さんは満足そうに颔く。
「正直に言って、会社も别に诚一くんの働きには期待してないのよ。今は」
「………」
わかっていた事だとは言え、こうもあけすけに言われるとさすがに伤つくというものだ。
「うちは完全に成果主义だから」
「……というと?」
「诚一くんはコネ入社。うちは贵方を受け入れる代わりに贵方のお父様の会社と良い取引をさせて贳えて、それなりの利益を得られる」
「はぁ……」
「これもまぁ、诚一くんの成果と言えなくもないって事」
「そんな、僕は………」
「たまたまお父様の子として生まれただけ」
「……はい」
「でも、仕事ってそんなものでしょ?営业にしろ开発にしろ、运の要素に左右される部分は少なからずあるわ」
「はぁ……」
よくわからない理论だったが、とりあえず颔いておく。
「まぁ、难しい话はさておき。诚一くんは所谓、これよね?」
そう言って、千鹤さんが掲げたのは金メッキが施されたスプーンだった。
「金の匙って奴」
「は、はい………」
「うちの会社としては、诚一くんと言う金の匙を预かって………」
そう言いながら、千鹤さんがスプーンをカップに入れる。
「そして、2年间、うちでいろいろと“覚えてもらう”」
“覚えてもらう”の部分でやや声色を変えながら、ゆっくりとスプーンを引き抜く。
金色のスプーンは珈琲が缠わりついて、黒とも茶ともつかない色に染まっている。
「そして、贵方はお父様の会社に入る」
千鹤さんはゆっくりとスプーンを僕の口に挿入した。
口の中に、珈琲の味と香りが広がっていく。
「诚一くんに期待しているのは、それから?」
千鹤さんが笑みを浮かべながら、僕の手を取り、自らの豊満な乳房に押し当てる。
柔らかな感触に、指先が埋もれていく。
「こ、この部署の业务は……もしかして……」
嫌な予感が膨らんでいき、ごくりと生唾を饮み込む。
その拍子に、スプーンが落ち、床に転がった。
千鹤さんは気にする素振りも见せず、僕にはそもそもそんな余裕はなかった。
「そう。私の业务は、うちが将来的に买収も选択肢に入れている取引先の子弟を受け入れ、篭络し、忠実な下僕として送り返す事。将来、贵方がお父様の迹を継いで社长になってくれれば、友好的に买収ができるでしょう?気の长い话だけどね。そして、贵方の业务は………」
千鹤さんが上半身を倒し、僕の瞳を至近距离から见つめてくる。
「何も考えず。何もせず。ただただ、私に身を任せて。金の匙を咥えながら生まれてきた事を感谢しながら、気持ちよくなる事?」
「んんっ……??」
すっかり固くなってしまっている肉棒が柔らかく押し溃され、甘い快感が背筋を駆け上っていく。
「気持ちいい?」
「は、はいぃ………?」
他爱もなく、声が蕩け、微かに抱きかけた疑念も云散雾消していってしまう。
「もっと、気持ちよくしてあげる?」
れろぉっ、と首筋を舐められ、耳たぶが咥えられる。
「あぁっ??……んんっ……??」
抑えようもなく甘い声が漏れてしまう。
千鹤さんの缓やかな腰使いによる刺激によって、肉棒は既に限界にまで屹立し、先端からは我慢汁が溢れ出していく。
「何も考えず。ただただ、気持ちよくなってしまえばいいのよ?」
甘く嗫かれるだけで、さらに体から力が抜け、身を任せたくなる。
「んんっ……ふあぁっ……??」
千鹤さんの腰が今度は逆回転で円を描く。
缓やかに、だが确実に、絶顶へと押し上げられていくのがわかった。
このままこのレールに乗り続けていれば、きっと。
そんな思いが込み上げてくる。
别にもう、なんでもいいや。
そんな投げやりな気持ちになってくる。
だって。
(気持ちいい………)
千鹤さんのような美人と、2年间も。
こんなエッチな事をしながら过ごせるだなんて。
そんなの、梦の生活ではないか。
(断る理由なんか………)
その时、不意に脳裏に父亲の顔が浮かんだ。
僕が、自分のやりたいことをやりたいと言った时、父は「なんでも试してみろ」と言ってくれた。
僕が、挫折し、头を下げた时、父は「これも社会勉强だ」と言ってくれた。
僕に、ヴェイン商社への入社を命じながら、「他にやりたい事があるなら、いつでも好きにしていい」と言ってくれた。 内容来自
创业家の二代目として生まれた父は、谁よりも僕の気持ちを分かってくれたのだ。
(そんな父さんを、僕は裏切ろうとしてるのか………?)
ずきん、と心の奥が痛んだ。
「―――鹤さん……て、ください……」
「ん?なぁに?」
「千鹤さん……もう、やめてください……!」
决然と言い放ち、僕は千鹤さんを押しのけて、彼女の下から逃れた。
「诚一くん……」
まさか僕が抵抗するとは思っていなかったのだろう。
千鹤さんは惊きに目を丸くしていた。
そんな千鹤さんを、精一杯の虚势を张って睨みつける。
「僕はこれまで、父の敷いたレールの上を歩き続けてきました。だから……」
ぎゅっ、と拳を握り缔める。
「今更、父さんを裏切る事はできません。ただレールの上を运ばれていくだけの僕にも、僕なりの意地があるんです」
「あらら」
千鹤さんは目を瞬いた后、嬉しそうな笑みを浮かべる。
「いいわよ、诚一くん。その调子?」
「お、怒らない………んですか?」
「怒らないわよ。だって………」
千鹤さんが自分の指を咥え、厌らしくしゃぶる。
「っ………」
その淫らな光景に、股间が疼くとともに、背筋をうすら寒い感覚が昇って行った。
「抵抗ウェルカム?……その方が堕とし甲斐があるもの?」
「の、望む所です!僕は絶対に屈しません!」
「ふふ。顽张ってね。に?ね?ん?か?ん?」
怪しい笑みと共に嗫かれる期间の途方もない长さに絶望感さえ感じつつ。
「絶対に……耐えてみせます!」
僕は决然と言い放ったのだった。
***
啖呵を切ったはいいものの―――。
会社员である以上、出社しないわけにはいかない訳で。
千鹤さんと一日、二人だけで过ごす事を考えると、忧郁になってくる。
「おはよ、诚一くん?」
「おはよう、ございます」
昨日の事など忘れたかのように朗らかに挨拶してくる千鹤さんに対し、僕の返事は明らかに挙动不审だった。
改めて见ても、はっきり言って、千鹤さんは魅力的过ぎる。
実を言えば昨日も、社会勉强という名目の下、一人暮らしをするために借りているマンションに帰宅した后、僕は千鹤さんの事を思い出しながら自慰に耽ってしまった。
もしあのまま流されていれば―――。
もしかして、あんな事やこんな事もできたかもしれない。
そんなことを考えながら闷々としているうちに、自然と手は肉棒に伸びていって。
「―――ね、昨日は何回オナニーしたの?」
「っ………」
昨日、散々妄想を思い浮かべた美貌に覗き込まれて、鼓动が跳ねてしまう。
「一回。二回……それとも、三回?」
「お、教えませんっ……」
「ってことは、オナニーはしたんだ?」
「っっ……」
自分の失言に気づき、思わず脳天から烟が喷き出しそうなほど赤面してしまう。
「どんなことを想像したの?」
「どんな事って………」
「手コキ?フェラ?パイズリ?」
「っっ………」
「ふふ。可爱い?」
「か、からかわないでください………」
「だって、可爱いんだもの。顔真っ赤にして。それじゃ、ほら、诚一くん。始业时间も过ぎたし、お仕事、しよ?」
そう言いながら、千鹤さんはワイシャツのボタンを外し、黒い扇情的なブラに包まれた乳房を露にする。
美しく、深い谷间の渓谷に思わずごくりと唾を饮み込んでしまう。 copyright
「ふ、ふざけないでください、き、昨日、もうやめてくださいって、い、言ったじゃないですか………」
「言われたねぇ。で?も……」
千鹤さんが自身の乳房を揉み始める。
ぐにゃぐにゃと厌らしく形を変える柔らかな肉の块から视线を引き剥がす事ができない。
股间に怒涛の势いで血が流れ込んでいき、あっという间にズボンにテントを张ってしまう。
「やめる訳にはいかないのよ。これが私の仕事だから?……私はコネ入社じゃないから、一生悬命真面目に働かないといけないのよぉ?」
手を引かれ、ソファに横にさせられる。
そんな僕の顔を、逆向きで四つん这いになった千鹤さんが见下ろす。
「そ、そんな……」
「简単な话じゃない。私は贵方にエッチな事をする。これは私の仕事だから譲れませ~ん。それでも、贵方はお父様を裏切りたくないから、言いなりにはなりたくない。じゃあ、我慢すればいいのよ?」
ぽむんっ、と言う感触と共に、顔面が柔らかな感触に包まれる。
「んふぅっ……」
もちもちとした柔肌と甘い香りに包まれて、体が自然と脱力していく。
「私のおっぱい、気持ちいいでしょう?……お昼时间までこのまま、ぱふぱふしてあげる?」
「ひょ、ひょふんにゃ……(そ、そんな……)」
「ふふ。何言ってるかわからないよ、诚一くん。でも、ズボンの中、凄い事になってるみたいだよ?」
指摘されるまでもなく、既に肉棒は痛いほど屹立していた。
ワイシャツのボタンが外され、裸の胸に千鹤さんの手が这い回る。
乳首を指先が掠める度、びくんっと体が震えてしまう。
「ふふ。乳首が敏感なんだね?じゃあ、一杯イジってあげる?……くりくり?くりくり?」
「んふぁ?あぁぁっ?」
乳首を指先でこねられると、びくんっと体が跳ねてしまう。
一时间か、二时间か、それともまだ十分程度しか経っていないのか。
乳房によって気持ちよすぎる暗闇に闭じ込められた僕は、时间感覚すらわからなくなっていった。
しかし、その间、千鹤さんは决して肉棒には触ってくれなくて。
快楽がどんどん蓄积していくのに、発散することができなくて。
(ああぁ……触ってほしい……触ってほしい……)
いつしか、头の中はそんな考えで占められていく。
でも、その度に、父亲の顔が思い浮かんで。
(父さん……僕は……僕はぁぁぁ……)
歯を食いしばって耐えようとしても、乳首を転がされ、顔面を大きな乳房でぱふぱふと揉まれるだけで力が抜けて行ってしまう。
「すっごーく、体がびくびくしてる?それに、私の谷间、诚一くんの涎でべちょべちょだね?ねぇ、舐めて绮丽にしてくれない?」
むぎゅぅっと、これまでよりも强く胸が押し付けられる。
ぎゅっと唇を结んで抵抗するが、
「あぁぁっ??」
ぐりぐりと强く乳首を抓られるだけで、声を上げさせられてしまう。
「駄目だよぉ、诚一くん。これは、业?务?命?令?」
「っ………」
(ぎょ、业务命令じゃ……し、仕方がない……)
僕はおずおずと舌を伸ばし、柔肌に这わせた。
微かにしょっぱさも感じるが、脳が震えるほどの美味だった。
息を吸う度、甘い香りが肺を満たし、脳细胞を犯していく。
「ありがと?……じゃあ、私も舐めてあげるね?れろれろぉっ?」
「んんんっ……??」
散々弄缲り回されて快楽神経が剥き出しにされた乳首に、千鹤さんのたっぷりと唾液をまぶした舌が这いまわる。
背筋をぞくぞくと快楽が駆け上がり、思わず腰が浮き上がってしまう。
「わぁ、すごぉい。もうギンッギンッだねぇ……じゅるっ?かぷっ?れろれろっ?」
感叹の声を上げながら、乳首にむしゃぶりつく千鹤さん。
その快楽に促されるように右手を伸ばし、我慢汁でぬめった肉棒を握り、扱きあげる。
「あふっ?あぁあっっ??」
扱いた瞬间に、失策だったと悟った。
おっぱいに包まれ、乳首をしゃぶられながらするオナニーは、普段のオナニーとは段违いだったのだ。
「身体ビクビクさせて可爱い……??自分でするオナニーはノーカン?だから、なぁんにも考えず、気持ちよ~く、イっちゃって?」
「あっ、だっ、だめっ、で、でちゃっ、あぁぁあっ……??」
头の中では手を止めなければならないという意识はあった。
だが、身体は言うことを闻かなくて。
ますます肉棒を扱きあげる手が加速していってしまう。
「ほーら……イっちゃえ?」
じゅるるるるるるるっっ???
これまでになく激しく乳首を吸い上げられて。
顔面はおろか、耳まで乳房に包まれて。
「―――――っっっ???」
我慢の限界が、一気に决壊する。
どびゅっ?びゅくびゅくびゅくっ??びゅるるるるるっ??びゅくんっびゅくんっ??どびゅるるるるっ??
「あっ?あひっ?んひぁっ……??」
これまでの人生で、数え切れぬほどのオナニーをしてきた。
だが、そんなものが无に思えるほどの悦楽だった。
圧倒的なまでの解放感と満足感、そして虚脱感に袭われる。
柱の时计が、无机质に昼休憩の到来を告げる钟を鸣らしていた。
***
(まずい。まずい。まずい………)
社食で日替わり定食を掻き込みながら、僕は焦っていた。
昨日の决意も空しく、早くも快楽に流されてしまった。 copyright
自分でするオナニーはノーカンとはいえ、よくない。
(いや、そもそもノーカンなのか……?……いや、ノーカンだ。ノーカンに违いない……)
一瞬思い浮かんだ疑问を慌てて振り払う。
(だけど、午后も………)
この分では、きっと午后も诱惑されるに违いない。
(今度は何を………って、期待してどうする!流されないように我慢しないと……)
そうは思うものの、千鹤さんの笑顔を思い浮かべ、乳房の感触を思い出すだけで乳首と肉棒が疼く。
(こんな状况じゃまずい……こうなったら………昼休憩が终わる前に、トイレで抜いておこう……)
そう考えた僕は、日替わり定食のトレーを返却するや否や、トイレに駆け込んだ。
会社のトイレでオナニーをするという罪悪感を感じながらも、急いでズボンとパンツを下ろし、肉棒を握る。
―――すごぉい、出たねぇ?
僕が吐き出した大量の白浊液を指に络め、厌らしく舌を这わせる千鹤さんの淫らな笑顔を思い浮かべるだけで、肉棒がギンギンに屹立した。
扱きあげると、思わず声が出そうなほど気持ちいい。
(こ、これなら………すぐにでも……)
そう思いながら扱きあげる。
だが、何故かなかなか絶顶が访れない。
(ど、どうして………)
快楽はある。
宁ろ、今までだったらもうとっくに射精してしまっていておかしくないほど、気持ちいい。
なのに、何かが足りない。
(はぁはぁ、な、なんで………そうだ……)
脳裏に浮かんだ闪きのまま、乳首に触ってみる。
「んふぅんっ……」
思わず噛み缔めた歯の间から息が漏れるほど、気持ちいい。
(ち、乳首を触りながらじゃないとダメだなんて………)
すっかり性感帯を开発されてしまったことに若干の恐怖を感じつつも、これでイけると肉棒を扱くピッチを上げる。
肉棒を激しく扱き、乳首を力いっぱい捻る。
「んぅんっ……」
思わず涎が零れ、头の中が真っ白に染まるほどに気持ちいい。
なのに。
(あぁっ……だ、だめだっ、イけないっ……なんで……)
扱けど扱けど、射精できないまま、もどかしさだけがどんどんどんどん膨れ上がっていく。
结局、一度も射精できないまま、无情にも昼休みは终わってしまった。
***
「どうしたの、诚一くん。なんだか疲れた顔してるけど?」
社史编纂室に戻ると、にやにやと笑みを浮かべながら顔を覗き込まれた。
僕の状况などお见通しという余裕の表情に腹が立つ。
「な、何でもないです………」
つっけんどんに返し、わざとどんっ、と大きな音を立ててソファに腰を下ろす。
「ふふ。どうしたの?」
「どうって……」
笑われながら寻ねられて、怃然とする。
「もう、就业时间ですから………」
ズボンの中で、肉棒は硬く屹立し、先端からだらだらと我慢汁を垂れ流している。
その上、无性に喉が渇く。
スーツの上から、千鹤さんの厌らしい身体を舐めまわすように视姦してしまう。
「ああ、ごめんごめん。言ってなかったね」
千鹤さんはわざとらしくぽんと手を叩き、デスクの上に置いていた书类とノートパソコンを抱える。
「午后は会议なの。诚一くんはお留守番よろしくね」
「え………」
思わず呆然としてしまう。
てっきり、午后も千鹤さんにエッチに迫られると思っていたのに。
本来、诱惑されないことを喜ばなければならない。
なのに、失望感と絶望感に、どくどくと鼓动が异様な高鸣りを见せる。
「どうせなら社史でも読んでて。じゃ」
そう言い残して、千鹤さんは部屋を出て行ってしまった。
一人、取り残された僕は、热く火照った体を纷らわせようと、千鹤さんに言われるまま、社史に手を伸ばした。
「平安时代に遡る名家である日埜家当主日埜辉久と妻ユキの间に生まれた日埜尊(现?総帅)は大学在学中にヴェイン?グループを创业。日埜家の地盘を受け継いで业容を拡大すると、教育事业にも乗り出し、私立ヴェイン学园を设立、生徒会长であった佐伯真央(现?副総帅)と意気投合します。二人は后に公私にわたるパートナーとなり、三人の爱娘にも恵まれました。以降、私立ヴェイン学园が辈出する优秀な人材を基盘とし、ヴェイン?グループは更なる业容の拡大を遂げ、现在では日本有数の企业グループへと成长を果たしています………くそっ」
そこまで読んだ所で、社史をテーブルの上に放り投げる。
元々兴味がない事もさることながら、身体の火照りが一向に収まらないのだ。
部屋中に漂う千鹤さんの香水のせいで。
「すぅ……はぁ……はふぅ?」
深呼吸するだけで、頬が缓んでしまう。
どくどくと鼓动が高鸣り、自然と右手が股间に、左手が乳首に伸びていく。
「あっ?……んんっ……??」
服の上から触っただけでも、痺れるような快感に声が漏れてしまうのを抑えられない。
「职场……なのに……??」
手を止めようとする。
だが、止められない。
口の端から零れ落ちた涎が、二本、三本と筋を描いていく。
その筋が五本に达する顷には、僕はもうイく事しか考えられず、ボタンを外し、チャックを下ろし、自慰に耽っていた。
***
「な~に、してるのかな、诚一くん?」 内容来自
夕刻になり、会议を终えた千鹤さんが帰ってきた时、僕は赤く肿れあがった乳首と肉棒を弄りながら、息も絶え絶えという有様だった。
「ち、ちづる……さん……い、イけ……ないんですぅ……」
弄れば弄るだけ快楽は感じる。
なのに、最后の一押しが足りない。
もどかしくて。もどかしくて。
もう、どうにかなってしまいそうだった。
「そっかぁ……」
千鹤さんはうんうんと颔きながら僕の隣に腰挂け、そっと僕の头を抱き寄せてくれた。
顔が、柔らかくて、温かくて、甘い空间に囚われる。
それだけで、ぐずぐずと体が溶け出してしまいそうな安心感に包まれる。
「舐めて」
头を抚でられながら优しく促されて、言われるがままに舌を伸ばす。
「こんなに肿れちゃって……痛くない?」
千鹤さんの手が优しく乳首を抚でまわす。
小さなペニスかと见纷うばかりに肥大化してしまった乳首がミルクのような甘い悦楽に蕩けていく。
「あっ、あぁぁっ、ふぁぁぁっ……??」
「おちんちんも、大変?」
丑く浮き上がった血管をなぞるように、裏筋を指先で抚でられる。
「握っていい?」
本当なら、断らなければいけない。
でも……もう、耐えられなかった。
こくん、と首を縦に振る。
(しまっ……)
振ってしまってから后悔の念が込み上げてくる。
だが、止める间もなく、
「ありがと?」
ふわり、と一本一本の指を感じさせるように柔らかく、肉棒が握られる。
「ふひぃぃ……??」
ただ握られただけなのに、信じられないほどの悦楽が脳天を贯く。
止めようという意思も、一瞬にして蕩けていく。
「凄い我慢汁。べとべとだね」
我慢汁を指に络めながら、扱かれる。
ぐちゅぐちゅと闻くに堪えない淫らな音が、今の僕にはむしろ福音に思えた。
「あっ?きっ、気持ちいいいっ……??」
决して早く扱かれている訳でもない。
だというのに、自分でするよりも数倍、いや数十倍は気持ちよかった。
びくびくと体が震え、头が真っ白になる。
千鹤さんの手が徐々に速くなっていく。
単调に上下に扱くだけでなく、カリ首の辺りでひねりを加えるなど、正确にはどこをどうされているのかわからなかったが、ただただ気持ちよかった。
先ほどまで几らやっても届く事のなかった领域へといとも简単に押し上げられていく。
「あぁっ?イっ、イけそう……イけそうですぅっ……??」
「そう?もうちょっとだから顽张ってね?」
优しく励まされるまま、べろべろとおっぱいに舌を这わせる。
「ふふ。いい子よ?」
かぷっと耳が咥えられ、ずぼずぼと舌先が耳穴をほじくる。
「イけ??」
その命令が、吹き込まれると同时に―――。
「あぁぁあっ??いっ、イぐっ?イぎまひゅぅぅっ??」
どぼっ?どびゅくっ??どびゅるるるるっ??びゅくびゅくっ??びゅるるるるっ??
僕はがくがくと体を跳ねさせながら、絶顶に追いやられた。
昼から数えておよそ5时间ぶりの白浊液が时折つっかえながらも势いよく喷き出す。
「ふふ。一杯出たね?やっぱり、自分でするより私の方が気持ちいい?」
「気持ちいい……れすぅ……??」
絶顶直后の无防备な脳に、その言叶はしっかりと刻み込まれた。
***
入社三日目。
まだ、三日目である。
二年耐え抜いてみせると啖呵を切っておきながら。
たった三日で僕は―――。
「あひぃっ?イきますっ??イぎゅぅぅぅっっ??」
ソファに横向きに正座した千鹤さんに膝枕をされ、その柔らかな双乳に顔面を押し溃され、左手で乳首を、右手で肉棒を扱かれて无様に射精していた。
「ふふ。诚一くんてば、もう7回目なのに凄い势い?」
びちゃびちゃと周囲にまき散らされる白浊液を、穏やかな眼差しで见つめながら千鹤さんが笑う。
「だって……気持ちよすぎて……」
一方の僕には、もはや抵抗しようという気は欠片もなかった。
ただただ、千鹤さんの赍す快楽に溺れるだけ。
「もう、ぱふぱふと乳首弄りと手コキだけで堕ちちゃうなんて、ちょっとちょろすぎるよぉ。まだフェラとかパイズリとかセックスとか足コキとか気持ちいい事は一杯あるのに」
「うっ………」
想像するだけで、再び肉棒が硬さを取り戻していく。 本文来自
「研修とか社员旅行とか忘年会とか、诱惑イベントも一杯あったのになぁ………」
屹立した肉棒に、さわさわと千鹤さんの手が这い回る。
同时に乳首もぐにぐにと弄られ、僕は手足をぴーんと伸ばして仰け反り、快楽を享受する。
「顽张りますぅ……顽张りますからぁ……??」
「えー。顽张ってくれるぅ?」
「顽张るぅ……からぁ、イかせてぇ……??」
「あはは。ダメじゃん?でも……いっぱい、イかせてあげる?」
「ありがとうございまひゅぅっ……??」
どびゅどびゅと8回目の絶顶を迎えながら、僕はこの上もない幸福感に満たされていた。
***
「はい、楽阿弥千鹤です。お疲れ様です、姫月部长。金の匙くん、篭络完了です?……はい、はい。いやぁ、こんなにちょろいとはむしろびっくりです」
ソファの上で幸せそうに気を失っている葛城诚一を横目で见ながら、楽阿弥千鹤は内线で表向きの组织図には载っていない真の上司に成果を报告していた。
「いえいえ、私なんてまだまだ。伝説の“月下美人”には远く及びませんって……あはは……え。もう次の入社が决まったんですか?今度は……えぇ、凄い。それは金の匙どころではないですね。ふふ。そういうの、“ダイヤモンドの匙”っていうらしいですよ。ええ、ええ。そうですね……今度はもうちょっと粘ってくれることを期待しています?」
触手?
朝、学校に登校してきて下駄箱を开けた时、上履きの上にちょこんと载せられている手纸を発见した场合、人は一体どういう反応をするのが正しいのだろうか?
嬉し耻ずかし、キャッキャうふふ………という感じか。
だが。
「……はぁ」
少年は、心底めんどくさそうに溜息を吐くばかり。
「なんだよ、俵っち。またラブレターか?週1ペースじゃん」
肩越しに下駄箱の中を覗いて、同级生がからかいの笑みを浮かべる。
「そうだな」
うんざりと颔きながら手纸を取り出し、裏を确认する。
そこには几帐面な字で、
【よっちゃんへ。千冬より?】
と认められていた。
「ったく………」
悪态を吐きながら、人の流れに逆らって歩き出す。
「俵っち。サボり?」
「ああ。适当によろしく」
「ほーい。8人目のお母さんが危笃って事にしとくわ」
ひらひらと気楽に手を振る同级生にこちらも手を挙げて応じて、学校の外へと向かう。
ラブレターと思しき手纸を贳いながら动揺することもなくこの不逊な态度。
さてはモテ男か、リア充め、大陆産スイカでも食べて爆発してしまえと世の诽りを受け、骂詈雑言を浴びせられ、清めの塩を撒かれてもおかしくない悪鬼罗刹の如き所业だが、さにあらず。
(俺だって、これが本当にラブレターだったらどんなに嬉しいか………)
手纸の差出人である芦屋千冬。
长い黒髪も艶やかな、いかにも巫女服が似合いそうな大和抚子然とした风貌の美少女。
その姿を思い浮かべるだけで、鼓动が仅かに高鸣る。
幼驯染でもある彼女は、初恋の相手でもあり、これまで何度も何度も想いを伝えてきた相手でもある。
だが、その度にけんもほろろにあしらわれてきた。
その数、実に99回。
出会って、12年。约1月半に1回は告白してきた计算だ。
いい加减谛めろと周囲にも言われるが、そんなことは気にしていない。
いずれ絶対に、结ばれる运命だと确信しているから。
そんな相手からの手纸に心弾まない訳は、ただ一つ。
その内容が、爱の告白でないことを确信しているからだ。
校门を抜け、人通りも少なくなってきたところで、手纸を开封する。 内容来自
前略。よっちゃんへ。単刀直入に言うと、またやらかしちゃいまして。ぴえん通り越してぱおんだよぉ(流行りの言叶は积极的に使っていこうと思って?)。先方はよっちゃん一人で来いとの事。勿论、警察にも组织にも亲兄弟にも言うなって。亲兄弟いないんだけどねぇ。指定时间は今日の10时。学生は勉强しなきゃいけない时间なのに、无茶な事言うよねぇ。场所は四丁目の廃工场。うわ、ド定番。ということで、毎度の事で申し訳ないんだけど、时间过ぎると私杀されちゃうらしいので、ぱぱっとよろ?敬具
「相変わらず、紧张感がねぇ……」
桃姫やら高校生探侦の幼驯染やら、世の中には何度も何度も事件に遭遇する女性たちがいる。
そんなヒロイン気质の女性たちを毎回、心から心配し、死力を尽くして助け出そうとするヒーロー达には敬意すら抱く。
「本当、惚れた方が损するな、まったく………」
うんざりと呟きながらも、手纸をポケットにねじ込み、走り出すのであった。
***
指定された时间通りに、指定された场所に着く。
我ながら、日本人の鉴だろう。
「―――言われた通り、来たぞ」
まだ午前中だというのに薄暗い廃工场に、俺の言叶が木霊する。
それに応じるかのように、あちこちで涌き上がる気配。
锖びた工作机械の上。
放置された资材の裏。
もの悲しげにアームを掲げる重机の脇。
霭とも雾ともつかない黒い影が揺らめき、蠢き、徐々に迫ってくる。
人は彼らを、様々な名で呼ぶ。
妖、物の怪、鬼、悪魔、霊、呪い………。
古来、妖怪は、人の畏れが生む、と言われてきた。
それは迷信でも妄言でもなく、事実だ。
そして、阴に阳に、人はこの世に生まれてより常に、彼らとともに在った。
时に手を取り、时に慈しみ合い、そして多くの时を杀し合ってきた。
「よよよ、よく来たな………」
廃工场の奥から、声が木霊する。
反响のせいか、非常に闻き取り辛い声だった。
「人质は无事なんだろうな?」
「くっくく……じじじ、自分で确かめろ………ままま、まずは体力を削らせてもらう……」
その言叶を合図に、黒い影たちがにじり寄ってくる。
「体力を削る、か………」
いつもは気だるげな瞳に、獣の如き狞猛な辉きが宿る。
公的?民间问わず様々な退魔组织がある中で、顶点と目されている者たちがいる。
神武东征の折、その先导を务め、妖怪ひしめく熊野の山中を导き、建国に功を立てた者たち。
后に、宫中に仕え、阴阳师と名乗った者たち。
そんな者たちの末裔が近代に入り、阴阳师としての立场を失った后、再び结集して作り上げた新たな组织である。
その名を、「八咫乌」。
「俺を谁だと思ってるっ。来い、【蜈蚣切(むかできり)】【童子切(どうじぎり)】!」
両手を掲げて叫ぶと、空中に阴阳纹が浮かび上がり、中から刀の柄が现れる。
両手それぞれに柄を握り、手を引くと二振りの日本刀が出现した。
同时に、どこからともなく外套が现れ、微かな风になびく。
その背にはでかでかと墨痕も鲜やかな「悪即斩善即救」の六文字。
この外套を背负い、二振りの日本刀を携えて妖怪と相対する时。
テンションが上がらないと言えば嘘になる。
「八咫乌所属特级退魔师?俵頼光、推して参るっ!」
高らかに名乗りを上げ、地を蹴る。
次の瞬间には、すでにその姿は黒い影の至近に迫り、一太刀で袈裟悬けに斩り捨てていた。
―――ギャァァァァッっ!!
切られた影は断末魔の叫びをあげつつ、尘と消える。
この世ならざる者たちに対し、本来、物理攻撃でダメージを与えることはできない。
だが、退魔师たちは武器に霊力を流し込み、ダメージを与えることを可能としていた。
呼吸を乱す事さえもなく、次々に黒い影を斩り捨てながらずんずんと廃工场の奥へと进んでいく。
十体以上いた黒い影、その最后の一体が尘と消えるまで、二十秒とは挂からなかった。
そして―――。
「つ、つつつ、强すぎる………」
廃工场の一番奥に、狼狈えまくりの男と、
「よっちゃん!」
薄緑色の粘液に首から下を覆われ、拘束されている芦屋千冬の姿があった。
「大丈夫か?」
「うん。霊力、ちゅーちゅー吸われてるけど……」
そう言って、あはは、と笑う。
芦屋千冬。
かの安倍晴明の终生のライバルであった芦屋道満の血を引く退魔师である。
だが、本人に戦闘センスのせの字もなく、基本的には后方支援が役目だ。
阶级もぐんと低く、未だ五级退魔师止まりである。
だが、彼女には稀有な特性があった。
それが、体内にある莫大なまでの霊力である。
言ってしまえば、この上もなき美酒が诘まった酒樽のような存在だ。
そのため、芦屋千冬はよく妖怪に狙われる。
そんな彼女を何度か救い出す役目を担ったおかげか、最近では妖怪たちの间で高额赏金首となっている俺を诱い出す饵として用いられる事も増えてきた。
どこまで行っても饵と目される哀れな人间である。
「さて」
俺はゆっくりと、右手に持つ【童子切】を男に向ける。
一见すると、四十代のしがないサラリーマンに见えるが、その身の内にはかなりの霊力を感じた。
(五级……、まぁ大目に见て四级クラスか………雑鱼だな)
「どうせ俺の赏金狙いかなんかなんだろうが……お前如きに狩られるなら、そもそも赏金なんて挂けられねぇんだよ」
「う、う、う、うるさいっ……か、か、金が要るんだ!」
「知った事か。降参して楽に死ぬか、抗って切り刻まれて死ぬか、好きな方を选べ」
「ふ、ふ、ふざけやがって……く、くくく、ひ、ひひ、人质がいることを忘れるな!」
男は胜ち夸った笑みを浮かべる。
「あっ、くっ……ちょっと、苦しいかも……」
千冬を包む粘液が缔め付けを强め、その顔が苦渋に歪む。
「そうか」
俺は颔き、地を蹴った。
一瞬で加速。
「八咫乌流双刀剣术奥义?《绯扇》!」
二振りの日本刀から红莲の炎が喷き出し、千冬を包む粘液を一瞬にして焼き払う。
「なっ………」
その动きについていくことができなかった男は、ただただ狼狈えるのみ。
「お前が何かをするより、俺が斩る方が早い。どうした?まさか、今のが切り札か?」
「く、くそぉ……こ、ここ、こうなったら………テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます……」
「なんだ?」
天に向けて両手を伸ばし、何やらぶつぶつと呪文のような言叶を唱え始める男。
そう、纷れもなく、男は快楽を感じていた。
それは、がくがくと身を震わせる度、大きくテントを张った股间に広がっていくシミを见ても明白だった。
やがて、恍惚としたまま男の全身がスライムに饮み込まれていった。
ぐちょぐちょと、スライム全体が蠢く。
「咀嚼してやがる………」
胸のむかつきを感じながら、二振りの日本刀を握りなおす。
バシュッという音とともに、スライムから无数の触手が飞び出し、袭い挂かってくる。
だが。
「遅い!八咫乌流双刀剣术奥义?《寒月》!」
冷気を宿し青く辉く刀身が触手もろともスライム本体を切り刻み、冻てつかせ、バラバラに打ち砕いた。
***
「ショゴス………と、言ったのかい、その男は」
「はい」
都内某所の、とある病院、その待合室で、俺は隣に座っている男の问いに颔いていた。
「ふむ」
颚に手をやる男。
中肉中背で、そこにいるはずなのに、ふと目を离した瞬间に消えてしまいそうなほど希薄な存在感しか持たない男だった。
だが、この男こそ、八咫乌の中でも干部や特级退魔师など限られた人物しかその姿を见知らぬ存在。
八咫乌の総帅?土御门善明。
その名が示す通り、かの安倍晴明の末裔であり、江戸时代には幕府より阴阳道宗家の地位を与えられ、阴阳师のみならず全国の退魔师を统括していた一族に连なる者である。
もっとも、安倍晴明の男系血脉は江戸时代中期に断絶しており、几度もの养子縁组や女系相続を缲り返した结果、その血はだいぶ薄くはなっているようだが。
「頼光君。妖怪は人の畏れが生む、と言うことはもちろん、知っているね?」
「はい」
「さすがだ」
元々孤児だった俺は、土御门家に拾われ、退魔师となるべく育てられた。
だが、昔からこの掴みどころのない男が苦手だった。
知っていて当然の事を问われ、答えて褒められても、马鹿にされているようにしか感じられない。
そもそも、俵頼光という名前からしてふざけている。
俵という苗字は、近江三上山の百足退治で有名な藤原秀郷の异名?俵藤太から。
頼光という名前は、大江山の酒呑童子退治で有名な源頼光から採って、この善明によって名付けられた。
二本の佩刀もそうだ。
【蜈蚣切】は藤原秀郷が百足を退治した际に用いた刀。
【童子切】は源頼光が酒呑童子の首を刎ねた刀が由来となっている。
勿论、本物ではない。
「日本は四季に恵まれた美しい国だ。僕はこの国を爱している」
「はぁ……」
「そんな日本で、日本人は二十四节気や七十二支候などの季节の移ろいを敏感に感じ、爱で、歌や絵に描き、感性を磨いてきた。けれども、その感性はより妖怪を详细に、强大に、繊细にしていく事にも繋がる」
「………」
「さらに厄介な事に、近代以降、日本にはこれまでの中华や国风の文化に加え、西洋の文化が流入してきた。その结果、多くの西洋生まれの妖怪も日本で出现するようになっている。スライムもその一つだ」
「ゲームとか?」
「もちろん、その影响も大きい。元々はアメリカの作家ハワード?フィリップス?ラヴクラフトの『狂気の山脉にて』やジョセフ?ペイン?ブレナンの『沼の怪』に描かれたモンスターだね。その中に、ショゴスも登场する」
「え?」
「ショゴスは谓わば、スライムにとって始にして创、王にして神たる存在だ。因みに、テケリ?リというのはショゴスの鸣き声だと言われているよ」
「スライムの神………」
ふと気づくと、傍らに土御门善明の姿はすでになかった。
(まだ、会话の途中だろうが………)
この唐突さも、苦手さに繋がっていた。
特级退魔师である自分にも移动を気取らせない、その薄気味の悪さも。
(そこらへんの妖怪より、こっちの方がよっぽど化け物じみてる………)
***
「隔离措置が解除されて二日でご帰还とはねぇ……」
カルテに目を落としながら呆れ声を発する看护师。
コスプレ衣装と言われてもおかしくないミニスカナース服に、网タイツ。
ぼんっ、きゅっ、ぼんっなセクシーナースである。
「えへへ。面目ねぇっす……夏南さん」
「ちょ、夏南さん……!?」
「冗谈よ。心配しないで。别に诱惑したりしないから。というか、そんな风に慌てるぐらいなんだし、やっぱり好きなんでしょ?俵くんの事」
「それは……まぁ……えへへ。そんなに简単な女じゃないって事で?」
「体质の事、気にしてるの?」
「………」
「こんな事、周りがとやかく言う事じゃないけど………妖怪を引き寄せてしまう贵方の体质が周囲に、特に大切な人に危害を及ぼす可能性は否定できない。けど、そんなことに负けるほど俵くんが弱いとも思えない。実际、今でも彼はちゃんと毎回、贵方を助けてくれる。でしょ?」
「まぁ、そう、なんですけどね………」
「男なんて振り回してナンボよ。俺がいないとだめだなぁ、ぐらいに胜手に思わせておけばいいんだって。俵くん、そういうヒーローっぽい感じ好きそうだし」
「あはは。夏南さんはやっぱ强いなぁ」
「それに、将来、子供を作るってなったとしても、遗伝するとは限らない。贵方はかなりレアなケースなのよ?そりゃ、贵方のご両亲の事は私もよくは知らないけど、あんな事そう何度も起こる筈ない………いえ、ごめんなさい。出过ぎたことを言って」
「いえ、心配してくれるのは嬉しいって思ってますよ……。私も、いつまでもこのままって訳にいかないのはわかってるので………」
「そう?ならいいけど………じゃあ、俵くん呼ぶね?」
「はい、お愿いします………」
***
「―――じゃあ、また明日来るな」
「ごめんね。仕事とはいえ、毎日毎日………」
「気にすんな。仕事だとはあまり思ってない。来るなと命令されても来るよ」
「ほんとに私の事、好きなんだね」
「っ、あ、当たり前だろ……じゃあなっ」
顔を真っ赤にしながらよっちゃんが帰っていく。
その姿を笑顔で见送り、胸が热くなる。
「はぁ………」
吐き出す叹息も、心なしか热かった。
サイドテーブルに置いてあった鞄を膝の上に乗せ、中身を渔る。
取り出したのは、よくあるスポーツドリンクの小瓶。
「ふふ………」
その表面をゆっくりと抚でる。
自分でも、頬が缓んでいくのが分かった。
「わかってるよ……このままじゃダメだって………」
下腹部が燃えるように热く、蕩けていく。
「はふ?……ショゴス様……テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます……ショゴス様……??」
うわ言の様に呟きながら、瓶の中身を掌に垂らす。
それは、とろとろとした薄緑色の粘液だった。
その表面から、数本の触手がゆらゆらと现れ、服の隙间からゆっくりと中に入ってくる。
白い柔肌を、几本もの触手が这う感覚。
ベッドに横になり、そっと目を瞑り、その感覚に身を任せた。
***
翌日。
俺は、学校が终わってすぐに病院に向かおうとしたが、担任の教师に捕まり、昨日のサボりに関してねちっこく叱られてしまって遅くなってしまった。
曰く、8人目のお母さんが危笃って、一体何人お母さんがいるんだ!との事。
怒るなら怒るで、もっと早い段阶で怒ればちゃんと别の言い訳を考えたというのに。
元々孤児である自分に、母亲など一人もいないと言えば一人もいないし、八咫乌で世话になった者たちを母と呼んでいいなら、何十人もいる、とも言えるのだ。
まぁ、いずれにせよ、危笃というのは嘘なのだけれど。
そんなこんなで、病院に着いたのはすでに日もとっぷりと暮れた时刻だった。
本来であれば、监视役の术者は24时间体制で监视を続けなければならない。
だが、千冬の场合、週1ペースで何かしらの妖怪に捕まって隔离措置を食らうという频度の高さに加え、これまでに问题が起こったことがないことから、特例が认められていた。
そもそも、この病院は八咫乌直営の病院であり、医者や看护师も退魔师としての资格を有している。
そういう意味では、例え俺がいなくても、千冬は24时间监视下に置かれていると言っても差し支えないのだ。
何度も通い惯れた长い廊下を进み、千冬の病室をノックする。
「俺だ。遅くなってすまん」
声をかけて、スライド式の扉を开けた。
「あ……よっちゃん」
「お、おう………」
ベッドの上で上半身を起こしている千冬を、窓から射し込む月の光が照らし出していた。
艶やかな黒髪がキラキラと辉いており、その美しさに思わずどもってしまった。
「明かり……点けないのか?」
「うん。今日は月が绮丽だから」
「そうだな」
来る时は気付かなかったが、确かに窓から见上げる夜空に绮丽な満月が辉いていた。
丸椅子をベッドの脇に置いて、腰かけ、一绪に月を见上げる。
无言の时间が流れるが、これはこれで悪くないと思う。
(平和だな………)
そんな事を思っていると、不意に手を、千冬に握られた。
「え………」
惊いて千冬の顔を见た処で、その目と目が合う。
月并みな表现だが、まるで吸い込まれてしまいそうな绮丽な瞳だった。
どきん、と大きく鼓动が高鸣る。
「いつも助けてくれてありがとう………」
「い、いや、良いんだ。俺は………」
ごくり、と生唾を饮み込む。
もう99回も口にしてきた言叶なのに、毎回紧张してしまう。
「俺は………お前が好きだ。だから、全然苦じゃない」
「ふふ。100回目、だね………」
「お、覚えてたのか?」
「うん」
「はは、99回もフラれてまだ谛めないなんて、马鹿だよな、ほんと……」
「そんな事ないよ。99回失败でも、100回目も失败とは限らないもの」
「っ、それって………お、OKって事……?」
「焦りすぎだよ、よっちゃん」
「お、おう………すまん」
「ね、よっちゃん」
「なんだ……?」
「ちゅー、しない?」
「えっ!?」
「それで决める。よっちゃんと付き合うか、どうか」
そう言って千冬は少しだけ唇を尖らせ、目を瞑る。
どきどきと高鸣る鼓动は、千冬にも闻こえてしまうのではないかと思うほど大きく、激しい。
「い、いや、だが、そういうのは顺番が违うというか……」
「意気地なし」
「うっ………」
「ほら、お愿い。女を待たせちゃダメだよ?」
「う……うん」
何度も生唾を饮み込みながら、千冬の华奢な肩にぎこちなく手を置き、ゆっくりと顔を近づけ、そっと紧张に震える唇を重ねる。
(や、柔らか……くて、ぷにぷに……こ、これが千冬の唇………)
惯れない感覚にどぎまぎしていると、千冬が微かに唇を开く。
(し、舌を入れろって事……!?)
キスだけでも初体験だというのに、この上さらにディープキスまで。
(は、ハードル高すぎだろっ……!)
激しく动揺する。
だが、想い続けてきた千冬と付き合えるかどうかの瀬戸际。 本文来自
ここで情けなく引き下がっては男が廃るというものだ。
覚悟を决め、丹田に力を込める。
それから、ゆっくりと舌を伸ばし、千冬の口内に入れる。
(あったかい………)
千冬の口の中は、自分の口の中よりも温度が高くて。
唾液も心なしか甘く感じる。
伸ばした舌の先端に、千冬の舌が触れる感触。
互いに紧张しながら、ゆっくりと络め合う。
自然と、両者の腕が背中に回り、きつく抱き缔め合う。
(気持ちいい……キスって、こんなに気持ちいいのか………)
头がぽーっとして、胸がぽかぽかと温かくなる。
どんどん爱しさが溢れ出してくるような心地がした。
同时に、股间に血が流入し、ペニスが热く热く勃起していく。
千冬の唇が俺の唇から离れ、頬や首筋、耳元に次々とキスマークを付けていく。
「気持ちいい……??」
俺はただただ、頬を缓め、肌が唇に挟まれ、吸われ、舌が这う心地よい感覚を享受していた。
「ね、よっちゃん……触って……」
千冬が呆けている俺の手を取り、自身の胸に导く。
(お、おっぱ………や、柔らかっ……それに、おっきい……)
服の上からでもわかる、俺の掌には収まりきらないほどの大きさ。
柔らかさ。温かさ。弾力。
揉みこむほど、もにゅもにゅと蕩けそうな感覚が返ってきて、头の中がぐるぐるとしてくる。
「こ、こんなところ、谁か来たら………」
「见られちゃうね?」
「ま、まずいって………」
「じゃあ、やめる?」
「う……」
「ふふ。そう言いながら、手、全然止まらないよ?」
「そ、それは………」
「ね、よっちゃん。私も触っていい?」
闻きながら、すでに千冬の手が股间を擦っている。
ズボンにははっきりとテントが浮き上がり、先端をくにくにと弄られるだけで甘い快感が下腹部全体に広がっていく。
「大丈夫。まだ暂くは谁も来ないから」
千冬の言叶に、我慢の堤防がぐずぐずと崩れ落ちていく。
「さ、触って………」
俺の许しを得た千冬はチャックを下ろし、ギンギンに勃起してしまっているペニスを取り出す。
「よっちゃんの、大きい……」
感叹の声を漏らしながら、浮き上がった血管をなぞるように白い指を巻き付け、上下に扱き始める。
「热くて、硬いね」
「あっ?あっ?あっ?」
背筋を贯く快感に、甘い声が漏れるのを抑えきれない。
「ぴくぴくしてる。よっちゃん、可爱い……?」
さらに千冬は俺のシャツをまくり上げ、乳首にしゃぶりつく。 内容来自
「あひっ?おふぁぁぁぁっ……??」
俺は天井を仰ぎ、体をびくびくと震わせる。
「声、出しすぎ?」
「だ、だって……??」
「気持ちいい?」
「き、気持ちいい……っ??」
「よっちゃんが喜んでくれて、私も嬉しい?」
次々に溢れ出す我慢汁があっという间に千冬の指を汚し、扱かれるたび、ちゅぷっ?くちゅっ?と粘着质な音を立てる。
単调に扱くだけでなく、ひねりや回転を加え、カリ首や亀头、裏筋など特に弱い部分を重点的に攻められる。
「あふっ?う、うますぎっ………??」
まるで熟练の娼妇のような(知らないけど)技巧の前に、あっけなく追い込まれていく。
「ひあぁっ?んんんっ……?」
睾丸がぎゅっと上がり、射精感が込み上げてくる。
「あっ?ち、ちふ、千冬っ、も、もうっ……」
「もうイきそうなの?あまり早すぎるの、好きじゃないかも」 内容来自
「そ、そんなぁっ??あひぃっ、だっ、だって、気持ちよすぎてぇぇっ??」
「我慢して?ほら、乳首も舐めてあげるから?」
「あぁっ?ち、乳首っ?き、気持ちいいっ?こ、これっ、もっとイきそうになっちゃうからぁ?」
「我慢できない?」
「む、无理ぃ?かもぉ……??あっ?で、出るっ??」
「だぁめ?」
まさに絶顶を迎えようとする瞬间に、千冬がぱっと手を放す。
「あ、あああ……」
寸前でお预けを食らい、切なさが全身を贯く。
「イきたかった?」
「う、うん……」
「んもう、しょうがないなぁ……じゃあ、このまま体の相性も确かめよ?付き合ってから相性最悪なんてなったら嫌だし?」
「か、体の、あ、相性っ……?」
「そう。大事なんだよ。ほら、ベッドに寝て」
千冬が起き上がり、位置を交代する。
千冬のぬくもりが残るベッドに横になった俺の腰を跨いで、千冬が服をすべて脱ぎ捨てる。
「ぁ………」
露になった裸身が月の光に照らされて、女神か天使かと见纷うばかりに辉く。
「绮丽だ………」
「ふふ。ありがと」
千冬がペニスを掴んで位置を调整し、ゆっくりと腰を下ろす。
「えっ、ちょ、相性を确かめるって………」
「気づいてなかったの?钝感?……相性を确かめるっていうのは、こういう事?」
笑みを浮かべながら、千冬が秘所を亀头に擦りつける。
「あふっ?……こ、これはさすがに……」
「やなの?」
「そ、そんなことはないけど……で、でも、ご、ゴムもないのに……」
「いいよ。生で?……それとも、止める?」
千冬がゆっくりと円を描くように腰を动かす。
爱液と我慢汁が混じり合い、ぬるぬるとした感覚が気持ちいい。
しかし、それは絶顶に至るにはあまりにも弱い刺激で。
より强い快楽を求めて、ペニスがぴくぴくと震えてしまう。
「したくないならいいよ?でも……よっちゃんと付き合うこともできないよ」
「っ………そ、そんな……」
「覚悟を见せて欲しいの。どうする?」
「わ、分かった………つ、続けよう」
「别に无理してシなくても、私はいいんだけどなぁ」
意地の悪い顔をしながら、千冬が腰を浮かしてしまう。
仅かな刺激さえも失って、もどかしさが募る。
「ああっ、う、嘘っ、挿れたいっ?したいですぅ?このままお预けされたらおかしくなっちゃうからぁ……?」
「ふふ、切なそうな顔、可爱い?いいよ、挿れてあげる?」
満足そうに笑い、千冬が腰を下ろしていく。
ぬぷり、と淫らな音を立てながら、何の抵抗もなく、ペニスが千冬の膣に饮み込まれていった。
何の抵抗もない、という事が何を意味するのか。
そんなことに思い至る事もなく、
「あひっぃぃぃいぃっっ……??」
俺は顔を歪めて、喘ぎ声というよりも悲鸣に近い声を漏らしていた。
饮み込まれたペニスに、とろとろの何かが络みつき、缔めあげ、奥へ奥へと容赦なく引きずり込まれる。
まるで、底なし沼に沈み込んでいくような感覚。
或いは、巨大な蛇に一饮みで丸呑みにされる感覚に近いだろうか。
「あぁあっっ??と、溶けるっ??おちんちん、溶けるぅぅぅっ……??」
びくびくと体を跳ねさせ、口の端から涎が零れ落ちる。
余りの快感に、视界がちかちかと明灭する。
(な、なんだこれっ、きっ気持ちよすぎるっ??こ、こんなのっ、す、凄すぎるっっ……??こ、これがセックスなのか……!?)
ぐちゅぐちゅとペニスがもみくちゃにされて、头の中でぶちぶちと何かが切れていく感覚。
女性経験のない俺に知り得るはずもなかったが、千冬の膣が赍す快楽は人间のそれを大きく超えていた。
やがて、ペニスは根元までずっぽりと膣に収まって、千冬が俺の首に両腕を回し、抱き缔められる。
「全部、入っちゃった……?よっちゃん、気持ちいい?」
「ひもち……ひぃぃ……??」
耳元で甘く嗫かれ、俺は梦见心地で颔く。
「私の事、好き?」
「しゅきぃぃぃ……??」
快楽とともに、爱情もどんどん积みあがっていく。
「付き合いたい?」
「ちゅきあってぇぇぇ……??」
もう、千冬と离れられる気がしなかった。
「私の言う事、なんでも闻いてくれる?」
「闻くぅ……闻くからぁ……??」
「……。私がもう、人间の味方じゃなくても?」
「ふ、ふえっ……?」
「私と一绪に、地狱に堕ちてくれる?」
「はわぁぁぁ……な、なんひぇぇ??」
蕩け切った头の中で、千冬の言叶がぐるぐると回る。
それは、蕩け切っていた头に活を与えるのに十分すぎるインパクトのある言叶だった。
「そ、それって…ど、どういう事………」
「うふ?……テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………」
「っ、そ、それは……」
うっとりとした表情で、千冬が口にした呪文のような言叶は、あの廃工场で倒した男が口にしていたのと同じもの。
惊愕している俺をよそに、千冬が俺の胸の上で口を窄める。
唾液の代わりに滴ったのは、薄緑色の粘液。
俺の乳首の上に垂らした粘液を、千冬が指先で乳首や乳轮に涂り広げる。
「あっ?な、なんでっ?こ、これっ、まさか、スライム!?あんっ?あ、热いっ……??」
「ふぅっ?」
「あひぃぃぃぃっ……??」
粘液が涂られた部分が热くなり、吐息を吹きかけられるだけで思い切り仰け反ってしまうほど敏感になってしまう。
「素敌でしょ?」
千冬が笑う。
同时に、彼女が动いていないにも関わらず、膣の中でペニスに络みつく何かが蠢く。
何かを擦り付けられ、涂りこめられ、扱かれる。
「おふぅっ??あひぃぃぃぃっ……??」
ペニス全体が热く、寻常ではない快楽が背筋を贯き、头の中で白光となって爆発する。
否が応でもわからされる。
ペニスに络みついているのも、この緑色の粘液、スライムであるということを。
「き、寄生っ!?す、スライムに乗っ取られて………」
「违うわ。これは私の意志。私は忠実なショゴス様の信徒として生まれ変わったの?ショゴス様が教えてくれたの。私の生き方を?私の価値を?私にしかできないことを?生まれながらに莫大な霊力を持つ私の、活かし方を?使い方を?存在の意义を?肿物みたいにではなく、本当に必要とされる方法を?」
「な、なにを言って………」
「今はとぉっても素敌な気分?………それでね、よっちゃんにいろいろ教えてほしい事があるの?」
「お、教えて、欲しい事………?」
「そう。八咫乌の事?五级退魔师の私では、知りようもない事、よっちゃんならいろいろと知っているでしょ?」
くるくると乳轮の周りに指先で円を描きながら、千冬に见下ろされる。
「あ、あふっ?な、なんで、そんな事………おぉっ……??」
与えられる刺激に、乳首がぷっくりと勃起していく。
同时に、じんじんと切なさが込み上げてくる。
(ああっ、もっと、もっと触ってほしい??弄ってほしい??気持ちよくしてほしい??)
千冬自身が动いていないにも関わらず、膣の中でスライムに络みつかれ、扱きあげられているペニスも限界だった。
ぐっ、と千冬が身を寄せ、至近距离で目と目が合う。 内容来自
だが、千冬の陶然と蕩けた目に、俺が映っていないのは明らかだった。
「ショゴス様が必要となさっているから?……あの方にお庆び顶くためなら、私はなんでもして差し上げたいの?あの方は人间のままでいていいっておっしゃってくださったけど、私はもう人间をやめたっていいの?」
うっとりと纺がれる言叶が、急速に俺の胸を热くする。
込み上げてきたのは、猛烈な怒りだ。
「ふ、ふざけるなっ、谁が、そんな事っ……千冬を返せっ……んぎぃぁぁっ??」
だが、怒りに任せた啖呵は、乳首をぎゅっと掴まれるだけで他爱もなく娇声に変えられてしまう。
「だからぁ、返すも何も、私は私。私は乗っ取られてる訳じゃないんだってば?」
「く、くそぉ……はひっ、あぁぁっ……??」
「ふふふ、凄んでも、ちょぉっと乳首をくにくにしてあげるだけで、トロ顔になっちゃう?勿论、タダで教えろなんてひどい事、言わないよ?」 copyright
千冬が耳元に顔を寄せ、ぺろりと耳穴を舐める。
「んひっ……??」
「私のすべてはショゴス様のモノ?でも、もしよっちゃんがショゴス様に协力してくれるなら、気持ちよーく、イかせてあげる?」
「あっ?あああっ??」
ぐにぐにと、膣の中でペニスにスライムが络みつき、扱きあげる。
千冬を跳ね除けようと手足に力を込めるが、动かすことができない。
いつの间にか、四肢は薄緑色の粘液によって拘束されてしまっていたのだ。
じゅぶじゅぶと、服だけが溶かされていく。
素肌に直接スライムが触れると、その部分が热くなり、まるで性感帯のように快楽を感じてしまう。
拘束されているせいで暴れて快楽を逃すこともできず、ねっとりと、ぐっちょりと、ぐちゅぐちゅと赍される快楽に翻弄されるのみ。
「いつでも?どこでも?好きな时に、どびゅって搾り取ってあげる?」
耳穴に舌を差し込み、唾液を流し込まれる。
いや、もしかしたら、これもスライムかもしれない。
そう考えるだけで、まるで脳まで犯されるような恐怖感とぞくぞくするほどの兴奋に袭われてしまう。
「悪い话じゃないでしょう、よっちゃん?私の事好きなら……协力してくれるよね?」
(そんなの………ずるいよ………)
目尻に涙が浮かび、一筋の轨迹を描く。
俺は震える唇を、なんとか开いた。
「こ、断る………」
「え………」
千冬は身を起こし、心底意外だと言わんばかりの表情で俺を见下ろす。
「お、俺は、た、退魔、师だ……いくら惚れた女に诱惑されたって………仲间を、组织を裏切ることはできない……」
「………」
言叶を発しないまま、千冬が俯く。
その顔に黒髪がかかり、表情を窥い知ることはできない。
だが、乳首を责めるスライムも、ペニスを责めるスライムも动きを止め、激しすぎる快楽からは解放された。
だが、拘束が缓んだわけではなく、力を入れても外すことはできなかった。
「そっか」
十秒ほどの沈黙の末、千冬が呟く。
俺はホッと内心で安堵の吐息を漏らす。
「わかって……くれたか?」
「うん………じゃあ、しょうがないね」
「あ、ああ………だから、拘束を解いて―――っ」
言叶の途中で、俺は息を呑んだ。
顔を上げた千冬の、前髪の间から覗く瞳に浮かんだ狂気を见て。
「ち、ちふ―――」
名を呼ぶ暇もなく、
「あっ?があああああっ――――?」
スライムが再び、活动を开始した。
乳首を包むスライムも。
ペニスを包むスライムも。
そして、四肢を拘束するスライムも。
乳首がねちょねちょと责められて。
ペニスがぐちゅぐちゅと扱かれて。
四肢を包むスライムが、ねっとりと拘束範囲を広げていく。
手首?足首までだった範囲は、あっという间に肘?膝まで広がった。
さらに、千冬の膣から溢れだしたスライムが、睾丸やお尻まで包み込んでいく。
「いゃぁぁぁぁぁっ???」
スライムに包まれている部分の感度が跳ね上がり、その责めによって莫大な快楽が叩きつけられる。
「こ、こんなのっ??た、たえられっ??なひぃぃぃっ……??」
「よっちゃんが悪いんだよ。折角、优しくしてあげたのに?」
「おおおおっ??い、イグッ??いぎゅっぅぅぅっ??」
込み上げてくる爆発的な射精感に身を任せ、思い切り体を仰け反らせる。
だが。
「だぁめ?」
「ぐひっ………!!!??」
千冬の言叶と同时に、ペニスがこれまで感じたことのない感覚に袭われる。
铃口が広げられ、何かが尿道に侵入してくる感覚。
それによって行き场を失った白浊液がぐるぐると涡を巻きながら、押し返されていく感覚。
「す、スライムがぁぁあっっ……!!」
「凄いでしょ。逆流する感覚?……しかも、スライムは痛みを一切与えることなく、纯粋に快楽だけを赍してくれるの?……私もね、最初は嫌だったんだけど、ぜぇんぜん我慢できなかった?でも、一度受け入れたらもう最高?穴という穴、全部ずぼずぼぐちょぐちょって?……ふふ、よっちゃんも人间相手じゃ絶対に味わえない悦楽、たぁっぷり味わってね?」
「ふぎいいいいいいいいいいいっ??」
「あはは。涙に鼻水に涎でぐっちょぐちょだよ、よっちゃん?押したり、引いたり、回転したり、広がったり、ゆぅっくり开発しながら、精嚢がたぷたぷになっちゃうまで、スライムを入れてあげる??」
「あっ、あっあっ、ぐ、来るぅぅぅぅっ……?」
「あはは。イっちゃったの?でも、イっちゃっても、尿道を塞がれてるから射精できなくて辛いでしょ」
「あぎぃぃぃぃっ………」
絶顶感はある。
だが、射精することができず、本来放物线を描いて一瞬で终わるはずの絶顶の瞬间の最高の快楽が持続する感覚。
それは、男性の脳が耐えられる许容量を遥かに超える快楽だった。
意思とは関係なく、まるでまな板の上に置かれた鱼のように体が跳ねまわってしまう。
だが、それでも拘束が解ける事はなく、スライムは少しずつ奥へ奥へと进んでいく。
本来であれば放出されているはずだった白浊液を饮み込み、自分の粮として吸収し、分裂して増殖しながら。
やがて、尿道も精嚢も、すべてがスライムに埋め尽くされる。
ずるり、と千冬の膣から引きずり出されたペニスは外侧もスライムに覆われ、见たことがないほどに膨れ上がっていた。
「あぁっ??な、なにこれぇぇ……??」
「凄いでしょ。イっくぅぅぅっ??どびゅどびゅっ??っていう状态がどびゅどびゅっ??ってできないまま、ずぅっと持続するの??」
「そ、そんなぁ……」
「それに、こんなこともできるんだよ?」
「あっ、えっ、あひぃぃっ、な、なにごれぇぇっ、お、おちんちんの中でご、ごりごりってぇぇっ……??」
「スライムの球を作って、ごりごりって転がしてあげてるの?もちろん、おちんちんの中だけじゃなくって」
「んひぁぁぁあっ、き、金玉の中もぉぉぉぉっ……??」
ペニスや金玉を内侧からゴリゴリと削るように责められる感覚に、头の中が白い光で埋め尽くされていく。
絶顶に次ぐ絶顶。
だが、射精することができない。
射精することができないから、快楽が终わらない。
终わらない快楽が、心を、体を染め上げ、壊し、ぐちょぐちょにしていく。
「あひぃっ?おふぉっ?うぎぃぃひぃぃっ……??」
「すっごいアヘ顔?……壊れちゃいそうだよねえ。その壊れちゃいそうな感覚、最高に兴奋するよね?私も、思い出すだけでイっちゃいそう??……ね、よっちゃん、そろそろ协力してくれる気になった?」
「んひぃぃぃっ……??とって、とってぇぇえっっ……??」
「もちろん、协力してくれたら取ってあげる。その瞬间って、とぉっても気持ちよさそうじゃない?ふふ?」
千冬の言う通り、スライムを排出する瞬间の絶顶感は想像を絶するだろう。
「だ、だめぇぇぇっ……??」
だが、俺は特级退魔师。
もし俺が裏切れば。情报を漏らせば。
组织に壊灭的な打撃を与えることになる。
その结果、ショゴスをはじめ、魑魅魍魉たちの跳梁跋扈を许す事ともなれば、一体どれほどの被害が出るのか、それこそ想像することも难しい。
そんな事は。
そんな事は。
「そ、そんな事、し、死んでも、できないっ……??」
「だよね。よっちゃんならそう言ってくれると思った?じゃ、お尻にも入れてあげるね?」
「へ―――ちょ、やめ、やめて、お、お愿いだからぁぁぁあっっ、お、おふぁっ、ぎぃあぁぁぁあっ……??」
お尻を包んでいたスライムが尻たぶをぐいっと开き、ぐにぐにと尻穴に侵入してくる。
「あひっ、あひぃぃぃぃっ……??」
スライムによって肠壁の感度が跳ね上がり、信じられないほどの悦楽が爆発する。
排泄物を饮み込み、吸収し、増殖を缲り返しながら、スライムは肠壁を押し広げ、奥へ奥へと进み、やがて球を作り出して肠壁の一点をぐりぐりと刺激する。
「あっ、がっ――――」
息が诘まるほどの快楽。
爆竹の如く、絶顶感が次から次へと连続して爆ぜる。
眼球がひっくり返ったのか、视界すら白く染まってしまう。
「どう、よっちゃん。前立腺责められるの、ぶっ飞ぶほど最高でしょ?」
千冬が、俺の顔を抑え、ねっとりとキスをする。
その瞳に浮かぶ、俺の顔は、自分でも目を疑うほどに蕩け、歪み、まるで别人のように変わり果てていた。
(も、もう、ダメだ………)
人外の存在が赍す圧倒的な快楽が、すべてを白く涂り溃していく。
夸りも、意地も、使命感も、忠诚心も、敌忾心さえも………。
心が折れ、ぐったりと四肢から力が抜ける。
半ば意识も飞びかけていた。
それを见た千冬はスライム责めを缓めて、
ばちんっ。
「がっ……!!」
思い切り、俺の頬に平手打ちを食らわせた。
鋭く热い痛みが、気絶する事さえも许してくれない。
それから优しく抱拥される。
「痛かった?ごめんね、よっちゃん。でも、気絶しちゃダメだよ?」
「う、うぅ……も、もう、许して………」
千冬の柔らかな胸に顔を埋めた俺の目から、次々に涙が溢れる。
「あらら。泣いちゃった。おーよちよち?大丈夫でちゅよー?」
「うぐっ、ひぐっ……も、もうやだぁ……」
「可爱いよ、よっちゃん。良い子になってくれたら、嫌な事なんてなぁんにもしないでちゅからねぇ?……じゃあ、まずは、八咫乌の本部の场所を教えて?」
「そ、それは………」
「まだ、责めて欲しいの?」
ぞわり、と体中のスライムが少しだけ动く。
仅かな动きだったが、
「ひっ、ひぃぃぃっ……??」
俺の心に走ったひび割れを広げるには十分な快楽だった。
イけないまま莫大な快楽を与えられ続けるのが怖くて、苦しくて、切なくて、もどかしくて、もう耐えられなかった。
「あぁっ??い、イきたいよぉ……もう、出させてぇ……?お愿いしますぅぅ……??」
「ふふ。可爱い?……ほら、もう十分よっちゃんは顽张ったよ。それじゃ、都道府県名の最初の一文字だけでいいから教えて?ね?」
涙を掬い、頬を抚でられ、优しく促される。
その优しさが、ボロボロになった心に干天の慈雨の如く染み渡っていく。
「最初の文字はなぁに?」
「んんぅ?さ、最初の文字は………っっ」
「最初の文字はぁ?ほら、言っちゃえ?」
乳首を包むスライムが、じゅるるるるっと吸引する。
「あひぃあぁぁっ??と、『と』ですぅ……??」
乳首同様、遂に情报の一端まで吸い上げられてしまった。
ずきん、と心が罪悪感に痛む。
「そっか、『と』かぁ………」
とろーり?
「はひっ??おおっ、おおおおっ……??」
仅かに、本当に仅かに铃口から粘液が漏れる。
それは、射精というにはあまりにも仅かな射精だったが、全身が震えるほどの快美感を赍してくれた。
それに引きずられるように、ずるり、と尿道や精嚢の中で浓ゆい粘液がずれる。
ごりっ、と球が动く感覚も溜まらない。
「ぎぃぃぃぃっ……???」
それだけで、头が真っ白になるほどの悦楽だった。
「ほんのちょっぴりの甘出しどっぴゅんも、おちんちんや金玉を中から浓厚なスライムに擦られるのも溜まらなく気持ちいいでしょう?これは情报を教えてくれたご褒美?」
优しく头を抱き寄せ、耳元で甘く嗫かれる。
頬に感じる胸の柔らかさとぬくもりが、さらに心の罅を広げ、罪悪感を溶かしていく。
「でもぉ……『と』だけだと、绞り切れないよね……东京かもしれないし、栃木かもしれない。富山、徳岛、鸟取なんて可能性もあるもんね」
「ふーっ?ふーっ?」
その通りだった。
确かに、情报は漏らしてしまった。
だが、これだけではまだ、本部の场所を特定することはできない。
(こ、このまま、少しずつ………)
少しずつ、少しずつ、小刻みに情报を渡していけば。
そうすることで、体内のスライムをすべて辈出する事ができれば。
まだ、反撃の余地はある。
(そのうち、谁か、気付くはず………)
俺が病院に入ってから、すでに一时间以上は経っている。
さすがにそろそろ、谁かが様子を见に来てもおかしくない。
(それまで……それまで……耐えれば……)
「ね、よっちゃん?……二文字目も教えて?」
「あふんっ??」
千冬が、スライムの上からペニスを握る。
握られることで内部の圧力が変化し、より中のスライムの圧迫感を感じてしまう。
「はぁはぁ………ふ、二文字目は……『う』……??」
「ということは、本部の场所は东京だね。ありがとう、よっちゃん?お礼のご褒美あげるね?」
耳穴に舌を差し込みながら嗫き、ずりゅずりゅと淫らな音を立てながらペニスを扱かれる。
「あぎぃっ??おぶっ?あひぃんっ??おおおおおっ」
内侧だけでなく、外侧からも与えられる快楽に闷絶する。
そして、先端からは再び仅かな量の粘液がとろりと漏れだす。
「その调子、その调子?……でも、东京と言っても広いもんねぇ?23区内なのかなぁ?」
「そ、そうですぅぅぅっ?」
「わぁ、そっかそっか、23区内かぁ。何区かなぁ?」
「み、港区ぅぅぅぅっ……」
「素直になってくれて嬉しいよぉ、よっちゃん。港区のどこぉ?」
「しっ、芝公园っっ………」
「だいぶ绞れてきたねぇ。そのまま、番地まで言っちゃおっか」
「よ、4丁目のっっ??……に、2のぉぉぉっ??……は、8ぃぃぃいっっ???」
「ありがと、よっちゃん?」
质问に答える度に、少しずつ少しずつ粘液がとろとろと漏れだしていく。
その度に、全身が溶けていくような悦楽に包まれ、心の罅が広がっていく。
だが、尿道や精嚢に感じるスライムの量はまだまだたっぷりある。
(あ、あと、どれほど続くんだ………)
「ねえ、よっちゃん。本当にその住所で合ってるの?」
俺が口にした住所をスマホで検索した千冬が、微かに怪讶そうな顔で画面を见せてくる。
表示されているのは、日本の高度経済成长期を象徴するタワーの姿だ。
ぞわり、と全身のスライムが蠢く。
「んぎぃぃぃっ……??」
「嘘はダメだよ?」
「う、嘘じゃ……はひっ??……ないぃっっ……た、タワーの、ち、地下っっ??」
「地下……に、本部があるって事?」
「そうっ、そうれすぅぅぅっ……??あっ?あっ?お、お尻ごりごりするの、おふぉっ??や、やめてぇぇっっ……??」
「信じるよ、よっちゃん?」
「しっ、信じれぇぇぇっ……??」
「わかった」
纳得したのか、千冬がにこりと笑い、全身のスライムが蠕动を止める。
「はぁ、はぁ、はぁ………も、もういいだろ、頼むから解放してくれ……」
息も絶え絶えに恳愿するが、千冬は笑みを浮かべて、首を左右に振る。
「何言ってるの、よっちゃん?まだ1问目だよ?ショゴス様から託されている寻问事项は全部で108问だから。まだまだいろいろ教えてね?」
「ひゃ、108………っっ」
「そう。それだけご褒美贳えるんだもん、やったね?」
(じ、冗谈じゃない、そんなの………死んでしまう……)
「じゃあ、次は各支部の场所ね?その后は各地の警备体制と戦力?あと、他の特级退魔师たちの能力と弱点と、総帅の性格とか?」
ぞわり、と全身のスライムが蠢き、ゆっくりと体が空中に持ち上げられ、四つん这いの状态にされる。
前后に、ゆらゆらと二本の触手が伸びてきて。
「あっ?おぼっ??んぅぅ―――っっ???」 copyright
一気に、口と尻穴に挿入される。
「お口が滑らかになるように?あと、甘出し射精も中から押して手伝ってあげる?质问はまだまだ一杯あるから、テンポよくいこぉ??」
ずぼっ?ずぶっ?ずるっ?ずちゅっ?
口に挿入された触手と、尻穴に挿入された触手が交互にピストンを缲り返す。
その度に、头の中で火花が散り、何もわからなくなっていく。
乳首を弄り、ペニスを扱かれながら、千冬の问いに次々に応えていく。
口の触手が抜かれている仅かな间に答えないと、激しく前立腺や精嚢、尿道を刺激されて意识が飞びそうになってしまう。
だが、答えれば、头の中がぐずぐずに溶けてしまうような甘出し射精が待っている。
情报を小出しにして时间を稼ごうとか。
误った情报を与えてやろうとか。
そんなことを考える余裕は最初の数问で消し飞び、あとはただただ、反射的に答えを口にし、与えられる快楽に闷絶するだけとなってしまった。
一体どれほどの时间が流れたのか。
そんなことも定かではなくなってきた顷、気付けば尿道に感じるスライムの量はだいぶ軽くなっていた。
その反面、精嚢では大量の精液が煮え滚り、放出の瞬间を待ちわびて沸腾している。
普段の数倍の大きさに肥大化した睾丸はずっしりと重く、微かな动きにもたぷたぷと中身が揺れる感覚がした。
「じゃあ、最后の质问ね?これに応えてくれたら、一気に射精させてあげる??」
「は、はひぃ……??…な、なんでもぉ、答えますぅぅ……??だから、早くぅ……??」
ゆっくりとベッドの上に仰向けにされ、ペニスが千冬の膣に饮み込まれる。 本文来自
「ふふ。ありがと。じゃあ………よっちゃん。贵方は、私と一绪にショゴス様の奴隷になりますか?」
「あっ??あぁぁっ……??」
千冬の膣の襞襞がペニスに络みつき、缔め上げる。
自然と、腰が浮き上がっていく。
睾丸が上がり、亀头が膨らんで。
待ちに待った、射精の予感が访れる。
俺の答えは、もちろん决まっている。
「なりゅぅぅぅっ……なりまひゅぅぅぅぅっ?」
どろり、と最后のスライムが千冬の膣に吐き出される。
一瞬の空白。
余りに、长时间射精をお预けにされたせいで、精液は半ば以上个体となっており、ゆっくりとしかせり上がってこれなかった。
しかし、それが、スライムによって散々性感帯として开発された尿道を刺激し、人间では到底到达しえないほどの快楽を赍してくれた。
「よっちゃん………」
千冬が上体を折り、抱き着いてくる。
その背中を、俺も抱きしめる。
「好き?」
「お、おれもぉぉ……しゅ、しゅきぃ?ち、千冬ぅぅぅっっ……??」
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………ほら、よっちゃんも?」
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………??」
『テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………』
二人で声を揃えて、ショゴスを崇める呪文を唱える。
それに合わせて、千冬が腰を动かす。
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………??」
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………??」
『テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………』
呪文を唱えるほど、千冬と溶け合うような幸福な感覚に満たされていく。
千冬が少しずつ腰の动きを早くしていく。
そのテンポに合わせて、呪文を唱える声も早くなっていく。
「そろそろ、イっちゃえ?」
ひと际强く、千冬が腰を打ち付けてくる。
膣が赍す刺激が変化し、急にすべてのつっかえが取れたように猛烈な射精感に袭われた。
「あひぃああああああああああっ??出りゅっ??イぐぅぅっ??おおおお??」
咆哮を上げ、思い切り腰を突き上げる。
その次の瞬间に、俺は爆ぜた。
どびゅどびゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅびゅくびゅくびゅくびゅくどびゅどびゅどびゅどびゅびゅるるるるるる
射精の势いが凄まじく、逆流し、二人の结合部からどばっと溢れだす。
それでも、射精の势いは一向に収まらない。
どびゅどびゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅびゅくびゅくびゅくびゅくどびゅどびゅどびゅどびゅびゅるるるるるる
がくがくと全身を震わせながら、一度目の射精が终わらぬ间に二度目の射精が袭い来る。
「――――」
「――――」
俺も、千冬も。
声にもならない悲鸣を上げながら、絶顶し続ける。
どびゅどびゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅびゅくびゅくびゅくびゅくどびゅどびゅどびゅどびゅびゅるるるるるる
途切れることなく、三度目の射精へ。
人间の体内にあるすべての水分が精液となって喷射しているのではないかと思うほどの激しい射精だった。
びゅるるるっ??びゅくびゅくびゅく??どっぴゅんっ……
四度目にして、渐く射精の势いは弱まり、やがて最后の一块を吐き出して终わった。
「はぁはぁはぁ………」
全身の骨が砕け散ったのではないかと思うほどの疲労感に包まれる。
それは千冬も同様だったようで、ずぶり、とペニスを膣から引き抜くとそのまま傍らに倒れ込み、荒い呼吸を缲り返す。
暂くは二人とも言叶もなく、ただただ呼吸を整える事に専念した。
先に回复したのは、俺の方だった。
よろよろとベッドから降りる。
全身が铅にでもなったかのように重く感じてならない。
そんな俺を、千冬はまだ息を乱しながら见つめている。
「はぁ、はぁ、はぁ………来い、【蜈蚣切(むかできり)】【童子切(どうじぎり)】!」
その声にはぬぐい切れない疲労感が渗んでいたが。
それでも、阴阳纹から取り出した二振りの刀を构える。
その肩には外套がたなびき、背中の「悪即斩善即救」という六文字が勇気を与える。
「すごぉい……まだ、戦えるんだ……」
渐く呼吸を整えた千冬がベッドの上で気怠そうに身を起こす。
「今ならまだ间に合う。千冬、降伏してくれ!」
「无理。ショゴス様を裏切りたくないもの?」
「俺はおまえを斩りたくないんだっ!」
「斩るの?私を?よっちゃんが?」
「斩るっ。俺は退魔师だ!例え、相手がお前でも………」
「そっか」
千冬の周囲で、スライムが盛り上がる。
「くっ………」
何かをしてくる前に斩り捨てようとして。
だが、一歩を踏み出したところでよろめいてしまう。
なんとか、【童子切】を支えに体重を支えて転倒する事だけは防いだが、たったそれだけの事でも息があがる。
「无理もないよ。普通、あれだけ搾り取られたら立ってなんかいられない。スライムは精液だけじゃなくて、霊力も吸っていたんだもの」
「く、くそっ………」
俺が动けずにいるうちに、スライムは3つに分かれ、それぞれが人型を形成していった。
「っ………」
その姿は、千冬の裸身そのもの。
薄緑色であることを除けば、外见上の违いは千冬本人がストレートの长髪であるのに対し、スライムは左からボブ、ポニーテール、ツインテールである事ぐらいだった。
「私の分身?……便宜上、千春、千夏、千秋とでも呼ぼうかな、あはは」
「く、くそっ………」
千冬そっくりのスライムたちが、じりじりと迫ってくる。
「私そっくりのスライム。よっちゃんに斩れるかなぁ?」
千冬本人はベッドの上で、にこにこと余裕の笑みを浮かべている。 本文来自
(やれるか………)
正直言って、千冬の言う通り、もはや霊力はほとんど残っていない。
その上、嬲られ続けた后遗症で体の节々が痛く、重い上に快楽の残滓が残っている。
この状态で戦うのはいくら俺が特级退魔师だったとしても不利だった。
(ならば、逃げるか………?)
扉は俺の背后にある。逃げ道はあるのだ。
(だが………情报を持ち帰らせる訳には………)
所々で意识が混浊していたため、确証は持てないが、千冬が外部と连络を取っている形迹はなかった。
与えてしまった情报は、まだ千冬の头と彼女のスマホのメモ帐にしかない。
(千冬をここで拘束すれば………まだ最悪の事态は防げる………)
呼吸を整え、体势を低く构える。
(俺なら、やれるっ……!!)
「八咫乌所属特级退魔师?俵頼光、推して参るっ!」
「やぁん、斩らないでぇ?」
「烦い、いくぞっ!八咫乌流双刀剣术奥义?《夜月燕》!」
床を蹴り、距离を诘め、二振りの刀を振るう。
その速さにスライムたちは反応することもできず、【蜈蚣切】がボブの千春を、【童子切】がツインテールの千秋を捉える。
后は、返す刀でポニーテールの千夏を十字に切り裂くのみ。
だが―――二振りの刀は、スライムたちを斩ることなく、その身を素通りした。
「っ―――」
「ほら、斩れなかった?」
「ぐっ―――」
别に、相手が千冬そっくりの外见をしていたことが原因ではない。
(霊力切れ……!)
霊力が切れてしまった刀では、ただの物理攻撃になってしまう。
スライムに、物理攻撃は効かない。
空振りした刀を引き戻そうと踏ん张るが、力が入りきらない。
崩れる体势を支えきれないまま、たたらを踏んでしまい―――。
ぽむんっ??
顔面から、千夏のぷにぷにと弾力のある双乳に突っ込んでしまった。
「っっっ―――!!」
慌てて顔を引き抜こうとするが、それよりも早く千夏の両腕によって后头部を拘束されてしまう。
それでももがいて、なんとか胸の谷间から顔をはがす事に成功する。
「っ―――!!」
だが、そこに待っていたのは、千冬そっくりの千夏の顔。
逃げる间もなく、唇を重ねられ、ぷにぷにの舌が口内に侵入してくる。
「んんぅ―――っ!!!」
引きはがそうと暴れるが、今度はがっちりと后头部をロックされてしまい、外すことができない。
噛み千切ってやろうと歯を立てるが、柔らかいのに弾力がある舌を伤つける事もできなかった。
口中を千夏の长いスライム舌にぐちゅぐちゅと嬲られ、舌を扱かれ、 内容来自
「んあぁっ?おふぅっ??んひぃっ???」
その快楽に、あっさりと体中から力が抜けていく。
さらに両腕に千春と千秋が抱き着いてきて、俺の手から二振りの刀を剥ぎ取ろうと指を一本一本外されていく。
「らっ、らめぇっ……??」
引き剥がされまいと手に力を込めようとするものの、千春と千秋のぷにぷにの体の気持ちよさと千夏に口内を搅拌される悦楽によって力が抜けていき、やがて二振りの刀は俺の手を离れ、部屋の隅へと投げ捨てられてしまった。
それと同时に、「悪即斩善即救」の六字を刻んだ外套も消え失せる。
先ほどあれほど大量に精を放ったにも関わらず、媚薬効果を持つ三人のスライム肌に触れた事であっさりと固さを取り戻したペニスに、三人の手が缠わりつき、じゅぷじゅぷと淫らな音を立てながら扱きあげられる。
「ひぃっ?あっ?き、気持ちいいいっ……??で、出ちゃうぅぅぅぅっ??」
どびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ??びゅくびゅくびゅくっ……??
あっさりと大量の白浊液を搾り取られ、俺の体から完全に抵抗しようとする力が消え失せていった。
そんな俺の手を恋人握りで握りながら、千春と千秋が俺を前后で挟むようにしゃがみ込み、未だに硬さを失わないペニスが、千春の口内にずぶずぶと饮み込まれていく。
「あっ?あっ?き、気持ちいいっ……??」
その感触は、极楽だった。
さらに、千秋が尻たぶを开き、菊门に舌を挿入する。
「おっ、お尻ぃぃぃっ??」
思わず舌を突き出して喘ぐ俺の头をしっかりと抱きしめて、先ほどよりも深く深く、千夏にキスをされる。
さらに、千春が精液の生産を促すように玉袋を揉みしだき、千秋がぷっくりと勃起した乳首をくゆくゆと弄る。
三人の连携の取れた巧みな责めに、耐える事などできるはずもなかった。
「あっ?あああああっ??い、イっちゃうぅぅぅぅっ??」
どびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ??びゅくびゅくびゅくっ……??
大量の白浊液が、千春の胸から上の辺りを白く染めていく。
最后の一滴まで搾り取ると、千春が立ち上がり、千秋が前に回り、千夏が后ろに回る。
俺が射精による放心状态から回复する前に流れるような位置の交代が完了してしまった。
白く染まった千春と舌を络ませ、千夏に尻穴を穿られながら、千秋にペニスを饮み込まれる。
先程、千春はペニスの周りの粘液を动かす事で、まるでしゃぶられているような快感を赍してくれた。
一方、千秋は本来动かす必要もないはずの首を动かし、ぐちゅぐちゅと淫らな音を奏でながら前后にピストンする。
ツインテールが激しく揺れ、ペニスを激しくしゃぶられているという事実を视覚的にも植えつけられる。
「そ、そんなっ、激しくされたらっ……あぁぁっ??」
どびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ??びゅくびゅくびゅくっ……??
びくびくと体を震わせながら、他爱もなく精を喷射する。
三人は再び位置を変える。
千夏はペニスを咥えるのではなく、その豊満な―――心なしか、千冬本人よりもさらに大きい気がする乳房で包んでくれた。
极上の滑らかさと弾力。
ぽむぽむと胸を动かし、扱かれる度、脳内に快楽の花火が散る。
さらに、挟まれているペニスに向けて、千夏が唾液を垂らす。
粘液の硬さを変えて、唾液による感覚の変化までもが正确に再现されてしまう。
じゅっぷじゅっぷと淫らな音が、聴覚までを犯していく。
「す、すごっ、これっ、こ、これぇぇぇっっ……気持ちいいっ……だ、だめだぁぁぁっ……??」
どびゅっ??びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ??びゅくびゅくびゅくっ……??
胸で扱かれて1分と経たずに、暴発してしまった。
三人が身を放すと同时に、俺はその场に頽れてしまう。
もはや、自分一人で立つ体力さえも、搾り取られてしまっていたのだ。
だが、ペニスだけが壊れてしまったように未だに屹立していた。
俺を囲むように立つ千春、千夏、千秋が右足をペニスに伸ばす。
「おふっ?おおおおっ??」
千春の足が亀头を、千夏の足が竿を、千秋の足が玉袋をぐちゃぐちゃと嬲る。
「あぎぃっ?あ、足ぃぃぃっ??ぎもぢいいいいいっ……??」
カエルの様に四肢をバタバタさせながら、闷える。
冷たい千冬の声に、恐怖が込み上げてくる。
千春、千夏、千秋の三人がどろりと溶け、元の粘液に戻る。
その粘液が俺の四肢を拘束し、ペニスに缠わりついてくる。
「あっ?………」
その感触にほぼ反射的に甘い声が漏れてしまう。
「あっ、あっ、ま、まさかっ……」
だが、次にやってきた铃口を押し広げられる感触に、声が震え、顔が恐怖に歪む。
「ふふ」
千冬が谐谑的な笑みを浮かべる。
「もう1回、スライムを入れてあげる。今度はさっきよりももぉっとゆっくり、もぉっとたぁくさん入れて、おちんちんも金玉もぱぁんぱんにしてあげるね?」
「うぎぃっ?や、やめっ……あぁぁっ?は、入ってくるぅぅぅっ??抜いてぇっ??こ、これ、もうやだぁぁっっ??」
无様に涙を流しながら恳愿するが、千冬はにこにこと笑いながら见ているだけで、许してくれない。
その宣言通り、尿道を进むスライムの速度は先程よりも遥かに遅く、体感时间は何十倍、いや何百倍にも感じられた。
感度を极限まで上げられた尿道の粘膜を擦られる感覚に、头の中に火花が散る。
精嚢から次々に送り込まれてくる精液も、放出の瞬间を迎えることなく、どんどんスライムに吸収されていく。
その度、スライムは膨れ上がり、尿道をぐいぐいと押し広げられてしまう。
「うぎっ?……あひぃっ?……もひゅぅ?」
人间の限界を超える刺激に、もはや暴れることもできず、俺はただただ天井を见上げ、恍惚の表情を浮かべていた。
一体どれほどの时间が过ぎたのか。
四肢を拘束していた分も含めて、すべてのスライムが俺の中に侵入した。
ペニスも、睾丸も、寻常ではない大きさに肥大化してしまっている。
「も、もうっ、ゆるしてぇ……な、なんでもしまひゅからぁ……??」
「じゃあ、よっちゃんには私への爱を証明してもらうね」
「あ、あひ……?」
「そう。今、よっちゃんの中にあるスライムは女性に触れると………」
ベッドの縁に腰かけた千冬が足を延ばし、ペニスに触れる。
次の瞬间。
「ひ――――っ」
どぼんっ?どぼぼぼぼぼっ……??
ペニスから大量のスライムが喷き出した。
それによって尿道や精嚢内のスライムがかき混ぜられ、球がごりごりと粘膜を刺激する。
头が焼き切れそうな快楽だった。
喷き出したスライムは再び、尿道へと戻っていく。
「こんな风に、スライム射精できるの?気持ちいいでしょう?出したいでしょう?でも、私の事を爱しているなら我慢して?私だけでしか射精したくないって事を証明して?もし1时间耐えられたら、ご褒美に中のスライム全部、私が搾り尽くしてあげる?」 本文来自
(1时间……1时间なんて……无理ぃぃ……??)
「でも、もし耐えられないなら………」
病室のスライド扉がゆっくりと开き、スライムに四肢を拘束された十人ほどの女性たちが入ってくる。
「た、俵くんっ……!」
その先头にいたのは、ミニスカナース服も网タイツもびりびりに裂かれた看护师の夏南さんだった。
他の女性たちも顔驯染みの看护师や医师たちだ。
彼女达はペニスや睾丸が丑いほどに肥大した俺を见て、揃って息を呑み、一様に顔を青ざめさせ、恐怖に震え、何人かは泣き出してしまう。
「もう耐えられないよぉってなったら、彼女たちを犯して?」
「ち、千冬さんっ、なんでこんなことっっ……今すぐみんなを解放してっっ」
「だぁめ?」
「う、な、何を――――うぐっ……」
四肢を拘束するスライムから数本の触手が飞び出し、夏南さんの口を塞ぎ、乳房を、厌らしさを强调するかのようにぎりぎりと缔め上げる。
そんな姿を见て、どくん、と俺の鼓动が跳ねる。
「でも、気を付けてね。もし、彼女たちの中にスライムを注いでしまったら、彼女たちはスライムの苗床になってしまうから?スライムに犯されて、狂わされて、壊れちゃうでしょうね?」
ひぃっ、助けてっ、と数人の看护师が悲鸣を上げる。
「それに、よっちゃんも许してあげない?そのまま、人前に出れないぐらいおっきくなっちゃったおちんちんを使って、女を犯して?犯して?犯しまくって?……スライムの繁殖に协力してもらうわ。ショゴス様のために?」
「ぐっ……ぅぅぅっ……」
歯を食いしばる。
その姿が、俺の中の獣性を刺激する。
「ご、ごべっ……ごべんなざいっ……??」
谢罪の言叶を口にしながら、俺は思い切り夏南さんを贯いた。
「んぅ――――っ!!!!!!」
夏南さんの表情が苦痛に歪む。
メリメリと何かを引き裂きながら、一番奥までずっぽりと腰を沈める。
体が溶けてしまうのではないかと思うほどの快美感に包まれ―――
「ウオオオオオオッ――――???」
どぼんっ?どびゅりゅりゅりゅっ??どびゅどびゅどびゅっ??びゅるるるるるっ??
「――――っ!!!」
涙を流す夏南さんの最奥に、大量のスライムを吐き出した。
夏南さんの目がぐるりと回転し、がくがくと痉挛した后、その四肢からぐったりと力が抜ける。
「あら。记録、2秒」
千冬が苦笑いを浮かべる中、俺はずるり、と夏南さんの中からペニスを引きずり出した。
夏南さんの阴唇からはごぼりと大量の薄緑色の粘液が零れ、粘液に涂れたペニスからは汤気が立っていた。
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
谢りながら、夏南さんの口からスライムの触手を引きずりだし、代わりに汤気を立てるペニスを突っ込む。
既に意识を失ってしまっている夏南さんの髪を掴み、无理やり头を振りながら、
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
谢罪の言叶を缲り返し、
「うっ??」
どびゅりゅりゅりゅっ??どびゅどびゅどびゅっ??びゅるるるるるっ??
容赦なく、大量のスライムを注ぎ込む。
ぴくぴくと震える夏南さんの口からずるりとペニスを引き出し、その豊満な胸でペニスを挟む。 本文来自
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
涙を流し、谢罪の言叶を缲り返しながら、猿のようにへこへこと腰を振って、
「んんんっ……???」
びゅくん?びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ?びゅくびゅくびゅくっ??
大量のスライムが、夏南さんの上半身を汚す。
大量の粘液に涂れながら、糸の切れた人形のようにぐったりしてしまっている夏南さんの体をその场に无造作に転がし、
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
谢りながら、今度は隣の看护师に伸し挂かっていく。
スカートを引きずり下ろし、タイツを破って。
「だ、だずげでっ、お、お愿いっ、お愿いだからっ、て、手でもっ、口でも、好きなところに出していいから、な、中だけはっ、さ、裂けちゃうっ、壊れちゃうからぁぁぁぁぁ――――」
恳愿の声を上げるのも无视して、
「ごべんなざいっ……ごべんなざいっ……??」
「ぎ――――っ!!!!!」
どびゅりゅりゅりゅっ??どびゅどびゅどびゅっ??びゅるるるるるっ??
その身を贯き、スライムを注ぎ込む。
そして、また隣の女性を凌辱し、その隣の女性を蹂躙する。
犯す度に、体が溶け崩れていくような快楽に包まれて。
壊す度に、心が黒く染まっていくような悦楽に包まれて。
いつしか、俺の顔には笑みが浮かんでいた。
口にする言叶も、もはや谢罪ではなく。
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます………??」
恍惚として、ショゴスへの忠诚を誓う言叶を纺ぐ。
暂くして、夏南が身を起こす。
虚ろな目に、やがて淫猥な光が宿る。
「テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます。テケリ?リ、テケリ?リ。全てを捧げます……??」
呪文を唱えながら、俺のペニスに舌を这わせ、恍惚に身を震わせる。
一人、また一人と女性たちが身を起こし、同じ呪文を唱えながら、ある者は乳首に、ある者は唇に、ある者は睾丸に、ある者は肛门に爱おしそうに舌を这わせる。
「あっ?ああああっ……??」
女性たちの爱抚に身を任せた俺も、恍惚の笑みを浮かべたまま、絶顶を迎え、大量の薄緑色の粘液を喷き上げる。
吐き出された大量のスライムは再び千春、千夏、千秋を象り、女性たちに混じって俺への奉仕の轮に加わる。
「もう、みんなばっかりずるいよ?よっちゃんは私のなんだから、私も混ぜて?」
その轮に、千冬も混じる。
びゅくん?びゅるるるるっ??どびゅどびゅっ?びゅくびゅくびゅくっ?? 内容来自
いつしかスライムはすべて吐き出されて。
でも再び、尿道を逆流して、睾丸を満たされる。
狂乱の宴は、朝まで続き、渐く事态に気付いた八咫乌の镇圧部队が到着した时にはすでに、その姿はなかった。
1か月后、八咫乌の本部が袭撃され、组织は壊灭的な打撃を被った。
数百人に及ぶ袭撃者たちは一人を除いて全员が女性で、一様に不思议な呪文のような言叶を呟いていたという。
そんな袭撃者たちの先头には、行方不明になっていたかつての特级退魔师の姿があった。
「悪即斩善即救」の六字を刻んだ外套を靡かせ、二振りの刀を振るってかつての仲间を次々に屠るその姿は、まさに悪鬼罗刹の如くであったと言う―――。
梦野九弐
ふとももひざまくら? 微睡み、
「あはっ? 起きたかな?」 copyright
だ、谁だ……?
「朝ご饭までまだ时间もあるから、もう少し眠っていてもいいんじゃないかな?」
この声は……? それに、この……、柔らかさは……?
あっ……?
知っている……。
僕は、彼女に教え込まれてしまった……。
おっぱいとは违う、さらさらな、ふにふに感。
少し湿った彼女の肌が、僕の頬をじんわりと温め、寝起きの冷たい僕の身体を、优しくやんわりと心地よく暖めていく。
「あははっ? 起きちゃうの?」
僕の后头部に、彼女の右手がちょこんと乗った。
あふぅ……?
抗えない心地よさに负けてしまい、彼女のふとももの谷间に埋めてしまう。
彼女はそんな僕をあやすように、寝癖を直すように僕の髪をかき分けながら、优しい手つきで何度も抚でてきた。
きもちいい……?
このまま、今日もこうしていたい。
でも……、起きないと……、魔王と今日こそは戦わないと……
目的を果たすため、僕はうつ伏せから仰向けになった。
「チャラ……、今日こそは行かないと……」
膝枕の上で、カーテンから漏れる朝日に白い頬を辉かせる美少女と目をあわせた。
透き通った水色の瞳が、僕の心を捕らえてくる。
その瞳より、少しだけ薄青いセミロングの髪の毛が、俯く彼女の目元に影を落とした。
影によって见え隠れするチャラの瞳は、ときおり不穏な笑みを浮かべるように见え、それを感じるたびに、チャラに教え込まれた快感が身体にフラッシュバックしそうになった。
「チャ……、チャラ……」
チャラが、僕のおでこに人差し指で軽く指してきた。
「魔王様に挑みたいなら……、チャラを倒してからって约束したよね。
今日こそ胜てるかな? 今日こそ、遅刻しないで闘技场に行けそうかな?」
「う……、うう……」
ベッドから出なければ……。
でも、……、このふとももから……、逃げられ……、うう……?
魔王城内の最深部にある高级宿屋「ディレンバー」。
疲れていたから负けた、という勇者からの言い訳が多すぎてウンザリした魔王が自费で造ったとされ、お金さえ払えば谁でも気軽に利用できるという、人気の宿屋だ。
僕がこの宿屋に到着したのは三日前。
本当は一日だけ宿泊して、明朝早くに出発し、魔王に挑むつもりだった。
それなのに、僕は二日も延泊している。
原因は考えるまでもない。
いま、ベッドで目が覚めたばかりの僕に、太ももの心地よさを教え込ませて堕落させていく悪い梦魔、チャラのせいだった。
「チャラ……、お腹が空いたから……」
目覚めたばかりの微睡みの三十分を、チャラの膝枕でゆったりと过ごした。
どうにもこうにも、ならない空白の时间。
厚いカーテンで遮られた东の窓から、いよいよ阳射しが入り込んできた。
魔王に挑みたいなら、当日の八时までに申请しなければならない。
「チャラ……、起きたいんだけど……」
「魔王様に、挑まないって约束できる?」
チャラの细い指先が、僕の颚を触れてくる。
透き通った水色の瞳と目が合うと、チャラは子猫を爱でるように微笑んだ。
「もう少しだけ……、ね。あと少しこうしていれば、今日も间に合わないから」
「ううっ……、そんな……」
「昨夜のうちに申请を済ませておけばよかったのに」
昨夜のうちに申请を済ませようと思ったが、申请所までの廊下でチャラに妨害された。
そのときにチャラにされた、うつぶせひざまくらが忘れられない。
女の子座りしたチャラの、ふとももの谷间を枕にして、うつぶせになって溺れていった、昨日のこと。
廊下を通りすぎる他の魔族にクスクス笑われ、悔しく感じたのに、チャラに后头部を抚でられた瞬间、その嘲笑が天使の啭りのように感じられた、昨日のこと。
「魔王様に负けちゃったら、しばらく魔王城には来られない。
そしたら、もう、このうつぶせひざまくらも味わえないよね」
「そんなこと言われても……」
しつこく连戦してくるザコ勇者に辟易した魔王が、「再戦したいならレベルを最低5つ上げてくること!」というルールを运用したのが、およそ二年前。
一般的にレベルを5つ上げるには、早くても一ヶ月はかかる。
もし、魔王に负けたら、一ヶ月もこの膝枕を……。
「あはっ? すっかりチャラの膝枕に溺れちゃってる?
いまの言叶で迷っちゃうくらいなら、魔王様に挑まなくてもいいんじゃない」
「そんなわけあるか……!」
魔王を倒し、莫大な悬赏金を勇者协会から得て、妹の治疗费に充てる。
そのために、ここまでやって来たんだ。
「チャラ……、今日こそ、胜たせてもらうから……」
僕が言うと、チャラが目を丸くした。
そして、堪えられなそうに、大笑いした。
「すっごく笑えるんだけど……。敌に膝枕されながら、その言叶をよく言えるよね」
「う、うるさい……」
「あははっ? やっぱり、君っておもしろい?
いいよ? おもしろかったから、今日はちゃんと戦ってあげる」
まだ笑い続けるチャラから、僕はゆっくりと头を上げていく。
座ったまま振り返ると、女の子座りをしたままのチャラがにっこりと微笑んだ。
膝まで丈のあるスカートに、素足。
「それじゃあ、チャラの大好きな梦魔の世界に行こっか。
この前に、君がチャラに完败しちゃった、チャラが育ったお花畑に、行こっ?」
チャラが僕に両手を伸ばしてきた。
白くすべすべした手のひらを僕は握った瞬间、気持ちが高ぶって、チャラに言いたくなった。
「この前みたいに、负けたりしないから」
「あはっ? 负けちゃうの? チャラの太ももに、今日こそ完璧に负けちゃうの?」
ベッドを囲むように、転移魔法の魔方阵が発动する。
胜ったも同然のように笑うチャラの手を强く握って、僕は言った。
「秘策があるから。絶対に今日は胜てるから」
「あはっ? それじゃあ、もし胜つことができたら、约束してあげる?
魔王様のところにチャラが责任持って连れて行って、最后まで见届けてあげる?」
目が眩むほどの紫色の光が魔方阵から放たれ始める。
転移先は、お花畑。
お花畑で育った、ドライアドの亜种「クーリャフ」の微睡みの梦魔、チャラ。
魔王城で呼ばれている别名は、昼休みからのチャラ。
チャラに好かれてしまったら最后、朝はほとんど何もできない。
そして、チャラを好きになってしまったらもはや、お昼まで何もできない。
赤?青?黄色。
乱雑に咲き夸る花々は、まるで広大な敷地に絵の具をぶちまけたように远くまで咲き狂い、远くを见渡せば、花畑は青空と一本の线で交わっていた。
ちょうど気温が上がりきった、昼过ぎの柔らかい阳射しに目が眩みながら、姿を消したチャラを探し始める。
「いた」
遮るものがないゆえに、チャラの后ろ姿はすぐに见つかった。
素敌な青空を背景に、美を切り抜いたようなシルエットの后ろ姿。
细身な身体にワンピースが良く似合う。スカートの裾をふわりとさせて振り返ると、僕と目が合った瞬间、安心したように微笑んだ。
「それじゃあ、この前の続きを始めようね」
チャラとの胜负は、鬼ごっこ。
チャラを捕まえて、「いっしょにかえろ」と言えば、胜ち。
ただし、その前に眠ってしまったら、负け。
始めて出会った三日前、追いかけっこの末、捕まえることはできたものの、キーワードを言う前に僕は、チャラのキスによって口を塞がれ、押し倒され、抱きつかれて肌を寄せ合って二人でお花畑に寝そべって、チャラの水色の瞳を见つめているうちに眠くなって、啄むようなキスを何度もされているうちに、眠ってしまった。
チャラは僕が眠る寸前に、ゆっくりと起き上がって僕の枕元に寄り添い、僕の头をちょこんと上げて、柔らかいお膝もとにのせて、僕のことを嬉しそうに见つめてきた。
ウトウトしながら、霞む先に见えたチャラの笑顔は、垂れた前髪が阳射しの影となって、少しだけもの寂しそうで。
あのとき、本当はキーワードを言えたのだけど。
その日は、もう言えなくていいや、と僕は负けてしまった。
「ねえねえ。追ってこないの?」
振り返ったばかりのチャラが言った。
「この前はすぐに追いかけてきたのに……。それが秘策ってやつなの?」
秘策……。
そんなの、本当はない。
魔王を倒すために覚えてきた秘策はいくつもある。
けれども、三日前に出会ったばかりのチャラを捕まえる秘策なんて。
「ねえ……、具合でも悪いのかなぁ……」
チャラが心配そうな顔をして、僕に近づいてくる。
「具合が悪いなら、今日は宿屋でお休みしていようよ」
チャラはそう言って、この世界から抜け出すための咏唱を始めようとした。
その瞬间、気持ちが僕の身体を动かした。
僕が走り出した瞬间、チャラが目を丸くした。
「えっ!? きゃあ!」
チャラを抱きしめて、抱きしめた势いのまま二人で花畑に倒れ込んだ。
花びらがぶわっと舞い上がって、僕らの身体を隠していく。
花びらが一枚、唇に触れて少し苦い味がしたとき、僕は自分がようやく何をしたかに気付いて、両手を地面について、チャラから离れようとした。
僕の身体の影にいたチャラが、目を丸くしたまま、両手を僕に伸ばしてきた。
光を失った水色の瞳が、僕のことをまじまじと见つめていた。
「ねえ……」
チャラの背中の后ろから、緑色の蔓が几本も伸びてくるのが见えた。
「スイッチ入っちゃったじゃん……、バカ……」
我慢してたのに……、とチャラの瞳が润んだ。
「あはっ? どうなっちゃっても、知らないからね」
いいよ、と僕は颔いて、チャラの身体に覆いかぶさった。
确かな丸みを胸に感じて、柔らかい身体に、僕の身体をゆっくりと寄せる。
頬を寄せて、チャラの体温を感じて、お花畑の不思议な香りに気を取られそうになりながら、自分の気持ちを少しずつ落ち着かせていった。
「鬼ごっこのつづき……、どうする?」
「……、これが终わったら……」
「あはっ? やっぱり君っておもしろい?
……、膝枕してほしい? 昨夜の続き、してほしいかな?」
気持ちは落ち着いて、キーワードは言えるのに、今日も僕は言わない。
「ひざまくら……、して」
代わりに出た言叶に、チャラが耳元で小さく颔いてくれた。
风の音、太阳の音、花びらが舞う音、チャラの吐息。
女の子座りで出来た太ももの谷间に、僕は头を乗せて、空を眺めていた。
チャラが空を向いて、寂しそうに言った。
「いい天気だね……」
背中がかゆくなって身体をゆすると、チャラの太ももに頬がぶつかった。
少し湿ったチャラの太ももに頬を寄せたくなって、そのまま寝返りを打った。
かすかに湿った、不思议な香り。
チャラの小さなクスクス笑いが右耳に入ってくると、全身をくすぐられたように身体が小さく反応して、なんだか可笑しい気がして、僕も小さく笑った。
「チャラ……。いい天気だね……」
「そうだね。色んな人をこの世界に连れて来たけど……、こんなにいい天気でいるのは、君といるときだけ」
「雨とか、あるの?」
「ない。でも、一人で来たらいつも昙ってた。
色んな人を连れてきたけど、そのうちすぐに、云が空を覆っちゃう」
「そうなんだ……」
そう答えて、なんとなく目を瞑ったまま、身体をうつぶせにしていく。
チャラの太ももの谷间に、顔を埋めようとした。
「チャラ……、いい?」
「あはっ? してほしかったんでしょ?
うつぶせひざまくら? いいよ? そのまま今日も眠っちゃえ?」
まっさらな肌に滑り込むように、僕は顔を埋めていく。
安心するのに、ドキドキする场所。
ドキドキして、なんだか……
「はあ……? はあ……?」
くせになるような、不思议な香り。
しわくちゃになったスカートの裏地が、僕の头に被さっていく。
スカートの内侧ににこもり始める、无味无臭な香り。
湿った香りが、鼻腔の裏をくすぐって、ひっついて、そして……
「はあ? ああ……?」
感情のメーターを急激に押し上げる、チャラのフェロモン。
「くう……? あふ……?」
下半身が一気に落ち着かなくなり、腰を浮かせて、お尻を上げ、身体をくの字に曲げる。
「うう……? あう……?」 本文来自
下半身を上げたことにより、顔への负荷が强くなる。
チャラの太ももの谷间に强く顔が押し当たり、自然と太ももに埋まっていった。
「あふっ?」
张りのあるすべすべな太ももから、柔らかいふにふにな太ももに包まれ始める。
「あああっ?」
反発する太ももに柔らかく押しつぶされるのを感じながら、わずかな隙间から香ってきた、无味无臭な不思议な香りに気を取られた瞬间、感情が振り切れた。
「ううっ?」
ベルトを外す。
ボタンを外す。
ファスナーを下ろして、下着にまで手をかける。
「は、はやく……?」
ズボンを下ろした瞬间、チャラが「あはっ?」と笑った。
「いっただきまーす?」
チャラの表情は、まったく见えない。
でも、いまの声で、チャラが梦魔の笑みを浮かべていることは、はっきりと分かった。
无防备になった僕のモノに、チャラの背中から现れた蔓が袭いかかる。
细い蔓が硬くなった根本にくるくると巻き付いてくる。
蔓の表面に生える细かい毛に触れた瞬间、生まれたばかりのもどかしさが一気に先っぽまで広がっていった。
太ももの谷间で顔を埋めながら、僕は息を荒くしてそれに耐える。
落ち着くのを待つように、チャラが巻き付けた蔓は微动だにしない。
「ふーっ。ふーっ……」
先っぽから我慢した証がとろりと流れていく。
兴奋が冷めていくにつれ、僕の腿が痛み始め、膝头が痛くなってきた。
腰の重みを支えていた膝を休めようと、くの字に折れ曲がっていた身体を元に戻していこうとすると、
「ちょっと、待ってね」
チャラはそう言って、僕を制止した。
「あはっ? でーきた?。
オナホールという単语に好奇心が生まれ、恐怖心を饮み込んでいく。
「あはっ? お花畑の花びらをたくさん集めて筒状にして、形を蔓で整えたの?
入り口は、蜜をたっぷり含んだ柔らかい花弁に近い花びらを使ったから、君の先っぽにとっても优しいよ? すーぐに先っぽがとろとろになって……。
あっ? あっ?
……、って、喘いでいるうちに、ちゅくちゅく~、って、潜っていっちゃう?」
だから、怖くないよ……、とチャラに言われた気がした。
「ホールの真ん中には、太ももに缔め付けられる快感を味わえちゃうように、ふわふわすべすべな花びらを敷き诘めてあげたから、あはっ?
焦っちゃだーめっ? ほーらっ?
ふともも、って言叶を闻いちゃうだけで、そんなに焦っちゃだーめっ?
ゆーっくり……、腰を落としていって?」
あっ? あっ?
数枚の花びらが先っぽにピタリとくっついて、蜜をたらたらと先っぽに伝えてくる。
まるでその蜜を欲しがるように、先っぽがヒクヒクと微动した。
「そうそう? ゆーっくり、ゆーっくり?」
诱われるように、腰を下ろしていく。
花びらの先がカリ首に触れると、蜜とともに花びらが吸い付いてきて、柔らかい先端が敏感な神経をいやらしく突いてきた。
太ももに顔を埋めたまま、耐えきれなかった悲鸣が口から漏れる。
「焦っちゃだーめっ? そんなとこで终わっちゃだーめっ?」
チャラに后头部を抚でられる。
まさに今、激しく振ろうとしていた僕の腰が、我慢するように震えて止まった。
「気持ちいいのは分かるけど、いまイっちゃったら、太ももにお顔を埋めるだけで终わっちゃう?
チャラの太ももにせっかくお顔を埋めることができたのに……、ね?」
埋めたままイく。
それだけじゃ、物足りない。
チャラに教えられてしまった、太ももをいっぱい擦り付けられて、头がふわふわしてとろとろしてきて、その后のビュービューしてからの、安らぎと、恍惚。
埋めただけじゃ手に入らない。
「そうそう? ゆーっくり? ゆーっくり腰をね? 花びらが君のことを优しく欲しがってくれるから、诱われるように、ゆーっくり?
うん? うん? 上手、上手? スイッチが入らないようにね? イきたい、っていうスイッチを入れないように、ゆーっくり腰を下ろしていって?
そう? ほーらっ? きもちいいの我慢して……、うんっ?
先っぽ、ちゃーんと入れることできたね?
それじゃあ、ちょっとだけ……、游んじゃおっと?」
チャラの太ももが、ゆっくりと艶めかしく动き始めた。
んっ~~~?
埋めていた顔面が、チャラの太ももにもみくちゃにされていく。
待ち望んでいた快感に腰を激しく动かそうとした瞬间、チャラが动くのをやめた。
「ちょっとだけ、って言ったでしょ?
それに、まだ先っぽしか入ってないんだから?
太ももの谷间で……、ゆーっくり落ち着こうね~?」
ふーっ? ふーっ?
ふーっ? ふーっ?
静まらない兴奋のなか、息だけを落ち着かせていく。
「……、君って、やっぱり面白い?
こんなになっても、チャラの言うことをを闻いちゃうんだ?」
もう片方の手が、僕の后头部に触れてきた。
両手で軽く押さえ込まれ、太ももから逃れられないように押さえ付けられていく。
「さっきまで、あんなに腰をガクガク震わせていたのに?
あのとき、ちょっとでも腰を激しく动かせば、イけちゃったのに?」
チャラの両手が动き始める。
んくっ……?
鼻の头がなんども太ももに擦れて、落ち着かせたばかりの腰が落ち着かなくなっていく。
「我慢してるね……? まだ、チャラからもらえてないもんね?
うつぶせひざまくら……?
ふとももで……、お顔をすりすり?
だけじゃなくてぇ……、おちんちん……、すりすり?
あはっ? 腰がビクって动いた?」
太ももこきの気持ちよさをしっかり覚えている僕の身体が、期待に负けて腰を动かそうとする。
それを、今度は挑発するかのように、チャラが太ももを动かし始めた。 本文来自
「そうだよねえ? 大好きになっちゃったんだもんねぇ?
昨日の夜なんて、チャラの太ももにお顔を埋めないと眠れなくて?
切なくって、辛くって、チャラのことをお部屋に呼んじゃって?」
はぁ……? はぁ……?
「お部屋の枕にずーっとお顔を擦り付けてたこと、知ってるからね?
チャラの太ももだと思って、ずーっとお顔を埋めて、眠ろうとしたんだよね?」
チャ、チャラ……?
「でーも……、眠れない? 眠れなかった?」
ううっ……? もう……、我慢が……?
「だーって、チャラの太ももは……、チャラに甘えないと……、味わえない?
いいの? いま、イっちゃたら……、もう终わっちゃうね?
せっかく作ってあげたオナホール、先っぽだけで终わっちゃうね?
ちゃーんと最后まで挿れることができたら、昨日の続きをしてあげたのになぁ……」
昨日の続きと言われ、下半身に力が入る。
期待を我慢で缔め付けていくと、身体の底から歓喜の悲鸣が喉より漏れ出してきた。
「うんうん? だいぶ、辛くなってきたね?
腰も……、さっきから浮かせ続けていて、もう辛いよね?
……、ふともも催眠? やっちゃうよ?」
だ、だめっ?
そんなことされたら……?
チャラの両手が僕の顔を押さえ込みにかかる。
急に强く感じたチャラの香りに、头が一瞬だけ真っ白になった。
「ふともも催眠? 言うこと闻いて?」
言うこと……?
「腰を……、一気に下ろしちゃえ?」
ずぷずぷずぷ~?
あああああああぁ……?
强烈な快感に真っ白になってた头が一気に呼び覚まされる。
きゅうきゅうに缔め付けてくる花びらを、先っぽがかき分けながら潜り込んでいき、カリ首を优しくひっかかれ、目の覚めるような快感に腰がビクついた。
暴発を押さえ込むように、チャラが僕の顔を太ももに押しつけてきた。
「イっちゃだめ? 奥まで突くの?
奥に、プレゼントを用意したんだからね?」
腰が沈んでいき、徐々にお花畑の地面に密着していく。
穴ぼこが地面にちょうどよくできたように、僕のモノが真下を向いたまま、やがて身体は伸びきっていく。
「プレゼントはね……?
幻覚作用をたっぷりあげちゃう、意地のわるーいチャラの吸精花だよ?」
身体が伸びきった瞬间、チャラの蔓が僕の下半身にぐるぐる巻き付いてきた。
「両足を动かせると怪我しちゃうかもしれないから、みっちり拘束?
さあ……、吸われちゃおうね?」
先っぽに、イヤらしく、ねっとりと何かが张り付いてきた。
あふっ?
身体が一瞬だけ热くなり、头がぼうっとした。
あ、いい……?
「ふともも催眠? よーく闻いて?」
ま、まって……?
「チャラね? 双子の妹がいるの?
チャラの、やわらかーいふとももを、同じように教えてくれる、优しい妹が?
その妹がね? 今日は、君のために、隣に来てくれたよ?
さあ……、腰をちょっとだけあげて?
そう? そう?
ほーら? 妹が、君のために、太ももを腰の下に滑り込ませてきてくれた?
そのまま、腰を下ろして? ふとももの谷间に腰を下ろして?
あはっ? そう? そう?」 本文来自
き、きもちいいい……?
ふとももが……?
一昨日に、味わってしまった、チャラの太ももコキ。
そのときの快感が一気に僕を包んできた。
「お顔もね? ふとももだよ?
昨日の夜、甘えたばっかりの大好きなふともも?
ほーらっ? ここでしか味わえない、むっちりな柔らかさだよ?
ほらっ? いーっぱいすりすりして、きもちよくなっちゃおうね?」
んぅ? あうぅ?
腰? 动かしたいのに?
「二人のふとももに、お顔も、おちんちんも、すりすりされちゃう?
こんなの味わったら、もう、ぜーったいに、ほかじゃ満足できない?
ふともも、ふともも?
寝ても覚めても、ふともものことしか头に浮かばない?
ふともも? ふともも?
あはっ? 腰を动かしたいの?
でもぉ……、下半身をグルグル巻きにされちゃったから、动けないね?」
イ、イかせてっ?
「チャラのふとももにお顔をいっぱい擦り付けて?
まずは、その刺激だけで、ふとももにびゅーびゅーしちゃおうね?
びゅーびゅーしたら、おちんちんをいーっぱいすりすり?
ダメにされちゃう? おちんちん、もーっと、ふとももが忘れられなくなっちゃう?
あはっ? 腰、动かしたいの?
だーめっ?
ふとももは、お顔だけで我慢?
动かしちゃう? すーりすーり?」
あうううううっ……?
暴発寸前のモノ、太ももにいじめられながら。
その暴発を诱うように、チャラの太ももが僕の顔を犯していく。
擦れるたびにチャラの香りを强く感じ、腰が上下に动き始める。
「あはっ?
うつぶせひざまくら? きもちいい?
きもちいい? イきそう? イっちゃいそう?
动かせないのに、腰、そんなに震わせちゃって?
限界? イくの? ねえ、そんなに兴奋しちゃうの?」
くるっ?
「あはっ?
腰、震わせすぎ?
ふとももでぇ……、イっちゃうんだぁ……?
きもちいいよね? ほーらっ? お顔をいっぱい押しつけてっ?」
イクっ?
「あははっ?
はいはい? わかった?
そんなに身体に力を入れちゃダメでしょ?
チャラに出すときは……、とーってもきもちよさそうなトロけ顔って教えたよね?
リラックス、しないとだーめっ?」
イクっ? イクっ?
「あーっ……。闻こえてない……?
もう……、それなら……、ふともも催眠?」
イクっ? イクっ? イクっ? イクっ?
「はーいっ? りらーっくす……?」
あっ……?
きもちいい……?
すーっ?
はーっ?
すーっ?
「イーけっ?」
はあぁぁぁぁ……?
びゅーーーーーーーーーーーっ……
身体の力が一気に抜けた瞬间、我慢していた热い精が一気に放たれていった。
きもちいいいぃぃぃぃ……?
腰を动かすこと无く、ふとももを堪能しながら、思いのままに吐精していく。
何にもしなくていい。
それで、きもちいい。
僕のモノを挟んでいた太ももが、ゆっくりとスリスリし始める。
「大事な精気? ぜーんぶ、チャラのふとももに、あげちゃお-ねっ?」
びゅくっ? びゅくっ?
すべて、夺われていく。
意识も、感覚も、すべて、吸われていく。
びゅーーーーーーっ……
やさしくうごめくふとももの谷间に、远虑无く、僕は吐精していく。
うつぶせひざまくらに顔を埋め、チャラに强请るように、顔を擦り付け、快感を贪り始めると、チャラの手が后头部を优しく抚でてきた。
「眠っちゃう前に、いーっぱいチャラの太ももを覚えて帰ろうねっ?」
んっ? んっ?
无味无臭な香りが、僕の记忆の奥底に眠る懐かしい香りに纽付いていく。
何も考えなくても、幸せな时间に浸れる记忆に、纽付いていく。
「し、しあわせ……?」
「……、な、なに言ってんの!
夺われているのに……、も、もう……?」
チャラのふとももが、きゅっと缔まった。
その缔め付けにこたえるように、僕のモノは势いよく射精した。
あふぅ……?
「もう……、変なこと急に言うから……、力加减を间违えちゃったじゃん……。
……、君って……、とことん、面白いね? あはっ?」
抚でてくれる手が、さっきより优しくなっていく。
ふとももに溺れさせるというより、ふとももと一绪にいさせるような手つきに。
「何か言うことないの……」
全て夺われて意识まで消えていく瞬间。
「いっしょにかえろ……。チャラ……」
「……、うん? いっしょにかえろ?」
チャラの嬉しそうな笑顔を思いながら、お昼前に、チャラのふとももに眠っていく。
チャラと、いっしょに帰ることを梦みながら……。
魔王城 谒见の间
「……、で、チャラ。本当に一绪に行くのね」
黒い角を左右に二本生やした小柄な男がチャラに言った。
申请も通さずに魔王様のいる谒见の间にチャラに连れて来られ、魔王にボコボコにされるのではと内心ビビっていたのだが、魔王はどこにもいないらしい。
「ねえ、チャラ。魔王はどこにいるの?」
「あははっ!!」
チャラが可笑しそうに笑い転げた。
何がそんなに可笑しかったのか分からない。
目の前にいる小柄な男に闻こうとしたら、涙目になっていた。
「そりゃ、俺はご先祖様と违って、见えないかもしれないけどさあ……」
「えっ……、えっ!?」
确かに、确かに角はある。
だが、威圧感がない。まったくない。
生意気な小悪魔の少年、そう言った方がしっくりくる。
「ごめん……、本当に魔王なの?」
「谢るなよ! 魔王だよ! どっからどう见ても、魔王だよ!」
「あゃははっ! 魔王さま、涙目じゃーん?」
「うう……っ、チャラも少しはフォローしてくれても……。
うわーん。ひどいよー」
「あゃははっ! 魔王さま、ごめんねー! よーしよし?」
「やめろって……? ううっ……」
さすがに魔王が不悯に思えてきたので、僕はハンカチを渡すことにした。
「ありがと……。まあ、悪意は感じなかったから别にいいんだけど……。
それで、チャラを连れて行くの?」
「まあ……、僕の村に一绪に……」
当初の目的は妹の医疗费を手に入れるため、ここに来たのだ。
手に入れることはできなかった。
妹に、どう言おうか……。
「そっか。お幸せに。
それじゃあ、补助金を给付しないとね。4番窓口で申请してね」
「申请?」
「梦魔と恋に落ちて一绪に帰ったけど、お金が无くて别れちゃうこと、多くてね。
だから、先月に施行したの。补助金贳って帰れば、しばらく暮らせるでしょ」
「……、えっと、そうなんだ」
「ねえねえ、魔王さま? お金の使い道はなんでもいいんだよね」
「いいけど、チャラ。独り占めするのはダメだからね」
魔王が言うと、チャラが微笑んだ。
「だーいじょうぶ? ぜーんぶあげるから?
ねっ? 好きに使っていいよ? 妹の治疗费にぜーんぶね?」
「……、ありがとう……」
末永くお幸せに、と魔王さまに见送られて、僕はチャラと一绪に魔王城を后にした。
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